タンクトッパーイズク   作:規律式足

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ビッグ3が最強じゃないと嫌な人は閲覧注意。
つまり作者は閲覧注意です。


第85話

 

 頭が重いな。

 記憶も所々飛んでるし、意識がはっきりしない。

 歴代達も優しい眼差しで柔らかく微笑むばかりで教えてくれないし。

 なんか1週間くらいゴリラの事ばかり考えていた気がするけど、深く考えるなと何故か懐かしく感じるタンクトップを伝えてきたので気にしないべきかな。

 さらにその1週間の内に百さんと二人きりで高級料亭で食事もしたと葉隠さんがぷりぷりと怒っていたし僕は一体何をしたのだろうか?

 勝己に聞いても、気にしたらゴリラだからと真剣な表情で伝えられては問い詰める気にもならない。

 とりあえず葉隠さんには二人きりで食事に行く約束をしてなんとか許してもらった(なお記憶にないならノーカンだと百さんも言い出したので、結局麗日さんにメリッサとも出かけることになった) 

 ちなみに最近早朝になると玄関前に置いてある獲物が今日はポクテだった。

 これ南国のとある島の聖獣なんだけどなんでいるんだろ?まあ兎の一種だから美味しくて栄養価高いから体に良いけど。ただ口田君が兎を飼っているから希望者だけにするべきかな?自分は修行中に狩りをしてたから気にはしないけど身近な生き物を食べるのに忌避感抱く人もいるし。獲物自体は熊肉にも飽きてきたから助かるけどね。

 籠一杯の絞められたポクテを運んでいると、何そのぬいぐるみみたいなのと皆が驚く。兎だよと軽く告げながらサクサクと調理して朝ご飯にした。さっぱりしてる肉質だから朝から食べても重くなくて良いよね。

 皆見た目にドン引きしてたけど一口食べると味は良いよね、低カロリーだから女性向きかも。そういえば食べまくると女性にモテるって噂あるよねと勝己に言えば、そもそもこんな生物知らんと返された。

 まあ一般的じゃないからねポクテ、僕だってタンクトップスイマーとタンクトップパールと海で仕事中に遭難して流れ着いた先の(あの巨大な口は個性かな?)ジャングルではじめて知ったし。懐かしいなハレ君、ジャングルではお世話になったな。良い子だったけど彼も勝己みたいにかなりのツッコミ体質な女誑しだったから将来が心配だよ。

 そんな風に過去を懐かしんでいたら、いつの間にか僕と勝己の前のポクテ料理は取り上げられ上鳴君が凄い勢いで食べてた(峰田君も自分の分を上鳴君に渡してたやっぱり彼女出来ると変わるね)でも食べ過ぎると胸毛がすごくなるよって伝えるタイミングを逃しちゃった。

 

 

 

 朝教室に行ったら相澤先生が黄昏ていた。

 彼らしくないその行動に異常事態だと判断した飯田君が慌ててリカバリーガールを呼びに駆け出した。

 話を聞いてみたら、生徒にとんでもない難題を押し付けた高校時代からの友人に文句を言いに行ったら、その人物が遠い所に行ってしまったらしい。なんでも婚約者になった中学生の写真を見てニヤついていたとか。その件に覚えがあるような気がして思い出そうとするけど、先々代にドロップキックで叩きだされた。

 とりあえず気にするなと相澤先生が言った所で飯田君がリカバリーガールを担いで連れてきた。 

 相澤先生はため息をついたあと次は遅刻にするからな、と飯田君に注意してリカバリーガールには帰ってもらった。

 

「じゃ気を取り直して本格的にインターンの話をしていこう」

 

 未だ精神ダメージが抜けきれず怠そうな相澤先生が、声をかけるとそこには3人の3年生。

 インターンを直に体験しているだけではない、相澤先生すら認める現雄英生のトップ達。

 通称ビッグ3。

 

「ちなみに緑谷と爆豪はトップ2な」

 

「「まだ1年なんですけど?!」」

 

 実力を否定はしないし、Iアイランドの一件で世界的に目立ったのは分かるけど!

