天紫「ウィズ!てめぇはまだ言うべき事があるだろうが!」
ウィズの体に刺さっていたのはなにか槍のような形でもあるが、持ち手は奇妙にぐにゃんとひねり、返しのようになっている。
赤護「何この武器、見た事ない。」
天紫「誰だ?!」
レインの放った【超新星爆発】によってぽっかり空いた地下の穴から大空を見ることが出来るが、その空に影が見える。1人は見た事ある男でもう1人は腕と体の間に布?のようなものを貼ってある。そして子供を背負っている。背負われている子供はウィズに突き刺さっている物と同じ槍を持っているが槍先が展開し、日光を遮るように掲げている。
レイン「アイツは、、!鏋襟!」
鏋襟「トラって呼んでもいいで!」
レイン「、、と誰?」
???「失礼なガキめ、潰しておくか?」
トラ「やめとけトム。アイツはどーせ殴られたら殴られただけ熱くなるタイプや。暴力で分からせるとか絶対無理。」
レイン「お前誰だって聞いてんだ!」
レインが名前を教えて貰えず怒り出した瞬間目の前に一瞬で急降下しレインの頭を地面にゴシャッ!!っと踏み付けた。
レイン「、、かはっ!」
天紫と倒斧がすぐに切りつけたが、目で追えない速さで上空まで上昇した。
天紫「人1人背負って飛べるスピードじゃないでしょ、、。」
トラ「あんま早く飛びすぎんなよ。レラが落ちる。」
???「分かっている。」
トムと呼ばれている男は顔を拭っているレインを睨み名乗った。
???「俺の名はファントム。次に俺の前で無礼な真似をしてみろ。次は本当に頭を埋めるぞ。」
レイン「ずっと高みの見物しやがって、、。下に降りて正面で話せる度胸もないんだろ?」
ファントムが急降下しようとした時、背負っていた子供がバランスを崩し落ちそうになった。
トラ「やから程々にしとけってゆったやろ。」
ファントム「大丈夫か?レラ。」
レラ「レラはだいじょーぶ。それよりレインのお兄ちゃんはどの人?」
レイン「お兄ちゃんだと、、?」
レラ「やっほー!僕の名前はアンブレラ。よろしくね。」
レイン「お前らが誰だか知らねぇが、仲間のウィズを殺す必要があんのかよ?」
レラ「僕たちの情報を流されるのは困るからねー。死んでもらった方が楽かなって?」
レイン「全員降りてこい。消し飛ばすぞ。」
レインは両手に黒い骸骨を作り、【超新星爆発】の準備をした。レインとは思えない気迫にその場にいた全員がゾッとした。
トラ「まぁまぁ。今回は別に殴り合いしに来た訳ちゃうし、今日のところはこの辺で帰るわ。」
天紫「そのまま行っていいよなんて言うとでも?」
トラ「意地でも行くし。ゲート開けて。」
トラの一言で空に黒く紫色に光る石がポツポツと現れ、それは四角い枠組みを作ると中が紫色のモヤで光りだした。
天紫「?!」
赤護「?!」
その四角の中に3人が入ると体がどんどん透けていった。去り際に、
トラ「あ、忘れてたけど、お前らが地下でドンパチかましたせいで島の北の方角のパールが目を覚ましたで。ネザースターに向かって移動するからこのままやったらこの島消えるけどなんとか頑張りや。」
レイン「パール、ってなんだ?」
赤護「真珠かな?」
天紫「口ぶりからして厄介なのは間違い無さそうだね、、」
国王『ーザザッ!みんなー聞こえる?』
レイン「国王!生きてたのか!」
国王『ホントに国王に対するセリフ?』
倒斧「要件は?」
国王『アイランド北部の海上に謎の巨大な影が現れた。至急上に来て欲しい。』
深緑「まずは休ませろって話だろ。」
国王『事が事だからね。申し訳ないけど、皆にはもう少し無理をしてもらう。』
元プレイヤー総本部前にて
国王「では簡潔に言おう。島北部より巨大な蛇が出現。真っ直ぐにこちらに向かって来ている。全長は確認できないが、この島をぐるりと囲むくらいは造作もないだろう。彼らの発言が正しければ、この大蛇はネザースターを目標に行動している事になる。何に使用するかは分からないがネザースターを奪われると雷籠どころかこの国のエネルギーを賄うことすら出来ない。何としても守るんだ!」
レイン「守るっつったってどうやって、?」
赤護「防衛線を敷きましょう。簡単には突破されないように何層にも!」
シェルス「大蛇がココに到着するまでどのくらい?」
国王「明日の朝、だいたい5時くらいだろう。」
倒斧「各国の代表を呼べ。全戦力を分散して配置しろ。」
深緑「じわじわ削っていくって事か。」
エン「全員でかかった方が早くないですか?」
天紫「いいや、各々が自由に動けるようにするには順番に叩く方がいい。長い時間をかけるよりも、各自で瞬間火力をぶつけていこう。」
アルス「その、格好の代表っていう人は言う程強いの?」
???「誰の実力を疑ってるんだい?」
レイン「その声は!!」
一同が振り向くとそこには3人の男達が居た!
