タンクトッパーイズク   作:規律式足

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第30話

 

 本日は雨天なり。

 雨にも関わらずハイテンションな飯田君とすれ違い、教室に入る。

 そこには雄英体育祭で有名になりそれぞれ反応されたクラスメート達の姿があった。

 応援されたりどんまいされたりと反応は様々だが、知名度が一気に上がる。

 グレイトフルヒーローには雄英高校卒業が絶対というのも納得だ、明らかに雄英体育祭で活躍どころか参加したかどうかで差ができている。

 ちなみに僕の反応は当然『タンクトップッ!』だったよ、うん実によい挨拶だ。

 

「すでに社会問題じゃねえか」

 

 朝から頭抱えているけど体調悪いのかな勝己。

 いつものことだから置いとくとして、チャイムの音とともに相澤先生の登場。

 今まで覆われていた包帯がとれて良かった。

 そして始まる、ヒーロー情報学。

 ヒーロー規定やらルールに関わるとても重要な授業だけど、今日は毛色が違った。

 皆の胸ふくらむ、『コードネーム』ヒーロー名の考案だ。先日話されたプロヒーローのドラフト指名に関わることで、自分で決めた名前を背負って、場合によっては将来のサイドキック先になるかもしれない相手に売り込みにいくのだ。まあ一年目は興味に近いらしいけど。

 そして表示された指名件数。

 勝己が5000超えとぶっちぎりで、次点が轟君の3000弱、順位入れ代わり常闇君が360とかなり差がでたね。

 

「あの、一位だった出久君は?」

 

 と麗日さんが誰もが気にしていたことを尋ねた。

 

「緑谷は1件だ」

 

「「「ハイ?」」」

 

「緑谷は1件もあった」

 

「「「イヤイヤイヤ、体育祭の順位は?」」」

 

「教師陣皆驚いてたぞ、タンクトッパーに1件もあったことに」

 

「それは、タンクトップ事務所ですか?」

 

 そういえば今までウチ職場体験の学生なんて来たことないけどどうしてたんだろ?

 

「ああタンクトップ事務所はかなり特殊でな、タンクトップさえ着れば何人でも体験できる。

 ただ彼処は一般的なヒーロー事務所じゃないから、ヒーロー活動の職場体験には向いてないんだ。

 引き受けてはくれるがな」

 

「つまり指名件数にカウントされてないんですね」

 

「そうだ、希望者いたら緑谷に伝えるようにな」

 

「「「というか職場体験行く側じゃない?!」」」 

 

 後で理由を聞いたらどうせタンクトップ事務所に行くしと希望ださない事務所が多かったとか。

 知り合いのベストジーニストとかは必要ないだろ、というスタンスだったらしい。

 そして、ミッドナイト先生判定のヒーロー名決めが始まった。相澤先生は自分のヒーロー名もプレゼント・マイク先生に決めてもらったくらいだから、そういうのはできないらしい。

 そして15分後にクラスメートの前で発表。

 自身満々にでた先行二人がアレ過ぎて大喜利舞台のようになってヤバかったけど、なんでもそつなくこなす梅雨ちゃんのおかげでなんとか空気が変わった。

 捻ったものからどストレートなものまで様々なバリエーションがでたところで僕の番。

 

「タンクトップオールグリーン」

 

 タンクトッパーである誇りとオールマイトから託されたもの、そして自身の名字からだ。

 

「良いわね、貴方らしさがでている力強さがあるわ」

 

 悪い判定ではなくて良かった。

 続いて勝己。

 

「バクリュー」

 

「響きが良いし貴方らしいけどどうして?」

 

「ヒーローを馬鹿にする師匠の名前を背負って、ヒーローとして活躍してやんだよ」

 

 恨み骨髄なんだね。

 確かにあの澄まし顔が不快そうに歪むかも。

 まあ勝己のことだから尊敬してるからってのもあるだろうけど。

 

「タンクトップショート」

 

「お願いだから落ち着いて、ね?」

 

 しかし次の轟君ので慌てふためくミッドナイト先生。

 

「その名前をつけると問答無用でタンクトップ事務所所属扱いになっちゃうから、人生を棒に振っちゃだめよ」

 

「けど緑谷みたく強くなりたいので」 

 

「プロデビューしてからもタンクトップ事務所での改名はできるから、まだ止しときなさい」

 

「はい」

 

 落ち込んだ轟君が渋々タンクトップに斜線をひいて、ヒーロー名をショートにした。

 いや実名もどうだろう。

 

「じゃあ最後に飯田君」

 

「ハイッ、タンクトップターボです」

 

「私の話聞いてたかしら?」

 

 ミッドナイト先生が怒ってる、まあ当然だろうけど。

 

「理由はあります!

 先日兄を助けてくれた、タンクトップジェントルの名をその身に刻み、彼のように成りたいという決意表明です!!」

 

「ならジェントルからとりなさい」

 

 疲れ切った声だね。

 理由がクソ真面目だし。

 

「つーか飯田のスピードでタンクトップ姿なら、転けた時に紅葉おろしになんだろ?」

 

 だから重装甲なコスチュームだしね。

 タンクトップの名前背負って、タンクトップ姿じゃないのは僕が許さないし。

 

「だがっ!!」

 

「お兄さん尊敬してるなら、インゲニウムGとかもありじゃない?」

 

「ジェントルだからGか?」

 

「うん、兄弟だしそういった付け足しでもありだと思うよ」

 

「まあ進路どころか人生確定しちまうタンクトップよりはマシだな」

 

 僕らのやり取りに悩む飯田君。

 ジェントルの活躍みたら尊敬するのは分かるしね。

 

「正式には後日決めてもよいけど、その名前が定着しちゃう前に決めなさいよ」

 

 と、まだ悩む轟君と飯田君に告げてから、ヒーロー情報学は終了した。

 

 タンクトッパー増えるのは歓迎だけど、タンクトップ着てから名乗ってほしいしね。

 

 

 

 

 




原作改変要素
爆豪君、ヒーロー名変更。
バクリュー。 
飯田君、インゲニウム引退しないため未定。 
仮案で、タンクトップターボ、インゲニウムJ。
他は原作どうり。
ただタンクトップ事務所希望者は、一時的に頭にタンクトップが付きます。
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