本小説はwordから直接コピー&ペーストしているのでルビ振りの残骸があるかと思いますが、そこら辺は気にしないでいただけると幸いです。
作品向上の為アンケートに答えていただけると幸いです。
二人で無事を確認していると流氷さんが居た所から、わざとらしく咳払いをする音が聞こえる。
「もう…話しても…いいかしら?」
ちょっと恥ずかしい所を見られちゃったな、なんて考えていると刃菜子先輩も目を擦りながら背筋を伸ばす。
「ん?理恵ぇ?」
「おはようございます、刃菜子さん」
早雲さんを見た後にこちらを向き目をパチクリと開き何度も見返す、それでも信じられなかったのか今度は目を擦りながらこちらを見てくる。
「そんなに確認しなくても俺は起きてますよ、刃菜子先輩」
「おぉ、おぉぉぅ瞬――!」
名前を呼ばれながら凄まじい勢いでハグをされる。痛みが走るがこれも心配をかけてしまった己への戒めとでも受け取っておこう。
「どう?流氷さん、流氷さんもハグする?」
「遠慮しておくわ」
「あら、そう」
折角仲良くなった証にハグをとでも思ったが、彼女は乗り気ではないようだった、刃菜子先輩をひっぺ返しながら、落としてしまった見舞いの品を拾い上げている早雲さんに、疑問に抱いていた事を思い出し聞く。
「早雲さん、心配してくれるのはありがたいですけどなんでこんな夜遅くに?明日でもよかったのに…」
彼女の心遣いは素直にありがたいが、こんな夜分遅くに確認に来るなんて彼女らしくもない、彼女であればこのように眠りについていてもおかしくない時間であれば、日を改めるであろうと思ったが、実は俺は重篤(じゅうとく)な状態であったりしたのであろうか?
「もしかして、俺ってそこまで命の危機的状況でした?」
「いえ、そういう訳ではありません。医者からも細かい切り傷や打撲はあっても命に別状はないだろうと聞き及んでいましたし、この時間に来たのは大体この時間帯で目を覚ますのではないかと言われていたので、夜分遅くではありましたが、至急弓さん、刃菜子さんそして瞬君に伝えなければいけない、情報があったからです」
なんだ、彼女達がここにいるのは心配して付きっ切りで見ていてくれたからではないのか。
「そんな大事な事だと言われていたのに何で二人は眠っちゃってたの?」
「しょうがないだろ、私達は帰りのヘリの中で目を覚ましたけどお前は、目を覚まさないで眠ったままだったんだぞ?」
「そうよ、私達を責める前に私達がただでさえ疲れている中、その中で更に心配をかけさせた貴方がまず責められるべきだわ」
そう言われるとぐうの音も出ない、助けを求め早雲さんに視線を向けるが、彼女は微笑んだまま微動だにしない、彼女も恐らく彼女らの意見に同調しているのであろうその姿を見てしまっては。
「心配をかけて申し訳ありませんでした…」
ただただ誠心誠意謝るしかなかった。
「話を戻します」
早雲さんが緩み切った空気を正す。
「これは明日報じられる内容になりますが、守人には先に知らせておくべきとの判断が守護省から仰せつかりました」
「なんだ?渡島・檜山地方の奪還の話ならもう知っ…」
「渡島・檜山地方奪還作戦に同行していた守人三名の内、白鳥銃美さんを除く円山星奈さんと緑ヶ丘槍真さんの死亡を確認しました」
刃菜子先輩が途中話に入り混んでいき、てっきり俺もその話かと思っていたが現実は非常であった。俺たちが大丈夫だったから、まだ見ぬ彼らも大丈夫と勝手に思い込んでいた。しかし敵は2週間で、人類の99%以上を滅ぼしたレイダーという敵、それを忘れては行けなかった、その後も早雲さんは淡々とした口調で続けていく。
「結果として我々守護省は人的被害二名を出し、北海道を奪還したと言えます、そこで守護省は本州上陸を断念し北海道の防衛を専念するとの決定が下されました」
その後も事務的な報告を続ける早雲さん。しかし彼女の声は、悲しさとやるせなさが混じった声色に包まれている気がしたが、それ以降の言葉は全く頭に入ってこなかった、それは他の二人も同じであろう、思考放棄に陥るには十分な報告であった。
―9月下旬―