アルミラ「アルミラ・ウサエルズ!堂々、ー
レイピア「レイピア・フランシス。招集に応え、ー
日ノ本「日ノ本空月。只今、ー
「現着だ!」
「現場到着しました!」
「参上致しました!」
エン「各国代表が全員、、、!」
天紫「これなら勝てるかも!」
国王「よし、現時刻をもって仮称パールの撃退及び討伐をアイランド防衛戦と呼称!並びにアイランド防衛戦の全現場指揮をシェルス・レーに移す!!」
シェルス「ってえ!私?!」
エン「別にいいんじゃないか?」
レイン「別にいーだろ!」
アルス「お姉ちゃんなら大丈夫!」
シェルス「皆適当でしょ!アルスはどうせ何言っても大丈夫しか言わないじゃん!!」
倒斧「むしろ、お前しかいないだろう。」
赤護「シェルスはずっとウィズさんの近くで現場の動かし方を見てたでしょう?すぐに出来なくてもいいの。自信を持って。私達は必ずあなたに与えられた命令を遂行する。」
天紫「言ってしまえば、僕らの誰が現場指揮を取るにしても君が1番、向いている。」
シェルス「そ、そこまで言われると、、、。」
国王「んじゃ!あとは任せたよ!私は行くところがあるんだぁ〜、、、。」
シェルス「逃げるな!!」
国王はすたこらとアメリカエリアの方に向かって行った。
国王と入れ替わりでプレイヤー総本部の上官が次々シェルスの元に集まる。
防衛班「司令、国民に直ちに避難警告を出した方がよろしいかと、」
物資運送班「防衛戦線設立の為、海上でも機能する武装及び物資を集めています。それと救護班に送る医療品などの物資についてですが、」
救護班「プレイヤー総本部の倒壊時の負傷者の手当てを行っておりますが間に合いません!すぐに他の医療機関に回したいところですが、避難地区を指定されていないのでこちらの手配が止まっております!すぐにご指示を!」
シェルスは深くため息をつき、方を一段と降ろした後、全員が囲っていた、キャンプで使うような簡易的でボロっボロの机を力強く叩いた。
シェルス「ホワイトタウン、日本エリア、に避難警告!非戦闘員及び負傷者をアメリカエリアもしくはフランスエリアの医療機関に均等に振り分けて!それと戦闘員を海上に派遣!前線を400メートルおきに三箇所設置!急いで!」
各班「了解!!」
天紫「うん。似合うね。」
エン「だな。」
それから1時間後、午後18:30 日没 仮称パール上陸まで約10時間30分
天紫「まさか各国の代表と食卓を囲むなんてね。」
倒斧「飯っつっても携帯食料だがな。」
アルミラ「たまにはこういうのも悪くねぇな!!ガハハッ!!」
レイン「シェルスは?」
エン「物資の仕分けだって海岸の仮説基地にいる。後で飯持ってってやれ。」
赤護「こんなにのんびりしてていいのかな。」
レイピア「まぁ今急いでもする事はないよ。」
深緑「酒なんて飲んで大丈夫ですか?」
日ノ本「拙者は呑まねば仕事は出来ぬ。」
アルミラ「お、勝負するか?!」
アルス「あ、あんまりはしゃぎ過ぎないで下さいね、、、」
天紫「よし、作戦の現場指示を任されました天紫です!これより3時間後、我々は持ち場に着き、仮称パールの迎撃に当たります。最前線に深緑と赤護とシェルスと日本エリア代表の日ノ本班、中部戦線にエンと倒斧とアルス、アメリカエリア代表のアルミラ班、最終防衛戦に天紫、レインとフランスエリア代表のレイピア班を配属します。あくまで最終防衛戦までは到達させずそれまでに討伐もしくは進行を停止させます。現在時刻から3時間後、我々が持ち場に着くと同時にアメリカエリアに安置してあるネザースターをアメリカエリア南部の海上に移動させます。それに合わせアイランドの電力供給を一時停止します。こちらの防衛には国王とダウトがあたります。」
天紫「もし最終防衛戦を突破された場合はアメリカエリア南部海上まで仮称パールを引き付け、中国エリアを迂回するように仮称パールを北上させます。そのままフランスエリアに避難した住民に被害が出ないようにしながら討伐します。」
レイン「で、でも勝てなかったらどうすんのさ。」
天紫「国王が言うには、勝てなかった時がこの国の最後だそうだ。」
アルミラ「安心しろォチビ助!俺達がいるんだ!負けたりなんかしねぇよ!」
レイン(本当に信じてもいいのだろうか、、、)
天紫「それでは各自作戦に備え、解散!!」