DMMO-RPGを支える、ハードウェアに焦点をあてた、オバロ二次小説   作:タイタンの掟

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モモンガ×ぶくぶく茶釜
 モモンガというプレイヤーは、小卒という設定であったから、YGGDRASILを始めたのが、12才以上の「社会人」となる。どこまでがショタという範囲かは、良く分からないので、ぶくぶく茶釜さんとのカップリングが自然になってしまいました。タッチミーを始めとして、当時のクランに属していたプレイヤが、20歳を超えているとすれば、それまでプレイしてきたゲームやの歴史というのがあるけれど、モモンガというプレイヤは、“YGGDRASIL”以外を知らなかったというのもあったのだろうと考えています。また、オーバーロードは、キャラクターが多すぎて、オリキャラを出しにくい作品だなぁというのが、作者的な感覚だったりします。
 モモンガと他のプレイヤが持つ温度差は、そのまま、他のゲームをしっているかどうかという温度差でもあったと考えています。原作の中で、プレイヤがNazaricを去っていくのは、ゲームという意識であったギルドメンバーと、自分の私生活があったモモンガの温度差でもあったんじゃないかなぁと考えてます。ギルドメンバーにとって、振り返った時に時代として懐かしむというのと、現役として時代の熱さを残しているモモンガとの違いだったりします。
 ぶくぶく茶釜という要素を入れたのは、自分自身が検体(テスタ)として、命懸けで創り上げた世界の一つが終わるわけで、そこで熱く生きているモモンガを見捨てることができない側の人間として、恋人役をやってもらいました。オーバロードの二次は、モモンガ以外にもう一つ要素があれば、まったく違う展開になる、だから書いてみたいなぁという感覚があります。困ったことに、ぶくぶく茶釜さんが残っていると、他のギルドメンバーも、遊びに来てしまうだろうなぁという展開になってしまいました。



YGGDRASIL ショタな女は、ナザリックを、振り返る

 身支度を調えると言っても、ほとんどの荷物を売却して、数少ない収入も、治療費用にあてているので、服はほとんど一張羅となっている。身支度を整えて、ホワイトプリムさんのところに行って、イメージデータを受け取った。ホワイトプリムさんには、百年後のアウラとマーレの絵を頼んで、描いてもらった。二人にメイド服を着せようとするので、それを辞めさせて、二人の絵を描いてもらった。

「ありがとうね、ゴメンね、メイド服じゃなくて」

「メイド服バージョンは、僕が使うということで、良いんですよね」

「うん。できればさ、アウラとマーレの姿が、残るのは嬉しいよ、頼むね」

 私は、メイド服をつけた、アウラとマーレの絵を、ホワイトプリムに預けていた。

「はい。ぶくぶく茶釜さん、今日で“YGGDRASIL”も最期なんですね、本当に楽しかったです」

「私も楽しかったよ」

 挨拶を交わして、家路へと急いだ。環境破壊された世界では、マスクなしでは移動できないくらいに空気は汚れ、昼間にリアルで見上げる空には、ボヤけたような曇天に輪郭もはっきりしない太陽があるだけだった。すでに、リアルの世界に居るよりも、“YGGDRASIL”に居る方が、ましな状況となっている。

 

 アウラ・ベラ・フィオーラ、マーレ・ベロ・フィオーレは、私の創造したNPCで、ナザリック地下大墳墓の第六階層「大森林」の守護者だ。ブルー・プラネットさんが、気合を入れて創り上げた天空を持つ、「大森林」は、本当に見事なくらいに綺麗で、私のお気に入りとなっている。ホワイトプリムさんに頼んだのは、大人になった、アウラとマーレの姿絵で、艶麗の美女(アウラ・ベラ・フィオーラ)イケメンな男(マーレ・ベロ・フィオーレ)の絵を描いてもらって、第六階層のアウラとマーレにあげるんだ。

 

 家に戻り、“YGGDRASIL”にログインして、第二階層死蝋玄室に行くと、シャルティアが、エロ莫迦な弟を、寂しそうに待っていた。シャルティアは愚弟の創ったNPCであり、第一第二第三階層守護者、守護者最強ともいわれるNPCシャルティア・ブラドフォールンである。

