デート・ア・ライブ feat.仮面ライダーセイバー 作:SoDate
戦闘区域から離れた場所にやってくると、ファルシオンは変身を解きトーマの姿に戻る
「ふぅ、目標達成ではないが接触出来た分まだマシか……ってなんだ?」
変身を解いたトーマは、いつの間にか黒服達に包囲されていた
「お前ら、一体なにもんだ?」
「詳しいことは追って話す……今は我々と一緒に来て欲しい」
「そう言われてはいそうですかとは行かないと思うけど」
「……」
「まぁいいや、そんで……何処についていけばいいの?」
「……いいのか?」
「あなた達が一緒に来てくれって言ったんでしょ、いいよ……その代わり、こいつは治療してやってくれ」
首根っこ掴んだまま伸びている少年を黒服達に投げて渡す、その際に潰れたカエルの断末魔みたいな声が聞こえた気もするが……気にせず話を進める
「それでは、行きましょう」
「あぁ」
その言葉の後、変な浮遊感と共にトーマたちはその場から消え、気が付くと近未来的な施設の中にいた
「これはまた、随分と未来的だな」
「ひとまず、彼を医務室に」
「わかった」
とりあえず少年を医務室に置き、近くにあった椅子に座っていると一人の女性が入ってくる。その女性はトーマの事を見た瞬間少し目を見開いたもののすぐに元の表情に戻る
「君は……」
「オレはトーマ……一応今は”中村透馬”って名乗ってます」
「名乗っている……とは?」
「記憶がないんですよ、
「……そう言えば、私も名乗っていなかったね。村雨令音だ」
「村雨さんねぇ」
トーマは彼女に少し引っかかりを覚えるものの別に話をすることもないという事で、そのまま診察されている少年の事を眺めていた
それから程なくして、少年が目を覚ます
「…………はっ!」
目を覚ました少年は困惑したようにそのまま、情けない声を上げたが……まぁ仕方ないだろうとトーマは思う
「……ん? 目覚めたね」
「だ、だだだだダレデスカ」
「何故片言?」
「……ん、あぁ」
結構近くにいた令音は一定の距離を開けると、改めて少年に話しかける
「……ここで解析官をやっている、村雨令音だ。あいにく医務官が席を外していてね。……まぁ安心してくれ。免許こそ持っていないが、簡単な看護くらいならできる」
医務官でないという言葉を聞いたトーマは少し驚き、少年の方は固まりっぱなしだったが、どこかに引っかかりを覚えたのかようやく思考を再開したらしい
「―ここ?」
再開した思考であたりを見回すが、少年にとっては見知らぬ場所に見知らぬ人ばかりという事もあり、だいぶ混乱している様子だった
「ど、どこですか、ここ……」
「……あぁ、”フラクシナス”の医務室だ。気絶していたのでそこの彼と一緒に勝手に運ばせてもらったよ」
「フラクシナス……? ていうか気絶って? ……、あ──」
混乱していたらしい思考がようやくまとまり、気絶する前までどういう状況だったのかを思い出したらしい。それを確認したトーマも彼に近づいていく
「少しはまともに考えられるようになったか?」
「は、はい……そ、それより、質問いいですか。ちょっとよくわからない事が多すぎて──」
少年のその言葉にも応じず、令音はトーマたち二人に背を向ける
「あ──ちょっと……」
「……ついてきたまえ。君たちに紹介したい人がいる。……気になることはいろいろあるだろうが、どうも私は説明下手でね。詳しい話はその人に聞くといい」
それから、少年と令音のコントのようなやり取り聞いた後、医務室から出ると、医務室に来る途中にも見た近未来的な通路が目に入る
「なんだ、こりゃあ……」
「流石にビビるよな」
「は、はい……えぇっと、あなたもこの場所の関係者何ですか?」
「いんや、オレも今日初めてここに来た」
「その割には……随分と落ち着いてるんですね」
「まぁ、こういうのは順応性が大事だと思うし」
「……さ、何をしているんだ?」
