幼馴染はどうやら転生しても続くらしい 作:ぶり大根(元・孤高の牛)
自身数年振りの日間入り出来ててビックリしました
リオン・フォウ・バルトファルト(タケさん)
マリエはさておきマリエハーレムに謎の六人目がいる事に怪しさを覚えルクシオンに探らせた結果は「明らかにマリエと同等の存在のマリエ大好き男」で、半ば呆れ返った
それはそれとして警戒心は捨てておらず、決闘の本番は六人目としている
評価自体は「五人と違って常識や知識があるがどこか胡散臭い」「マリエキチ」「この胡散臭さとマリエキチで自称モブは無理(ブーメラン)」
決闘の日の朝、俺はマリーに決意を話しておいた事もあり踏ん切りはある程度付いていた為現状ではあるがそこまで緊張はしていなかった。
それよりこの日までに実家から送ってもらったディーンハイツ家に代々継承されてきた由緒正しき鎧のメンテナンスをマルケスと共にしたり、戦術を想定したり、マリーとイチャついたりとそこそこ大変な事が多く緊張する暇が無かったとも言える。
「マル、悪いな来てもらって」
「気にしないでよ。それよりどうしたの?」
「お前、今貯金全額でどんくらいある?」
「え? え、と……アルから貰ったお金で白金貨300枚だけど……」
「分かった。それ、60枚に分割して一戦目から五戦目までに均等にリオンに賭けとけ」
「ええ!?」
そして今、俺はマルケスに対して最大の恩返しをしようと画策をし呼び出していたのである。
見て分かる通りリオンと同じくグレーな事ではあるが賭け事で金を大量に増やしてしまおうという魂胆だ。
「決闘なら毎回行われてる事だ、心配するな」
「そ、そうは言っても殿下達が負けるのかな……」
「リオンに関しては冒険者としての実績が非常に高い。ダンジョン内で金銀財宝を大量入手に加え旧時代のオーパーツがふんだんに使用された鎧を手に入れたって情報がある。所詮決闘しかしてこなかった殿下達じゃ逆に手も足も出ねーよ」
「そ、そんなに……」
言ってて思うけど俺これと今日戦うんだよなあ……俺の鎧だって旧時代から使われている質実剛健な大型機体だがオーパーツは流石に搭載されてない。
流石元のゲーム内では救済要素の課金アイテムとして存在していただけはあって絶望感が凄まじい。
「あと間違っても一括で誰かに賭けるのはやめとけよ」
「え、あ、うん。でもなんで?」
「有り得ないが、万が一その一人がリオンに勝った場合お前の貯金は一発でパァだ。だが分割して賭ければ誰か一人にリオンが勝てばその瞬間元金の300白金を大きく上回る、それこそ予想だにしない大金が手元に入ってくる。所謂リスク分散ってやつだ」
「な、成程……流石アル、凄いね」
「ま、俺も同じシステムで同金額賭けてるからな」
「ええ……」
「心配するな、自分には賭けてない」
今回の賭けは一人一人に対象がある為全員に1v1オッズシステムで賭博が行われている。
この学園、決闘が開催される度にこの賭博があるのだが俺はそこで荒稼ぎさせてもらっていた。
俺の家の財力が平凡クラスなのにマルケスに報酬をかなりの頻度で渡せていたのもその為だ。
普通の学生諸君は家柄や地位が高い連中にオッズを寄せるが、武人の家だった俺はその辺目が肥えていたのでオッズ的に大きく不利でも勝てる人間を見極めて全額投資、これを繰り返しお小遣いを錬成しまくっていたのがカラクリ。
因みに自分の決闘は毎回オッズが俺不利になるので良い稼ぎになったのも追記しておく。
「……確か引き分けは、主催が持ってくんだっけ?」
「そそ、だから俺に賭けてもリオンに賭けても無駄なワケ。これで今回も稼ぎまくれるぞ」
悪い顔をして、ニヤニヤとコインを弾く。
出たのは表……悪くない兆候か、何にせよ今日は運命の日だからこんなものにも頼りたくなるのは仕方ない。
「……ぼ、僕にはメンテナンスとか、応援とか、それくらいしか出来ないけど……頑張って」
「何言ってんだ、そのメンテナンスの手伝いと応援がどんだけ心強いと思ってんだよ。精一杯応援してもらうからよろしく頼むぜ、相棒」
「うん……!」
実際マルケスには準備期間めちゃくちゃ助けられた。
ウチの技術者連中も派遣して、俺の思惑は知ってはいるもののそれはそれとして殿下組として組み込まれての一世一代の大試合ともあって大掛かりなものが行われたがそこの現場指揮官がなんとマルケスだった。
ウチの連中はサンドゥバル家のメカニック技術を高く評価してるから血を色濃く継いでメカオタク且つそこの次期技術班リーダーとあれば誰も不満を言うものなんていなかった。
そして純粋な応援というのも嬉しかった。
