「記憶」 〜戦争体験者の言葉〜   作:マッポ

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戦争遺跡巡り②

 

 灯台を出てバスに乗り込んだ僕と女の子は、市立戦史館に向かっていた。

 

 この市には鎮守府などの軍事的拠点は存在しなかったが、超高性能レーダー搭載の灯台があったために深海棲艦の襲撃をたびたび受けていた。沖合からの艦砲射撃のみならず、空襲もあったというから驚きだ。戦争によってでたこの市からの死亡者は約5000人超、ケガを負った人ならば軽く2万人は超えるそうだ。深海棲艦の恐ろしさ、容赦のなさが伺える。

 

 今向かっている市立戦史館では、そんな戦争の歴史を市内の出来事を中心に紹介・解説している。小学校の社会見学の一環としても訪問が多いようだ。

 

 ちなみに僕は3~4か月ほど訪問していない。規模が小さい上に、紹介されている内容も味気なく、そこまで興味深い内容ではないからだ。ただ、館内で流れる音楽だけはとても素晴らしかったはずだ。悲しくて、不安で、心臓が締め付けられるようなあの曲は脳裏にはっきりと焼き付いている。たしか艦娘が作曲したものであったはずだ。

 

 

 

 バス車内で僕と女の子は他愛もない会話を繰り広げた。学校生活や好きなこと、特技…。話してみて女の子は市内の小学生低学年であること、読書が好きで図書館によく足を運んでおり、戦争に関する書物をそこで読んで興味をもったことなどが分かった。肝心の名前は聞き出すことができなかったが…

 

 それと共に、ここまで楽しく話せたのはいつ頃以来だろうとも思った。ここ十数年の間で、日本は急成長を遂げ、次世代型ネットワークの普及など、僕が小学生のころには考えもしなかった生活が広がっている。

 

 ここ最近、インターネットに触れる機会が多くなってからは、友達はネトゲの話に興じ、あまり外では遊ばなくなった。「現実より二次元のほうが元気な国、日本。」ときにそう言われることもあるこの国において、時の経過は僕たちから何か大切なものを奪い去ってしまったのだろう。

 

 「私も友達はいるけれど…彼女たちは、昨日テレビであんなことをやっていた~とかそういう話ばかりなんだ…。読書が趣味だという人はほとんどいないし、外で遊ぶこともあまりないかな。」女の子もそう話していた。人々が歴史を忘れ去ろうとしている中で、僕には何ができるのだろうか…

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 20分ほどかかって、バスは市立戦史館の近くのバス停に着いた。市の中心部からは少し離れるが10時過ぎにして早くも賑わっている。しかし戦史館の前は閑散としていた。

 

 「閑散としているな…。」「みんな余裕がないのさ、とにかく目の前の今日明日を生ききるのに必死なんだよ。こういう風に自由に時間を使えるのは子供のときしかない。『子供であれ』って言葉、谷大佐も言ってたじゃないか、君なら知ってるだろう?」

 

 確かに、今の人々には余裕がない、言われてみれば納得できる。僕含め、みんながみんな時間という枷に囚われているのではないのだろうか。

 

 しかし聞き慣れない名前が出てきた。谷大佐とは誰だろうか、知ってるだろうと言ったからにはあまりにもマイナー(情報がほとんど出回っていない以上、名が知られている提督というのは相当な戦果を挙げた人だからだし、僕はそういう人しか知らない)な人物である可能性は薄い。しかし自分の記憶の中に谷という名前はなかった。

 

 「余裕がないって言葉は刺さるなぁ...ところで、その谷大佐ってどういう人だったんだい?残念ながら僕にはわからないんだ。」答えるついでに谷大佐について質問してみた。

 

 「えっ、知ってると思ってたよ...実は私も詳しくは知らないんだ。お母さんがたまに話に出してくるんだけど、戦争において重要な役割を果たした()()らしいんだ。高平元帥や神島中将のような目立った戦果は挙げていないけど、戦争の分岐点となった戦いの勝利の裏には大体この人がいるそうだよ。」そう説明してくれた。

