本小説はwordから直接コピー&ペーストしているのでルビ振りの残骸があるかと思いますが、そこら辺は気にしないでいただけると幸いです。
作品向上の為アンケートに答えていただけると幸いです。
アイツが全速力でアタシ達が元居た所に移動した時、亀裂が入り旭川の街並みが一瞬見える、その瞬間アタシはここに来るまで居た守護省の一室へ戻ってくる。外からはサイレンとも違う、警告アラートだろうか?そう思える禍々しい音。あそこに行くまで一緒に居た理恵さんはそこには居らず、まさか亀裂が発生した事で何かあったんじゃ?と不安になり急いで扉を開くと、そこには理恵さんも部屋に入ろうとしていた所だったらしく、彼女と勢いのままぶつかってしまい「きゃっ」という甲高い声が廊下に響く。
「り、理恵さん?ご、ごめん、焦っていて」そういい手を貸す。
「大丈夫です、私も少し銃美さんと瞬君がいきなり居なくなってしまって、それに亀裂まで発生してしまって、色々守護省の方が忙(せわ)しなくなってしまいました、それより瞬君は?」
「そうだ亀裂!アイツが何かを見つけたのか、ジェット機みたいな速度で移動して、その瞬間亀裂が出来て、それでここに戻ってきたんだ、亀裂はどうなってる?」
「亀裂は発生直後に、何事もなく消えてしまいました。でも瞬君が戻ってきてないのは不思議ですね、まさか亀裂内部に取り残されたなんてことは…」
彼女の表情がどんどん青ざめて行くが、その時窓の外からコンコンという音がした、振り返る暇もなく。
「瞬君!」と彼女が駆け寄り窓を開け、アイツは「ありがとうございます」と言いつつ窓から入ってくる。
「入るなら玄関から入って来いよ」
「いや亀裂から外に出ちゃって面倒くさかったから」
面倒くさいって…まぁわからない事は無いが、それより聞きたかった事を聞かなければならない。
「なんでお前、あんな切羽詰った顔して飛んでいったんだ?」
「人型二体が思った以上に侵攻していて、危ないかもと思ってすぐ処理しようとしたけど、人型が最奥、こっちから見たら入口か、そこに辿り着いたら亀裂が発生して一体は外に落ちた」
「一体は外に出た!?それって大丈夫なのかよ?」
「わからないよ、でも俺もすぐにもう一体を追って外に出たら、亀裂は無くなってたし外に落ちたはずの人型もどこを探しても居ないし」
色々な情報が交錯して、アタシもコイツも論調が激しくなってしまう。
「ところで瞬君、その手に持ってる、小さな男の子が着そうな服はどうしたんですか?」
理恵さんがそういい彼の手を見てみると、確かに男児が着そうな、怪獣がプリントされた服を片手に持っていた。
「そうだった忘れてた、俺は色々確認したい事あるから、早雲さんたちは先に帰っていていいですよ、それじゃ」
そう言い残し、守護省の慌ただしい人混みの中に消えていく、アイツの背を見送っている時にふとあの禍々しい音が鳴りやんでいる事に気づく。
「理恵さんそういえば、アタシが帰ってきた時に聞こえたあの音って何?」
「ああ、あれは前回の亀裂が出現した後に避難を呼びかける為に作成されていた、警戒アラートです、銃美さんが病院に居た時に発表されたものなので、知らないのも無理はないですね」
やはりそういうモノだったのか納得だ、あんな禍々しい音が響いたら誰だって身の危険を理解して行動に移すだろう、納得していると彼女は帰る準備をしている。
「待たなくていいの?アイツの事」
「ええ、先に帰っていていいとの事ですし今日は、お仕事をしたお二人と明日帰ってくる二人の為に買い物をしなくちゃいけません。お買い物、手伝ってくれますよね?」
小悪魔の様な笑みを浮かべつつも清らかな瞳でアタシを見つめる、このような誘われ方をされてしまっては、断われる訳がないじゃないか。
「わかりました、お嬢様それで?どちらへ向かわれますか?」
やられたままなのは不服なのでこちらも仕返しに執事の様な振る舞いを見せる、彼女は満面の笑みで手を取り「行きましょうー」と進んでいく、あぁこんな感じの関係をなんていうのかはわからないが、凄い心地のよい気分だった。
*
守護省の研究室に入り男児ものの服を手渡す、研究員には?な顔をされたが「いいから調べてください」とお願いし、次は報告をしに行く為に、あの怖いおじさんの部屋に行かなくてはならない、今までは早雲さんに任せていられたが、今回抱いた自分の仮説が仮にも真実だった場合は、彼女だけに任せる訳にはいかない。部屋の前に着き深呼吸をし、ノックをする。「どうぞ」という低い声が聞こえ部屋に入る。
「失礼します」
「なんだ?お前か、ここに来るのは早雲だけだと思っていたが珍しい事もあるものだ」
「世間話はいいです、本題に入ります」
そういうと彼はこちらの目をじっとみる、流石に普通の事ではないと気づいたらしい。
