デート・ア・ライブ feat.仮面ライダーセイバー   作:SoDate

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第4-5話, デート、開始

 ブリーフィングルームへと移動した士道たち三人は、モニターの前までやって来ていた

 

「──えぇと、確か……」

 

 席に座った神無月は、円卓に設えられていたコンソールを操作し始めた

 

「すみませんね、手間取って。副艦長室の端末ならもう少しスムーズにいくのですが」

「や、それは全然構いませんけど……ここにその映像が保管されてるんですか?」

「いえ。映像そのものフラクシナスには保管されていません。本部のデータベースにアクセスしているところです」

 

 本部と言う聞きなれない言葉に首を傾げている士道とは反対に、トーマはじっと画面を見つめたまま一切動かない

 

「でも、要はネットワーク環境があればいいんですよね? それなら副艦長室でもいいんじゃないですか?」

「まぁ、そうなんですけれどもね。なにぶんあそこの端末は画面がそこまで大きくないので、細かな映像を見るのに適さないんです。──と、きましたよ。画面を」

 

 神無月の言葉と同時に、円卓の中央に設えられていたモニタに映像が映し出された。街の一区画を、空撮で捉えた映像だ

 しかし画面いっぱいに広がった真っ赤な炎は、ガス田か火山の火口と言った具合に酷いもので、つい数時間前まで人が生活を送っていた場所とは思えない地獄絵図だった

 スピーカーからは、ヘリの狗道オンとレポーターと思わしき男の声がまばらに聞こえてくる

 

「……く」

 

 士道は思わず眉根を寄せる、想像以上に凄まじい光景、昔住んでいた場所で火事が起こったというのは覚えていたが、ここまでの惨状だという事は記憶していなかったからだ

 

「──さ、もうすぐです」

 

 画面を見ていた神無月が静かな声で言ってくる

 ヘリが旋回し、徐々に高度を落としていくと同時に、画面がズームアップし、滲んだようにぼやけていき、一拍置いてから少しずつピントが調整されていく

 

「──、あれは」

 

 そして次の瞬間、画面の端に映っていたものを見て、士道はのどを震わせた

 街の中心、他の場所とは異なり、そこにあったはずの家々は完全に焼き尽くされ、更地のように場ってしまった場所に、幼い頃の琴里がいた

 

「琴里……」

 

 そして、士道の見つけた幼い琴里の足元に倒れていたのは、幼いが今よりも見慣れた姿

 

「あれは──俺……?」

 

 琴里の足元に倒れていたのは幼い頃の士道、そして

 

「────え?」

 

 士道と琴里のそばに、ナニカがいた。普通の人間には画面に走ったノイズにしか見えないそれは、士道の目には間違いなく──

 

「……ッ」

 

 その瞬間、士道は頭を押さえ、膝をついた

 

「士道くん? どうしました?」

「大丈夫か? ……士道?」

 

 神無月とトーマの問いかけに答えない士道は、画面を凝視し──幼い自分たちの近くの近くに立っている幼いナニカに向かって口を開いた

 

「誰だ── 一体……、何者なんだ、おまえは……」

「誰って……どれのことですか?」

「これ──です。琴里と、俺の前にいる……」

「士道……お前──」

 

 神無月が首をひねり、トーマが何かを言いかけた瞬間、士道の頭の中に新たな疑惑が生まれる

 何故、自分はあのノイズを”誰”なんて呼称を用いる存在だと認識出来たのだろう。どうしてあのノイズを人だと認識したのだろう

 

「ぁ──」

 

 それを考えると、士道を襲っていた頭痛は激しさを増し──士道は、気を失ってしまった

 

「士道くん! 士道くん!?」

「神無月さん、急いで士道を医務室に運びます!」

「わかりました!」

 

 神無月にそう言うとトーマは気を失った士道を背負って、医務室まで急いだ

 

「士道……お前はどうしてアレを認識できてる」

 

 トーマの感じた疑問に答えるものは、誰もいなかった

 

 

 

 

 

