タンクトッパーイズク   作:規律式足

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ギャグ回です。


第80話

 

 新学期始まってから数日過ぎ、ようやく寮からの学校生活に慣れてきたかなと思っていたら、勝己にお昼ごはんを誘われた。寮生活という環境の変化からまだお弁当を女生徒から渡されてはいないみたいだ。そして最初から学食で食べるつもりだったのか、お弁当も僕らの分を用意しなかった。僕は日替わり定食を勝己は特盛地獄辛ラーメンを注文した。がっついてすすり込む様子から余程辛いのを食べたかったんだねと思う。

 皆の分を用意するためか自分好みには料理を味付けしない、そのためタンクトップを着ていてもダメージを負うような辛い食べ物にありつけなかったんだ。

 わざわざ学食にくるわけだよ。辛い食べ物は同席してもキツイから僕を誘ったんだろうし、一人で食べるのも何だしね。

 そんな食事を楽しんでいると、

 

「イズクエモーンッ!!」

 

「どうしたのミ○タ君?(アノ声)」

 

「いやノるのな、お前。そして伏せる意味あるか?」

 

 涙を流しながら、まるで虐められた某メガネ少年みたいに峰田君が僕に助けを求めてきた。

 

「口田イアンと砂藤オがイジメるんだ!彼女居るって自慢してくるんだよ!」

 

「もうそんな事で泣いているのミ○タ君(アノ声)」

 

「いや性格的にイジメも自慢もせんだろあの二人」

 

「イズクエモン、オイラにも彼女だして!!」

 

「もう、本当に仕方ないなミ○タ君は(アノ声)」

 

「仕方ないですまんだろコレ、つーかタンクトップの中から彼女出すのかお前」

 

 ゴソゴソと懐をあさり中から例のブツを取り出す。

 

「タ ン ク ト ッ プ!!

 魂の片割れに人生の伴侶、すなわち恋人と言っても過言ではないね(アノ声)」

 

「まあお前だしな、それと効果音はどこからでた?」

 

 タンクトップを受け取った峰田君はベシリと床へと

叩きつける。

 

「オイラマジなんだけど、ふざけてんのお前?

 床に転がすよオイ(ブチ切れ)」

 

「こっちもマジだよ、タンクトップは恋人だろうが葡萄ヘッド(ガンをつける)」

 

「どっちに突っ込むべきかわからねえ」

 

 胸ぐらを掴み合う僕たちに勝己はため息をつく。

 こっちも彼女だしてって言われて困っているし、タンクトップを床に叩きつけんなよ。

 

「「とにかく女の子紹介してください」」

 

「増えてないか?」

 

「何してんの上鳴君」

 

 凄い勢いで頭を下げる峰田君といつの間にかいた上鳴君、確かにこの二人は一緒に行動すること多いけど。

 

「紹介っていっても、女子の知り合いなんて雄英高校以外だと中学の同級生くらいしかいないぞ?」

 

 空いた時間はお互い鍛錬に当ててるしね。

 中学の同級生だって連絡取り合ってるわけじゃないしね。

 

「ていうか二人共雄英高校に入学してテレビにもでたんだし地元じゃ有名人じゃないの?かつての同級生からモテモテにならないの?」

 

 有名人になったら寄ってくる昔の知り合いとか感じ悪いけど、見直されたと思えば別だし。

 

「中学時代に女子の知り合いなんていないぜ!」

 

「中学時代の女子全員に告白して振られたぜ!」

 

 揃って親指突き立てられても反応に困るよ。

 でも紹介できる相手なんていないよ。

 タンクトッパーだって基本モテないから、砂藤君が付き合った時にはリンチにしようとしてたし。

 彼女さん狙っているタンクトッパー多かったからな(だから年下に惹かれたのはある)

 中学時代の同級生は勝己狙いだし。

 

「いやお前狙いじゃね?」

 

「いやモテてたの君でしょ?ラブレター頼まれたし」

 

