タンクトッパーイズク   作:規律式足

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ヒーロー公安委員会認定
無個性ヒーローナンバー①
『超合金クロビカリ』
極限まで鍛え抜かれた筋肉を誇る男。
そのバワーは容易くビルを持ち上げ、その拳の破壊力は現在存在する全ての測定器で測ることができない。
恐るべきはその怪力ではなく、むしろその筋肉による防御力、超合金と自ら名乗っても過言ではない超硬度の筋肉は現行兵器及び全ての個性に耐えきるとされる。
ヒーローになった経緯は、彼の参加した無個性のみのボディビル大会で審査員である富豪達を狙ったヴィラン組織襲撃事件、そのトップヒーローですら苦戦するであろう集団を彼は素手かつ無傷で鎮圧した。
助けられた富豪達の要望という形の命令で公安委員会は彼をヒーロー認定することとなったのだが、超合金クロビカリ本人がヒーローに乗り気ではなかった、しかし常にその格好でどこにいても罪ならないと条件をだしたら即座に了承した。
だがあくまで本人はヒーロー業は副業だと完全に割り切っており、パトロールなど一切せず公安の依頼やイベントのみをこなしている。それ以外の時間は鍛錬に費やしているらしい。善人ではあるのだが、損得勘定できる社会人気質でもある。
某公安委員会職員は、スポンサーには勝てなかったよ眠い、とコメントした。




第7話

 

 雄英高校ヒーロー科、全国最難関とされるその入試試験を本日挑むこととなる。

 あの日オールマイトにヒーローに成れると言われてから多くのことがあった。オールマイト考案の強化トレーニング、オールマイトの個性譲渡、ワンフォーオールに宿った先代達との尽きることないタンクトップトーク、タンクトッパーに個性を譲渡したことによるオールマイト集団説教、及び先代達から知り得たオールフォーワンの情報説明、先代達の個性も一部使用できるようになったが訓練はしても原則禁止を言い渡された複数の個性を使える事実はあまりにも目立ち過ぎるため、あくまで身体能力上昇と技術でできる範囲で収めてほしいとのことだ。オールフォーワンが滅びてない以上、情報が広まるのは避けた方が良いという判断である。

 ただ師匠であるタンクトップマスターとナンバー4ヒーローベストジーニストさんにこの件を相談したいと告げた、どうせマスターにはタンクトップコミュニケーションでバレてしまうし、先代の個性である黒鞭の個性習熟のためジーニストさんに手ほどきを受けたいのだ。マスターの元での鍛錬で黒鞭などの捕縛術、鞭武闘、鉄鎖術の経験はないためだ(使い手との戦闘はあるが)

 難色示す年長者ズ(オールマイト除く)だが、どうせマスターにバレるならベストジーニストにも伝えるべきだと判断した。公安委員会の強権により誕生した無個性ヒーロー達は彼らのような古い世代の者には受け入れ難く、マスター以外はヒーロー達との付き合いを半ば拒否してる(実際は好き放題してるだけ)ため信用できないらしい。むしろ番犬マン以外と付き合いのある出久こそ例外的な存在なのだ(マスター繋がりだが)

 かくして、タンクトップマスター、ベストジーニストを含めた新たな体制の元中学生活最後の一年は消化されたのである。

  余談だが、個性を得た理由を

 

『タンクトップのおかげだよ!!』

 

 と告げたら、

 

「「「「なら仕方ないね!!!!」」」」

 

 と爆豪君含む全ての人達が納得した。流石はタンクトップ。

 ちなみにその一報を受けた各国個性研究者並びにオールマイトの相棒であったデヴィット博士は、またタンクトップか、という言葉ともに血反吐をぶちまけ緊急入院したらしい(根津校長達が危惧してたのはコレ)

 

 無個性ヒーロー誕生により起こり続けてる騒動(噂ではどこぞの病院の院長も倒れたらしい)が社会を騒がす中、僕は雄英高校の門の前に立った。

 

「おう緑谷」

 

「おはよう爆豪君」

 

 中学校以外では顔を会わすことが少なくなった幼馴染との久しぶりの会話、なんでもマスターの紹介で知り合いの武闘家に弟子入りしたらしい。足運びから流水岩砕拳ではなさそうだけど、どこの流派なのか。

 

「クソロン毛殺す、クソ色黒殺す、クソ天才殺す、クソ舐めプ野郎殺す、クソ師匠殺す」

 

 弟子入りしてから荒みだして昔の爆豪君みたいだよ。もしかして弟子入りしたのあの天才武闘家かな?才覚ずば抜けた反面性格悪いしあの人。

 

「何がヒーローなんて馬鹿のやることだ、女好き天才拳士風情が、ヒーローになって拳士としても超えてぶち殺してやる」

 

 煽られたんだろうな死ぬ程、ヒーロー志望とは思えない面構えだよ爆豪君。挨拶したあとブツブツ言いながら彼は去って行った、あっすいませんあの子ヴィランじゃないんです受験生なんですだから通報はやめたげて。

 

「ぶは、ウケる」

 

 幼馴染のいらん騒動を治めているとその様子が面白かったのか笑い出す少女がいた。

 

「ごめんね笑っちゃって、でも鬼のような表情したヴィランみたいな子と真剣な君の対比が、ぶふっ」

 

 緊張ほぐれてなによりですよ(泣)

 いつもは宥めるの君だろうに爆豪君。

 

「でも緊張ほぐれたみたい、お互い頑張ろう」

 

 うん、かわいい女の子と話せたから良しとしようか。

 




おまけ、その頃のサーナイトアイ事務所。

「あ、ああああ」
 
「どうしたんですかサー?」

「怒涛の大災害が押し寄せて、オールマイトがああ」

「サー、お気を確かに!」

「タンクトップがヤバい、ぐふっ」

 注、心配してるのミリオだけで他の所員達は慣れました。目や口から血を吹き出したりしてますが、のど飴舐めてないので死んでません。
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