「すいません、名前知らないんですけど、なんて呼べばいいですか?」
自分で真剣な事を話そうとした癖にこういう事を言うのはどうかと思うが、認識が怖いおじさんで完結してしまっていたせいで、なんて呼べばいいのかわからない。
「はぁ…円山だ、円山(まるやま)一(いっ)星(せい)、円山でいい」
円山ってもしかして?と思うが、こちらを聞くのはこの要件の後でもいい。
「円山さん、これは俺の妄想だと思って聞いてください」
「わかった」そういい彼はコーヒーを口に含み飲み込む。
「もしかしたら、レイダー特に人型は、元人間かもしれません」
ただ粛々と自分が感じた仮説を話す。
「なぜそう思う?」彼はこちらの話を聞き流さず、真剣な表情で聞き返す。
「今回亀裂が発生したのは、人型が恐らく北海道を包む結界に触れたからだと思います、そして一体は結界に出る前に排除しましたが、一体は結界の外に出ました。しかし俺は、ほぼ同タイミングで結界の外に出たはずなのに、人型の姿は無くそこには、男児用の服が漂っているだけ、これが仮説一つ目です」
「そうか」短く、本当に短く返事をし黙る円山さん。
「二つ目の仮説は、ずっと疑問に思っていた事です。なぜ人型は俺達を攻撃せず、ただ進むだけなのだろうか?と、その理由を今日見た気がします、人型は…ただ地球という大地に戻りたいだけなのではないのだろうか?と、自分の子供だけでも地球に戻そうとするべく、初めて理性的で献身的な行動を見せました。まるで一人の子供を逃がす為に、自分が犠牲になる事を選んだ親の様な…」
その仮説を聞いた瞬間彼は、少し動揺を見せた、もし自分が同じ状況に陥れば、自分もそうするであろうと言わんばかりに。
「それともう一つ、亀裂が出る前円山さんは空が夜の様に暗く見えましたか?」
「いや、夜のように見えたなんて事は無いが?太陽が雲に隠れたとかではなく?」
「じゃあ多分あの景色を見られるのは、俺達守人だけなんですね。白鳥さんに確認は取っていませんが、恐らく俺と同じ様に夜かと思う位の暗さになった瞬間に、亀裂内であろう空間に転送されました。今日以降俺達守人が急に姿を消したら、亀裂内の空間に入っていると思ってください」
「わかった、わざわざすまないな」
最後に、最初から気になっていた事と、最も重要な事の二つそれだけを話して、外に出よう。
「円山さん、円山さんは…いや星奈さんは…娘さんですか?」
「そうだが?」短く当たり前の事だと言わんばかりに答えた。
「そうですか…最後に一つだけ、俺の仮説が正しかったら、俺だけに連絡をください。皆に伝えるのは…俺がやります」
「わかった、苦労をかけるな」
「いえ、そちらの苦労に比べれば何かをぶつけられる俺達の方が楽ですよ」
次の日の朝、俺の仮説が正しい可能性が高いとの報告が、円山さんから伝えられた。
頭の中で情報を整理する、既に朝食の後片付けも終わったであろう、早雲さんの部屋がある1号室をノックしようとするが、中から白鳥さんだろうか?彼女と小説の話か何かで盛り上がっている彼女の声が聞こえ、ノックはせずに部屋を後にする。これは多分お告げだ、自分で気づき、自分で仮説を立て、それが真実である可能性が高いと言われたのだ。
彼女に頼るな、彼女にこれ以上の重荷を背負わせるな、というお告げだろう、口や頭では姉離れしたと思っていても、どうしても彼女に頼る事が多くなってしまっている。自分への戒めだ、話すのは今日の入浴後そう決める。それまでは昼に帰ってくる刃菜子先輩や流氷さんと久しぶりに直接話でもしよう。
昼になると刃菜子先輩や流氷さんが、実家から帰ってきて、少し物静かで寂しかった寮内も賑やかになる、二人からは根室の道の駅のピンズと、紋別のゆるキャラを模(かたど)った最中を貰った。
「最中はわかるけど、刃菜子先輩、道の駅のバッジって、もうちょいなんかなかったんですか?」
「えぇー?いいだろう?ピンズは財布とかに付けれるぞ?」
「そりゃつけれますけど、お菓子とか根室にしかない名産品とかあるじゃないですか」
「この道の駅のピンズも根室でしか手に入らない物だぞっ!」
だめだこりゃ、まともなお土産を買ってくるとは最初から期待はしていなかったが、まさかのこれとは思わなかった。
「流氷さんはありがとうね、この最中…というか前々から思っていたけど、流氷さんてゆるキャラとか好きなの?」
「なによ?なにか文句でもあるの?」
ギラりと睨みを聞かせてくる。
「いやそのキツイ性格に似合わず可愛らしい、趣味してるねって思っただけだよ」
「ワルカッタワネ」
このネタで話しを続けるのも面白そうだが、後々が怖いのでこの辺で自粛しておく。
「お土産、早雲さんと白鳥さんの分も買ってあるんでしょ?二人とも早雲さんの部屋に居ると思うから、渡して来たら?俺はシミュレーション室に行ってるよ」