マリーは表立って俺だけ応援は勿論出来ないだろうし、客席の連中に至っては俺の事なんてほぼ無視して殿下達『五人』を応援するはず。
ホームなのに実質アウェーの俺としては、唯一友人として応援してくれるマルケスの存在が想像以上に大きなものになっていた。
「これが終わったら、夏休み庶民街で沢山美味いもん教えてやる。勿論マリーとの正式交際の報告を持ってだ。約束する」
「待ってるよ。沢山美味しい店教えてね」
軽くグータッチ、これが決闘前交わすマルケスとの最後の会話になるはずだろう……本番が近付いてくる実感に少し震える俺の手に、躊躇無くマルケスのグータッチがもう一度来る。
これが、コイツなりの激励なんだろう。
俺は、今度は震えずにそれを返して。
「じゃあ僕は観客席の場所確保しに行かなくちゃだから」
「おう」
短く別れの挨拶をし、マルケスは去っていった。
「……んじゃまずは景気付けにアイツらの無様な姿でも拝みますか」
闘技場に向かう俺の足は、きっと軽かった。
「殿下ー!」
「頑張ってーー!」
「……フッ」
こりゃ殿下信者だらけだな。
会場入りしていの一番に思った事がこれである。
割れんばかりの歓声は大抵殿下に向けられたもの、そんで残り四人にもまあまあ歓声があると来た。
リオンはさておき俺への歓声どうした? 決闘後に裏切るけど一応今俺殿下側の人間なんですけど?
「おお~派手なカラーリング」
そして対峙するのは未だ飄々とした表情を崩さないリオン。
「くたばれー!」
「引っ込めバルトファルト!」
「負けろ!」
「アルフォンソの鎧も地味で場違いなんだよ!」
あ、今崩したわ。
物凄い体制でめちゃくちゃ煽ってやがる、流石タケさんだ徹底的な煽りを熟知している。
次いでに俺に野次飛ばした奴顔覚えたからな。
由緒正しき戦闘民族のディーンハイツ家機体を愚弄した罪後でどうなっても知らんぞ貴様。
ま、そんな事は後にして……
(お、いたいた。マルの奴ちゃんと律儀に五戦共リオンに賭けてるな、感心感心)
前列席に見える一際目立つ巨体を見やり、思わず微笑む。
折角良い席に座ってるんだし、俺も俄然気合いが入る。
「バルトファルト! 鎧がどこにも無いじゃないか!」
「大丈夫、今着きました」
遂にアロガンツ登場か。
空の彼方からゴゴゴゴゴ、という轟音を鳴り響かせ四角い物体が降りて……いや、落ちてくる。
「こっわ……」
「なにあれ?」
デカい。
俺の感想だ。
アロガンツはとにかく従来機に比べボディが破格のデカさを誇っている、俺としちゃちょっと怖いくらいなんだが。
「プフッ」
「なんだあの鎧!」
「信じらんねぇ!」
「アッハッハッハ!」
だと言うのに脳筋クソ野郎含む観客のほぼ全員は何も知らず爆笑の嵐に包まれていた。
確かにリオンの操るアロガンツはとてつもなく昔の機体であり、一見すると『時代遅れ』に見える事も少なくないだろう。
だがその手の専門家が見れば、この距離でですらどう見てもこの世界の近代技術では再現不可能な程の高度文明による技術だと分かる。
マルケスは、所謂その『専門家』の部類に入る技術屋だ。
遠目で何を呟いているかは聞き取れないが、間違いなくリオンのアロガンツに対して驚愕と興味、そして俺の発言が真実であったと確信する程度の思考は持ち合わせている。
「み、みんながんばってね……」
「ああ、任せると良い」
しかしこのお気楽殿下は……何も知らないまま無責任にマリーに甘い言葉だけ掛けやがって……嘗めてんのかよコイツ。
流石に嫌悪感は出せないが、内心そう思いつつもマリーと目が合う。
多分何を言ったところであくまで六番手の俺の言葉は周りに笑われるだろう、静かに、誰にもバレない様に頷く。
マリーもこっそり頷いてくれた、嬉しい。
「では先鋒は俺が務めさせてもらう。……俺が再起不能にしても、構わないのだろう?」
それは良いが何言ってんだこの紫ナルシスト……
負けるのはお前だってーの。
紫ナルシストは意気揚々と決闘準備を行い機体へ乗り込む。
(ま、どうあれ開戦ってところか)
さて、間近でそのアロガンツの強さを目に焼き付けてやろうじゃないか。
【調査その3】独自解釈で話を進めていく展開が将来的にあるけど大丈夫そう?
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大丈夫だ、問題無い
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無理
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アルマリでイチャイチャしろ