アメリカエリア ービル群にてー
レイン「なぁグラトニー。」
グラトニー「なんだ?」
レイン「グラトニーは感情がないって言ってたけどそれって本当なのか?喜んだり怒ったり悲しんだりとか、、」
グラトニー「あくまで私を形成する感情が暴食なだけで暴食の感情の中にも多少の感情は存在する。例をあげるなら今ここでお前が私にこの食欲をそそる丸い輪を恵めば私は少しは喜ぶ。」
レイン「ちゃっかりしてんなぁ、、あとお前じゃなくてレインな?」
そう言うとレインは渋々キッチンカーにて売られているドーナツを買うとグラトニーに差し出した。
グラトニー「心遣い感謝する。」
グラトニーは恐る恐る奇妙な形をした菓子に噛み付く。するととても幸せそうに口角を上げ目はふわりと自然に閉じていた。
レイン(なんだこいつ可愛いな。)
フェンリル(可愛いとこあるんだな、、。)
グラトニーははっとすると咄嗟に口周りを手の甲で拭った。
グラトニー「な、なんでもないぞ。旅の疲れが出ただけだ。この疲れを癒す為にも我が根城に予備を備蓄(ストック)しておく必要がある。」
レイン「はいはい。食べたらちゃんと歯磨けよ。」
フェンリル「持ち金全部使うんじゃねぇぞ。」
レイン「わーってるって。さっさと服買いに行くぞ。」
アメリカエリア ーブティックにてー
フェンリル「動きやすいやつとか探そうぜ。」
レイン「お前はジジィかよ。こういうのは似合う可愛い服探すんだよ。」
フェンリル「ならグラトニーに聞いてやろうぜ。」
レイン「あぁいいぜ。若い子の気持ちが分かんねぇのはどっちかはっきりさせようぜ。」
グラトニー「別にいらない。」
フェンリル「まぁ元気出せよ。」
レイン「そうだよな。今の服見りゃファッションに興味無いのなんて一目瞭然だよな。」
悲しそうにする2人を見たグラトニーは何かを感じたようにさっきレインに買って貰ったドーナツを見た。
グラトニー「まぁ、私はいらなくてもレインが着せたいものを選んでみてはどうだ?私は実用性のある服装も、その、可愛い服?も分からない。だから、、なんて言うか、、。」
フェンリル「そうだな。レインが選べばなんでも嬉しいんじゃねぇか?」
レイン「、、。慰めなんて要らねぇぜ。グラトニーがなんて言ったってグラトニーに似合う可愛い服選ぶつもりだぜ。」
フェンリル「強がりだなー」
グラトニー「気を遣わずに言うなら早く帰りたい。」
レイン「イラッ、、。」
フェンリル「服も買ったし、さっさと帰るかー。ドーナツも食べてぇしな。」
グラトニー「時間を無駄に使いすぎです。あとこのドーナツは私の物だ。誰にも渡さない。」
フェンリル「暴食から強欲にでもなったのか?」
グラトニー「私は私以外の大罪ほど落ちぶれてはいない!」
フェンリル「そ、そんなに怒んなよ、、。」
レイン「まぁまぁ。」
仲良く(?)楽しそうにする一行が家に帰ろうとした時、レインのスマフォが鳴った。
『ヴーヴー』
レイン「もしもし、え、了解。」
フェンリル「どうした?」
レイン「緊急招集だ。近くの銀行で強盗が立て籠ったらしい。」
フェンリル「そんじゃ行くか、」
レインとフェンリルは2人とも同じ事を思ったように顔を見合わせた。
レイン フェンリル「グラトニーどうする??」
アメリカエリア ー立て籠り現場にてー
レイン「おーい!剣二先輩!」
天紫「お、レイン!早かったね。って、、現場に子供連れてきちゃダメでしょ、、」
レイン「えと、これには、訳があって、、」
シェルス「こちらシェルス。エン共に現着しました。ってえぇ?!なんで子供がここにいるの?!」
エン「レイン。ガキと後ろに下がってろ。」
レイン「なんで俺も守られなきゃいけねぇんだよ!」
天紫「大丈夫だよ。そもそも僕達がここまで集まらなくてもいい任務だからね。」
シェルス「どういう事ですか?」
天紫「今回の詳しい任務内容は立て篭り犯の確保。最悪生死は問わない。」
エン「人質は居ないのか?」
天紫「そこなんだよ。人質は居ない。ならそのまま突撃してもいいって事なんだけど、プレイヤーみたいな訓練を受けていない一般の警官じゃ武装した立て篭り犯を制圧するのは危険だ。しかも場所が場所なんだよねぇ。」
レイン「場所って、ただの銀行じゃないのか?」
シェルス「ここはアイランドで1番大きな銀行。パンドラ銀行だよ。」
レイン「1番でかい銀行に押し入るなんて、なかなかの自信があったんだろうな。」
エン「国民の信頼確保も兼ねてプレイヤーの出番って訳か。」
天紫「ご名答。それじゃ行こうか。僕とエンが銀行の左路地裏に回り込む。レインとシェルスで正面から陽動してくれ。君達の合図で突撃する。」
シェルス「了解!ってレイン?なにキョロキョロしてるの?」
レイン「フェンリルが居ない、、。」
エン「フェンリル?」
グラトニー「フェンリルならあそこだ。」
グラトニーが指さした場所はパンドラ銀行だった。
レイン「はぁ?!」