デート・ア・ライブ feat.仮面ライダーセイバー   作:SoDate

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EX3-6, 或守?

 万由里たちがこっちの世界にやってきて日の夜、確認の取りたいことがあったトーマは自分の部屋で本を開き琴里たちとの連絡を試みていた

 

『……ん? おや、どうかしたのかい』

「令音さん、今大丈夫ですか?」

『……あぁ、問題ないよ』

「よかった。実はこっちの世界にもメギド……というか戦闘員の方なんですけど、こっちの世界って戦闘訓練用のプログラムとか仕込んでるんですか?」

『……いや、あくまでその世界はシンが精霊を攻略する手助けをするためのものだ。メギドのデータは入れていない筈だ』

「と言うことは、やっぱり禁書が介入したから発生したバグってことですか?」

『……その可能性が高いだろうね』

「分かりました、ありがとうございます」

 

 この世界に発生するメギド──シミー達が本来データとして存在しているものではないバグである可能性が高いことを聞いたトーマは休息を取ろうとした瞬間──本が光りはじめる

 

「これは……まさか」

 

 本を開いて確認するとそこに映し出されたのは街中に現れたシミーの姿。それを確認したトーマは机の上にあったエターナルフェニックスを手に取りシミーの元に向かおうとする

 

「待ってトーマ」

「万由里?」

「持っていくならこっちにしときなさい」

「おっと、これ……アメイジングセイレーン?」

「その本に込められてるのは全知全能の書が保持してた修正力。今の貴方はまともに変身出来ないんでしょ、ならその本を使えば急場しのぎ位にはなるわ」

「……わかった、助かる」

 

 万由里の言葉を聞いたトーマは二冊の本を手に持ちシミーの現れた場所まで向かった

 

 

 

 

 

 マンションから少し離れた場所にあるアーケード商店街まで辿り着いたトーマはゾンビのように徘徊しているシミーを無銘剣で切り裂いていく

 

「どういうことだ、反撃がない?」

 

 攻撃を仕掛けているにも関わらず全く反応を示さないシミーにトーマが怪訝な表情を浮かべていると、ゾンビのようだったシミー達は急に動き出し、一か所に向け一斉に駆け出す。トーマがそちらに目を向けると視界に映ったのは或守の姿

 

「或守!? どうして──ってそんなこと考えてる場合じゃねぇか」

 

 万由里から預かったアメイジングセイレーンの本をブレードライバーへと装填したトーマは無銘剣を引き抜きシミー達の事を追う

 

――抜刀』

 

 青白い炎がトーマの身体を覆いその姿をファルシオンへと変化させる。しかしその姿は通常と異なるモノクロの姿。その姿のまま背後からシミー達を切り裂き或守の前に立つ

 

「大丈夫か? 或守」

「えぇ、ありがとう。ファルシオン」

「ファルシオン? なんでそっちで────ッ!?」

 

 どうしてトーマの名前ではなくファルシオンの名前で呼んだのか。その理由を訊くために振り返ろうとした直後、ブレードライバーから電流が走る

 

「ありがとう、ここまで上手く助けに来てくれて」

「或守……お前、何を──」

 

 今の状況が理解できないトーマは、少しずつ意識が遠のいていく感覚に襲われる。視界がぼやけ、完全にブラックアウトする直前に映ったのは無銘剣から火炎剣へと変化する瞬間の炎と、自分に巻きつく何かの存在だった

 

 

 

 

 

 

 沈んでいく意識の中、トーマが感じたのは深い悲しみと孤独、自分はどうしてここに居るのか、何故自分が生まれたのか、そんな感情の波に身を任せていると急激に意識が浮上し、目を覚ますと視界に映ったのは見慣れた天井

 

「あれ、オレ……どうして……」

「あっ、お兄さん。起きたんですね!」

「美九?」

「よかったぁ、朝起きたら玄関で倒れてたんでビックリしたんですよ」

「玄関で倒れてた? 俺が?」

 

 美九から話を聞いたトーマは昨日の事を思い出してみる……しかし覚えているのはシミーから或守の事を庇った所までは覚えているがそこまででそれよりも先の事は覚えていない

 

「なぁ美九、オレ倒れてた時どんな格好だった?」

「どんなって……部屋着に上着でしたよ」

「ボロボロだったりしてなかったか?」

「? 別に普通でしたよ……お兄さん、何かあったんですか?」

「あ、あぁいや……そう言えば或守はどうしてる」

「まだ寝てると思いますけど」

「そうか、それじゃあ飯作っちまうから待っててくれ」

 

 まだ引っかかるところはあるがいつまでも考えている訳にもいかないトーマは布団から立ち上がってリビングまで向かおうとしたところで、枕元にある一冊の本に目がいった

 

「あれ? 何だこの本」

「それ、お兄さんが玄関で倒れてる時に持ってたんですよ」

「オレが……」

「はい、見るからに大事なものですって感じでギュって握ってました」

「……そうか」

 

 美九から話を聞けば聞くほど、トーマの中に生まれる疑惑。それを振り払うように頭を軽く振るとリビングまで向かい食事の準備を始める。鮭を焼きながらみそ汁を作っていると少し少しボーっとした様子の或守が起きてきた

 

「おはよう、或守」

「はい、おはようございます。トーマ」

 

 或守に挨拶をしたトーマは再び朝食の準備を再開し、或守はそれを待っている間テレビをつけて見始めた。引っかかる事はまだまだ多いが、こうしてまた一日が始まる

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