フランスエリア ー地下水道奥部にてー
レイン「それって、」
アンダー「安心せい。この存在はワシらアンダー一族以外は知らぬ。この永久資源を他に明け渡すつもりもない。時が来るまでワシらが預かるのじゃ。」
レイン「その時って一体なんなんだ?」
アンダー「来れば分かるじゃろう。」
レイン「、、、。」
フェンリル「そんで。じーちゃんはこの石を隠すためにここにいてるって訳か。」
アンダー「その通りじゃ、長話になったな。出口まで送ろう。ここは入り組んでおるから1人では危険じゃ。これを授けよう。」
彼はそう言うとレインに松明を手渡した。
レイン「聞き覚えのあるフレーズだな。」
フェンリル「俺も1人としてカウントしろジジィ!」
レインとアンダーは出口に向かった。
フランスエリア ー地下水道出入口にてー
レイン「眩し、!」
フェンリル「外だ!!息苦しい地下からはおさらばだ!」
アンダー「息苦しくて悪いね。」
レイピア「おかえり。見学は有意義だったかい?」
レイン(ダウト!)
フェンリル「あぁ!最高だったぜ。」
アンダー「ワシはこれで。」
レイピア「ありがとうございました。アンダーさんですよね?」
アンダー「例には及ばんよ。」
レイピア「あなたのようなご老人がこんな地下迷宮で何をなされているか分かりませんが。」
アンダーは警戒しつつ地下水道の中に戻って行った。
レイピア「さて、お話はここまでにしようか。」
レイピアは細長く先端の尖った片手剣を作りレインの首に突きつけた。
その武器はよく見ると片刃でも両刃でもなく明らかに敵を刺す武器だった。鍔は半球体のような形で手元を確認することは出来ない。
レイン「?!ダウト?何してたんだ?」
レイピア「なるほど。噂に聞いていたけど、本当に他人に化けるプレイヤーがいたんだね。」
レイン「しまっ、、!」
レイピア「何が目的かは知らないけど隠れてまでここに来るなら、何か極秘の任務なんだろう。」
フェンリル「レイン、下手に動くな、、、。」
レイン「う、動ける訳ねぇだろ、、、!」
レイピア「もし少しでも動くと、レインの首に穴が空くだろうね。」
フェンリル(こいつ、今まで見てきたどの奴らよりも、強い、、、!!)
レインは苦し紛れにも手元に鉄の剣を作った。
それを見たレイピアはすかさず突きをレインの首に放とうとしたが、
レイン(刃が無いなら、触れても大丈夫だ!!)
レインは作った鉄の剣を掴まず地面に落とし、その手でそのままレイピアの武器を横に弾いた。レイピアの突きはレインの頬をかすり、切り傷程度で済んだ。
レイピア「なるほど、あくまで戦わない選択をするか。」
レイン「当たり前だ!こっちはただ見学しに来ただけだぞ!」
レイピア「、、、。」
フェンリル「行くぞレイン、、、隙を見て逃げるぞ!」
レイピア「その必要はないよ。君達に興味が無くなった。」
レイン「は?」
レイピア「さっさと帰るといい。夜になるとフランスエリアの暗い道は治安が悪い。アメリカエリア程では無いけどね。彼にも伝えてあげるといい。」
プレイヤー総本部にて
アルミラ「そんな事があったとはなぁ。」
レイン「散々だったぜ。それよりダウトはどこいったんだよ?!」
アルミラ「ダウトはもう仕事に戻ったぜ。彼は確か、コジンジギョウ?だったか?それで忙しいらしい。」
フェンリル「まさかサボってるんじゃ、、。」
アルミラ「困ったことがあれば俺を探せってお前らに伝言を頼まれてたぜ。」
レイン「絶対探してやんねぇよ。」
国王「お、いたいた。レイン!」
レイン「ちっ、、。国王」
国王「ち?」
フェンリル「遅刻王って言ったんだぜ。」
国王「だとしても問題だよ。アル。席を外してくれ。」
アルミラ「おう。レインの報酬、弾ませといてくれよ。」
レイン「サンキューな!」
アルミラ「また頼むぜ。」
フェンリル「あ、レイピアがよろしくって。」
アルミラ「そろそろあいつ殺すか、、」
ガチャッ、、。
国王「さて、実はこれから君と行動を共にして欲しい子がいてね。」
レイン「行動を、?」
国王「彼もまた訳ありでね。」
奥のドアを開けて入ってきたのは小さな子だった。髪は黒で長く顔立ちは中性的。黒い包帯を体に巻き付けていて左腕が無い。腰には4本ほど試験管のようなガラス管が付いていて中には目玉が入っている。それも恐らく人の。その出で立ちはどこか異質さ、取り込まれるような何かを感じる。
レインは少し身構える。
レイン「こ、この子は?」
国王「ちょっと言えないトコが面倒なの押し付けて来てね、こればっかりは信用できる人にしか頼めなくてさ、それじゃ!あとは頼んだよ!」
レイン「あ、おい逃げんな!」
国王はこれまでに見たことがない速さで逃げていった。過去最速だ。
フェンリル「お、おいレイン、こいつ、なんか怖いぞ、、。」
レイン「き、君。名前は?」
???「私はグラトニー。無限の暴食。」