「おっと、行こうか……えぇっと」
「士道です、五河士道」
「士道ね、覚えた。俺の名前はトーマ、よろしく」
「よろしく……お願いします」
「敬語じゃなくていい、堅苦しいのは嫌いだし」
「わかり──わかった」
等と話していると通路の突き当たり、一つの扉の前で彼女は足を止める
「……ここだ」
次の瞬間、電子パネルが軽快な音を上げると、扉がスライドする
「……さ、入りたまえ」
令音の後を追うように二人も中に入ると、その光景に思わず息をのむ
「……っこりゃあ……」
「……マジかい、これ」
目の前に広がっていた光景は、ロボットアニメでよく見る船の艦橋のような場所だった。ビックリするくらい近未来な光景に少し圧倒される
「……連れてきたよ」
「ご苦労様です」
令音が報告をすると、艦長席と思われる場所の横に立っていた金髪の男性が軽く礼をした。
「初めまして。私はここの副指令、神無月恭平と申します。以後お見知りおきを」
「は、はぁ……」
「司令、村雨解析官が戻りました」
その言葉と共に艦長席がゆっくり回転する
「歓迎するわ──ようこそ、〈ラタトスク〉へ」
「……琴里?」
目の前で踏ん反り返っている少女を見た士道は、その言葉を返す
そこから士道に行われたのは精霊と呼ばれる存在と精霊にミサイルをぶち込んできた連中のマシンガン講義だった
「ちょ、ちょっと待った!」
「何、どうしたのよ。せっかく司令官直々に説明してあげてるって言うのに。もっと光栄に咽び泣いてみなさいよ。今なら特別に、足の裏くらい舐めさせてあげるわよ?」
「ほ……ッ、本当ですか!?」
その言葉に何故か反応した神無月の臑に琴里は蹴りを入れると、彼は恍惚の表情を浮かべながら倒れこんだ
「……おい、アレがお前の妹なのか?」
「いや、俺の知ってる琴里はもうちょっと素直と言うか……少なくてもあんな女王様みたいな性格じゃない筈」
「そこ! 聞こえてるわよ!」
琴里に聞かれていたらしいことを知った士道は、意を決した様子で彼女に尋ねる
「こ、琴里……だよな? 無事だったのか?」
「あら、妹の顔を忘れたの、士道? 物覚えが悪いとは思っていたけど、さすがにそこまでとは予想外だったわね。今から老人ホームを予約しておいた方がいいかしら」
彼女のその言葉を聞いた士道は頬に汗を垂らし、トーマはそれに若干引いていた
「……なんかもう、意味がわからなすぎて頭の中がワニワニパニックだ。おまえ、何してんだ? ていうかここ、ドコだ? この人たち、なんだ? それに──」
「落ち着きなさい。まずはこっちから理解してもらわないと、説明のしようがないのよ」
そう言いながら琴里がスクリーンに映し出したのは精霊の少女と、機械的なスーツ? を見に纏った少女、そしてトーマの変身したファルシオンの姿だった
「ええと……精霊……って言ったっけ?」
「そ。彼女は本来この世界には存在しないモノであり──この世界に出現するだけでおのれの意思とは関係なく、あたり一面を吹き飛ばしちゃうの」
「……悪い、ちょっと壮大すぎてよくわかんね」
琴里が士道の言葉に反応するよりも先に、トーマが彼に説明する
「つまり、空間震ってのはあの子みたいな精霊が起こしてる現象って事だ、精霊がこの世界に現れるときの副産物だな」
「な──」
「まぁ、彼の言う通りよ……小さければ数メートル程度、大きければ──それこそ、大陸に大穴が開くくらい」
彼女の言った大陸に大穴とは、三十年前に起きたユーラシア大空災の事を言っている
「運がいいわよ士道。もし今回の爆発規模がもっと大きかったら、あなた一緒に吹っ飛ばされてたかもしれないんだから」
「……っ」
「そういえば、お前はどうして外にいたんだ? 避難警報は出てたろ?」
トーマも今まで遭遇したことのなかった一件だけに、それはずっと気になっていた。どうして士道が空間震の中、外にいたのか……良い機会だと思いここでそれを聞いてみることにする
