ー???にてー
???「大丈夫ですか?」
???「問題ない。それより今回は以前よりもシナリオが大幅にそれている。やはり外部からの影響があるのか、いずれにせよ対策はしておかねば、」
???「それについては問題ありません。」
???「解決策があるのか?」
???「暴食を送りました。多少シナリオに影響はするものの近いうちに成果はあげられるかと。」
アイランド プレイヤー総本部にて
レイン「それで、と、とりあえず場所を変えようか。」
フェンリル「変えるっつったってどこに行くんだよ!」
レイン「そ、そんじゃ俺の家に、、」
グラトニーと名乗った子は何も言わずレイン達について行った。
フェンリル「れ、レイン。どう考えても普通じゃねぇ。」
レイン「分かってる。でもあのままあそこで話しててもなんも進まねぇだろ?」
フェンリルの言う通り普通じゃなかった。レインはこれ程怯えたフェンリルを見たことがなかった。
ホワイトタウン レインの家にて
レイン「ここが俺の家。飲み物出すからリビングで楽にしててくれ。」
フェンリル「俺はミルク!」
レイン「わーってるよ。」
グラトニーはキョロキョロと周りを見渡すと部屋の真ん中の椅子にストンと座った。
レイン「おまたせ。」
レインはシェルスからもらった紅茶をグラトニーの前に置くと自分の隣に居るフェンリルの前にミルクの入った皿を置いた。そのままテーブルにつくと話を始めた。
レイン「それで、君は何者?」
グラトニーはうつむき紅茶を眺めるだけだった。
レイン「ごめん、話しづらいなら無理に答えなくても大丈夫だよ。」
グラトニーはゆっくり口を開き話し始めた。
グラトニー「私には感情がないの。何も。ただあるのは止まらない食欲。でも私には食事は必要ない。私にとっての食事は殺す事。私は誰かを殺すためだけに作られた存在。それが私。それがグラトニー。」
レイン「作られた存在って、君はもしかしてモンスターと人を混ぜる実験の、、?!」
グラトニー「今は言えない。でもあなたの想像している物ではない。」
レイン「殺す事って言ってたけど、君は、自分の食欲の為だけに人を殺すって事、、?」
グラトニー「私は命令以外では自分に殺意が向けられない限りは殺さない。」
レイン「依頼されれば俺達を殺すってことか?」
グラトニー「私は今の任務を遂行するまで他の任務を引き受けない。」
レイン「今の任務って?」
グラトニー「今は言えない。」
レイン「君はどこから来たの?」
グラトニー「とても遠い所。」
レイン「帰れるの?」
グラトニー「任務を遂行するまでは帰れない。」
レイン「もし任務を遂行せずに帰ると?」
グラトニー「処分される。」
レイン「君の任務は簡単に終わりそうなの?」
グラトニー「分からない。」
レイン「もし任務を放棄すれば?」
グラトニー「処分される。」
物騒で淡泊な会話がしばらく続いた後、少しの間沈黙が続いた。
レイン「フェンリル、ちょっといいか?」
2人は2階に上がった。
フェンリル「どうすんだよあんな物騒なやつ!」
レイン「国王は何考えてんだ??」
フェンリル「国王に言いに行こう!こんなの危険だ!任務の中身は教えてくんねぇし、身の上話もほとんどテキトーな内容じゃねぇか!それにあいつの依頼主がいつ俺達の殺害を命令するか分かんねぇじゃねぇか!こんな危険な奴の面倒なんて見てらんねぇよ!」
レイン「でもここで断ったら国王があの子をどうするかわかんねぇだろ?」
フェンリル「そんなのプレイヤー総本部で管理するだろ!」
レイン「もしそうなれば俺たちみたいに1人の国民として扱ってもらえるかは別の話になるぞ!」
フェンリル「だからって俺たちが危険を犯す必要はあんのかよ!」
レイン「でも、俺は、、あの子が心配だ。話し方からしてもあの子は少し寂しそうだった。言えない事なんて誰にでもある。それがたまたま信じて貰えない立場の子が言ってるだけで、あの子が悪い事なんてないじゃないか。」
2階でふたりがかなり強い言い合いをしているのが1回にも少し聞こえる。
グラトニーは下を向き下唇を少し噛む。その目は少し潤んでいるようだった。そこにレインが2階から降りてきた。
レイン「えっと、それで2人で話して決めたんだけど、、」
グラトニー(やっぱり私は不安要素。私がいるだけで迷惑なんだ。)
グラトニーが不安そうに顔を上げた。
レイン「グラトニーがウチでもいいならその任務が終わるまでウチに居なよ。あ、あと俺はレイン。こっちはフェンリル!よろしくな!」
グラトニー「え、?」
レイン「え、もしかして嫌だった??」
フェンリル「お前と暮らすのが嫌なんだろ。」
レイン「んだと?!」
グラトニー「でも私が居ると怖くないの?」
フェンリル「んなもんいつかなれるだろ。」
レイン「とりあえずメシ食いに行かね?」
フェンリル「グラトニーの服買いに行くのが先だろ。」
レイン「確かに。あの服じゃ悪目立ちだな。今は俺の戦闘服着せるか。」
フェンリル「そっちの方が悪目立ちだろ!」
いつも通り楽しそうに会話する2人を見たグラトニーは少し口元を緩めてしまう。