 エロ莫迦な弟は、シャルティアに対して倫理規定違反をやらかし、垢BANされて、“YGGDRASIL”を追放されていた。

 エロ莫迦な弟は、運営に願っていて、サービス終了一ヵ月前、運営に新垢でインするのが許可されて、同じエロ莫迦鳥人間キャラを作成して、“YGGDRASIL”プレイヤに戻っていた。今は、一ヵ月間仕事を辞めて、廃人モードでレベル上げをしていた、カンストは無理だが80レベルは超えて、この数日は久しぶりに戻ってきた、ギルドメンバーとイベントを遊んでいた。

 待機状態のシャルティアに、

「あんまり、あいつに優しくしなくても好いよ、愚弟が図に乗るからね、シャルティア」

 私の言葉で呼びかけると、シャルティアは跪いて、忠義を示す。課金しまくって、呼びかけをおこなうと、待機状態から起動して、動き出せるまで課金しまくっていた。

「これは、ぶくぶく茶釜様」

「面をあげて好いわよ、シャルティア」

「はい」

「弟は、出掛けてるようね、誰と一緒なの」

 愚弟は昨夜から、ほとんどこの第二階層死蝋玄室に入り浸りである。倫理規定違反には、垢BANされるまで、24時間のタイムラグがある。愚弟が、なんのために必死で運営に懇願し、Nazaricに戻りたかったかを実感していた。シャルティア・ブラッドフォールンの左手には、薬指にペアリングがあり、対のペアリングがクリスタルモニターを備えた鏡台に置かれている。改造されたペアリングであり、エロ莫迦な愚弟は、“YGGDRASIL”をエロゲーに変えていた。クリスタルモニターには、死蝋玄室に置かれた“モンスターハウス”の中が映っていた。“モンスターハウス”の中は、ピンクなホテルの内装となっている。

「今日は、弐式炎雷様とヘロヘロ様が来られて一緒に、お出かけに」

「そう。あんまり、愚弟が無理を言うようだったら、言いなさいねシャルティア」

「いえ、ぶくぶく茶釜様、むしろご褒美でありんす」

 変態な愚弟が、全力で創り上げたシャルティアの性癖は、愚弟にとっては理想嫁みたいなモノだった。本当に嬉しそうな、シャルティアを見て、愚弟に釘を刺さないとダメだと実感していた。

「もう、判った分かった、でも、きつかったら私に言うのよ」

「はい、ありがとうでありんす」

 この良く分からない廓言葉って、課金AIにあった奴よね、まったく変な趣味よねぇ。

 本来は、NPCに対しては、倫理規定が厳格に規定されているので、触手を伸ばして頭を撫でる程度の接触しか、NPCとの接触は、許されていない。あのエロ莫迦な弟が、エロ変態と一緒になって、ペアリングを改造してNPCへ機能拡張した結果、エロ莫迦な弟が、倫理規定ガン無視の行為に及んだ結果、垢BANを喰らったのである。

「じゃぁ、待機に戻っていいわよ、シャルティア」

「はい」

 シャルティアが、命令を受けて、待機状態に戻る。

 

 ナザリック地下大墳墓を歩くようにして移動して、第四階層の巨大な湖を廻り、第五階層の「大白球」に寄って、階層守護者コキュートスに挨拶した。武人建御雷を創造主とする、コキュートスは、会話機能等が実装されていないので、挨拶をして第五階層を離れた。

 第六階層の大森林を歩き、巨大樹の家に入って、ホワイトプリムさんに描いてもらった、イメージを納めた、データクリスタルを、私の創り上げた、アウラとマーレという双子のNPCに渡した。触手で双子の頭を撫でると、双子が嬉しそうに笑顔になる、表情とかは実装できたけど、話せないのは残念だった、会話ぐらいはできるようにすれば良かったな、ごめんなさいね。流石に、課金金額は高く、よっぽどの金持ち廃ゲーマーでない限り、NPCにAIを実装することはできない。シャルティアやアルベドみたいに、人間と区別つかないくらいに行動も可能なNPCの作成には、アーコロジーに住むのに相当する必要な金額を課金する必要があり、廃ゲーマーというよりエロ莫迦なだけである。