 そして時は流れ、六月二三日の午前九時五十五分

 士道は昨日購入した水着とバスタオルなどを詰めたカバンを背負いながら、天宮駅の東口にあるパチ公前に立っていた。このお座りした犬の銅像は天宮駅にある待ち合わせスポットとしてはそこそこ有名なものなのだが、残念なことにもっと有名な某忠犬が存在する為、世間にはあまり浸透していない

 

「……あー」

『大丈夫ですか、士道くん』

 

 士道が額を押さえながら小さくうなっていると、インカム越しに神無月の声が聞こえてくる。今回の攻略対象は琴里な以上、神無月が司令代理でデートを進行することになる

 

「はい……なんとか」

「まぁ、もしもの時はオレもサポートするんで」

 

 士道はそう言うと、気合いを入れ直す為に頬を両手で叩く

 

『プランは頭に入っていますね? こちらからサポートを入れます。──大丈夫、あなたは複数の精霊をデレさせた稀代のプレイボーイです。自信を持ってください』

「……はぁ」

 

 神無月なりの激励を受け取った士道が苦笑していると、インカムから令音の声が聞こえてくる

 

『……琴里を地上へ送ったそうだ。もうすぐそちらに着くだろう。頼んだよ、シン』

「──っ、は、はい」

 

 士道は令音の言葉に返事をして、心を落ち着かせるために大きく深呼吸をする

 それから程なく、可愛らしいフリルに飾られた半袖のブラウスに袖の短いこげ茶色のオーバーオール、手には水着などが入っているであろうカバンを提げた琴里がやってきた

 

「お、おう、琴里」

「ん、待たせたわね」

 

 士道が小さく手を上げながらそう言うと、琴里が首肯しながら返してきて……しばしの間沈黙が流れる

 

「おめかしした女の子と会って一言もなし? いの一番に教えたと思ったけれど?」

「……! あ、あぁ──」

 

 琴里に言われてハッとなった士道は、琴里の事を褒めようとして──ある事に気付く

 

「おめかし……してくれたんだな」

「……っ」

 

 士道の言葉を聞いた琴里が、ピクリと肩を揺らす

 

「ふん、まぁね。一応デートって形式を取っているんだもの。こちらとしても士道がアクションを起こすきっかけくらいは作っておくわよ。……まぁ、褒められるのは嫌な気、しないし」

「え?」

「なんでもないわ。それより、そろそろ電車の時間なんじゃないの?」

 

 琴里はそう言うと、駅の方に数歩足を進めると、くるりと士道の方に向き直る

 

「さぁ──私たちの戦争(デート)を始めましょう」

「お……おう」

「うむ!」

「は、はい……っ」

『やー、楽しみだねー』

「楽しむのもいいけど、あんまはしゃぎすぎて怪我すんじゃねぇぞ」

 

 琴里の返事に士道と……余計な声が三つと、その三つに忠告するような声が一つ続き、士道は首を傾げ、声の方に振り返り──身体を硬直させる

 なにせそこに居たのはお出かけの準備万全と言った風の十香と四糸乃&よしのん、そして休日のお父さん見たいなテンションのトーマ

 

「十香、四糸乃……それによしのんにトーマ……ッ!? な、何でこんなところに……!」

「ぬ? 何を言っているのだ。これからオーシャンパークとやらに行くのではないのか?」

「な──なんでそこまで知ってるんだ!?」

 

 十香の答えに士道は驚いていると、それが意外だったのか十香は眉をひそめていると、言葉を補うように四糸乃が声を上げる

 

「その……令音さんに、言われて……来たんです、けど……お邪魔、でしたか……?」

「オレも昨日、急に令音さんから二人の引率を頼まれてな」

 

 四糸乃とトーマの問いに士道が息を詰まらせていると、インカムから声が聞こえてきた

 

『……あぁ、そうそう。言ってなかったかな。今日のデートには三人も同行するよ』

「な、なんでまた……」

 

 頬に汗を垂らしながら士道が問うと、しばしの間うなってから令音が言葉を発する

 

