剣二が家を出た数分後。
おタチは重い顔つきで部屋に戻った。
付き人「旦那様。剣二様は?」
おタチ「遊びに行ったよ。川越様、今回のお見合いは無かったことに出来ないだろうか。」
付き人「旦那様?!」
おタチ「今まで剣二には何一つ自由にさせてやれなかった。あの子にはあの子なりの未来を作って欲しい。」
川越はため息をつくと驚きの行動に出た。
川越「貴様ら天紫家はどこまで行っても愚かだな。やれ。」
そう言うと隣に座っていた川越家の令嬢は火打石で畳に火を付けた。
火打ち石で火をつけられた畳は驚く速さで炎が広がった。
おタチ「逃げろ!剣二の元まで、、ゔ、、。」
おタチは即座に付き人を逃がすとその背後から川越に切りつけられた。
川越「天紫家の名は伊達ではないな。」
おタチ「初めからか、、。なぜ、、?」
川越「貴様らには分かるまい。」
おタチは苦しみながらも立ち上がり、角魔力を使い長い大太刀を作り出した。
おタチ「川越家のご令嬢の才能は盾を作る事と聞いていたが、貴様何者だ、、?」
少女「貴方には関係ないでしょ?」
おタチは長い大太刀を床と水平にし体制を低く構えた。
おタチ「闘技 天紫剣技流奥義 【水平線】!!」
大気中の角魔力を体の筋肉に流し、瞬間的にジャンプ力、移動速度を強化。それと同時に素早く踏み込み構えた大太刀の攻撃範囲に敵が入った事すら悟らせない速度で水平に大振りを放った。
しかしその一太刀は少女に近づいた瞬間にガキンッと鈍い音を鳴らしながら弾かれた。少女の隣には紫黒い岩が設置されていた。
おタチ(才能は火打ち石では無い、、?)
少女「貴方の技はとても磨かれている。まるで修羅場を幾度も越えてきたよう、でも貴方じゃ私には敵わない。せいぜいあの世で野垂れ死ぬといいわ。さようなら。」
少女は一瞬にしておタチの周りに黒曜石を設置し火打ち石で着火した。
黒曜石は紫の光を放つとおタチを飲み込み消えてしまった。
少女はそれを確認すると黒曜石を破壊した。
川越「約束は守った!娘を返せ!」
少女「約束?」
川越「とぼけるな!天紫を殺した!」
少女「殺してはいないわ。冥界には送ったけど。」
川越「貴様、、。」
少女「あら、貴方も私に勝てると勘違いなさっているの?」
川越「娘を返さぬのなら話は別だ!お前を殺して娘をかえ、、」
少女は最後まで話をさせずに足元に黒曜石でゲートを作り川越を文字通り地獄に落とした。
少女「私、話を合わせてくれない人は嫌いなの。」
少女はもう一度ゲートを作り赤い髪の少女をゲートから連れてきた。
少女「貴方の親は死んだわよ。天紫家の当主を殺してね。」
赤い髪の少女「?!」
赤い髪の少女は酷く怯えていた。
少女「私の名前は黒曜 燧。もし生きていたら会いに来てちょうだい。」
黒曜は赤い髪の少女を連れて来たゲートを使い姿を消した。その後ゲートは跡形もなく消えた。