タンクトッパーイズク   作:規律式足

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第23話

 

『最終科目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ!!』 

 

「そういえばレクリエーションだよね、勝己はでる?」

 

 流れる放送に自由参加なレクリエーションをどうするか聞いてみた。

 

「タンクトップ同好会が参加するみてえだし、俺は出ねえよ」

 

「僕もそうかな、タンクトップで体力回復できるけどそんな気分にならないし」

 

 レクリエーション前のトーナメント発表。

 会場に向かうとクラスメート女性陣がチア衣装をきていた、何故に?

 

「峰田さん、上鳴さん、騙しましたわね!?」

  

 ああ、招かれたチアガール見て思いついたのか。

 百さん乗せやすいしね。

 

「なあ、お前ら」

 

 ただね、

 勝己に今余裕ないの(元凶)に気づいてなかったのかな?

 

「胃が限界なのに追討ちかけてんじゃねえよ」

 

 二人の顔を掴んで握りしめる、これで爆破したらおしまいだね。

 

「いやだってよ、見たいじゃんかよ!!」

 

「そうだって!お前も男なら分かるだろ!!」

 

「否定はしねえが、騙してまでやんな。

 素直に頭さげて頼めや」

 

「「お前や緑谷じゃないと了承してくんねえよ!!」」

 

 まあ君達二人は日頃の行いがね。

 

「まあまあ勝己、みんな似合っているし眼福だと思ってさ」

 

「眼福以上に辱めた罪悪感が胃にくるわ」

 

 勝己は真面目だよね。でもさ、

 

「「「「眼福だってエヘヘ(照れ)」」」」

 

 満更でもないみたいだよ、皆さん。 

 

「「この反応の差だよ」」

 

「やっぱり日頃の行いでしょ」

 

「お前が言うなマジで」

 

 その後、勝ち残った四チーム16名のトーナメント説明と組み合わせ決めのくじ引き。その途中で先代達が気にしていた操られていたチームの二人が辞退して、別のチームのB組の二人が繰り上がったり、トーナメントの対戦相手が決まったりした。

 相手は心操君、恐らく洗脳タイプの個性使いか。

 勝ち上がったら、次は轟君。

 勝己とはお互い順調なら決勝戦、いいね。

 

 タンクトップが締まってきたよ。

 

 トーナメントはひとまず置かれて楽しく遊ぶレクリエーション。

 アピールにもなるため参加する生徒は多いし、チアガール衣装の女性陣も盛り上がって眼福な光景だよね。

 僕と勝己は休憩を兼ねて観客席のベンチに座りながら眺めていた。

 

「おうここにいたか?」

 

 うん、この声は?

 

「バットじゃねえか、来てたのか」

 

 勝己が聞くと、そこには学ランを着て肩に鉄バットを乗せた青年。友人である、鉄バット(くろがね ばっと)がいた。

 

「お前らが招待チケットくれたからな、妹と一緒に来たんだよ」

 

「その妹はどうしたよ?」

 

 シスコンが妹と離れるとかよっぽどだよね。

 

「タンクトップ事務所の連中がいたから、連中で遊ぶとよ」

 

 何気にあの娘も肝っ玉すごいよね。

 バットを叱りつけるし、タンクトッパーで遊ぶし。

 

「助かったけどよ、良かったのか招待チケット?

 お前らの家族とかはどうしたよ」

 

「僕の家は父さん海外に赴任してるし、母さんはほら涙もろいから試合見たら水浸しになっちゃうよ」

 

「お前の母さんの個性それじゃねえの?

 俺ん家は、親父が出張でお袋はついてったよ」

 

 勝己のお父さんは人が良いから、休みの多い体育祭の日とか仕事を代わってあげてるみたい。息子が参加する年くらいは見たらいいのに、相変わらず人が良い。

 

「しかし、テレビで何度か見たが生では初めてだな、雄英体育祭」

 

 僕はあまり見たことないけど、バットは妹さんと見るんだよね。

 

「なんつーか」

 

『タンクトップ!』

 

『背脂なんかあるかー!』

 

『タンクトップ!』

 

『大玉で轢くな!!』

 

『この勝利をタンクトップに捧げる!!』

 

『『『普通科に捧げろ!!』』』

 

 眼前のレクリエーションの光景を見てバットは、

 

「タンクトップだな」

 

「でしょう、ふふんっ」

 

「完膚無きまで誤解だ、バット。

 誇らしげに胸を張るな、元凶」

 

 こんなやり取りも久しぶりだ。

 バットは戦闘力は申し分ないけど、学力面で雄英高校進学を諦めたんだよね。

 でも居たら楽しかったよね、シスコンだし。

 

「そういえば、豚神の旦那もいたぞ」

 

「豚神さんが?珍しいね」

 

 自分が嫌だからというより、人の迷惑になるのが嫌だから、基本人が多いトコを避けるんだよねあの人。

 

「体育祭限定メニューでもあったか?」

 

 ありそうだけどそれでも来るかな?

 

「あと連れもいたな、見たことない奴」

 

「じゃあ食レポの仕事か?連れは仕事関係者とかだろ」

 

「豚神さんか、エンデヴァーとかアンチ無個性ヒーローもいるから心配だよ」

 

 無個性ヒーローの存在嫌がる人って多いしね。

 

「絡まれても余裕だろ」

 

「見た目に反して機敏だしな」

 

「そうだけどさ」

 

「そろそろ、妹のトコ戻るけどよ。

 勝己、出久、決勝戦楽しみにしてるぜ」

 

「はっ、テメェが参加できなくて悔しくなる戦いにしてやるよ」

 

「全身全霊を尽くすよ、楽しみにしといて」

 

 

 こうして、レクリエーションの時は過ぎる。

 神経を研ぎ澄ます者、

 緊張を解きほぐそうとする者、

 旧交を温めた者達、

 それぞれの思いを胸に、あっという間に時は来る。

 

 

 

 

 

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