顔出しにきたタンクトップハッターとタンクトップアルデンテに挨拶をして部屋王決定戦というか勝己の部屋に戻る。
クラスメート達としては、ラビットとジャングルの安否(そういえば伝え忘れてた)を気にしてたみたいだけど本人達は元気に夏祭りの神輿を担げるくらい回復している(両者共祭り好き)、何気にタンクトップ力は事務所でもトップクラスだしね。
ハッターとアルデンテの二人は同じ寮ではなく、すぐに対応できる別の建物で1週間過ごすらしい。
感知能力の高いハッターに強化率の高いアルデンテなら脳無に充分対応できる組み合わせだ。事務所も感知能力と戦闘能力でチームを組むつもりのようだ。
といっても前提として雄英高校の警備を抜けるのは至難だし、あくまで念の為だろう。
林間合宿の件を含めてタンクトップ事務所の警備能力の高さは各業界で注目されている。
さていよいよお楽しみの勝己ルームだ。
実家の方は何度か行ったけどどうなってるかな。
「つまんねえぞ、見ても」
勝己がそう言っても恋する乙女ズの目力ヤバいよ。
とりあえず印象としてはモノトーンな落ち着いた空間であること。
内装は僕や尾白君のようにほとんどいじっておらず、物を配置したり収納したりした程度だ。
ベッドの布団などが個性対応の特注品であることも印象的かな。あとは壁に冥躰拳の道着である漢服に似た服がかかっており、本棚にヒーロー雑誌と登山雑誌が入っている。
「趣味の登山道具はどうしたの?」
と耳郎さんが聞けば、
「しばらくは訓練に集中して山に登る気はないな」
行きたくなったら一度実家に寄るらしい。嵩張るしね登山道具って。まあお互いナイフ一本で充分だけど。
僕もそうだけど幼少時から訓練ばかりだったから自室って勉強するか寝るかの部屋なんだよね。
だからシンプルに物はあまり置かないのだ。
ただ机の上には写真立てと女性陣とのツーショット写真、僕と口田君と砂藤君で仲間だねと視線を向けたらギンっと睨み返された。
ちなみにそれぞれの写真に彼女らにピッタリのイメージの写真立てだった。多分コレ手作りの木彫りのヤツだね、勝己ド器用だし。そのことに気づき女性陣は嬉しくて顔真っ赤になっていた。
「ところでよ、お宝はどこだあ?あるんだろタンクトップガール写真集がよぉ」
お宝消滅した峰田君がそう言うが、勝己はもう処分したという。初恋をいつまでも引きずるのはな、とも。
今までの女性陣との関わり、そしてタンクトップガール自身のマスターへの恋心もあってもう終わりにしようと思ったらしい。
告白自体は中学生の時にしてるしね。
どこか儚げに遠くを見据える彼にそっと寄り添う恋する乙女達、いやあ青春だね。
黙れババア趣味と睨みつけられたが、僕は小学生の時に乗り越えたしね。
部屋王ではなく、ラブコメの一幕を見て満足気なクラスメート達は勝己ルームから出た。
結果、乗り越えたんだね初恋を。
続いて瀬呂君ルーム。
エイジアンな素敵空間だけど、キャラに関係あるのかな?意外性というか関連性が見られない。本人も今までそんな要素見せたかな?セロテープに関係あったっけ?
落ち着ける良い部屋なのに、勝己のラブコメを引きずっている皆のせいで反応は悪い、とばっちりだね。
結果、ギャップある素敵空間。
そして轟君、クラス屈指の実力者でイケメンボーイの部屋は年頃女子心をくすぐるはずが、恋する乙女達はそこまでじゃない。
驚愕の内装は和室、もう作りが違った。そういえば業者が畳運んでたのはこのためか、あと和箪笥も。頑張って実家と同じ感じにしたらしい。
なんか色々天然でインパクトあるよね彼。あ、でもマスターサイン入りタンクトップが壁にかけてあって絶妙に部屋のバランスを崩していた。
結果、なんか和室。
そして砂藤君ルーム。
あれ?甘い匂いするね。
内装は調理器具の収めた棚にオープンが印象的で、あとは布団の柄?なんだこのSugarと書かれまくり布団はタンクトップベジタリアンみたい。
彼も早く片付いたらしくシフォンケーキを焼いていたんだって。
でもコレ、
「味変えた?前食べたのより深いよね」
一口食べると、事務所に前持ってきたやつより味が違うね。より味わい深いね。
「お、分かってくれたか。千代子さんにアドバイス貰ってな試してみたんだ」
嬉しそうな反応する砂藤君。
「やっぱり彼女出来ると影響でるよね、旨し旨し」
タンクトップ事務所に遊びに来た時に知り合った、タンクトップガールの大学時代の後輩女性とお菓子の話で盛り上がった縁で付き合いだしたんだよね。
ヒーローではない、パティシエの女性だけど個性もあってお似合いカップルだよね。向こう年上だけど。
照れてる砂藤君に、血走った目の男子メンズが机を見たらこちらにも彼女とのツーショット写真。
同じ夏休みなのに過ごし方に大きな差があったみたいだよね。
あとで彼も問い詰められそうだけど、シフォンケーキ旨し。
結果、シフォンケーキにコイツも彼女いたの!
次は女性陣の部屋、どうなるやら。
とりあえず一階に降りなきゃ。