稚内奪還作戦から早1か月が経ち、昼間には暖かみを感じられるが、朝方や夕暮れ時になると、ジャンパーやコートの様な季節に合った服装をしなくては厳しい季節になり、それと同時に、森林の葉は色を変え始め、紅葉狩りのシーズンの訪れを示唆していた。
この一か月は怒涛の一か月であった。渡島・檜山地方で犠牲者が出たと言う事を受け止められない内に、旭川に再び亀裂が発生、隕石の様なものも降ってこなければ、敵も数はあれど、大型は居らず言ってしまえば宗谷地方奪還作戦の時より連帯感も強まった自分達の前では、相手も無力であった。問題はこの後、守護省が今回のように突如の襲撃に備えて、守人一人一人が強くなるべしと言う事で訓練、訓練と毎日一般の高校生がこなす事はないであろう運動量を、こなす事が日常となった。そして何より問題だったのが、その訓練まみれの生活に嫌気を差した刃菜子先輩の行動だった。
早雲さんのラーメンを食べた事で、刃菜子先輩がラーメンにハマってしまい、来る日も来る日もラーメンを食べる、その小さな体のどこに大量のラーメンが入るのか不思議で仕方なかった。そしてラーメンに俺達全員が付き合わされたと思ったら旭川にあるアミューズメント施設でくたくたになるまで遊ぶ、彼女なりの息抜きなのかそれとも、渡島・檜山地方奪還の話を聞いて意気消沈している俺達を鼓舞しているのか、恐らくは後者であると思いたいが。流石にラーメン、運動そしてラーメンの生活は、あの流氷さんと早雲さんをしても逃げ出したいと思う程には、強烈な一か月であった。本当に今彼女が実家に帰ってくれていてホッとすると同時に、ご家族の心配をしてしまう、あのラーメン生活を実家でも行っていないだろうかと。
それと同時に早雲さんが言っていた通り守護省は、本州には行かず北海道を死守するという声明が発表された。俺達守人も奪還作戦成功時こそはマスコミ等に質問攻めに会ったが、一週間も経てば世間の目は、今後この世界強いては、今後の北海道はどうなっていくのか等の議論をしている。もう一つ不思議な事があった、北海道が世界から隔離された時、エネルギーは、食料は、資源はどうなるのかと心配されていたが、今現在は何一つとして不自由はしていない。代弁者達曰く敵の侵攻によって滅ぼされた地域から、なんとか供給して北海道らの生き残っている地域に回しているらしい、あの稚内の砂化もそれが原因ではないかという事だった、人に代弁させるといい資源の抽出といいこの代弁者の、協力者たる存在は神様か何かではないかと思ってしまう。しかし早雲さん曰く神が居るならこうはならないとの事だった。
そして今日は、渡島・檜山地方奪還作戦唯一の生き残り、白鳥銃美さんの退院日で、俺と早雲さんがお迎え係という形となった。刃菜子先輩と流氷さんは守護省から地方警備という名の休暇を言い渡され実家に戻っている、俺と早雲さんは美瑛と旭川であれば旭川に居た方が不便もないので寮にそのまま住まわせてもらっている。
「まだかなー?もう少しで集合時間じゃないですか?」
「女の子には準備が必要なんです。瞬君、それを待てないようじゃモテませんよ」
「痛い所突いてきますね、そういえば白鳥さんってどんな人なんですか?早雲さんはお見舞いによく行っていたので知り合いなんですよね」
「いい人ですよ?少し私を特別視し過ぎている気もしますが、読書という共通の趣味もあって話題には困りませんし」
「それはよかった、関わりづらい人だったらどうしようなんて考えてました」
折角刃菜子先輩や流氷さんともいい関係を築けているのだ、きっと白鳥さんともいい関係を気づけるだろう、特に早雲さんを特別視なんて俺と同じ事をやっているし共通点は多そうだ。
「あ、来ましたよ、おーい、ここでーす」
早雲さんが少し大げさ気味のジェスチャーでアピールする。するとあちらも気づいたのか、手を振りながらゆっくりと歩いてくる。遠目から見てもわかる、髪は短めでかなりのスタイルの良さだ、流氷さんも女性にしてはデカいと思ったが、白鳥さんは俺と同じで175㎝近くなのではないだろうか?と思うが顔は少しヤンキーっぽくキツそう、という印象を抱いていたら、いきなり早雲さんとハグをする。早雲さんも早雲さんでハグを返す、俺は何を見せられているのだろうか?