「いや……それは、これ」
「位置情報?」
「ん? あぁ、それ」
琴里はそれを見て何かを理解したように携帯を取り出し、見せてくる
「あ……? なんでおまえ、それ」
「なんで警報発令中に外にいたのかと思ったら、それが原因だったのね。私をどれだけ馬鹿だと思ってるのかしらこの阿保兄は」
「いや、だって……え、ていうか、なんで──」
「簡単よ。ここがファミレスの前だから」
「は……?」
「そう言う事か……」
困惑している士道とは正反対にトーマの方はこの場所に来るときに感じた謎の浮遊感を含めたピースが一つにまとまりこの場所が何処なのかを理解する
「ちょうどいいわ。見せた方が速いでしょ──一回フィルター切って」
「な、なんだこりゃ……ッ」
「何って、どっからどう見ても空の上だな」
「えっ、空って……それよりなんでトーマはそんなに落ち着いてるんだよ!」
「言ったろ、人間適応力が大切だって……それより、ここは何処なんだ?」
「……ここは天宮市上空一万五千メートル。──位置的には丁度、士道と待ち合わせしてたファミレスのあたりになるかしらね」
「ここ、って……」
「そう、このフラクシナスは、空中艦よ」
そこから謎の兄弟の会話が挟まる事数分、神無月の
「次はこっちね。AST。精霊専門の部隊よ」
「こいつら、ASTって名前だったのか」
本題に戻った琴里が続いてスクリーンに映したのは機械的なスーツを纏った一団体
「……精霊専門の部隊って──具体的には何をしてるんだよ」
「簡単よ。精霊が出現したら、その場に飛んで行って処理するの」
「処理……?」
「要はぶっ殺すってこと」
「……ッ!」
その言葉を聞いた士道は胸が締め付けられる……いや、心臓が絞られるといった感覚に陥っているようだったのでトーマはここで口を挟む
「まぁ、精霊と人間じゃ土俵が違い過ぎて殺すなんて無理だけどな……それでも、どうしてあの子があんな態度だったのかは理解できたか?」
「あ、あぁ……」
「まぁ、普通に考えれば死んでくれるのが一番でしょうからね」
「見た目が女の子ってだけで、精霊は一般人から見たら純粋な怪物だからな……出てくるだけで空間震って言う災害を引き起こす怪物を、野放しにしておく方が無理って事だ」
「でも、空間震は、精霊の意思とは関係なく起こるんだろ」
「そうね、少なくとも現界時の爆発は、本人の意思とはかかわりないというのが有力な見方よ。──まぁ、そのあとASTとドンパチしたは悔恨も空災被害に数えられるけどね」
「……それは、そのASTって奴等が攻撃するからだろ?」
「まぁ、そうかもしれないわね。──でもそれはあくまで推測。もしかしたら、ASTが何もしなくても、精霊は大喜びで破壊活動を始めるかもしれない」
「それは……ねぇだろ」
琴里のその言葉を聞いた士道はそう答えると、彼女は首を傾げた
「根拠は?」
「好き好んで街をぶっ壊すような奴は……あんな顔、しねぇんだよ」
その言葉を聞いたトーマは笑いそうになるが、それを抑えて士道の紡ぐ言葉を待つ
「本人の意志じゃねぇんだろ? それなのに──」
「随意か不随意かなんて、大した問題じゃないのよ。どっちにしろ精霊が空間震を起こすことに変わりはないんだから。士道の言い分もわからなくはないけど、かわいそうって理由だけで、核弾頭レベルの危険性物を放置しておくことは出来ないわ。今は小規模な爆発で済んでるけれど、いつユーラシア旧の大空災が起こるかわからないのよ?」
「だからって……殺すなんて」
「数分程度しか接点のない、しかも自分が殺されかけた相手だって言うのに、随分精霊の肩を持つじゃない。……もしかして、惚れちゃった?」
「っ、違ぇよ、ただ、もっと他に方法があるんじゃねぇかって思うだけだ」
その言葉を聞いた琴里は、軽く息を吐く
「それじゃあ聞くけれど、どんな方法があると思うの?」
