タンクトッパーイズク   作:規律式足

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第99話

 

 メイドカフェにて男子たちでクラスメイトの特徴を話し合ってから出し物を決めるという方針が決まってから数日(つまり何も決まってない)

 僕たち雄英高校ヒーロー科A組は寮であるハイツアライアンスにてマジで決めないとヤバいから話し合いをしていた。

 なお彼女がいるのにメイドカフェ行ったクラスメイト達は、一人は頬に紅葉を咲かせ、一人は顔面キスマークだらけになり、一人は引っかき傷だらけと中々の惨状っぷりだった。あと関係ないだろうけど青山君が夜中にメイド姿の髭面マッチョを見たと頭を抱えてうなされている、侵入は厳しい場所だから彼は夢でも見たのかな?

 

「皆の特徴を活かしたクラスの出し物か」

 

「クラスの特徴か、綺麗所が多いこと、イケメンが多いこと、彼女持ちが多いこと、あとツッコミ役が多いことかな?」

 

「ヒーロー関係ないだろソレ」

 

 呆れたように言われても事実でしょ。

 

「やっぱりダンスとかの発表に個性を活用する感じにしてみせる?」

 

 体育館を抑えたりとか経営科はソレを期待してるみたいだよね。あの銭ゲバっぷりならグッズ販売もやりかねない。写真くらいなら普通の学校でもやるし。

 

「轟の氷結の操作もかなりのものだしな」

 

 演出として期待できるね。でかい氷塊だけじゃなく造形もできて、さらに最近だとシャーベット状にして振りまいたりとかできるみたいだしね、轟君は個性操作が半端ないよ。

 

「そこに音楽を合わせるか」

 

「そういえば個性を活用したライブとかヒーローがよくやってるな」

 

「なんだかんだでヒーローが一番個性の扱いに長けた職業だしな」

 

「音楽関係も手を出したい分野みたいだけど、強個性は大概ヒーローになるしね」

 

 となると出し物はライブ発表にするとして、

 

「ダンスの演出は芦戸さんに指揮してもらって、音楽は耳郎さんがリーダーかな?」

 

 芦戸さんは教えるのも上手くて熱意も凄い。

 音楽は部屋から分かるように耳郎さんが適任。

 曲は既存の曲のアレンジとか?

 

「正直ウチが仕切るのは躊躇いあるけどそうも言ってらんないね、ここで断るのはロックじゃないし」

 

 そういえば勝己の話だと耳郎さんは音楽もヒーローと同じくらい好きで進路も雄英高校か音楽学校か凄く悩んだらしい。ご両親も音楽関係の仕事しているらしいし、個性も音楽の演出に使えそう、好きなのは部屋みたら分かるからね。

 曲も文化祭までまだ時間があるからオリジナルでいけるみたい。

 

「演奏とダンスに演出で班分けかな?

 小道具やら裏方も必要だろうけど」

 

「こういった時は希望者で振り分けるべきか。

 ただ曲はこれからとして、轟君に青山君は演出をやったら映えるだろうね。

 演奏は楽器を引けるかどうかだな」

 

 ダンスに関してはみんな身体能力高くて動けるタイプだし、芦戸さんの指導力も高いから練習しだいだね。

 ちなみに僕は楽器は無理だ。

 

「練習すればなんとかだけど楽器演奏は厳しいな」

 

 歌うことならなんだかんだでできるけど(集まりや宴会だとよくやる)楽器演奏の経験ないんだよね。

 峰田君が身長で無理だったり、常闇君が意外と経験者だったり百さんがピアノから鍵盤がいけたりと、とりあえず楽器演奏ができるかどうかでサクサク振り分けていると、ここで問題が一つ。

 

「じゃあ爆豪はダンスで」

 

 そう天才マンである我が幼馴染の爆豪勝己である。

 ダンスは当然のこと楽器もイケるんだよねこの天才マン。ヒーロー名を天才マンに変えてやろうかね。

 

「は?演奏でしょ」

 

 だから取り合うよねリーダー二人は。

 どちらでも主戦力確定だし、恋する乙女的に接点を増やしたいだろうからね。 

 

「もめるな二人とも」

 

 障子君が止めるけど、どちらの主張も正しい。

 ならば、

 

「よし残像拳で二人一役だ勝己」

 

「できるかっ!?」

 

 タンクトップでブーストかければイケるさ。

 ほら君ならやれると皆が信頼している。

 

「その手があったと手を打つなお前らっ!?

 出来ねえよ、タンクトッパーじゃねえんだぞ!?

 というか残像は目の錯覚で増えてねえよっ!?」

 

「楽器担当足りないから爆豪は演奏な」

 

 そして轟君があっさりと締める。

 

「今のやり取りの意味はっ?!」

 

 ごめん、ちょっとからかった。

 バックダンサーが一列ズラリと残像の勝己とか面白い演出だとは思うけどね、

 

「大分決まったな。小道具や裏方に会場設営や受付に関しては一度経営科に話してからかな?」

 

 本来ならそれも自分達でだけど経営科はこういったことをやるために売り込んできたんだろうしね。彼らの働きで僕らは発表に集中できて、会場とかもより良くなりそうだね。

 

「あとは曲のでき次第か、責任重大だなウチ」

 

 少し不安そうに耳郎さんは呟くけど、あまり気負って欲しくはないかな、楽しむことが重要だから。

 

「大丈夫だろお前なら。相談ならのるしよ」

 

 肩をポンっと叩いて気負う耳郎さんを元気つけようとする勝己。

 あらやだ私の幼馴染イケメン。そういうトコだぞ君がモテるの。

 

「うんっ!!」

 

 元気に頷く頬を染めた耳郎さんは乙女顔。不安が取り払われ良かった。

 

 

「ところで、最初から気になっていたのだが?」

 

 どしたの障子君?というかなんだかんだでツッコミ役だよね君。

 

「どうして爆豪は執事服を着て、緑谷はメイド姿でいるんだ?」

 

 そして男子達が敢えて触れなかったことに彼はツッコんだ。

 

「「男子だけでメイドカフェ行った罰」」

 

「お前らだけ受けるのか(彼女いる組は除く)そして格好は女子達の趣味なのか」

 

「「「格好良いでしょ?」」」

 

「まあ爆豪は何着ても似合うな」

 

「「「カワイイでしょ?」」」

 

「お前らは正気にかえれ」

 

 タンクトップを中に着込んでいるから大して弱体化してないから大丈夫だけどね。

 勝己もそれで済むならと了承したし。

 

 こんな感じで日々は過ぎていった。

 アカデミアらしい楽しい日常は。

 

 

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