 

 「そんな人物がいたなんて...知らなかったよ。しかし大本営もそんな人の情報を世の中に出さないなんてひどいなぁ。」きっと谷大佐はとてつもなく戦略眼のある人なのだろう、おそらくは作戦参謀として数々の作戦で活躍していたに違いない。

 

 「まぁ、かつての日本も戦果ばかりに目を向けていて、裏方…艦の乗組員や飛行機のパイロットたちはないがしろにされていたし、今もなおそういった体質が残っているのかもしれないね。」

 

 

 

 そんな会話をしているうちに戦史館の入り口に着いていた。やはり休日にしては人の入りが少ないように思う、心なしか建物の雰囲気も霞んでいるように思える。屋根は青緑、壁は白のバロック建築の建物でとてもオシャレなはずなのだが...。

 

 

 

 館内は照明も暗く、昼間だというのに鬱蒼(うっそう)としていた。奥のほうにチラホラと人影が見えるのがまた不気味である。

 

 この施設、実はただで入場できるために入退場ゲートなどが存在しない。ただ順路に沿って館内を見ていくだけなのだ。お土産屋さんなどもないので、僕らのような人たち以外からの魅力はゼロと言える。それも人が来ない一つの理由なのだろうと思いつつ、順路に沿って進んでいった。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 展示ブースの最初は戦争初期の解説だ。教科書や、こういった場所で何度も見たくだりで始まる文章でやはり解説が始まっている。「20XX年、突如として現れた深海棲艦の存在によって我々の生活は一変し...」見慣れた文章だ。しかしここの展示は違う。どこの長門の遺した言葉かはわからないが、長門が鎮守府で他の艦娘に言った言葉がそのまま壁に大きく展示されているのだ。

 

 内容はこうだ。「絶望を語るのではなく、希望を語れ。昨日今日までの暗い日常ではなく、明日以降に私たちが作っていく希望を語るんだ。でも願望は語るなよ?それは来るものではなく自分でつかみ取るものだからな。…さぁ行こうか、」

 

 ......この長門は、多くのものが失われるのを目の前で見てきたのだろう。仲間が、人の営みが、音もなく消えていく様を。こういった言葉は何かを喪う経験をしたものではないと語れない言葉だ。戦争の現実、闇の部分を見ながらも希望をもって進み続ける... 彼女の眼には、どんな未来が映っていたのだろうか...

 

 

 

 次の展示ブースでは今もなお語り継がれる戦いにして、神島中将の伝説の始まりでもあるAL・MI作戦についてだ。MI諸島におびき出された当時の主戦力艦隊のいないガラ空きの日本列島に戦艦棲率いる深海棲艦の艦隊が強襲をかけた戦い。そしてその艦隊を当時まだ少佐であった神島中将が撃破した戦い。

 

 正直言ってここも興味はない。何度も勉強したからだ。神島中将が作戦指揮を執るにあたって語った言葉を除いては、の話だが。

 

 「引いて負けようが、迎え撃って負けようが日本が亡くなるのは変わらない。僕らに求めらえているのは勝利の二文字だけだ...行け。暁の水平線に...勝利を刻んでこい!」

 

 熱い男だ。暁の水平線に勝利をという言葉がまた良い。こんな言葉を言われて戦意が高揚しない者がどこにいるのだろうか。ちなみにこの言葉が使われたのはこれを含めて2回しかない。ではもう一回はどの戦いであったか。

 

 それは第二次レイテ沖海戦*1(一部では西村艦隊がスリガオ海峡を突破した戦いをレイテ沖海戦前篇、この戦いをレイテ沖海戦後篇と呼んでいるらしいが)での最後の出撃前に神島中将がまたも送っている。

 

 深海棲艦が海を覆いつくすほどの大艦隊のなかに突っ込み、一人の脱落も出さずに帰ってきたあの戦いはまさしく伝説といっていいだろう...