「君が、青池瞬君でいいかな?」
「あ、はい。そうですね?」
少し困惑していると、パァーンと気持ちのいい音が響く、一体なんの音かは考えるまでも無かった。なぜならば彼女が、白鳥さんが、思いっきりビンタをしてきて、それを直接受けたのが俺だったから。
先入観も偏見も無くこう本心で思う、なんだこいつは?と。
―1か月前―
アタシにとってあの奪還作戦は地獄そのものだった。とても仲が良かったとは言えなかったが、もう一班とは違い結界が張って以降ずっと一緒に訓練をし、フォーメーションや敵の考察も話し合った。結界外に出て悲惨なものを見る、地獄とも言い換えてもいい。人同士で争ったであろう形跡、なすすべなく敵の蹂躙にあった町、そんな地獄を見せられ続けた。途中で何度、嘔吐しそうになったかなんてわからない、それでも必死に耐えて、耐えて亀裂の発生源とされていた函館に着く、しかしそこには亀裂なんてモノは無く生存者も、そして犠牲者も姿を見せない、もぬけの殻となった函館という巨大なジオラマがる。その中でも特に被害が大きかった場所を探索しているときにそれは起きる。あの星空、アタシにとっては、出来る限り見たくなかった星空が広がる空間。その場所に居る人型、蟹型そして体長20mは有に超える熊型の敵、こちらに気づいていなかったので、まず私達が守人となった日に入った空間同様、亀裂を探すために分散する、そこからなら出入りできるかもしれないと思って、結果としてはこの行動が全ての始まりで間違いだったのかもしれない、否間違いだったのであろう。
突如として止まっていた敵が動き始める、一度バラバラになっていたアタシたちは、一か所に纏る暇もなく個人での防衛を迫られる、槍真がいち早くに死んだ、人型の物量には勝てずただ一言「ごめん」といいのこして通信が途絶する、なんとか星奈と合流し効率良く敵を倒していく。しかし問題は熊型の存在、人型も蟹型も関係なくなぎ倒していくが、他を倒せても熊型に一撃を入れることができないでいると、星奈は覚悟を決めたように「一瞬だけあの熊の気を引いて攻撃を誘って」とお願いされる、それが勝利に繋がるのであればとそれを快諾する。同時に彼女は守護省との連絡用の無線を渡してきた「壊しちゃったら怖いから、責任もって守ってよね」とそう言い残して、この時点でアタシは察するべきだったのだ、彼女が生きて帰るつもりはないという事を。
私は相手の気を引き、星奈は熊の後ろに回りハンマー投げの容量で彼女自身の武器であるモーニングスターを投げ飛ばし、次の瞬間、彼女の能力である肉体強化で、即座に投げた物を追い越し拳で殴りにかかる、しかしそんな拳は届く訳もない、熊型は両手で彼女を地面に叩き落とすが、それこそが彼女の策略だったのであろう、最初に投げたモーニングスターが熊の頭をブチ抜き消滅し奪還作戦は成功に終わった。
ただ残ったのは、もぬけの殻になった函館と、人型の波に巻き込まれ体が痣だらけになっている槍真、そして凄まじい衝撃を一身に受けた星奈の死体を見ることしかできないアタシだけを残して。
守護省からの無線を受け取り、迎えに来てもらい二人は姿を見えないようにするためか、カバーで覆われ、その姿を最後まで見きってからアタシは手放してはいけないモノからも手放した。
何日も眠っていたかったが、現実は残酷でアタシは、次の日の昼には目を覚ました、まず最初に最悪だったのは、昨日の出来事は夢などではなく、実際に起きた出来事だと改めて確認したこと。そして夕暮れ時その時のアタシが最も聞きたくなかったであろう話を、守護省の口から話された、曰く全く前準備もしていなかった、宗谷地方の奪還が無事成功したとのこと、何より全員が生還を果たした事。
アタシの頭はどうにかなりそうだった、なんでアイツらが全員生還できて、アタシ達はあれ程の犠牲を払ったのかと、本来喜ばしい事の筈だった、誰も犠牲が出ないなんて、しかし彼らは前準備もせずに、アタシ達が決死の思いで成功させた奪還作戦を、アイツらは悠々と達成して見せたのだ。嫉妬の炎に燃える、そしてアイツらに嫉妬するアタシ自身に怒りを覚える、そんな精神状況でいるとき、アタシは何を思ったのか病室をどうにかして開かないようにし、全ての人との関わりを絶った。