「こっちも好きなものとか聞かれたぞ(一目瞭然だったけど)」

 

「「モテ自慢はどうでもいいわ、しばくぞ」」

 

「「ごめんなさい」」

 

 けど本当にどうしよ。雄英高校と中学の知り合いは勝己に夢中で、タンクトップ事務所は女性は来ないし、超合金クロビカリのファンの女性は筋肉ついてないと無理だし(口田君と砂藤君こっちでもモテそう)、豚神さんは女性の知り合いとか紹介しないだろうし、ブサイク大総統は論外だし、マウントレディは借金持ちだし。

 あ、一人いたか。

 

「一人だけなら紹介できる娘いたよ」

 

「またえらくピンポイントだな」

 

「知り合いのヒーローの妹さんでね、そろそろ恋人の一人くらいいたほうが良いだろうからって誰かいないか、紹介を頼まれてたんだよ」

 

「珍しいな、お前がその手の話忘れるなんて」

 

「女誑しクソ野郎は論外って僕と勝己以外って条件つけられたからね」

 

 腹立つよね事実だけど。

 

「それで峰田と上鳴がストリートファイト始めているけどな」

 

 見れば紹介されるのは俺だと殴り合う二人。

 男の友情って儚い。

 しばし殴りあってはいたが、最後に峰田君の身長を活かしたアッパーが上鳴君の股間をぶち抜き勝利した。

 悶絶する上鳴君を踏みつけスタンディングオベーションをする峰田君。友情とは?

 それを見て僕は、知り合いのヒーローの妹さんの連絡先を進呈した。勝者への報酬だね。

 喜んで受け取った峰田君はスキップしながら食堂から去って行った。

 けどさ、一連の流れを雄英生が集まる食堂でやった自覚あるのかな峰田君。上鳴君もだけど。

 

「いいのかアレ?」

   

 峰田君の行った方を指さしながら勝己は言うけど、頼まれた条件が交際経験の無い男子生徒だからね。

 顔も知らない知らない女性ととにかく出会いたい知り合いなんて峰田君か上鳴君くらいだし。

 

「で、どんな相手なんだ?」

 

「容姿は知らないよ、女誑しクソ野郎には見せられないって言われたし。とにかく大柄でスタイル良い美人らしいよ」

 

「兄の贔屓目じゃねえか?つうかそのヒーロー誰だよ」

 

「勝己も知っている相手、武者のコージさんだよ」

 

「ああ、あの必殺技の無い元高校球児」

 

 そうヒーローにしては絶滅危惧種みたいな感じだった人、最近バット握れば出来たけど、基本武器は刀だし。

 

「生き別れだった妹さんと再会して、以来シスコン気味なんだって」

 

「あの錦鯉の話か?実話だったのかよ」

 

「まあ信じがたいよね」

 

「じゃあ妹さんは?」

 

「現役女子高生で名前は、原田ウマ子さんというらしいよ」

 

 

 

 後日峰田君に人生初の彼女ができた。

 デート後にキスマークと歯型を大量に顔中につけた峰田君がいたから成功したとは思っていたけど。

 ただ、ふざけんな緑谷!!と峰田君に泣きながら殴りかかられて困惑したんだよね。何があったんだろ?

 あと、雄英高校敷地内にセキュリティをすり抜けて大柄な戦国武将みたいな人が侵入していると噂がたった。

 格好はレオタード姿とか色々みたいだけど、ジェントルかな?いや配信はやめてるし。

 峰田君も初彼女とメールを一日100件やるくらいラブラブカップルみたいで微笑ましいね。

 これで覗き騒動とか減ると良いけど。

 なお峰田君に触発されてデートとかの話題がクラス内で盛り上がった。

 峰田君は何故か死んだ目だったけど。

 

 

 

 

 




パプワネタです。
ギャグ回なのでどこまで本編と絡むかは微妙です。
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