 

 

 

 

 「おっ、少年じゃん!元気してた?」突然聞き覚えのある声で呼ばれた。振り返って声のする方を見ると、予想通りの人物がいた。

 

 鶴崎瑞希(つるさきみずき)。戦史館の職員で、姉がいるらしい。僕の主観だが、彼女以外に三次元でツインテールが似合う人はまだ見たことがない。そんなレベルで美人である。唯一の欠点(欠点とは言い難いが)といえばお胸が少し控えめなことくらいだろうか、とにかく美人である。市が主催するミスコンで毎年優勝している椎名榛奈(しいなはるな)さんに匹敵する美人さんだと思う。

 

 「鶴崎さん、お久しぶりです。元気でやってますよ。鶴崎さんこそどうなんですか?以前来た時に転職したいって言ってませんでしたっけ?」

 

 「そうなんだけどねぇ~私がいなくなったらここなくなっちゃうからさ...ここがなくなったら歴史を知る手段がなくなっちゃうじゃん?迂闊に転職はできないよね。」

 

 「お姉さんがいるって言ってましたよね、お姉さんは駄目なんですか?」

 

 「あぁ~駄目だね、もう結婚しちゃってるし、ラブラブだから...ほら」そう言うと瑞希さんは写真を見せてきた。がっちりとした体格をした男の隣に笑顔で立つ白髪の女性。これが瑞希さんの姉の翔子(しょうこ)さんだ。瑞希さんと違って大きいところが大きい。これが格差というやつだろうか。

 

 「今、変なこと考えてなかった?」鋭い、僕の哲学的な問いをすぐに察知してきた。ここは適当にごまかさないと逆鱗に触れるのは見えている。

 

 「海よりも深い思考に沈みながらなぜチャレンジャー海峡とチョモランマのような違い(誇張)が生じるのかという哲学的問題を考えていました。」完璧な答えだ。これで一つの小さな危機はs...

 

 頭に強い衝撃が外部から加えられた。あれほどまでに完璧な回答だったのに見破られた...女の人ってやっぱコワイ...

 

 「言っていいことと悪いことがあるんだよ?少・年」これは破滅の刻が近いかもしれない。笑顔だが目が笑っていない、瑞希さんは完全にキレている。ここはなんとかいって切り抜けなければならない…別に局所的な部分だけで女性の魅力は決まるわけではないということを伝えよう。

 

 …この思考に至るまでの所要時間はわずか0.2秒、これは勝った...!

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 頭にたんこぶが二つできてから約5分後…僕たちは敵首魁と思わしき深海棲艦である中枢棲姫を撃破した北太平洋海戦のブースにやってきていた。

 

 第一次ハワイ遠征と呼ばれるこの戦いでは、基地航空隊の運用が始まり、ここから戦況は徐々に変わっていった。戦略的敗北といわれるこの戦いだが、中枢棲姫を撃破したのは大きな戦果だと思う。

 

 事実、数年後に起きた第二次ハワイ遠征では中枢棲姫が登場することはなく*2、優位に戦いを進めたと言われる*3。この戦いを期に、北太平洋海域の安寧はしばらく保たれたという…二度にわたる深海棲艦の本拠地への殴り込みは成功したわけだが、特に第二次ハワイ遠征では艦娘たちの士気が非常に高かったらしく、こと一航戦の赤城と加賀の二人は鬼神の如く活躍したらしい。

 

 

 

 

 「すごく禍々しい姿だ…」僕は唯一展示されている中枢棲姫の最終体系…中枢棲姫・壊の写真を見て思わずそうこぼしていた。教科書はおろか、ネットにもその画像は全く存在しない艦娘と深海棲艦の画像だが、この戦史館にはたった一枚、この中枢棲姫・壊の写真が小さく展示されている。これほどまでに禍々しさを感じる写真を僕は知らない。

 

 「なんというか...『念』がつまってるように見えるな…」

 

 「深海棲艦の泊地の奥からでてきた存在だというしね、深海棲艦の首魁と目されていたのだからあれくらいの禍々しさはあってもいいんじゃない?」そう話したのは女の子、僕と瑞希さんとのやり取りでだいぶ影が薄くなってしまったのはおいておこう。

 

