本小説はwordから直接コピー&ペーストしているのでルビ振りの残骸があるかと思いますが、そこら辺は気にしないでいただけると幸いです。
作品向上の為アンケートに答えていただけると幸いです。
空が夜の様に暗くなる、今日は生憎の曇天(どんてん)で日は一度も差さないがここまで暗くなるのは、異常事態だとすぐにでもわかる、彼らが言っていた、夜景空間に行く前のわかりやすい合図というのは、これの事だろう。覚悟は出来ている、早雲先輩に言われる前に、もうこの覚悟は決まっていた、私は家族を守る為に、家族に関わる全員を守りたい。ただ一つその為ならば人だったものを撃つ覚悟などできている。
その覚悟が決まったのは、私だけだろうか?それとも他3人も来られるのだろうか?すると少し不安に思うが、それは杞憂だったようだ。白鳥先輩そして車石先輩もやってきたが、彼だけが来ていない。
「車石先輩、結局彼はまだ戦える状況ではないんですか?」
「多分だけど、理恵が言っていた記憶の欠損のせいで来れないんだと思う」
彼は一人で4人分の働きをしたんだ、今ぐらいは休んでも誰も文句を言うまい、ただ問題は。
「敵、ちょっと違和感あるよな」
そう白鳥先輩が口にだす、その通りだ。目に見えるのは大量の人型で今まで居た、蟹やら魚やらの中型は存在せず、蝙蝠(こうもり)の様な外見の大型が一体のみであった。
「今回は大型が一体と、無数の人型だけなのか?」
私だけが見えていない訳ではなく、全員の目にそう映っている。しかしならば絶好の機会だ、試したい事がある、それを試す為に車石先輩達に人型を任せよう。
「車石先輩、白鳥先輩、人型を任せてもいいですか?」
「空を飛ぶ奴には、私じゃ不利だからいいけど銃美もこっちなのか?」
「そうですね、車石先輩が狩り漏らしたものを白鳥先輩が対処するという感じでお願いします」
「ダメそうだったらすぐに言えよ、アタシがカバーしてやるよ」
「頼りにしてます」
そういい人型に対して彼女達が先陣を切る。
精神を集中させろ、最初に天成した時の様に。すると世界が鈍(にび)色(いろ)に代わり体の正面は焼けるように熱く、それでいて背中は凍りついてしまうぐらいに冷たい、苦悶の表情を出さずにはいられない。そこにこの場には何とも似合わないが、それでいて私には一生忘れる事の出来ない少女が目の前に立つ。
「」
吸った息で肺が焼けているのか凍っているのかわからないが声が出ない。
『驚きました、そちらから俺?いえこの見た目なら私ですね。私に話しかけてくるとは』
こちらも驚いた、前回は話もできず頭の中に直接話しかけられるような感覚だった。
『ああこの言葉ですか?これは彼から頂いたものです、今唯一ここには居ない、彼の』
今唯一この場には居ない彼、青池君の事だろう、ならばこちらの要件もわかるはずだ。
『はい、わかります。そして貴方もその資格を有しています』
ならばと思う。
『しかし貴方と彼は同じ様で違う、失うモノも違います、それでも進みますか?』
私の願いは今も昔も変わらない、家族をそしてその周りを守りたい、それができるのなら何を失っても構うものか。
『では、証明は完了しました。ご武運を』
その言葉を最後に、地獄の様な暑さも寒さも消え去った。自分を中心に9つの球体が広がり私は、一番近くにある球体に手を伸ばす、私の証明は既に完了している。
「今ここで、守るべきものを守る為に、力を貸して頂戴『解放』!」
黒しか無い喪服の様な衣装に白色のアクセントが付き弓も大きさは増している。恐らく彼もこの力を使って戦い、記憶を失ったのであろうそれ位自分には…人間には過ぎた力を抱えているという、感覚も脳が理解出来ていた。
「これで今回は、一気に叩く!」
蝙蝠型に向かって一直線に跳躍する、すると蝙蝠は大きく口を開け、耳を劈(つんざ)くような音を出しながら飛び出す。超音波というべき空気の振動で、下に居る二人も動けなくなっている、マズイと思い矢を生成する。前までであれば一本ずつ生成して打つのが精一杯だが今は違う、一本の矢が生成されると同時に、弓の周りの空中にも矢が次々生成していき20本から30本の矢を同時に放つ、全てが全て狙いを付けれる訳ではない、それでも私の未来が視る未来と、同じ所へと矢は誘導される様に飛んで人型を貫き、その頭のズタ袋に風穴を開ける。
