デート・ア・ライブ feat.仮面ライダーセイバー   作:SoDate

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EX2-3, 第一戦

 アスモデウスの斬撃がトーマたちに当たる直前、無銘剣を召喚し防御する

 

「ぐ……ッ!」

「ちょっと、無茶しすぎよ!」

「大丈夫、それより説明してくれ……あの化け物の事」

「……そうね、アイツはアスモデウス──」

 

 トーマの問いに答えるように、万由里は二人の目の前に現れた怪物──アスモデウスについて話を始める

 

「アスモデウスは、ソードオブロゴスがまだ存在した時代、組織に所属していた剣士だった」

「だった?」

「えぇ、アイツは誰よりも好戦的な剣士で……世界を守るよりも戦いを優先していた。そして争いの種になる全知全能の書がなくなった後もアイツは戦うことを辞めなかった、そして──人である事を捨て魔物になった」

 

 万由里の目には僅かながら公開とも何とも言えない不思議な表情が浮かんでいた。過去の剣士たちに何があったのかわからないが、今は目の前にいるアスモデウスをどうするのか

 トーマは万由里の話を聞いた後、持ってきた四冊の本を見る。懐に入っていたのは玄武神話・ストームイーグル・キングオブアーサー・火炎剣烈火の四冊。不幸中の幸いというべきか火炎剣の本を持ってきている為三冊同時に使用することは出来る

 

「万由里、ひとまず逃走の算段を考えといてくれ。オレがアイツの相手をするから」

「……わかったわ」

 

 トーマは火炎剣の本を無銘剣に読み込ませると刀身は炎に包まれ黒から銀へと変わる。それと同時にエンブレムの形状も火炎剣へと変化した

 

「ふぅー……いくぞ」

 

『烈火抜刀!』

 

 三冊の本を装填したトーマは納刀した火炎剣を引き抜く。深紅の炎を身に纏ったトーマの身体―がセイバーへと変化し、重厚なグレーの装甲、深紅の鳥を模した装甲、そして騎士王を模した水色の装甲を身に纏い、セイバーへの変身が完了した

 セイバーの姿を見たアスモデウスは右手に持った剣を構え、二人の剣士が相対する

 

「ッ!」

「はぁッ!」

 

 剣を構えてから数瞬の後、二人の持つ剣同士がぶつかり合い、金属音を響かせる。セイバーが初撃で放った上段斬り下ろしは強固な皮膚を持つアスモデウスの身体に弾かれ、動きが硬直したセイバーの腹部に拳を叩き込む事でアスモデウスは反撃をする

 

「ぐぅッ!」

「……」

 

 拳をもろに受け数歩後退したセイバーに情けをかける必要はないと言った様子でアスモデウスはセイバーに向けて斬撃を放つ。セイバーはその一撃を玄武の装甲で受け止めるとすかさず聖剣を納刀、トリガーを引き引き抜いて刀身に深紅の炎を纏わせる

 

『必殺読破! 玄武! イーグル! アーサー王! 三冊斬り! ファ・ファ・ファ・ファイヤー!』

 セイバーは深紅の斬撃をアスモデウスに向けて放つと同時に、左手にキングエクスカリバーを召喚しトリガーを5回引く

 

【必殺読破! キングスラッシュ!】

 

 爆炎から飛び出し真っ直ぐセイバーの方に突っ込んできたアスモデウスに対し、時間差でキングエクスカリバーからの斬撃を放つ。その一撃をもろに受けたアスモデウスは胸に巨大な傷を作りながら吹き飛ばされた

 

「トーマ! ゲートを開いた! こっちにッ!」

「わかった!」

 

 後方から万由里の声を聞いたセイバーもその場から離脱しようとしたところで、土煙の中から声が聞こえてくる

 

「寄越せ、貴様の力を……」

「お前──」

「寄越せ、その力……その本をッ!!」

 

 煙を振り払うように現れるたアスモデウスは、先ほどとは異なる姿をしていた。今までよりも龍らしく、刺々しい姿をしたアスモデウスに一瞬だけ気をとられ動きを止める

 そして、新たな姿になったアスモデウスに対して一瞬だけ隙を晒した瞬間。セイバーに接敵され、放たれた斬撃で装甲を粉々に粉砕される

 

「ぁ──ッ──―」

「その本、貰うぞ」

 

 アスモデウスは自身の一撃喰らい倒れそうになっているセイバーのベルトを掴み、装填されていた本を奪い取った。本を奪い取られたセイバーはその姿をトーマに戻し地面に叩きつけられた

 

「まずは三冊……力を貰う」

 

 叩きつけられたトーマを意に介さないアスモデウスは自身に三冊の本を取り込むと更にその姿を変える。一部の皮膚は亀の甲羅のように強固なものに、龍のような翼に加え更にもう一対、猛禽類の翼が生え、手に持っていた剣は黄金に黒と赤の差しこまれている武器──カラドボルグへと変わった

 

「これが、この力が、俺の求めていたもの……だが、足りない、もっとだ、もっと力を!」

 

 気分が高揚しているであろうアスモデウスは雄たけびを上げるようにその言葉を発すると近くで倒れているトーマにカラドボルグを突き刺そうとする

 

「させない! 雷霆聖堂(ケルビエル)!」

 

 トーマが突き刺されそうになっていた瞬間、二人の間を遮るように電撃が放たれた。電撃が放たれた方向をアスモデウスが視認するとそこには掌くらいの大きさをした黒い球体を展開した万由里が立っていた

 

「……邪魔者が」

「その人は殺させない」

「そうか、ならば貴様がここから相手をするのか?」

「それもお断り」

 

 雷霆聖堂を手際よく動かした万由里は周りの雪を煙幕にしてアスモデウスの目をくらませる。すぐさま剣を振るい視界を復活させたアスモデウスだったが、辺りを見回してもそこに二人の姿は消えていた

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