タンクトッパーイズク   作:規律式足

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繋ぎ回、短いです。


第75話

 

「俺って全国レベルの出落ちナンパ野郎なのかな?」

 

「「「まあ大体そんな感じ」」」

 

 仮免試験一次、A組全員受かったけど控室で合流した上鳴君がヤバいくらい落ち込んでいた。そして皆がトドメさしてた。

 試験中にナンパして手酷くフラれたの?と一緒に行動していた勝己と切島君に尋ねたら、何でも他校生狩りをしていた士傑高校の二年生に絡まれたらしい。

 上鳴君の行動が雄英高校の品位を貶めているとか言われたとか。

 確かにB組の茨さんにナンパした上で大口叩いておいて瞬殺されたのはものすごく恥ずかしくて情けなかったけど、そこまで言うほどかな?茨さんは同学年で実力上位だから仕方ないと思うよ。あと品位の話なら他にも全国中継で全裸になった先輩とか居たらしいから。

 

「そんなんと同レベルッ!!」

 

 実力は差がありすぎだけどね。

 体育祭は全国レベルで目立つ機会だけど、全国レベルで悪目立ちする機会でもあるんだね。

 まあクラスメートに迷惑かけるなと注意されただけでその士傑の人は去っていったみたいだけど。

 戦わなかったんだ。

 まあこの三人組と戦うのは無理あるよね。遠近中全てに対応できる組み合わせだし。

 しかし、

 100名中20名雄英高校で、他にも士傑高校とか傑物学園高校とか団体で受かってるけどここから更に削るのか。

 最終的に何人なるんだろうと思う。

 現状の100名だけでもかなりの粒ぞろいだし。

 そんな風に思っていると、士傑のマブダチと会話していた轟君も合流した。

 すると控室のモニターから映像が流れ出した。

 見れば先程まで一次試験をやっていた場所が映しだされた、一次試験で落ちた人は回収され廃墟のようになった建物郡、そこが一斉に爆破された。

 

「「「何故ー!!」」」

 

『次の試験でラストになります!

 皆さんにはこれからこの被災現場でバイスタンダーとして救助演習を行ってもらいます』

 

 目良さんのダルそう声が控室に響き渡る。

 けどさ、一応言っとくけどこんな爆弾騒動は海外ならともかく個性社会であっても基本的に銃刀法が守られて警察も優秀な日本だと滅多にない事態だからね。

 

「パイスライダー?」 

 

「現場に居合わせた人のことだよ、授業でやったでしょ」

 

「一般市民を指す意味でも使われたりしますが」

 

『ここでは一般市民としてではなく仮免許を取得した者として、どれだけ適切な救助を行えるか試させて頂きます』

 

 映し出される作られた被災現場には人の姿。

 あ、HUCの皆さんだ懐かしいな。

 タンクトップ事務所でも何度か訓練でお会いしたことあるよ。

 救助訓練で人を模した人形でもあまりにも現実とは違うしやる気も削がれる。それを問題視した大手劇団の団長が設立した会社で、引退した舞台役者やスタントマンに元消防隊員に子役の人が要救助者役をやってくれる。本物と間違うくらいの迫真の演技と救助に厳しい採点をしてくれる人達だ。

 しかしあの場所は神野区を模している感じだ。

 幸い事前の準備のおかげで人命にこそ被害は出ていなかったが都市として失ったものは大きい。

 あの時は多くのヒーローがいた、だけどいつもそうだとは限らない。

 だからこそ、こんな時に動けるヒーローにならないといけないんだ。

 

「上鳴君よ」

 

 イエティ?

 毛が凄い士傑高校の代表らしき人が話しかけてきた。内容は絡んできた学生の謝罪、本人も言い過ぎだったと頭を下げている。

 

「雄英とは良い関係を築き上げていきたい、すまなかったね」

 

 二年生で一個上なだけなのに凄いな。

 纏め役としての貫禄がでているよ。

 

「いえこちらこそ、全部事実ですから」

 

 落ち込みながら返事を返す上鳴君。

 これから試験なのに大丈夫かな?

 

 試験開始を告げる警報と放送が流れ、僕は勉強した箇所を活かす機会であり、勝己と一緒に皆に適切に指示をださないといけないと方針を定めた。

 気合を入れないといけないね。  

 

 

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