 確かに僕たちは深海棲艦が何たるかをあまりにも知らなすぎる。戦史館の最初のブースにあったように、深海棲艦は()()()()()()()()()()()()()()。具体的にはシーレーン*4ではあるが、多くの海洋関係者が犠牲になったという点では人々への攻撃だろう。深海棲艦との戦いが終わって50年もの月日が経った今もなお、人類は深海棲艦の本質─正体や攻撃の理由を解明できていない。

 

 「深海棲艦...ね。私たちの生活を一変させた存在だけどその正体は全くわかってない。実際この戦史館に展示されていることだって氷山の一角にすぎないしね。」瑞希さんだ。

 

 「この戦史館で展示しているこの市への深海棲艦の強襲のような出来事は全国各地で起きているし、記録だって残っていてもおかしくはない。大本営が開示している戦闘詳報だって明らかに隠蔽している部分があるのは明らかよ、なんのためにこんなことをしているのかがわからないわ。」

 

 大本営が情報を隠蔽しているというのは有名な話だ。犠牲者数を誤魔化すためとも戦果の過剰報告がバレるからなどの説があるが、真偽は定かでない。

 

 「50年経っても情報を開示しない、もしくは隠蔽するというスタイルを貫くのは深い事情がありそうだけど…私のお母さんはそこそこの情報を掴んでそうだな…」女の子が少し黒い笑みを浮かべて言った。何度も思うけど君の親は何者だい...?

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 僕たちはこの市への深海棲艦の強襲に関してのブースに来ていた。この展示ブースが最後だ。

 

 この出来事を市民の話や灯台の索敵の情報を基に当時の状況を説明するとこうだ。

 

 0213灯台が深海棲艦6隻の反応を補足、鎮守府に連絡。

 

 0230頃深夜の闇に紛れて戦艦ル級改flagship(フラル改)を旗艦とした戦艦2空母1重巡1軽巡2からなる計6隻の艦隊が市の海岸線に向けて襲撃。午前3時過ぎに戦艦ル級改flagshipをはじめ深海棲艦は一斉射撃を開始、空母ヲ級eliteも爆撃を開始した。

 

 深夜で人が寝静まっていたこともあり火災などは発生しなかったが、多くの人が建物の倒壊に巻き込まれ亡くなったという。

 

 しかも艦隊の真の目的はあの超高性能レーダー搭載の灯台の破壊にあり、市の襲撃は完全に余興に過ぎなかったという。深海棲艦の残忍さが垣間見える出来事であるがその鎮圧のされ方は不思議なものである。

 

 この海域の当該鎮守府では同じときに発生した敵潜水艦による海上封鎖の対応で艦隊が出撃できず他の鎮守府の艦隊が鎮圧を受け持ったという。

 

 そしてそこから出撃した艦娘は2人。それも軽巡1駆逐1である。たった2隻によって戦艦でさえも大破させられるような布陣の深海棲艦を撃破してしまったのだ。残念ながら戦闘詳報は焼失(瑞希さん曰くコレはホントとのこと)してしまったためにどの艦娘が出撃しどのような戦い方をしたのかはわからない。

 

 しかし駆逐艦のほうに関しては市民の目撃情報が数件ある。曰く「あれはまさしく陽であった」や「朝日に照らされたその白い服装と我々の危機を排除してくれたという事実は、彼女を天使のように見せた。希望が湧いた」等々...天使だの太陽だのの表現が目立つ。

 

 実際のところ命の危機を救ってもらっているのだからそう見えてもおかしくはないだろう。しかし天使─そのような表現をされる艦娘なんていなかったはずだ。その正体は誰なのだろうか...

