レイン「と、とりあえずどうしますか、、?」
エンラック「まずはプレイヤー総本部に向かう。島の北部にある。そこなら色々な情報が集まる。もしかしたらお前の母親についても何件か通報があるはずだ。」
エンラックは髪が真っ黒で長いコートを着ている。服装も真っ黒でどこか取り込まれるような紫色の瞳をしている。身長からして恐らく同じ歳、、?
歩いているうちに街の風景が変わってきた。白いモダン造りの家が多くなってきた。さっきの街とは違いビルがなく一軒家が多い。高そうな住宅街の例えが似合いそうだ。
レイン「君はいくつなの、、?」
エンラック「16だ。多分な。」
レイン「同じ歳だ!俺も16だぜ!同じ歳でも俺たちってここまで違うんだな!それよりプレイヤーってなんだ?」
エンラック「プレイヤーはこの島の軍隊みたいなものだ。治安維持を主目的とした部隊だが俺みたいな見習いは人探しか落し物の捜索だ。」
レイン「見習いって階級のことか?」
エンラック「そうだ。地位が低い順に見習い、隊員、部隊員、部隊長だ。隊員が一般的階級、腕の立つ奴は部隊に配属される。その部隊のトップが部隊長。例外としてその上に代表と国王がある。」
レイン「そのふたつはなんなんだ?」
エンラック「代表はいくつかの部隊長が配属されている各エリアのトップ。国王はそれを束ねるこの国の最高指揮官だ。この島は6つのエリアがある。さっきまでいたのがアメリカエリア。今歩いているのがホワイトタウン。アメリカエリアの西側がフランスエリア。その反対側が中国エリア。フランスエリアの北側が日本エリア。今向かっているプレイヤー総本部ってとこも色々あって1つのエリアとして確立されている。中国エリアはエリアとして残っているものの誰も住んでいない。それ故に代表は存在しない。」
レイン「全部見に行ってみたいな!」
エンラック「それは無理だ。それぞれのエリアの住民はホワイトタウン以外には入れない。」
レイン「え?!」
エンラック「この島は多文化混合だからな。アメリカエリアとフランスエリアは何故か昔から仲が悪い。中国エリアに関しては重要な文化財と自然が多い。自由な移動を禁じた方が都合がいい。」
レイン「その島って出れないし入れないし自由に移動もできないのか、、」
エンラック「国王の考えてることなんて誰も分かんねぇよ。」
レイン「エンラックは?」
エンラック「俺は見習いプレイヤーだからプレイヤー総本部に入る許可は得ている。」
レイン「俺もプレイヤーになったら色んなところ見て回れるのか?」
エンラック「おすすめはしない。プレイヤーは危ない仕事だ。昨日隣で飯食った奴が次の日には棺桶だぞ。」
レイン「それでも、、」
レインは言葉を詰まらせた。多くを見たいという気持ちもあるが自分にはそれがいかに危険かエンラックの言葉でわかった。
エンラック「見えてきたぞ。プレイヤー総本部だ。」
プレイヤー総本部はとてつもなく大きい建物だ。クォーツで出来ていて、中はとても明るい。この島の何もかもがここにあるらしい。入るとすぐに
受付があり、エントランスは予想通り広かった。
エンラック「見習いプレイヤーのエンラックだ。人を探している。今日の午前中に提出された保護リストと通報リストを見せてくれ。一応捜索者リストも頼む。」
受付員「かしこまりました。すぐ準備します。それとエンラックさんとそのお連れ様に国王から出頭命令が出ています。仕事が終わったあとで良いとの事なので本日中に国王室へお向かい下さい。」
レイン「国王から?!エンラック!国王ってこの島の、、」
エンラック「そうだ。どうせまたつまらんことだろ。」
レイン(コイツなんてこと言いやがる!!!)