『……まぁ、今日に限ってはそちらの方がいいのではないかと思ってね』

「は、はぁ……でも、本当に大丈夫なんですか? 琴里の機嫌とかは……」

『……ん、そこまで心配しなくても大丈夫だろう』

「ほ、本当ですか……?」

 

 士道はそう言いながら、チラリと後方の琴里を見るが、琴里は突然の三人の登場にも、先ほどと変わらない表情を作っていた、のだが……

 

「…………」

 

 士道は無言で頬をひくつかせた。一瞬、何の変化もないことに安堵しようとしたが、それが勘違いであると気づいたのである

 

「……へぇ、なかなか思い切った事をするのねぇ、士道。今から楽しみだわ」

「や、そ、その……」

 

 表情は一切変わっていない件の妹様の背後から立ち上るオーラは、今までのそれと明らかに違った。漫画のラスボスが発してそうなオーラを背に、士道に対してにこやかに言ってくる琴里の姿は、とても迫力満点だった

 

「駄目じゃないですか全然……っ! なんかヤバいオーラ出てますってあれ……!」

『……そうかな。そこまでではないと思うが……!』

「い、今の琴里の機嫌メーターと好感度はどんな感じですか……!?」

 

 しばしの沈黙の後、令音は話始める

 

『……ん、まぁ、その、なんだ。……頑張ってくれ』

 

 いつになく無責任な調子であった

 

「ちょ、ちょっと、令音さん……!」

 

 いつになく絶望的な心地であった士道を後目に、琴里がすたすたと歩みを進め、十香と四糸乃の方に寄っていき、二人の肩を優しく叩く

 

「よし、じゃあそろそろ行きましょうか。水着はちゃんと持ってきてる?」

「おぉ! もちろんだ!」

「水着は、昨日……士道さんに、買って、もらいました……」

「へぇ、よかったじゃない。──優しいのね、士道?」

 

 口調も表情も優し気なのに、士道にとってその言葉は胃の底が冷たくなるような凄みがあった

 

「ひ……っ」

「さ、行きましょ行きましょ」

 

 士道がビビってる間に琴里は二人を連れて改札の方に歩いて行ってしまった

 

「まぁ……その、オレたちも……行くか」

「そ、そうだな……」

『まだ挽回は可能です。目的地に着いたらこちらからもサポートします!』

「りょ、了解……」

 

 トーマと神無月の言葉を聞いた士道は、硬直していた足を踏みだした

 

 

 

 

 オーシャンパークは、天宮駅から五駅先にあるテーマパークである。様々なプール施設や大型浴場、屋内アトラクションがメインのウォーターエリアと、屋外にある遊園地がメインになっているアミューズメントエリアの二つから構成されている人気スポットだ。夏休みともなれば遠方からたくさんの家族連れやカップルなどが訪れるのだが……現在は六月の半ば、ピークの時よりも随分と客の入りは少ない

 現在、水着に着替え終えた士道とトーマの二人は、女性陣の着替えを待っている最中だ

 

「おぉ……なんだか結構すごいな」

「……ここに来るのもひっさびさだけど、相変わらずデカいな」

「トーマは来たことあるのか?」

「あぁ、一回だけ同居人にせがまれてな……あの時は大変だった」

 

 遠い目をしながらそう言ったトーマの話を聞いていた士道だったが、浅瀬のようなプールや岩山を模したウォータースライダーなどを見た事で、心の中の冒険心がくすぐられているようだった

 

『はしゃぐのも結構ですが、司令のことを忘れないでくださいよ?』

「わ、わかってますって。……ていうかこのインカム、水は大丈夫なんですか?」

『……あぁ。完全防水仕様だ。耳から外れないようにだけ気をつけてくれたまえ』

 

 士道の疑問に答えてから程なくして、二人の背に元気な声が聞こえてくる

 

「シドー! 待たせたな!」

「……お、おう」

 

 士道たちが振り返ると、しこには水着姿の十香と四糸乃、琴里の三人が立っていた。小さく手を上げてそう返した士道だったが、十香も四糸乃もまぎれもない美少女である以上、訓練をしていなかったら琴里そっちのけでぼぅっと見つめてしまっていただろう