「サンキューな、弓」
「それよりアイツをどうにかしねーとやべーぞ」
確かに白鳥さんの言う通りだ、空を高速で飛べる彼が居れば、難なく追いついて斬れるかもしれないが、先ほどの大量の誘導弾であっても威力が足りず、だからと言って、力を最大まで溜めて放てば、威力は問題ないだろうが、外してしまったらこの状態は保てないであろう、それを行うにしても今では無い。今ある武装は弓と大剣とリボルバー。弓と銃で数打てば当てる事は、できても極限の一発でなくては致命的な一撃を与えられない、まずは煩く飛び回る蝙蝠を捕まえる籠(かご)でも必要だ。
「こうなったら、一回試す流氷!その弓で一度左に誘導してくれ」
なにか作戦が白鳥先輩にはあるらしい、ならばその作戦に今は乗るしかない、この形態が何時まで持つかもわからないが、何もしなくても時間制限があるのは確かであろう。
「準備はいい?撃つわよ?」
「了解だ!」
先ほどまでは浮いていたが地面に着地し、敢えて蝙蝠に当たらないように、そもそもの機動力で当たりはしないが、雨の様な矢を降らす。
「ここだ!」
銃声は鳴ったものの、どこに行ったかもわからない銃弾。しかし矢の雨は続く。するといきなり蝙蝠は、何かにぶつかったかのように、その場でよろける。まさか当てたのか?あの中、蝙蝠にも撃った場所を把握されているだろうに、どうやって?それは後程聞くとして、もう一度高く跳躍して全体を見渡す。チャンスは蝙蝠がよろめいている今しかない、今見ている世界とは別の世界を見る、そして蝙蝠がどこに移動するかを見極める。その世界では、蝙蝠は反転し先ほどまでとは逆の進路へと、逃げようとしている。
「車石先輩、蝙蝠の反対を塞ぐように剣の巨大化!」
「お、おう」
一度逃げ場を失った蝙蝠は、更に反転して逃げようとする未来を視た。
「白鳥先輩、そのままそこににできるだけを弾幕を張って!」
「おーけー、りょーかいだ」
これで逃げ道を二つ塞いだ、正面には私、左右には行けないこれでチェック、蝙蝠は誰も居ない奥に逃げようとする未来が視えた、これでチェックメイト。限界まで矢の面積を増やした巨大な矢を放つ、恐らくどれほど今から回避体制を取ろうが、この音速にまで至らんとする矢の速さと質量であれば!そのまま蝙蝠型が打ち抜かれ消滅していく、その瞬間解放が解けいつも通りの、真っ黒な衣装と黒い弓に戻り、そして天成も解け先ほどまで着ていた普段着に戻る。
「車石先輩、着地お願いします」
「おうともさ」
という声と同じタイミングで抱きかかえられる、この人は恐らく言われる前から準備していたのだろう、本当に繊細で人の事をよく見ている優しい先輩だ。
「弓は天成…解けちゃったけど、どうなってるんだ?また資格剥奪か?」
「いえ、多分これは強大な力を使った副作用で一時的に天成が出来なくなっているんだと思います」
「そっか、じゃあ後は、アタシ達が人型を倒し終わるまで見学でもしていきな」
「お言葉に甘えてそうさせてもらいます」
そうしてその時に気づいた視界が狭く、左に居る白鳥先輩の顔が見えづらい事に、左目の前に左手を掲げても全く見えてない事に、これが失うモノか?両目や家族との記憶じゃなかったのは幸いか…。
「ん?弓どうかしたか?」
異変に気付いたのか、車石先輩がこちらを見る。
「いえ疲れちゃって、最近訓練も増やしていたので肩こりも酷いなぁーって、思ってただけです」
「そっか、わかった、なんかあったらすぐ呼べよ?駆けつけるから」
「わかりました、じゃあ先輩方のお帰りを待っていますね」
「任せとけ、アイツもお前も活躍し過ぎだ、こっちに出番を寄越せってもんだ」
ハハっと笑いながら背を向け人型の方へ向かう先輩方を見ている事にする。
*
「弓のやつ凄かったなー、アタシもあんな力使えないかなー」
「でもあれは多分瞬と同じで、何かを代償に使えるものだと思う、それ程の覚悟を弓は見せてくれたんだ、後の人型位は、私達でどうにかしないとな」
「それもそうだな、あんまり前に出すぎんなよ?刃菜子」
「わかってるって」
