タンクトッパーイズク   作:規律式足

66 / 113
しばらくダラダラ日常編やります。
ヴィラン連合サイドはやりません、別作品でやりたいので。


第66話

 

 一棟一クラス右が女子棟左が男子棟、ただし一階は共同スペース。食堂や風呂、洗濯などは男女共同スペースにある。

 早速反応する峰田君(1KO済)だけど、豪邸やないかい、とふらついた麗日さん以外の女子の目もギラついているよ。

 二段ベッドを並べての合宿空間ではなく、一人一部屋にエアコントイレ冷蔵庫にクローゼット付きの贅沢空間なのは、雄英高校の都合だからかそれとも内通者のあぶり出しのためか。

 部屋作りの自由時間を与えられたけど、どうするか。

 えっとこれは普段使い用タンクトップ、こっちは鑑賞用タンクトップ、保管用タンクトップに、交換用タンクトップと蘇生用タンクトップで勝負タンクトップ。

 

 うん、あっさり終わったね。

 基本的に仕舞うだけだし。 

 あとは気になるキッチンにでも行くかな?暇だし。

 コンロの火力に調理器具が気になって一階に降りるとそこには先客がいた。

 

「あ、勝己もキッチン気になったの?」

 

「ああ、大した荷物もねえしすぐ終わった。毎日二十人分の自炊となると使い勝手が気になる」

 

 見れば同じように気にしてた勝己がいくつかの食材を取り出していた。

 

「お昼ごはん?」

 

「キッチンの使い心地の確認ついでにな。いくつか食材もあったし、ついでだ手伝え。他の連中は部屋に夢中みたいだしな」

 

 お昼まであと少しなのに下りてこないから熱中してんだね。じゃあちゃっちゃとやるか。

 

「メニューは焼きそば?」

 

「昼だし軽くな、やっぱり火力が一番気になるからな」

 

「そういえば食事はランチラッシュのデリバリーも出来るってさ」

 

「食材がもったいねえ、なんでも後援会の人達が送ってくれんだと」

 

「相撲部屋かな?ちゃんこ鍋もありだね」

 

「そのうち夕飯でやるか」

 

 軽口を叩きながらも手は滑らかに動く、下拵えをすませたら後は炒めるだけ。

 

「オールマイト引退したな」

 

「うん」

 

「あれだけ強くて内臓全摘済とかマジかよ」

 

「個性関係なくおかしいよねあの人」

 

「世界中のヒーローが奮い立っているみたいだな」

 

「あんな言葉を聞いたならね、君もだろ?」

 

「星になりたい、あの人が言ったヒーローに。

 そんな感じだ」

 

「そういえば、ヒーローコスチュームに星を入れる要望が殺到しているらしいよ」

 

「公安も色んなロゴに星を入れるらしいな」

 

 世界中に報道された神野決戦、その時のオールマイトの叫びが与えた影響の一つだ。

 我ら星なり、ヒーローなり。なんて言葉がヒーローの間で流行っているとか。

 

「そういえば口田はなんで顔中引っかき傷だらけだったんだろうな?個性の制御ミスか?」

 

「いやアレは、彼女さんが全寮制に怒ったせい。

 基本お家デート派な二人だったから嫌だったみたいだね。此処だと外出に書類いるしね」

 

「彼女持ちならではの悩みだな、出来上がりっと」

 

 お昼完成だね。

 じゃあみんなに声かけないと、一斉放送できるみたいだからそれで呼ぼう。

 しかし焼きそば、轟君なんかざるそばが良いとか言いそうだね。

 

 

「ざるそば」

 

「またの機会でな」

 

 うんやっぱり言ったね。

 

「旨し、旨し」

 

「なんかこう、彼氏飯って感じで良いね」

 

「勝己のエプロン姿」

 

「焼きそばとセットで写真を撮るわ」

 

 勢いよく焼きそばをすする男子勢に、エプロン姿の勝己に喜ぶ一部女子。

 寮生活、こんな感じで日々過ごすのかと思うと楽しみだよね。

 

「悪いな、二人にやらせてよ」

 

 砂藤君なんか自分も調理できるのにと気にしているけれど、僕達暇だったからね。

 そのうち一緒にやれば良いよ。

 

「けど爆豪緑谷ばかりに頼るのもな」

 

「でもオイラ料理なんて家庭科レベルしかできねー。不味いの食いたくないし」

 

 料理当番か、気にしなくて良いのに。

 僕と勝己は慣れてるだけだしね。

 それに授業始まったらぶっ倒れるまで訓練漬けだと思うよ、距離的に疲労とか気にする必要なくなったし。 

 

「出来るヤツ、やりたいヤツがやれば良いだろ」

 

 ワイワイガヤガヤと過ごしていると、食事の終えた芦戸さんが皆に片付け終わったら部屋お披露目会をしないかと提案してきた。

 まあ面白そうだけど、目がさ勝己をロックオンしているよね。目的明白だよね。

 僕もそんな感じで見られているし。

 部屋王決めだーと盛り上がってきたから、暇な僕らは優勝賞品でも作ろうかな?

 

「デザートでも作ろうかな?」

 

「じゃあプリンか、全員分はデカイ型で取り分けるようにして、優勝者にはアラモードとか」

 

「だね、ゼリーは好み次第で戦争だし」

 

「美味いだろハバネロゼリー」

 

「イチゴゼリーと勘違いした君のお父さん悲惨な目にあったからね」

 

 こうして部屋王を決定するための部屋お披露目会が行われることになった。

 明らかに女性陣の目的は別だし、峰田君はよだれ垂らしているけど。

 僕も誰かの自室なんて、勝己とメリッサの部屋くらいしかしらないから楽しみだよ。

 しかし、判定基準とかどうなるんだろね。

 多数決っぽいけど。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。