虹色クリスタルスカイ   作:通りすがりの邪教徒

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頑張って長く書きすぎたわー!

今回は1期1話の内容に入ります。

それではどうぞ!


EP27 トキメキと廃部

 

 

 

 6月になり今日は金曜日。待ちに待った虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のお披露目ライブの日である。

 開催場所はダイバーシティ東京プラザ2階のフェスティバル広場で開始時間は15時と聞いたので先ずはこの午前授業を乗り越えなければならない。

 

「ねぇ璃奈、今月から衣替えなのに……その格好暑くないの?」

 

「ん?大丈夫だけど?」

 

「そ、そうなんだ……」

 

 ワイシャツの上に長袖のパーカー見るからに暑そうな服に俺は驚くが、そう言えば女の子は冷え性って聞いたことあるし、きっと璃奈がそうなのだろう。

 

 

 

 午前授業が終了して俺は璃奈と一緒に帰り、ライブへは一回家に帰って着替えてから行くことにした。

 制服のまま着替えずに行くのも考えたが金曜日だし明日は休みだから、ライブの前にダイバーシティで外食でもしようかと考えていた。

 

 

 

 荷物の入ったショルダーバッグを持ち俺は家からダイバーシティ東京へと足を運んだ。

 着いた時に時計を見ると時間にまだ余裕があったのでちょっと遅めの昼ご飯を食べて、中にある色々なお店を回りながら時間潰しをした。

 

「おっ!そういやドラゴンボールの映画もうすぐだったな。今度は中川さんと観に行こうかな〜」

 

 と映画館の前を通りポスターを見ながらそう呟きスマホの時計を見ると14時50分を回っていた。

 

「ヤバっ!そろそろ行かないと!」

 

 俺は急足でフェスティバル会場へと向かい着くと既に数人くらいのお客さんらしき人たちが来ていた。

 中にはうちの学校の制服を着た生徒達がちらほらいたので間違いなくお客さんだな。

 

 そして15時になりライブ衣装に身を包んだせつ菜さんが1人で階段から降りて来た。

 会場のお客からは黄色い声援が飛び交い「せつ菜ちゃん頑張れー!」と言う声が聞こえて来る。

 あっ、せつ菜さんと目があった。でもなんだか違和感がある……何故かすみ達も出てこないんだ?

 

「あれ?せつ菜ちゃん1人?」

 

「新しいグループのお披露目だったよね?」

 

 と近くのお客さんの話し声が聞こえて来た。他の人たちも多分グループでのライブをやる予定と聞いてたのね……あの4人もしかして体調不良かな?

 

 

 

「走り出した!思いは強くするよ 悩んだら君の手を握ろう……」

 

 

 

 曲が始まった。今は考えるのはやめてライブを楽しもうじゃないか。それにしてもせつ菜さんの歌声すごく綺麗だ。

 俺の作った曲にせつ菜さんの歌とパフォーマンスが加わって最高なものに変わっていた。

 

「す、凄い……!これがスクールアイドルなのか!心が躍るなぁ……!」

 

 今までに感じたことのないワクワクが溢れた。胸の奥でもの凄いトキメキというものを感じた。

 

 

 

 ーー ⁄/*イ`^ᗜ^リ ペカ ーー //*イ`σヮσリ ーー

 

 

 

 曲が終わり周りのお客さんから拍手が鳴り響いた。中には「せつ菜ちゃんカッコいい!」や「歌詞に心打たれた」などと言う話し声も聞こえて来た。

 何より「この曲聴いたら明日も頑張れそう!」と言うお客さんの声に俺は心の底から嬉しくなった。

 俺の作った曲をせつ菜さんが歌ってここにいる人たちに勇気を与えたのだと思うと何だか泣きそうになるな。

 

 歌いながらパフォーマンスをし疲れて息を切らせたせつ菜さんはお客さんたちに一礼をして階段を登って行った。

 

「よし……決めた!俺はスクールアイドル同好会に入るぞ!」

 

 俺はこのライブをきっかけにスクールアイドル同好会に入る決意を決めた。

 何だか今の自分の夢を見つけたような気がする。それは俺の作った曲をせつ菜さん達が歌い聴いてくれた人がまた明日頑張れるような……そんな曲をこれからも同好会で作っていきたいと思った。

 

「だよね、凄かったよね!カッコよかった!可愛かった!ヤバいよ、あんな子がいるんだね!」

 

「う、うん……」

 

「何だろうこの気持ち……すっごいトキメキ!」

 

 うんうんそうだよね。せつ菜さんヤバかったよな……ん?なんだか聞き覚えある声が少し離れた場所から聞こえてきたので振り向いたら……。

 

「あれ?ゆー姉にあゆ姉じゃん!」

 

「あっ!遊星!」

 

「遊星くん、何でここに?」

 

「それはこっちの台詞さ、もしかして2人もこのライブの存在を知って見に来たのか?」

 

「いや、これは偶々偶然なんだ。遊星は?」

 

「俺は生徒会の仕事で部室へ行った時に見にこないかって誘われて来たんだよね(最初はバイトの先輩に誘われたけど部室に行った時も改めて誘われたけどね)」

 

 2人の話によると学校帰りにダイバーシティ東京でウインドウショッピングをした後に外でコッペパンを食べていたら遠くから大音量の音が聴こえてそれが気になり来てみたら、せつ菜さんのライブをつい夢中になって見ていたらしい。

 

「そうだったのか……で、ライブはどうだった?」

 

「もう最高だったよ!歌もパフォーマンスもカッコよくて、それに曲も凄く心に刺さったよ!」

 

「ち、近い……(ゆー姉にそこまで言われると嬉しいな)」

 

「なんて子なんだろ?」

 

「あっちにポスターあるから見てくれば?」

 