 

『……しておいてよかっただろう、訓練』

「……もしかして、あのときから十香たちを連れてくるつもりでした? わざわざ水着を買わせたりトーマのこと呼ぼうとしてのもこのためで……」

『……さて、どうだろうね』

 

 曖昧に返してくる令音の言葉に、士道はため息を吐いていたが、そんな様子に気付いてないと言った様子で十香は大声を上げる

 

「おぉ! 凄いなこれは! 建物の中に湖と山があるぞ!」

「み、水が、いっぱいです……!」

『はー! テンション上がるねこりゃー!』

「シドー! あの湖には入ってもいいのか!?」

「あぁ、もちろんだよ、ていうか、それがメインの楽しみ方だしな」

 

 十香の問いに答えると、十香は輝いていた目をさらに輝かせ、声を上げた

 

「よし! 行くぞ四糸乃っ! よしのんっ!」

「は、はい……っ!」

「はしゃぐのもいいが、準備運動はしっかり……はぁ、士道、オレも行ってくる」

「わ、わかった」

 

 プールに駆け出していく二人と、二人を追うようにプールの方に向かったトーマのことを視線で追って──

 

「元気ね、二人とも」

 

 いると、背後から聞こえてきた声で、小さく肩を揺らす

 

「お、おう、琴里」

 

 ゆっくり振り返ると、そこには水着姿の琴里が腕くみをしてチュッパチャップスをくわえながら立っていた

 

「…………」

 

「いいか二人とも、プールに入る前には準備運動をするんだ。そうしないと怪我をするかもしれないからな」

「トーマ、準備運動とはどうやるのだ?」

「見本見せるから、同じようにやってみろ」

「うむ!」

「わかり、ました」

 

 少し離れた場所からそんな会話が聞こえてきたが、士道は何年も見ていなかった妹の水着姿に少し見惚れていた。彼女の着ている白いセパレートの水着は、ブラ部分ホルターネックチューズトップになっており、とても色っぽく士道の目には映る

 そんな士道の様子を見ていた琴里は怪訝そうに眉を歪め、言葉を発する

 

「何よ、ジッと見て。生物学的に近親相姦にならないからって、妹に欲情するようになったら人として末期よ」

「……っ! そ、そんなわけあるか!」

「あぁ、そう」

 

 士道がハッとして返すと、琴里は随分と冷めた様子で肩をすくめる

 

『……何をしているんだね。シン』

「え?」

『……さっきも言われたろう? 女の子がお洒落をしてるんだ。何も声をかけてあげないのかい?』

「あ──」

 

 令音に言われて改めて士道は気付き、軽く咳払いをしてから改めて琴里に向き合う

 

「こ、琴里」

「? 何よ」

「そ、その……なんだ、に、似合ってるぞ、その水着。か……可愛い、と……思う」

 

 長らく一緒に暮らしてきた義妹を褒めるという行為に、言い得ぬ恥ずかしさを覚えていた士道だったが、たどたどしく言葉を発した

 

「……っ」

 

 琴里は少し目を見開いて、頬を少し赤くするが、すぐに首を振ると不敵な笑みを浮かべる

 

「あら、ありがとう。──令音か神無月あたりに褒めるよう指示でもされたのかしら?」

「ぐ……っ、い、いや、そんなことはねぇよ。本心さ」

「へぇ、光栄ね。……で、具体的にはどこがどう可愛いと思ったのかしら?」

 

 士道がそう言うと、琴里は少し意地が悪そうな笑みを浮かべながら、そう言った

 

「え、えぇと……その……」

『……ん、ここは我々の出番かな』

 

 

 

 オーシャンパーク上空、いつものように透明になっている上空艦フラクシナスの艦橋で艦長席の隣に立った神無月が高らかに声を発する

 

「さぁ諸君、我らの腕の見せどころです!」

 

➀「全部さ! 琴里は何を着ていても可愛いよ」

②「シンプルに見えるけど、なかなか凝った意匠をしてるよな、その水着。いいセンスだ」

③「膨らみかけの胸が特に変わらないよ」

 