なんとか話しをしようとする医師には。
「守人にでもないアンタに何がわかる」と叫び。
食事を気にする看護師には。
「食事なんてアタシが食べたい時に食べる」と駄々をこね。
強制的に入ろうとした守護省の人間には。
「アンタ達が入ってきた瞬間、アタシは自殺する」と脅す。
人が来るたびに、理由をつけ関りから逃げていく。
しかしある日の事だった、いつもとは違う声色で接してくれる女性が来た、曰く彼女は代弁者の一人で、アタシ達が住む予定だった寮の寮母的な役割をする人間と言っていた。
彼女に対してもアタシは暴言を投げつける。
「よくわからねー奴の言葉を代弁して、アタシを慰めにでもきたのかよ?」そう蔑むように彼女を罵倒する。
「いえ、今日はお弁当を持ってきただけです、ここの所ご飯も碌に食べてないと看護師さんに伺ったので。お弁当、ここに置いておきますね、良ければ感想いただけると幸いです」
と言い残し彼女は帰っていった。彼女の作ったお弁当は色とりどりで見栄えも良く美味しかったが少し味が薄かった。
次の日も彼女は来て、病室の前に置いた感想のメモ用紙を張った、弁当箱を見て嬉しそうに。
「食べてくれたんですね?味はすみません、何分(なにぶん)誰かに弁当を作るなんてまだ片手で数える程しか経験が無かったもので」
と照れたような声で言う。
「今日はお話をしにきました」
と続ける彼女に、医師の時同様、アンタには関係ないと言おうとした瞬間。
「今日はですね、私のオススメ小説を持ってきました」
と続けた彼女に対して、アタシは思わず質問してしまう、大笑いしながら。
「アンタ何しに来てるんだよ」
「だから言ったじゃないですか、お話をしに来ましたと」
そしてそのまま話を彼女は続ける、この小説は兄弟の家族愛を描いた作品がどうこうだと一頻り話した後、彼女は良ければ読んでくださいと言ったのち、お弁当今日も置いておきますねと、言い残し帰っていった。今日の弁当も味は薄い。
また次の日彼女は来る、一応彼女の言われた通り小説は読んでおいた、内容は親に先立たれた二人の兄弟が頑張る話、そんな感じだった。
「こんにちは、今日もお話をしにきました」
と伝え扉の前に何か物音が聞こえた。なにかする気か?と身構えたが
「流石に数時間立ちっぱなしで話すのは、厳しいので今日は椅子を借りてきました」
なんて人騒がせな、そもそも顔を見えない相手に何故ここまで、尽くすのであろうか?そんな彼女に対して小説を読んだ事を伝え、面白かったという話をして、そして彼女は今日も、おすすめの小説と弁当を置いていき、私も昔読んで面白かったと思った小説をオススメしておいた、今日の弁当は、味が丁度よい。
何日か経って彼女だけなら病室に入ってくる事を許可した、彼女だけはアタシの事をわかってくれるからと、そしてまた何日か経って、彼女以外が入ってきても大丈夫な位には回復し、そして彼女が進めてくる小説が、家族愛に重きを置いたものが多い事を疑問に思い、不躾(ぶしつけ)ながら聞くことにした、しかし彼女は答えてくれる。
「私には弟が居たんです、血のつながっていない弟が、父の隠し子という訳でも、再婚相手の連れ子という訳でもありません。孤児を一人引き取りたいと父と母が伝えてきたのです、姉弟の居ない私にとってはとても嬉しい話でした」
と悲しそうな眼をしながら彼女は続ける
「弟が新しく家に来て私は中学二年生、弟は小学六年生、もっと若い時から家族になれていれば仲良くなれたかもしれませんが、私達は特別仲の良い姉弟にはなれませんでした」
言っても普通の姉弟ではあったと思いますと、補足を入れ彼女は続け一つの質問を投げかけてくる。
「銃美さん貴方は私を魅力的だと思いますか?」
「そりゃあ理恵さんは魅力的だと思うよ?こんなアタシにも尽くしてくれるし、理恵さんはアタシだからとか、そういう理由じゃなくてもアタシを助けてくれたんでしょ?」