 

「アイツが俺と同じ扱いの三年」

 

 上鳴君はそこに反応するんだね。

 一人の先輩を睨みつけてブツブツ言ってる。

 調べたのかな仮免試験の後に。

 相澤先生に促されて自己紹介を始めるビッグ3の先輩達だけど、一瞥の迫力の凄まじい天喰先輩はノミの心臓らしい。

 確かに人前だと緊張して頭真っ白になって喋れなくなるよね。

 そんな彼を不思議!と言ってから、話し始めたのはビッグ3の紅一点である波動先輩。

 説明を始めるかと思いきや幼稚園児みたいに片っぱしから興味をもったことを尋ねてくる。

 天然な性格なんだろうか。

 ちなみに前だったらここぞとばかりにセクハラ仕出してた峰田君は「俺に近寄るなー!」と逃げてた。彼女できてから変わったよね彼。

 

「合理性に欠くね?」

 

 と不機嫌になる相澤先生だけど明らかに人選ミスだと思います。ビッグ3ではなく、インターンの説明役としての方で。

 最後のトリである通形先輩も見事に滑って、ビッグ3の印象が思い切り下がった。

 けど、

 

「強いよね彼ら」

 

「ああかなりヤルな」

 

 性格はまあアレなとこあるけれど彼らから伝わってくるその実力は本物。ちょっと戦ってみたいな。

 タンクトップが久々に滾るよ。

 好戦的な眼差しで彼らを見たら、ビッグ3はそれぞれの反応を示した。

 あ、殺気に怯えて逃げないで天喰先輩。

 あと興味を持って近寄らないで波動先輩。

 そして、通形先輩は表情から判断できないよ。  

 結局スベリ倒した自覚からか通形先輩の提案でクラスメート全員で彼と戦うことになった。

   

 場所は変わって体育館γ。

 やる気満々な通形先輩に、やめるべきだと言う天喰先輩。いや教室で貴方が説明できてれば問題なかったんですけど。

 そんな事を言うのはかつてあまりの実力差に挫折し、立ち直れなくなり挙げ句問題まで起こした人がいたかららしい。

 なるほどそんなことあればそう言うよね。

 けどさ、

 

「「「実力差?」」」

 

 僕の仲間達は、

 

「「「んなモン毎日感じてラァ!!」」」

 

 そこまで軟じゃないんだよ。

 自信のある余裕すら感じる通形先輩の態度。

 それが経験からくる強者の立ち振る舞いなのはよく分かる。

 ならばこそ一番手は誰かという挑発、受けてたってこそのタンクトップだ。

 と、飛び出そうとしたら勝己共々捕縛布に包まれ蓑虫に。お前らは後だと相澤先生は言う。

 僕のタイミングをずらされた後A組による一斉遠距離攻撃が着弾するも個性ですり抜ける。

 通形先輩がいなくなったかと思ったらワープのように背後に現れた、全裸で。先生、耳郎さんの悲鳴に勝己がキレかけてるから早く解いて。この距離で旋風鉄斬拳だされたら僕も巻き添えくうから。

 

「お前らいい機会だ、しっかりもんでもらえ。

 通形ミリオは俺の知る限り、緑谷爆豪を除いて最もNO1に近い男だぞ、プロも含めてな」

 

 エンデヴァーがキレそうな発言ですよソレ。

 クラスメート全員が伸されたし、確かに強い。

 相澤先生捕縛されて蓑虫な僕らをいい加減開放してくれないかな。

 なんか通形先輩の個性説明パートに入っているんですが!!

 ゲームのバグ的な個性を経験で使えるレベルまで押し上げたのは分かった。その個性に複数の行程が必要なのも分かった。それを補うために予測が必要だったのも分かった。それを支えたのが経験なのも分かった。インターンで得た経験がトップにしたから恐くてもやるべきなのも分かった!!

 

「じゃあこれで終了だ」

 

 で、結局僕達二人は戦わせんのかい!!

 

 しかしその相澤先生の態度が不満なのは僕たちだけではなかったようだ。

 

「相澤先生むしろこっちが納得できません。

 俺はともかくミリオが彼らに劣っているとは思えません」

 

 天喰先輩?!