そう雑談をしながらも残った人型を掃討しに、アタシ達は前線に到着する。
「さぁて、残りはアタシ達が相手だ、纏めてかかってきな」
掛け声と同時に刃菜子が突っ込む、彼女の能力は剣のデカさを自在に操る。確かにこの力であれば、対人型相手にはこれ以上ない力だろう彼女一人で何体倒したかは、わからないが相当な数の人型を屠(ほふ)っているはずだ、だからこそ彼女の絶望も今なら少しわかる。
しかしこの違和感はなんだろう?大型である蝙蝠は倒した、そして今回中型は居らず、人型のみ、敵の戦力が着々と減ってきているということだろうか?咆哮の様な声が遠くの方で聞こえた気がした。
周りを見るが何も見えない、嫌な予感がする。上を見る、すると巨大な狼のような何かが刃菜子を口に含まんとするべく口を開け落ちて来ていた。
「刃菜子!あぶないっ!」
また今度も仲間を守れず、見ているだけなんて、もしそれをやったらアタシが、アタシを許さないそう考えていたからか、彼女の背を押し出す事に成功する、しかし私は。
*
「銃美?」
銃美の声がしたものの、後ろに彼女は居ない、すると無線から声が聞こえる。
「痛ってぇぇぇぇぇぇ」
否、無線越しからでもなくても空から、彼女の絶叫が木霊する。
「銃美?どこに居るんだ、報告を」
「犬っころに…腕を噛まれてる…凄い速さで移動してるのか…意識も飛びそうだ」
目視できた、大きな狼が空中に居る。反撃をしているのか銃声も聞こえる、大体の位置は把握できた。
「銃美なんとか降りれるか?銃で相手を怯ませたりして…その後は私が受け止める」
「さっきから…撃ってはいるけど…離さねぇ、でも今離れる方法を思いついた…これしかねぇ、あとは頼んだぞ…刃菜子」
何をするつもりだろうか?その時3発の銃声が聞こえると同時に彼女が下に落ち始める。しかし狼も銃美を逃がすつもりが無いのか、空中で反転しもう一度彼女を飲み込むべく彼女に迫る。
「流石にアタシの腕の一本じゃ逃がしてくれないか…っじゃあもう一本…くれてやるよ」
「銃美?お前何をする気だ?」
「皆で…生きて帰るんだろ?その為ならこのくらいっ!」
今度は銃声が5発した後に遅れてもう1発の銃声が響く。
「刃菜子…すまねぇ後は頼んだ…」
意識を失ったのか力なく落ちる彼女を、何とか空中で抱きかかえる。彼女は…左腕と左足を自ら切り落とし、あの狼から逃げて来たのか。彼女を弓の居るところまで送り寝かせる。
「車石先輩…これは…」
弓はこの惨状の報告を求めるが、今は悠長に話している時間は無い。
「弓、止血をしてやってくれ、あともう一回あの姿になれるか?」
「天成だけならもう5分程度で、できると思います、だけど解放は…わかりません」
解放とはなんの事だろう?でもわかった5分間私一人で、二人を守るんだ。
弓達を隠す様に、防空壕の様に、限界まで剣を巨大化させ、力を思い切り込め殴り剣を叩き折る。
「車石先輩、何をやって?」
「これで一先ずお前ら二人の身は隠せただろう…それじゃあ5分後の加勢…任せたぞ」
「わかりました…無茶だけはしないでくださいね」
「おうともさ、任せとけって、じゃあまた後でな…」
銃美のこの姿を見て不安であろう弓に今できる精一杯の笑顔を送る。
勢いよく飛び狼の前に立つ。唸り声の様な重低音が体に圧し掛かる、怖いけど銃美の腕と足を奪ったお前を、私は許さない。それに私は弓に危機を知らせてもらって、瞬に救われ、そして今度は銃美に助けられた。ならば今度は私が皆を助ける番だ。
「来いよ、犬っころ…その場でワンって泣かせてやる」
煽りが聞いたのか、獲物を見つけて突っ込んできただけなのか、こちらに突っ込んでくる、
私は折れた剣を自分が一番使いやすい3m程の剣に変える、剣先が無い分少し不格好だが、戦う分には申し分ない。
鋭い右前足の爪で引っ掻いてくるが、剣を盾にし受け止める。
重い、私みたいな小さい体だったらすぐに吹っ飛びそうだ、だけど私が皆を守るそう決めたんだ、力を振り絞り逆に狼を横向きになるように弾き飛ばす。
「今度はこっちのっ番だぁー!」
首を叩き斬るように上から剣を振り下ろすが、しかし狼は吹き飛ばしもなんのそのと言わんばかりに、棘のある尻尾で逆に私を吹き飛ばす。