 第七階層「溶岩」へ赴くと、プレイヤを感知したデミウルゴスが、三魔将を率いて、私を出迎えてくれた。防衛戦の責任者らしい対応である。三魔将はランダム動作であり、話しかけても言葉は返っては来ない。

「これはこれは、ぶくぶく茶釜様、第七階層へようこそ、いかがなさいましたか」

跪いて、忠義を表す。

「久しぶりね、デミウルゴス。今日も、階層を巡っているの、元気にしてた」

「はい、元気にさせていただいています」

 この一月ほどは、昼間は階層巡りをしていて、休日はモモンガ君と一緒に巡っていた。

 「溶岩」エリアを歩いていると、超巨大な奈落(あびさる)スライムが、溶岩の流れる川を泳いでいた。

「紅蓮も元気みたいね」

 伸ばしてきた触手は、ドロドロの溶岩みたいな粘体であり、炎対策とかしてなければ、近くに居るだけでダメージとなるが、同じナザリックの所属NPCには、フレンドリーファイヤは禁止となっていて、ダメージを与えない。私も触手を伸ばして握って、嬉しそうに震えて知らせてくれる紅蓮に、私は紅蓮と触れ合っている、触手を振動させて伝える。紅蓮は、ランダム要素にペットAIが課金されていて、反応が結構可愛いのである。ペットAIは、歴史も長く、種類も多く開発されていて、「紅蓮」のAIは、お気に入りだったりする。

 そう言って、笑顔で挨拶をして、デミウルゴスへ

「そろそろ、モモンガ君が戻るから、行くね。デミウルゴス」

「はッ、このデミウルゴス、至高の御方のために、励みます」

「うん、無理しちゃ、ダメだよ」

 そう言い残して、RoAOGを使って、転移で第八階層のヴィクティムと桜花聖域のオーレオール・ωにも挨拶して、彼女が守護するSoAOGを預かって、第九階層へと向かった。第九階層の入り口では、セバスとペストーニャが待っていたので、

「付き従え」

 そうコマンドを入力して、一緒に円卓の間へと向かった、円卓の間でモモンガ君が座る席の後ろには、飾り棚が据付られていて、RoAOGの複製品が置かれている。本物のRoAOGと取り換えて、セバスとペストーニャに向かって

「待機」

 とコマンドで命じて、「SoAOG」を護ってねと言うと、ペストーニャは答えないけど、セバスからは、

「はっ、この身に代えましても、御守りします」

 そう言ってくれた。セバスには、基本会話と応用会話用AIが、実装されている。セバスには、行動の制限はあるけど、会話の制限はあまりない。今日は、玉座で最期を迎えたいという、モモンガ君の想いを叶えるため、第八階層の最終防衛用とした、桜花領域のオーレオール・ωから持ち出した、本物のSoAOGを用意した。

 SoAOGを護るため、セバスとペストーニャを円卓の間に配置して、SoAOGの守護とした。

 ギルドとしてAOGを結成し、モモンガ君をギルド長として、ナザリック大墳墓を拠点として、AOGは“YGGDRASIL”十大ギルドと呼ばれるようになった。AOGの象徴が、SoAOGであり、それを持って、玉座で最期を迎えたい、それがモモンガ君の想いだ。

 

 




 課金量がそのまま、NPCの自由度として返ってくるとすれば、金がありそうなプレイヤのNPCと、金の少ないプレイヤのNPCは違うんだろうなという感覚があります。
 ナザリックのギミックや、アルベド、ニグレド、ルベドと三人のNPCを創った、タブラ・スマラグディナはきっと金持ちだったんだろうなって感じです。タブラというプレイヤを考えると、YGGDRASILというゲームに参加しているというよりは、自分の趣味そのものをYGGDRASILで実現したと考えています。
 DMMOのゲームシステムを考えると、ものすごい数の検体(テスタ)が必要であり、単体の企業では難しいくらいの、莫大な投資が行われ、人体実験を可能としなければ、通常の倫理感覚では、DMMOのゲームシステムは実現しないだろうなという意識があって、YGGDRASILのプレイヤには、そんな人体実験を行った側の論理と、人体実験に参加した側の論理があっても良いかなとか、あったりします。システムを創り上げた側が、タブラ・スマラグディナであり、システムの検体(テスタ)の代表をぶくぶく茶釜としています。
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