デート・ア・ライブ feat.仮面ライダーセイバー 作:SoDate
「Gaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」
薄水色の骨のようなアーマーを身に纏ったセイバー プリミティブドラゴンはゆっくりとメギドの方を向くと、獣を思わせる動きで接敵しゴーレムメギドに飛びかかる
「!?」
突然の行動に驚いた様子を見せるピラニアメギドを気にする様子もないセイバーは馬乗りになったゴーレムメギドの頭部に付いた手を殴り続け、片方を破壊する
「⁉」
頭部の腕を破壊した直後、セイバーの周りに無数のピラニアが纏わりつきゴーレムメギドから無理やり引き剥がされる
「Guu……Gaaaa!!!」
一瞬だけその攻撃に怯んだセイバーだったが咆哮を上げた瞬間周りにいたピラニアたちは青い炎に焼かれ始める、セイバーたちに纏わりついていたピラニアたちは炎で焼かれ始めて程なくして一か所に集まりピラニアメギドの姿に戻った
「ァァ……ァァアァアァアァ!!??」
しかしメギドの姿に戻っても青い炎は消えることはなくその身体を焼き続け、メギドは苦悶の声を上げる。それを見ていたセイバーはドライバーに装填された本から骨の腕を出現させると離れた場所に転がっていた火炎剣を掴み自分の手元まで持ってくる
「…………」
『グラップ必殺読破』
セイバーは無言で聖剣をドライバーへと戻し本のページを一度押し込むと聖剣の柄を逆手で持ち、抜刀する
『烈火抜刀! クラッシュ必殺斬り!』
火炎剣の刀身に青い炎が宿ると同時にセイバーの背中にボロボロの青い翼が現れる
「uU……GAaaaaaaaaaaaa!!!!」
二体のメギドへ向けて咆哮を発したセイバーは蒼炎の斬撃を放つと同時に翼を大きく羽ばたかせるとボロボロの羽根が苦無のようにメギドへ向け放たれ、突き刺さっていく。その一撃を受けたメギド達は苦悶の声を上げる前に斬撃によってその身体を切り裂かれ灰になる
標的を失ったセイバーが次に視線を向けたのは隠れて戦いの行く末を見守っていた或守、逆手に持った火炎剣をゆっくりと構えながら彼女に近づいた瞬間セイバーの身体は地面に陥没する
「えっ……」
「Guu……Aaaaaaaa!!」
「五河君、或守さんの事しっかり逃がしてくださいよ」
「わかってるよ、それより美九は?」
「お兄さんを止めるに決まってるでしょ。ほら、さっさと逃げてください」
或守の前に現れた美九は霊装を展開した状態でセイバーと対峙すると、少し後に現れた士道に或守を連れて逃げるよう言う
「……美九」
「わかってます」
トーマが変身して以降、不安そうな視線をセイバーに向けていた或守の意思を汲んだ美九は一度目を閉じた後、覚悟を決める
「お兄さん、聞こえてますか」
「…………uUuuu」
「聞こえているなら……いいです。
霊装の上から纏うようにピンク色の鎧を装着した美九は召喚した音銃剣を構え剣先をセイバーに突きつける
「uUuuuu……Aaaaaaaaaaaaa!!!!」
それが切っ掛けとなったのかセイバーは重力による拘束を無理やり破ると雄たけびを上げながら美九へ向けて突撃し、聖剣同士の鍔迫り合いが始まる
「Guuuuuuu……」
「くぅ……はぁッ!」
「Aaaaaaaaaa!!!!」
鍔迫り合いをしていたセイバーは美九と距離を取る、その瞬間を見逃さなかった美九は音銃剣を剣モードから銃モードへと変形させ引き金を引く。その行動が予想外だったのかセイバーは動きを止め音銃剣の放った弾丸に当たる
「Guu!?」
「もう一撃──きゃッ!?」
続けて銃撃をしようとした美九だったがセイバーはそれよりも早く骨の腕を出し音銃剣を持った腕を拘束する
「……uUuu」
『グラップ必殺読破』
腕を拘束したままセイバーはドライバーに聖剣を納刀しプリミティブドラゴンのページを一度押し込み、剣を抜く
「uUuu……A────」
翼を顕現させ、青い炎を身に纏った刀身で斬撃を放とうとした瞬間──セイバーの動きが止まる
「……お兄さん?」
「uU──a、ァァァアァァァッ!!!!」
唐突に苦しみ始めたセイバーは火炎剣を地面に突き刺した。骨の翼は霧散し刀身に宿ったエネルギーは地面に突き刺さると同時に放出、セイバーの周囲を爆発が包み込んだ
「お兄さんッ!」
「トーマッ!」
炎が収まると中心に居たセイバーは膝から崩れ落ち、変身が解かれる
「──ぁっ……」
商店街での戦いから少し後、商店街から一番近い士道の家までトーマを運んできた三人は、本を開いて琴里と連絡を取っていた
『成る程ね、トーマがそんなことに……』
「あぁ、今回は美九が何とかしてくれたけど次はどうなるか……」
『……万由里、トーマの使った本が何なのかわかる?』
『ほぼ確定で禁書、悲哀の書で間違いないでしょうね。利用されてるとは思ったけど、まさかトーマの手に渡っちゃうとはね』
通信越しの万由里がそう言うと、それを聞いた美九は先ほどの戦いを思い出す
「さっきの戦い、変身が解けるギリギリの所でトーマさんの意識が戻ったように見えたんですけど……」
『禁書の力にトーマの精神が打ち勝った……そう考えたいけど恐らく今回は禁書の力が不完全だったと考えた方がいいでしょうね』
これからどうするべきか、全員がそれを考えようとしたところで琴里が或守の方へ視線を向ける
『ねぇ、或守。記録を確認したけどトーマの元に禁書が現れた時、貴方は彼を止めた……どうして?』
「それは……わかりません」
『わからない? わからないって……どういうこと?』
困惑の表情を見せる琴里に対し、或守は言葉を紡ぐ
「……どうしてかは、わかりません。けど……危険だと感じました」
『……わかったわ、忘れているだけかも知れないから、思い出したら教えて頂戴』
「……はい」
心の奥底、微かに生まれた違和感を抱きながら、その場の全員が一日を終えた