「それは──」
「精霊の力を奪い取る」
「──え?」
「奪い取るは少し違うか、精霊の持つ力の受け皿を別のモノに移す……殺す以外にもこのやり方があるが、接触しない事にはどうしようもないから無理だけどな」
「……とにかく、どんな方法があっても、一度……ちゃんと話をしてみないと、わかんねぇだろ」
トーマの言葉に対して呆気に取られていた様子だった琴里だが、士道の言葉を聞くとニヤリと口角を上げる
「そう。──じゃあ、手伝ってあげる」
「は……?」
「私たちが、それを手伝ってあげるって言ったのよ。〈ラタトスク機関〉の総力を以て、士道をサポートしてあげるって」
その言葉を聞いた瞬間、トーマは士道がきれいに誘導されたのだと理解する
「な、なんだよそれ。意味が──」
「最初の質問に答えてあげるわ。私たちが何なのか、を」
士道の言葉を遮った琴里は、二本……いや、三本の指を立てる
「いい? 精霊の対処法は、大きく分けて二つ……いえ、さっき彼の言ったものを含めると三つあるの」
「三つって、トーマの言った奴以外にも方法があるのか?」
「えぇ、一つはASTのやり方。戦力をぶつけてこれを殲滅する方法」
最初に琴里の言った方法はシンプルだが難しい方法
「そしてもう一つは彼の言った力そのものを別の器に移す方法」
トーマの言った、机上の空論ともいえる方法
「そして最後は……精霊と、対話する方法。──私たちはラタトスク。対話によって精霊を殺さず空間震を解決するために結成された組織よ」
最後の方法も机上の空論でリスクも圧倒的に高い……だが、少なくとも精霊は苦しむ事の無い方法
「……で、なんでその組織が俺をサポートするって話になるんだよ」
「ていうか、前提が逆なのよ。そもそもラタトスクって言うのは、士道の為に作られた組織だから」
「は、はぁ……ッ!?」
「ッ!?」
流石にその返答にはトーマも驚かざる得なかった、この組織が士道の為に結成された……それは士道が精霊に対して有効な”何か”を持っているという事実の証明でもあったのだから
『これは、思わぬ拾い物かもな』
トーマは心の中でそう思う、彼の目的は自身の持っている本―ワンダーライドブックが一体何なのかを知るために精霊と接触し、その力を手に入れることだから
「ちょっと待て。今まで以上に意味がわからん。俺のため?」
「えぇ。──まぁ、士道を精霊との交渉役に据えて、精霊問題を解決しようって組織って言った方が正しいのかも知れないけれど。どちらにせよ、士道がいなかったら始まらない組織なのよ」
「ま、待てって。どういうことだよ。この人たちが、全部そんなことの為に集められたってことか? ていうかなんで俺なんだよ!」
士道の問いに対して琴里は言葉を濁して返事をする
「んー、まぁ、士道は特別なのよ」
「説明になってねぇぇぇぇぇぇ!」
それに対して琴里は肩をすくめる仕草を取ると、改めて話し始める
「まぁ、理由はそのうちわかるわ。いいじゃない。私たちが、全人員、全技術を以て士道の行動を後押ししてあげるって言ってるのよ? それとも──また一人で何の用意もなく精霊とASTの間に立つつもり? 死ぬわよ、今度こそ」
ここで口を挟もうかと思ったトーマだが、この組織のバックアップのある方が色々と便利そうなので事の成り行きを見守る
「……その、対話ってのは、具体的に何するんだよ」
「それはね」
「精霊に──恋をさせるの」
沈黙、そして後悔……トーマは後悔した、そんなトンチキな方法を取るくらいならオレが守ってる間に精霊と話をさせて士道に力を奪ってもらう方がよかったのではないかと
「……はい?」
流石の指導もその言葉は予想外だったのか思考が止まりかけてる
「……すまん、ちょっと意味がわからん」
「だから、精霊と仲良くお話ししてイチャイチャしてデートしてメロメロにさせるの」
「……えぇと、それでなんで空間震が解決するんだ?」
