タンクトッパーイズク   作:規律式足

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第67話

 

 部屋王決定戦をやるまでに勝己と夕飯の準備とプリンを作った。

 夕飯は焼き魚メインの純和風膳、副菜に肉じゃがをつけてある。今後は訓練でお腹空かした大飯食らいの高校生だからビュッフェ形式のおかずを自分でとる方式にしようと思うけど、人数分を用意することに慣れるために一人前毎のお膳にしてみた。

 

 夕方になって全員が部屋の内装を終えて食事を済ますといよいよ部屋王決定戦の開始だ。  

 

「じゃあまずは緑谷からねー」

 

「最初からメインディッシュですわね」

 

「「うんうん」」

 

「いやお前らだけだぞ、他の連中はハイタンクトップタンクトップって感じで興味無さそうなんだが」

 

 芦戸さんの音頭で皆が僕の部屋に入ろうとするが、百さん麗日さん葉隠さん以外のテンションが低い。

 いや面白いの無いのは事実だけど酷くない?

 

「意外と普通だ」

 

「こうタンクトップが敷き詰められてるのかと」

 

「壁一面タンクトップが飾られてるとか」

 

「タンクトップマスターの等身大パネルとか」

 

 基本的内装は備え付けのまま、そこに収納しただけの部屋なんだけど。

 というか衣類はクローゼットに仕舞うでしょ。

 

「でも壁に掛け軸が3つも掛けてある」

 

「まあ僕の根本みたいな感じだし」

 

 それぞれにタンクトップマスターの教えと流水岩砕拳の心得、そしてオールマイトの神野決戦での言葉を書いた手製の掛け軸。

 それらを壁に掛けてあり、あとは机の上にフォトギャラリーが置いてあり、百さん達やタンクトッパーの皆の写真が別途に貼り付けてあるのが僕の部屋だ。

 

「シンプルだけど落ち着いた感じで良いかな?」

 

「ネタとしてはいまいちだけどな」

 

「女子とのツーショット写真が何枚もあるのが気に入らねえな」

 

「いやタンクトッパーとの写真もあるだろ?」

 

 結果、マトモなのが意外。

 いや高評価なのかコレ?

 楽しみにしてた百さん達は、自分達との写真があることと、ツーショット写真が百さん達にメリッサとだけなので安心したような満足したような表情だった。

 

「フン、下らん」

 

 と自室の扉の前で腕を組む常闇君。

 彼はプライベート空間には人をいれたくない派のようだね。僕の部屋を見たんだから駄目でしょ。

 

「プリンプリン」

 

 部屋に入れまいとする常闇君だけど、自分の部屋に自信がある黒影に退かされた。どうやら黒影は部屋王の賞品であるプリンが食べたいらしい。

 部屋は全体的に黒くて、ダークヒーロー的?

 カッコいい内装だね、テーマ製あるし。

 黒影は暗闇で暴走するらしいから大丈夫なのかだけ気になるかな?

 結果、男子ってこういうの好きなんだ。

 

 次は青山君の部屋だけど。

 全体的に光放つ物ばかりで何故かミラーボールがテーブルの上に。スイッチとかどうなってんだろ?

 結果、思ってた通り、想定の範疇をでない。

 

 あと二階は峰田君の部屋だけど、興奮した様子の峰田君がこちらを息を荒げて見てきた。

 それを女性陣は塵を見るような目で見て、予め呼んでいた13号先生に声をかけた。

 

「先生お願いします」

 

「へ?」

 

「私物持ち込みは許されてるけど、公序良俗違反は駄目ですよー。注意書きはされてましたよー」

 

 指先の蓋を開けて自室に入る13号先生の意図に気づき、慌てて止めようとするが時既に遅し。

 

「ぎぃぃぃやぁぁぁ!! やめて先生やめて!!

 オイラが、オイラが間違ってました!!

 ブラックホールで吸わないでー!!」

 

「女の子も暮らす空間にこれは駄目ですよー。

 というか君の歳なら持ってちゃ駄目でしょー」

 

 エロ撲滅、エロ撲滅と口ずさみながら峰田君コレクションを塵にする先生。

 ちなみに峰田君の実家には許可済というか、むしろコレを期に処分して欲しいと依頼されたらしい。

 実家だと(父の書斎とかに)隠していて騒動になったこともあるそうだ。

 しばし後、やり遂げた13号先生と真っ白く灰のような峰田君がいた。部屋にはもう何も無かったという。

 一仕事終えた先生にお疲れ様と出来たてプリンを小分けして渡す勝己に。

 

「年下男の子手作りスイーツ!」

  

 と雷のエフェクトを出しながら反応する29歳独身女教師が居たけど。

 そういうのやめてマジで、と勝己はゲンナリしてた。

 まあ仕方ないよね。  

 

 なお結果、エロ撲滅完了。

 

 3階の最初、尾白君ルーム。

 普通って感じらしい、僕と違って事前の期待というか予想も無かったし。掛け軸やらフォトギャラリーの無い僕の部屋と同じ感じだね。格闘家なんだから道着やら指南書置こうよ。

 

 結果、普通。

 

 飯田君ルーム。

 本が棚に収まり切らないくらい置いてある勉強家な彼らしい部屋。ただ地震とかで危ないから、共有スペースに本棚を置くの提案しようかな?ベッドの横やら机の横にも平積みだし。後壁一面に眼鏡、麗日さん吹いてる。

 

 結果、勉強家で眼鏡って感じ。

 

 上鳴君ルーム。

 小物多くてゴチャついた感じ?でも綺麗に纏まってはいる。本人は自信あったみたいだけど広く浅くって印象がだよね。

 

 結果、チャラくて手当たり次第って感じ。

 

 口田君ルーム。

 丸テーブルが置いてあり、ペットのウサギがいる。

 ぬいぐるみとか可愛らしい感じ。

 あと机の上に彼女の写真、カップル仲良いね。

 デートとかの相談を受けてたから(僕も彼女いたことないのに)僕は知ってたけど、口田君に彼女がいる事実を初めて知ったクラスメート達が沸き立ち(男子は一部殺気立つ)盛り上がる。けど後にしなよと僕と勝己が取りまとめ、場は収まった。

 

 結果、可愛くて良いけど、彼女いたの!!

 

 次は4階。

 まずは切島君で、女子にはわかんねえぞと本人も言ってたけど。

 男らしい感じ。トレーニングメニューとか書いてあったり、大漁旗とか飾ってある。

 とりあえずトレーニングルームが学校敷地内にあるから、サンドバッグやダンベルは必要なかったかも?

 

 結果、アツイ、アツクルシイ。彼氏にやって欲しくない部屋ランキング2位くらいにありそう。

 

 障子君ルーム。

 本人曰く何も面白い物はないとのこと。

 ベッドも撤去した布団と机に座布団の部屋。

 机やベッドはサイズとか複製腕の関係で不便らしくこの形式がラクなんだって。本人に物欲もあまり無いのも関係してるとか。

 

 結果、ミニマリスト。

 

 さてあとは芦戸さんを筆頭とした女性陣の一番楽しみにしていた勝己ルームだけど、携帯に警備予定のタンクトッパーが到着したと連絡がきたため、一旦皆で挨拶に向かうことに。荒さなければ見てていいぞと勝己は言ったけど、クラスメートの皆も林間合宿でお世話になったことから挨拶したいらしい。

 部屋王決定戦を一時中断して出迎えに向かった。

 今週は誰が派遣予定だっけ?

 

 

 

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