『神野以降初めてのビルボードチャート!!
その意味の大きさは誰もが知るところであります。
これまで発表の場にヒーローが登壇することはありませんでした。
しかし今回は!! ご覧下さい!!』
キャスターによる読み上げられるヒーロー達の最上位ランカー。
世界最高峰の質を誇るとされる日本の、さらに頂点である十人の精鋭。
ドラグーンヒーロー リューキュウ。
具足ヒーロー ヨロイムシャ。
洗濯ヒーロー ウォッシュ。
樹木ヒーロー シンリンカムイ。
シールドヒーロー クラスト。
ラビットヒーロー ミルコ。
忍者ヒーロー エッジショット。
ファイバーヒーロー ベストジーニスト。
ウイングヒーロー ホークス。
そして暫定一位から正真正銘の一位となった、
フレイムヒーロー エンデヴァー。
その紹介を厳重に警備された会場の特別室から僕はオールマイト、サー・ナイトアイ、シールド博士と共に見ていた。
学校は公欠。
これに関してはヒーロー養成機関でも外せないイベントなので授業は中断され放送されているのかな?
神野の件で個性も含めてオールマイトの後継として一部ヒーロー達から認知されてしまった僕はこうして参加する破目になってしまった。
僕としてはタンクトップ派閥なんだけどね。
オールマイトも師匠らしいことができて満足しているみたいだから突っこまないけど。
しかしシンリンカムイの時にマイクを向けられたマウントレディだけど、あの人デビューして数年なのに23位とか凄くない?女性ヒーローなら下手したらトップ10に入っているし、公安の後押しあるホークスよりも下手したら凄いのでは?(まあデビューから色々話題に事欠かないヒーローだし)
ヒーロー公安委員会会長の演説から、各ヒーローのコメントへと移る。オールマイトの神野の叫びから奮起したヒーロー達と意識が変わりつつある国民達のおかげで予想されるより世間は荒れてないが、それでも象徴が居なくなったと話題にはされている。
コメントするヒーロー達だけど、一部除いて神野に参加したヒーロー以外はあんまり付き合いは無い。
僕の付き合い=無個性ヒーローやタンクトップマスターとの関わりだから仕方ないけど。
それぞれが自ら心境を語る中、茶々をいれるかのような発言をするホークス。
それが公安が彼に望んだ在り方なのか、彼の本心なのかはわからないけど、ただ頑張りましょうでは許さない発破を彼はヒーロー全てに投げかけた。
そして煽るようにエンデヴァーへとマイクを渡す。
しかし傍からみたら喧嘩を売っているようだけど、ホークスと付き合いある僕には分かる。大好きなエンデヴァーにマイク渡せてめっちゃ喜んでるよ彼。
エンデヴァーが一位確定した連絡を受けたら、タンクトップ事務所なのに構わず狂喜乱舞の大騒ぎしたし。
「若輩にこうも煽られた以上、自らの心境を語らせてもらう。
偉大な一番星は、流れ星となった。
故に彼が安心して空を眺められる新たな一番星となることを此処に誓おう。
許されざる過去、消えぬ後悔を抱え、大事な家族の平穏とともにこの社会を守る。
今日より『焰鉄ヒーロー エンデヴァー』と名を改め、新たな輝きで世界を照らそう」
するとエンデヴァーは全身に力を込める。
伸縮性耐火性に優れる筈のヒーロースーツがミチミチと音を立てる。そうさながら内部から溢れ出る力に耐えきれないかのように。
バンッと風船が割れたような音とともに耐えきれなくなったスーツが弾け飛び、同時に純白の炎がエンデヴァーの体から吹き出す。
「人々よ、俺を見ていてくれぇぇっ!!」
世界中の人々が見た新たな日本ナンバーワンヒーローの姿、それは。
純白の炎に包まれた鍛え抜かれた黒光りする肉体。
決められたポーズは筋肉が最も力強く見える、モストマスキュラー。
エンデヴァーはここに新しい自分を世界に見せつけたのだった。
後に語られることになるヒーロー史に刻まれた伝説の最強ヒーロー。
焰鉄ヒーロー エンデヴァー。
その始まりを人々はエンデヴァーインパクトと呼ぶ。
「ボディービルダー会場じゃないですよね此処」
「エンデヴァー、すっかり逞しくなって」
ちなみに溢れ出る熱気は予めスタンバってたバリア系個性持ちの皆さんが死力を尽くして防ぎました。
同じ壇上のヒーロー達は下がるか、クラストさんのシールドでなんとかなりました(ヒーロー公安委員長は避難済み)
彼の発言を初めて読んだ時に爆れつハンター(古い)のガトーさんを連想してしまって。
全世界のエンデヴァーファンの皆さんごめんなさい。