エンラックはそう言いながらパラパラと資料に目を通した。
エンラック「用件は済んだ。今から国王室に向かうぞ。」
レイン「そんなすぐに?!緊張するよ!」
エンラック「するだけ無駄だ。」
国王室は3階にあった。扉が大きい、、。
エンラック「失礼するぞ。」
レイン「なんて言葉遣い!!」
大きな扉を推し開けると、なんともだらし無さそうな人物が椅子の上に寝転がっていた。
国王「おー来たかね!待っていたよ。」
レイン「するだけ無駄だったな。」
国王「なんの話?」
エンラック「話があんだろ。」
国王「鋭いね。」
エンラック レイン(なけりゃ呼ばねぇだろ。)
国王「レイン君、、で良かったね、、?君の話はルーシュ君から聞いてるよ。」
レイン「ルーシュ、、?あ!アメリカエリアのセンタータワーに居たあの子か!」
国王「そうそう!君ほんとに外から来たのかい?どうやって?」
レイン「それが、、。」
レインは今までのことを国王に話した。
国王「なるほど、それは災難だったね。母親の事は大丈夫だよ。君たちが来る前にここに来てね。先にホワイトタウンの新居に向かってもらったよ。レイン君を見つけ次第保護する話でまとまったんだ。」
レイン「母さん無事なの?!良かった!!」
エンラック「俺の仕事は終わりだな。」
国王「待て。レイン君を家まで送ってあげた方が良さそうだ。」
エンラック「、、。国王が言うなら。」
レイン「場所さえ教えてくれれば1人でも行けますよ。」
国王「まーまー。」
レイン「まぁ、仕方なく、、。」
エンラック「それじゃ失礼する。」
2人は国王室を後にした。
国王「いや、エンには荷が重いか、、。でも、あいつの息子だ。エンが居なくてもなんとかなる気はするが、問題は、どうやってこの島に入ったかだ、、な。」
外に出るともう夕方だった。あたりは真っ赤に染まって人通りも少なくなっていた。
エンラック「家まで送って任務終了だ。」
レイン「今日はありがとう。」
エンラック「これが仕事だ。」
もしかすると仲良くなれるかも、とレインは心の中で思うと少し笑顔がこぼれた。
ホワイトタウンをしばらく歩き、もうすぐ家に着く、という時だった。
ゴッという鈍い音が隣で鳴った。
レイン「?エンラッ、、」
ゴッ
レイン「う、、んん、、」
目が覚めると月明かりで少し照らされた倉庫にいた。
レイン「ここは、、?エンラック!大丈夫か!?」
エンラック「痛ってぇ、、大丈夫だ、、。」
両腕両足が縛られていて、2人は倉庫の真ん中で気を失っていたようだ。
レイン「俺たち襲われたのか、、?」
エンラック「それ以外無いだろう。この島に物資保管用の倉庫は2つある。1つはプレイヤー総本部と、もう1つはアメリカエリアだ。プレイヤー総本部の内部にある物資保管庫に人を拉致監禁するのは極めて難しいだろう、、恐らくここはアメリカエリアだ。」
レイン「いったい誰が?」
???「俺たちが誰かって?」
エンラック「アメリカエリアを拠点とする反プレイヤー組織タルタロスだな。」
ステック「そのーとり!俺の名前はステック・ラウン!」
レイン「子供、、?」
ステック「うるさい!!身長はこれでも18歳だ!若くしてタルタロスのトップに就任した天才様だ!」
レイン「は、はぁ、、。」
エンラック「それじゃタルタロスもこの代で終わりだな、、」
ステック「お前らさっきからなんなんだ?!まぁいい。それよりお前ら今日の午前中に1人の男を捕まえたよな?」
レイン「し、知らねぇな、、。」
ステック「とーぼけても無駄だぞ!しっかりお前らを見たって情報があるんだよ。その男なんだが、、取引先とのだーいじな間を受け持っててくれてな、牢屋にぶち込まれたみたいなんだがお得意さんが大激怒でさー、、」
エンラック「結論」
ステック「お前らの首が欲しーとさ!」
レイン「物騒なんてもんじゃねぇ!」
エンラック「取引ってどんなもんなんだ?」
ステック「んー端的に言うと持ってきてもらった物を買い取って他に売るって感じー?」
エンラック「じゃあ俺がお前ら全員あの男と同じとこにぶち込んでやるよ」
レイン「エンラック?!」
エンラックは立ち上がり両腕両足が縛られているにも関わらず啖呵をきった。
レイン(何言ってんだこいつ?!縛られて何も出来ないハズ、、)
レインは目を離していなかった。しかし一瞬で、手足を縛っていたロープと紫色の煙を残して姿が消えていた。
ステック「どこ行きやがった?!おいガキ!」
レイン「お前もガキだろ!」
ステック「そんなことどーでもいいんだよ!あいつはどこ行った?!」
レイン「俺だって知らねぇよ!どうやって抜け出した?!」
ステックとレインが戸惑っているとあの時と同じように突如ステックの上からエンラックが降ってきた!
ドザ!!
エンラックはステックの上に飛び降りると地面にねじ伏せ頭を押さえ込んだ。
ステック「お前、、ただのプレイヤーじゃないな、、?部隊員か?!」
エンラック「まだ見習いだ。」
ステック「じゃあ大したことなさーそだな!」
するとステックも不思議な芸を披露した。何も無いところから木の棒を取り出した!武器や道具を作るのに最適そうな固くて軽く細長い木の棒だ。
上に乗っていたエンラックを振り下ろすと武器を構えた。
ステック「かかってこい。本物のプレイヤーの実力を見せてやる、、!」
はじめまして。
自分は最近小説を描き始めた者です、、。
このサイトも使い慣れていないところが多く、小説も初めてなので至らぬ所が多いと思いますが温かく見守って下さい。
ここが悪いとかこうするといいとかあればご指摘下さい。
今後ともよろしくお願い致します。