 

「彼らがいくら強くてもビッグ3を超えるトップ2と呼ぶ程なんですか?」

 

 自分より友達のために熱くなるタイプなのかな?

 意外と熱い先輩だ。

 

「呼ぶ程だ。コイツラはお前達より強いよ」

 

 相澤先生、そんな言い方。

 

「だったらミリオより先に俺が彼らと戦います。

 見せてください、トップ2の力」

 

「俺はどっちでも構わないですがね」

 

 斬。

 バラバラと細切れになった捕縛布が落ちる。

 

「何だったらまとめてかかってこいよビッグ3」

 

 君も同じタイプだったね勝己。

 友達貶されたらキレるタイプ。

 指をゴキゴキと鳴らしながら、凶悪な顔で好戦的に笑う勝己。

  

「まあ落ち着いて二人共、今回はそんな話じゃないんだしね」

 

 通形先輩がそう言ってとりなす。

 まあ喧嘩みたいな空気になってるし。

 

「でもさ、君も俺達ビッグ3に負ける気がしないんだろ緑谷君?」

 

 通形先輩は僕をご指名か。

 

「なら戦います?強者との戦いはタンクトップが滾るんですよ」

 

 ここまできてお預けは無いでしょ。

 

「勝己は天喰先輩をお願い、通形先輩は僕がやる」

 

「ちっ強い方取りやがって」

 

「天喰先輩も強いよ」

 

「テメェ程じゃないだろ?」

 

「そっくりそのまま返すよ」

 

 さあて、トップ2とビッグ3の戦いだ。

 なお波動先輩は不参加でした。

 

 

 結果は僕らの勝ち。

 天喰先輩の食べた生物を肉体に反映させる個性とそれを活かす戦闘技術、個性の一部位の特化に複合などの応用は強かったけど勝己の敵ではなかった。

 如何なる状況下にも対応できる万能に等しい個性だが生物である以上勝己の爆破、熱と衝撃は耐えきれるものではない。食べたモノを再現してしまう個性なので、再現した肉体の強化が複数掛け以外では出来ない。あくまで人間サイズの蛸足蛤の殻にとどまってしまうのだ、充分過ぎるほど厄介ではあるけど。勝己は蛸足を切り刻み蛤の殻を叩き割り、天喰先輩を撃退した。

 そして僕だが、通形先輩のすり抜ける個性は脅威だ。けれど攻略法はある。彼はいくらすり抜けるようと攻撃手段は自ら肉体で、相手の皮膚だけを透過して内臓をぶち抜くことはできない。つまり超合金クロビカリに彼は勝てないのだ、切島君何やってんの。そして応用たるワープも周りにものが無ければ意味がない、彼が息を止めて周囲を把握できないだけで、すり抜けてる間彼が無色透明になるわけでもない。彼が地中に潜ると同時に発勁で地面を粉砕し、姿の見えた彼を呼吸のタイミングに合わせてぶち抜く。

 説明されなければもっと苦戦した。けれど通形先輩の攻撃力はタンクトップを破るのは足りない。

 トップ2。

 僕と勝己はその実力を示すことに成功した。

  

 戦いのあと悔しそうな表情でも素直に相手を称えるビッグ3の二人は人間ができていると思った。

 人格面やヒーローとしての在り方はまだまだ遠く及ばないから彼らの上扱いなのは、なんか尻が落ち着かない気分だけどね。

 こうしてビッグ3によるインターンの説明は終わり、クラスの皆が奮起することとなった。

 

 




オリジナルヒーロー紹介。
タンクトップパール。
個性 超肺活量。
主に水難救助隊の応援を行う若手タンクトッパー。
名前の由来は、どことは言えないが若くてして体の一部がパールのように輝いているから。
ちなみに体の一部とは関係ないけど海藻類を常に食べていて、彼が食事担当になる味噌汁が汁よりワカメが多くなる。
体の一部とは関係ないけど、とあるジャングルにてとある少女に胸毛で拵えたカツラを貰った時に感涙したこともある。
実力はあるが残念なハ○
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