「ええ、行ってらっしゃい」「理恵と銃美に渡したら、私も行くー」
一目散に早雲さんの部屋に向かう刃菜子先輩に対して、俺の前で立ち止まる流氷さん。
「なに?どうかした?」
「いえ、どこも悪くないならそれでいいわ、少し思い詰めていた表情をしていた気がしたから、気になっただけ」
どうやら表情に出てしまっていたらしい。
「大丈夫、なんでもないよ」
「そう、ならいいわ」
刃菜子先輩の後を追い流氷さんも部屋に向かう、その背を見て俺もシミュレーション室に歩みを進めた。
シミュレーション室に入り天成をする、いつも通りの設定で人形と相対する。一度生身でも倒せた人形相手にどのように攻めるかを考える、前回は人型が亀裂を作った、どういう訳かは、わからないがその後人型は自然消滅をした。
しかしあれが魚型やカニ型ましてや、大型の竜型や報告にあった熊型だった場合は、俺はどうする事もできない、だからこそ奴らに結界を触らせる前に雑魚を、人型やカニ型を速攻で叩く、それしかない。ならばこれから意識して戦う事は。一つ、早期決着を目指し巨大な力を持つ敵に備え相手取る時間を増やす、二つ、若しくは最初から大型を叩く。
そうこう考えているとカウントダウンが0になり人形が間合いを詰めてくる。意識しろ、最低限の動きで攻撃を避け、最大限の一撃で相手の急所を…。
「斬るっ!………あっ」
ガッシャ―ンという音が響き渡り、そこには人形だったものが、辺り一面に散らばっている。
「大丈夫か?瞬?」
そこに約束通り刃菜子先輩が来て、その惨状を目の当たりにする。
「瞬…お前…力入れ過ぎだ……」
本当に申し訳ございませんでした…それしか言葉が見つからない。
当初の予定であれば、シミュレーション室で刃菜子先輩と人形を交互に使い、スコアでも競ったりしようかと考えていたが、その予定はご破算だ。
「刃菜子先輩、なんか他にしたい事あります?」
「えー?ないかなぁー」
「じゃあ映画でも見ますか?」
「いいなぁそれ、皆も誘って映画鑑賞会にしよう!」といい早速皆を集めるべく寮内を奔走する彼女、なんだろう悪い方悪い方へと考えすぎていたのかもしれない、彼女のポジティブさを見習う事も重要か。
「で…集められて見るのがこれな訳?」
「まぁいいじゃないですか、偶にはこういうのも私は好きですよ?」
「アタシは、あんまり好きじゃねーなぁこういうやつ」
「瞬の馬鹿ぁー、こんなのを見るっていうなら、鑑賞会なんてするんじゃなかったー」
賛成2反対2中立1と、なかなかの悪印象だが、そんなに嫌なのだろうか?ゾンビ映画。適当に借りた物で、中身は全く知らないが、大体こういうのはゾンビを壊滅させて終わ
りなんじゃないのだろうか?と思い再生する。
しかし再生すると、思いの他話は重たかった。ゾンビウイルスのパンデミックが起き、主人公は感染してしまうが、他のゾンビと違って意識もあり理性もある、が人々はそれでもゾンビだ!と言って居場所を追い出され、最後まで信じてくれた友人がゾンビに襲われて主人公は助ける事ができたが、救助隊に撃ち殺される、そういうお話だった。結論から言うと見るんじゃなかった、少し今日の夜話そうとしていることと似ている気がしていたから、でも助かったというべきか刃菜子先輩と白鳥さんは、すぐダウンして見れていない事、それだけが唯一の救いだった。
「貴方が映画を誘ってきても、二度と乗らない事にするわ」
そう流氷さんに言われたのはショックだったが。
本日はこの小説を読んでいただき更に後書きまでも来ていただき本当にありがとうございます。
あらすじでも、申し上げたようになろうでも投稿はしていますので一日一話投稿はしていきますが待てないという、大変ありがたい感情を持って頂いた方は、なろうに行けば今書けている部分までは投稿されています。
そして毎度毎度ではございますがよろしければ、この作品の私的でも構いません、あんまり小説を読んだ事無い方でも構いません、できれば読みづらかったり、理解しづらかった文があればお教えいただけると幸いです、一先ず完結まで残り数歩という所まで来ているので直すのはすぐには出来ないと思いますが、ご指摘頂いた所を直せるよう精進していく所存であります
小説の文字数について
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このままの文字数でよい
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5000字の方がよい
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3000字の方がよい
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2000字の方がよい