「んー、武力以外で空間震を解決しようとしたら、要は精霊を説得しなきゃならないわけでしょ?」
「そうだな」
「そのためにはまず、精霊に世界を好きになってもらうのが手っ取り早いじゃない。世界がこんなに素晴らしいモノなんだーってわかれば、精霊だってむやみやたらに暴れたりしないでしょ」
「なるほど……でも、それならトーマの言った方法でもいいんじゃ」
「俺の方法だと半分の確率で精霊消滅するけど」
「よし、却下で……すまん琴里、続けてくれ」
「……まぁ、ほら、よく言うじゃない恋をすると世界が美しく見えるって──というわけでデートして、精霊をデレさせなさい!」
「いや、そのりくつはおかしい」
まぁ、確かにぶっ飛んだ理論だとトーマも感じていたが、敢えてスルーする
「おっ、俺はそういうやり方じゃなくてだな……」
「黙りなさいこのフライドチキン」
士道の反応を琴里が叩き潰す
「ASTが精霊を殺すの許せましぇ~ん、もっと他に方法があるはずでちゅ~、でもラタトスクのやり方はイヤでちゅ~、半分の確率で失敗するならトーマの案も却下でちゅ~……って? 甘えるのも大概にしなさいよこのミイデラゴミムシ。士道一人で何が出来るって言うの? 身の程を知りなさい」
「ぐ、ぬ……」
因みに琴里の言ったミイデラゴミムシは、コウチュウ目・オサムシ上科・ホソクビゴミムシ科の昆虫であり、実在する昆虫である
「──腹の底では全部に賛同しなくたっていいわ。でも、あなたがもし精霊を殺したくないっていうのなら……手段は選んでいられないんじゃないの?」
琴里の言う事も最もである、精霊を殺すか、半分の確率で精霊の死ぬ方法を取るか、危険度は高いが見返りの大きい方法を取るかのどれか……精霊を助けたいのなら、とれる方法は一つだ
「……っ、わかったよッ」
「──よろしい、今までのデータから見て、精霊が現界するのは最短でも一週間後。早速明日から訓練よ」
「は……? くんれん……?」
訓練と言う言葉を聞いた士道は呆然としていたが、今日の所はここら辺で解散することになった
琴里に残るよう言われたトーマは、士道が帰った後もフラクシナスの艦橋に残っていた
「まさか、あの二つ以外にも方法があるとは思わなかったわ……”フェニックス”」
「”フェニックス”ねぇ、俺ってそう言う名前で呼ばれてたんだ」
今までこういった組織との接触がなかったトーマは、自分がどういった名前で呼ばれているのか知らなかった。だからこそ少し新鮮な気分で琴里の言葉を待つ
「それで、あなたの目的はなに?」
「オレの目的?」
「えぇ、あなた──フェニックスは空間震の起こった場所に必ず現れ、精霊とコンタクトを取ろうとしていた……その目的はなに?」
「強いて言うなら探し物を手に入れることだな」
「探し物?」
「そう、精霊が霊力を封印された時に現れる副産物──この本を俺は集めてる」
そう言いながらトーマはエターナルフェニックスのワンダーライドブックを取り出す
「精霊にどれだけ種類がいるのか分からないし、霊力を封印すると副産物としてこの本が現れることをオレが知ったのもつい最近だ」
「そう……それで、わざわざ私たちの方に士道を誘導するような言動を取ってたわけね」
「そう言う事……半分の確率で精霊が消滅するってのも嘘、士道がお前らのバックアップを受けるのが……オレにとっても最善だと判断しただけ」
「その口ぶりからすると、あなたも私たちに協力すると考えていいのかしら」
「そう考えて貰って構わないよ……それに、平穏に事が収まるならそれに越したことはない」
「そう、それじゃあ精々頼りにさせて貰うわ」
その言葉を聞き終えてすぐに、トーマも艦橋を後にした
現在の目的
・AST → 精霊の殲滅
・ラタトスク → 精霊との対話
・トーマ → 霊力封印に伴う副産物(ワンダーライドブック)の回収
大雑把にですが各々こういう目的で動いています