「総員、選択をお願いします!」

 

 メインモニタに表示された選択肢を目の前に、選択肢が選ばれると、その集計結果が表示された。過半数を占めたのは➀で他の②と③には一票も入っていなかった

 

「ふむ、皆さんは➀ですか。まぁ、順当ですね」

「えぇ、使い古されたフレーズかもしれませんが、言われて悪い気はしない筈です」

「②は悪くないのですが、やはり水着に目がいってしまっているのが気になります……③は論外ですね」

「そうですね」

 

 クルーの言葉を聞いた神無月は小さくうなづき、マイクに口を近づける

 

「士道くん、③です。『膨らみかけの胸がたまらないよ』」

『……えぇッ!?』

 

 論外の選択肢を、士道に伝えた結果。プールにいる士道とフラクシナスに居るクルーたちの声が見事にハモった

 

「ふ、副司令──正気ですか! 相手は五河司令ですよ!?」

「③は論外って言ったばかりじゃないですか!」

 

 艦長席の下段からは、非難……と言うよりも悲鳴染みた声が飛んでくるが、神無月はそれを制して口を開いた

 

「司令だからこそ……ですよ」

「え……?」

「だって、ご覧なさい。あの華奢で、美しい、未成熟な肢体を。十三歳中学二年生という一瞬の輝きを。もうたまらないでしょう、それ以外ないでしょう」

「結局副司令の趣味じゃないですかッ! そんなの言ったら司令に蹴られますよ!?」

 

 一度収まったと思った非難の声が、再び始まるが。クルーの言葉を聞いた神無月はハッと目を見開く

 

「ご、ご褒美までいただけるなんて完璧じゃないですか!」

「だっからあんたはもう……ッ!」

 

 クルーたちはもう敬語すら使わずに、上段にいる神無月(アホ)を非難するが、そうしている間にも時間は進み、焦ったような士道の声が聞こえてくる

 

『……ほ、本当にそれで大丈夫なんですか?』

「えぇ、もちろん胸の部分をおっぱいにアレンジしても構いません」

『……普通でいきます』

 

 クルーは必至で士道を止めようとスイッチを連打していたが、悲しいことに回線の優先度は現在神無月(アホ)のいる艦長席が最も高い。

 ────この場に変態(神無月)の暴走を止められる人物はいない

 

 

 

 正気の沙汰とは思えない言葉、変態(神無月)が個人の趣味で選んだ選択肢にも、クルーたちが選択したのだから意味があると信じ、覚悟を決めた勇者は、意を決して口を開く

 

「その……膨らみかけの胸がたまんないな」

「な……ッ!? 何言ってるのよ……! そんなこと考えてたの!?」

 

 士道の言葉を聞いた瞬間、琴里はバッと両手で胸元を覆い隠した

 

「や、そ、そうじゃなく……」

 

 と、士道が慌てた様子で手を振ると、右耳からけたたましいアラーム音が聞こえてくる。聞き覚えしかない不吉な音に士道は更に焦る

 

「お、落ち着け琴里! 今のはだな……!」

『……シン、非常事態だ』

 

 士道の弁明にかぶせるように、令音の声が響いてきた

 

「わかってます! 今どうにか琴里を落ち着かせ──」

『……違う、そっちじゃない』

「へ……?」

 

 士道が間抜けな声を出すと同時に、耳を突き刺す悲鳴がプールから響いてくる

 

「な、なんだ!?」

「士道、あれ!」

 

 琴里が浅瀬のように形作られたプールを指さすと、一部がスケートリングのようになってしまったプールと、その上でわんわん泣く四糸乃の姿があった

 

 

 波乱のデートは、まだ始まったばかり




いよいよ始まった士道と琴里のデート
何故かついてきた十香、四糸乃、トーマの三人

琴里の好感度は一体どうなっているのか
クルーたちは変態の暴走を止めることが出来るのか

士道は琴里の霊力を封印することが出来るのか

次回, 五河シスター第4-6話
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