「ぐっっっっ…っふっはーっふー」
弾き飛ばされ、棘に刺されたのかお腹から血がにじむ、必死に呼吸をしようとするが、それを待ってくれる敵は居ない。狼はその大きな口で私を飲み込もうとしている、だが足以外での攻撃ならこちらにも反撃手段はある。
「よくも…よくも、やってくれたなー!」
剣を前に突き出し巨大化させ、狼の口の中に剣を突っ込み剣ごと投げ飛ばす。すかさず追い打ちをかける為すぐさまダッシュで近づく。
「まだだぁぁぁぁー」
剣を口から引き抜き口がもう閉じないように思い切り口を横に斬り払うが、口を閉じなくなった事がなんだと言わんばかり左前足の鋭い爪で私を突く。棘が刺さった時とは違う、ぐちゅりという皮膚を貫き、筋肉を貫き、内臓を貫く、そして私という体に風穴が開く。
「あっがっ……それ…でも…」
瞬の顔を思い出す、守人の皆の顔を思い出す、理恵の顔を思い出す、両親の顔を父の顔を思い出す。そう父さんの様に皆の憧れになれなくてもいい、瞬の様に自分がどうなろうとも残った全人類を守るという覚悟も、弓の様に近しいものの為なら何を失っていい覚悟、なんてものない。それでも例え自分が死ぬとしても大切な人が生きている世界に、自分は居なくても私は、自分の命を懸けて守るよ。
「舐めるなぁぁぁぁー」
片手で爪を引き抜き今まで自分を刺していた左前足を斬りおとす。流石に足を切られて焦ったのか少し後ろに引き下がる狼。
「今度こそ…ゼェ…こっちの番だ…」
勢いよく走りだすが、お腹が痛い、剣を持っている両腕からも力が抜けそうだ。だけど精一杯振るう、どんなに小さな傷でもいつかは致命傷になるかもしれないから。
「お前達がどれだけ人を使おうが…人を傷つけようが…私は、私達は…負けない!絶対にこの行いをしたことを…絶対にぃ…後悔させて…やる…」
しかし私は気づいていなかった、狼が口に何かを溜めている光が集まっているのを、気づいたのは、撃たれる瞬間、咄嗟に剣で体を守り剣の巨大化をするが凄まじい威力で止める事ができない、瞬が何時だか言っていたでっかい弾を撃ってきたタコの話を思い出す。しかしこれはそれとは違う、一発の弾頭では無くビームだった、押し殺したと思っても止まる事はない。
「畜生ぉぉぉ、止まってくれ、止まってくれよぉぉ」
背中が結界に触れた感覚がした、結界にヒビが入り始める何とかそれを背にして時間を稼ぐ、もしかしたら、ここで耐え続ければ被害は亀裂で済み、5分経っていれば弓が加勢に来れるかもしれない。その考えも空しくヒビ割れは進み亀裂になり私の体は夜景空間から追い出される、ああ弓達は無事だろうか…私の剣で守られているだろうか?瞬はこの光景を見ているだろうか?
「ごめんな…皆……ごめん…瞬…」
それだけ呟き意識は、私から離れていく。
本日はこの小説を読んでいただき更に後書きまでも来ていただき本当にありがとうございます。
あらすじでも、申し上げたようになろうでも投稿はしていますので一日一話投稿はしていきますが待てないという、大変ありがたい感情を持って頂いた方は、なろうに行けば今書けている部分までは投稿されています。
そして毎度毎度ではございますがよろしければ、この作品の私的でも構いません、あんまり小説を読んだ事無い方でも構いません、できれば読みづらかったり、理解しづらかった文があればお教えいただけると幸いです、一先ず完結まで残り数歩という所まで来ているので直すのはすぐには出来ないと思いますが、ご指摘頂いた所を直せるよう精進していく所存であります
小説の文字数について
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このままの文字数でよい
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5000字の方がよい
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3000字の方がよい
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2000字の方がよい