俺は空条承太郎   作:天井 静兼

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第1話

俺は空条承太郎、顔はクールフェイスで心はマイペースな割とノリで生きている不良高校生だぜ。

 

俺は今、自ら牢屋に入っているぜ。

 

何を言っているのか分からないと思うが、俺もよく分からん。

 

だが明らかに原因はパンピーに見ることもできない俺の横にいる悪霊のせいである。

 

少し状況を整理するために事の発端を思い出してみよう。

 

 

この悪霊が見え出したのは、つい一週間前のことでいつも俺に付いてくる取り巻きの女子についつい発情しかけたときだ。

 

俺もクールに顔面はキめているが心は思春期真っ盛りのお猿男子高校生(ムッツリ)なので、ふと香ってきた異性の香りに理性が点滅し無くなりかけたが、そんなことよりも衝撃なものが目に入ってきたのだ。

 

なんと、俺から浮き出すようにして半裸ふんどし一丁の変態ムキムキマッチョ幽霊が出てきたのだ。

 

性欲とか吹き飛んだ上に、冷や汗が止まらない。

 

内なる俺は変態なのか!?とか思った矢先、奴は宙に浮いたまま身体を逆さまにし、明らかにスカートの中を覗こうとしている。

 

内なる俺は変態じゃあないか!!

 

よく分からんが女子達には見えていないようで本当に、本当に良かった。

 

そして、奴は何故か触れることができたので全力で掴んでふしだらなことをしないように押さえた。

 

このまま家に帰っていいのだろうかとも考えたがこの悪霊はウチのママンには一切手を出さなかった。

 

そこは弁えているのか。

 

一応、俺自身が物理的に抑え込むことでなんとかなる。

 

だがしかし、それをも超える事実が発覚したのだ。

 

いつも通りに取り巻きが付いて下校していると、急いだ

自転車がこちらにぶつかりそうになっている。

 

俺は咄嗟に避けようと動いたが、取り巻きの女子達は反応できていなかった。

 

ママンよりは大切かどうかと言われたらそうでもないが一応こんな俺と一緒に下校してくれているので手を伸ばし助けようとするが、遅い。

 

しかし、いつまで経っても、自転車のぶつかる音や悲鳴は聴こえてこない。

 

周りを見渡すと自転車だけでなく目に入ってきた全ての自動車は青信号にも関わらず道路で停止し、仲良く喋っている様子のカップルも歩いた姿勢のまま静止しているのだ。

 

こ、これは......ま、まさか!?

 

その時、俺の灰色脳細胞がこれまでにないほど活発化した。

 

アレだ!!

 

同人レイプ三大能力の一つ、時間停止だ!!

 

間違いない!!!

 

他の二つは、透明人間、催眠術であるが、三大能力の中では一番の当たりであるとんでもない能力を俺は手に入れてしまったのだ。

 

もう一人の内なる俺、あの変態悪霊はレイプの魔人だったのだ。

 

だからあんなヤバい格好だったのか、納得。

 

興奮する俺とそんな俺を無視して取り巻きの女子のスカートを覗こうとする内なる俺。

 

時間を止めてもやることは変わらないところは本能に忠実なのか。

 

呆れるがそもそもことの始まりを思い出す。

 

冷静に前を見ると飛び出してきた自転車は女子達に当たる直前で停止しているが、時が動き出したらきっと事故になってしまう。

 

慌てて自転車と運転手の向きを180度反転させて一息をつく。

 

そういえば俺はどのくらい時間を止められるのだろうか。

 

そう疑問に思った俺は悪霊に能力を解除するよう念じてみる。

 

すると、女子からはキャーという悲鳴、少し離れたところから自転車が転ぶガシャーンという音。

 

だが、俺の頭にはそんなことは眼中になかった。

 

色んなことができるか試してみよう、だ。

 

学校もしばらくバックレてどのくらい時間を止められるのかとか、何をしても相手は気づかないのかやったところ、結果何でもできることが発覚した。

 

冷静に思い返してみるが単独銀行強盗と走行中の自動車の車輪を全部外すはやり過ぎだったかもしれない。

 

ただ一つ心残りがあるとすれば、二つ原因が有ったせいで能力の真骨頂であるオセッセが出来なかったことだ。

悔しいような悲しいような。

 

一つは俺の本能よりもヘタレ精神が上回り直前になって引き下がっちゃうところ、もう一つは遅すぎて停止可能時間内で達することが出来ないってところ。

 

時間停止中に快楽貫通穴天画を使って予行練習してみたが、普段床でシている俺には非常に難関だった。

 

俺の幻想は終わっちまったが、それ込みで危険過ぎる能力だ。

 

時の止まった中で言うのも変だが、体感にして1時間ちょいは止められる。

 

あと悪霊パワー有りすぎ問題。

 

悪霊の犯罪未遂を止める際は気にならなかったが、銀行強盗の時に金庫のドアを軽く殴らせてみたら拳の形に打ち抜かれてしまった。

 

ええ......なにこれぇめっさ危険じゃん。

 

そういうわけで適当に手頃なチンピラや不良を素手でボコして自ら牢屋に入っているのだ。

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