 

 

 

 この襲撃による死者は約3800人とされ、この戦争による市の犠牲者の5分の3以上を占める。戦争初期で防衛システムの構築が完全ではなかったこと、市民の危機管理の甘さなどが被害が大きくなった要因として挙げられており、事実その後の襲撃での死者はほとんどでなかった。

 

 『歴史は教訓を伝える』そんな言葉が頭をよぎった。言い換えれば、過去の(しがらみ)に囚われるということでもある。若干の語弊はあるかもしれないが、人類も深海棲艦もその点では同じなのかもしれないと思うのだった。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 市立戦史館を出たころにはお昼をとっくに過ぎ、陽は少し傾きかけていた。やはり冬の昼は短い。

 

 「思ったより遅くなってしまったから私はもう帰るよ。だから私の家に寄ってくれないかい?」そう女の子にいわれビックリしてしまった。

 

 「ず、随分と唐突だね?なぜだい?」「お母さんに会わせたいからだよ。絶対興味持つもん、あの人」

 

 どうやらずっと気になっていた女の子のお母さんに会えるらしい。完全に陽が暮れる前に帰ればいいので付いてくことにした。

 

 

 

 

 「同じバス停から乗ったってことは意外と家は近いかもね、楽しみだよ」バス車内で女の子はそんなことをいった。お隣さんなんてことはないだろうが一つ隣の通りに住んでいるなんてことは十分にあり得る。きっとさぞキャラの濃いお母さんなのだろうと勝手に想像しながら僕たちは家へと向かうのであった。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 「ども、恐縮です、葉月(はつき)です!」...キャラが濃い…!それが女の子のお母さんで新聞社に勤めているという青木葉月(あおきはつき)さんに対する僕の第一印象だった。

 

 「いや~今日は娘の響が大変お世話になりました。迷惑かけてませんよね?」「いえいえ全く、むしろ自分より大人びてると感じましたよ」同時に女の子の名前も分かった。青木響(あおきひびき)という名前のようだ。よくよく考えると響も実はキャラが濃いのかもしれない。

 

 「これからは響って呼んでね、お兄さん」そう言われた。正直上目遣いはズルい、変な性癖に目覚めそうになった。

 

 「これからもうちの響をよろしくお願いします!」葉月さんにも言われた。これは断れない...

 

 「こちらこそよろしくお願いします。では僕はこの辺で…」「響から話は聞いてますから!後でお話聞かせてください!」去り際にこんな声が後ろから聞こえてきた。

 

 最後に特大の爆弾が投下された感じだ…。響、君は何を言ったんだ?

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 青木家の二人に別れを告げた後で僕は高台へと続く階段を上っていた。夜景の名所としても知られる場所だが、本来は慰霊碑があるところである。

 

 「着いたぁ...」だいぶ息が上がっている。これは運動せねば...

 

 夜景─つまり市街地を見渡せるこの場所は同時に海も見通すことができる。そしてこの場所は市への深海棲艦の強襲時に市民の多くが逃げ込み、犠牲になった場所でもある。光と影、まさにそんな言葉がぴったりなこの場所は「陽の広場」と言われている。

 

 陽がだいぶ傾いてきたこの時間、海は紅く染まりビル群は陽の光を反射して幻想的な風景を醸し出している。そして僕はここに来たら必ずしていることをやった。

 

 

 

 カーン カーン カーン と3回、鐘をならす...

 

 

 

 全ての艦娘と戦争の犠牲者たちに、幸あれ

 

 

 

 こうして僕のちょっと不思議な一日は終わりを迎えたのだった。

 

 

 

 

*1
深海鶴棲姫を撃破するまでの一連の戦い。西村艦隊がスリガオ海峡を突破した戦いを第一次レイテ沖海戦と呼び区別している。

*2
大本営発表

*3
大本営発表

*4
世界各地の海が同時に攻撃され、海路は寸断された。海底ケーブルも被害を受けたために一部通信機能も使用不可となった





登場人物紹介

・僕…2つのたんこぶは一週間ほどなおらなかった
・鶴崎瑞希…僕にツインテールがあなたほど似合う人は他にいないと言われ気分を良くする
・鶴崎翔子…瑞希の姉。軍人と結婚したらしい
・青木響…戦史館での2人のやりとりを微笑ましく見守る
・青木葉月…響から僕についての話(誇張アリ)を聞き僕への興味は最高潮
・谷大佐…戦果不明着任鎮守府不明にも関わらず名は少し知られる謎に包まれた男


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