「そういう訳でもないですよ」
控えめに笑って見せ、続けますと一息つく。
「中学生の頃分け隔てなく、ええ本当に誰に対しても分け隔てなく、私は困っている人の助けになろうとしました。ですが弟ができた途端本当に僅かにですが、その意識が弟へ向かい、弟を優先してしまっていました。それが悪い事だとは想いませんでしたし、良い事だと信じていました」
ここまで聞いている限り、ただのいい話にしか感じないが、ここからなにがあるのだろう?
「弟が中学に上がると私の意識が更に弟に向かいだして、周りからは誰でも助ける優しい人という印象から、弟想いの姉という印象に変わりました、しかし弟はどうでしょう?元から家族を持たないという理由で虐めに遭っていたと聞きます、その弟が家族も持ち、しかも学校で一番魅力的だった女性を変えたのです、見る人から見れば独占しているとも考えられるかもしれません」
なるほどここからの経緯(いきさつ)はわかった、つまり弟は皆から早雲理恵という存在から、無償の献身を奪った人という事になる。そしてその行きつく先は…
「結論から言うと弟の虐めは、酷くなりました、それまでは虐めといっても過度のものではなかったと聞いています。その虐めは私が居る事で陰湿になり、そして私が居なくなった途端悪質になります、私達家族が気づけたのは、久しぶりに弟を迎えに行こうとしたときでした」
やはりそうなるかと考え込む。しかしここからは予想外であった。
「それから少々のいざこざがありましたが学校や親の介入もあってか、弟に対する虐めというものはなくなりました。ですが弟が高校に上がるときに両親と私を集めこう言ってきたのです、『もう家族はいらない、自分が原因でそこまで悲しませてしまうのなら、家族になんてなりたくなかった。だからこれからは他人で居させてください』と必死に涙を流しながらお願いをしてきました」
なんでそうなってしまう?弟は両親に強いては、姉にそこまでの愛を貰ってなぜそうなるんだ?
「結局私はその事を未だに忘れられず、もっとどうにかできなかったのかと、後悔してこんな本で慰めているだけなんです…すみませんこんな話をしてしまって」
「いや、謝らなくていいよ、こっちこそ辛い思い出を語らせて申し訳ない。最後に聞いてもいい?」
「なんですか?」
「その弟は今なんて名前なんだ?」
「青池瞬という名前です、アナタと同じ守人の一人ですよ?アナタが退院するときは私と一緒に来ると思います」
青池瞬か、この人をここまで悲しませた報いとして、一発ぶん殴るアタシはそう心に決めた。
第四話 完
本日はこの小説を読んでいただき更に後書きまでも来ていただき本当にありがとうございます。
あらすじでも、申し上げたようになろうでも投稿はしていますので一日一話投稿はしていきますが待てないという、大変ありがたい感情を持って頂いた方は、なろうに行けば今書けている部分までは投稿されています。
そして毎度毎度ではございますがよろしければ、この作品の私的でも構いません、あんまり小説を読んだ事無い方でも構いません、できれば読みづらかったり、理解しづらかった文があればお教えいただけると幸いです、一先ず完結まで残り数歩という所まで来ているので直すのはすぐには出来ないと思いますが、ご指摘頂いた所を直せるよう精進していく所存であります。
小説の文字数について
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このままの文字数でよい
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5000字の方がよい
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3000字の方がよい
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2000字の方がよい