 俺は後ろにあるポスターの方に指を刺すと、ゆー姉があゆ姉の手を引っ張ってポスターを見に行き、俺はその後をついていく。

 

「これは……虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会?」

 

「虹ヶ咲って……」

 

「「うちの高校だー!!」」

 

 あれ?もしかしてこの2人はうちの学校にスクールアイドル同好会あるの知らなかったのか……まあ同好会が出来てそんなに経ってないって中川さんから聞いたし知らないのもしょうがないか。

 

「因みになんだが……2人はスクールアイドル初めて知った系?」

 

「そうだね。遊星はスクールアイドルについては何か知ってる?」

 

「いや、名前だけならね。ただライブを見たのはこれが初だ」

 

「そうだったんだ。ねえ侑ちゃん、この後どうする?」

 

「う〜ん……特に予定ないからな〜。このまま帰ろっか!」

 

「そうだね。遊星くんはこの後どうするの?私服だけどこの後寄るところでも?」

 

「いや無いな。ライブ見た後は何するか特に考えてなかったし」

 

「そっか……じゃあまたね。遊星!」

 

「おう、また学校でな。あゆ姉も気を付けてな!」

 

「遊星くん、ばいばい!」

 

 俺はゆー姉とあゆ姉と別れて、せつ菜さんのライブの余韻に浸りながらマンションへと帰って行った。この心が躍る気持ちが忘れられず俺は早速新しい曲を幾つか作る事にした。

 皆んなの明日を応援できるようなそんな曲をたくさん作るぞ!

 

 

 

 そしてお披露目ライブから1日が経った土曜の夜21時半ごろ。俺が新たな曲を作っている途中ゆー姉から通話が来たので出る事にした。

 

「もしもし?ゆー姉なんか用?」

 

『聞きたいことがあるんだ。遊星ってスクールアイドル同好会のこと知ってるぽかったけど、良かったら教えてくれない?』

 

「それなら良いぜ。あの同好会はバイトの先輩や生徒会絡みでも知ったし部員の人も会ったことあるから知ってるよ……まさかとは思うが、ゆー姉スクールアイドルにハマったか?」

 

『そうなの!まぁ昨日までスクールアイドルって存在は知らなかったけど、ライブの後に帰ってから動画とかいっぱい観たんだよね!』

 

「そうなんだ……ま、俺も昨日は色々とスクールアイドルの動画は観たしな。ゆー姉はどう思った?」

 

 遥ちゃんが通ってる東雲のスクールアイドルの動画も見たけど、すごく良かったな。

 でも俺的には生で見たせつ菜さんのライブが一番好きだな。

 

『皆んなカッコよくて……可愛くて……輝いていて……最っ高にときめいちゃった!』

 

 電話越しでもゆー姉は絶対に目をキラキラさせてるんだろうなと思う。

 それにしてもトキメキか……ゆー姉はアバレキラーか……それともポッピーかな?

 

「俺もまぁ同じ感じの気持ちだな。心が躍る……そんな感覚だ!」

 

『でもやっぱり一番はあの人!名前何だろう?って思って……そこでもう一つ聞きたいのが昨日ライブしてたあの人の名前なの!同好会に行って会ったことあるなら、遊星知ってるでしょ?』

 

 ゆー姉も俺と同じくせつ菜さんが一番なのか……あの人は本当にモノスゲーな。

 

「そゆことね……あの人は優木せつ菜さんだよ。神出鬼没のニジガク謎のスクールアイドルって他の生徒から喋ってるのを偶然聞いたことがあるし……まぁ俺が知ってるのはこのくらいだな。それとゆー姉やあゆ姉とは同学年だよ」

 

『そうなの!?優木せつ菜ちゃんか……教えてくれてありがとう!サインとか欲しいな〜……』

 

「良かったらなんだけどさ……月曜日の放課後に行ってみないか?スクールアイドル同好会にね!」

 

『えっ!ホント!?分かった。じゃあその日は授業が終わり次第部室棟前で集合ね!』

 

「分かった。じゃあおやすみ」

 

『うん!月曜日はよろしくね!』

 

 と言い残しゆー姉が電話を切った。色々と話し込んだら結構時間が経ってしまったな……それにしても、ゆー姉がスクールアイドルに興味を持つとは意外だったな。

 ま、あのライブであんなに興奮してたんだ。ハマるよな……俺が初めてTVで仮面ライダーを観た時と同じ感じだったし。

 

 

 

 ーー ⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ー @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ーー

 

 

 

 翌週の月曜日。俺はゆー姉と待ち合わせをしている部室棟前で待っていた。

 璃奈には従姉弟に部室棟の案内をすると約束をしたので一緒には帰れないと言ったが、璃奈は愛さんと用事があるらしいので大丈夫と返してくれた。

 

「おーい!遊星!」

 

「おっ、来たか……ってあゆ姉も来たの!?」

 

「うん、付き添いだけどね」

 

「それにしても……部室棟って初めて来たけど広いなー!」

 

「俺も初めて来た時はこの広さにはビックリしたよ。それじゃ2人とも後に着いてきて?」

 

「うん!せつ菜ちゃんに会うの楽しみだな〜!」

 

 俺はゆー姉とあゆ姉をスクールアイドル同好会の部室へと案内する為に歩き始めた。

 途中で流しそうめん同好会の部室を通った時にあることを思い出した。

 

「2人とも同好会へ行く前にちょっとだけ良いかな?」

 

「うん、良いよ。生徒会の仕事?」

 

「まあそんな所だ。すみませーん!」

 

 俺は流しそうめん同好会の扉をノックすると「どうぞ!」という声が聞こえたので中に入った。

 

「失礼しまーす」

 

「あっ!星野くんだ。何しに来たの?」

 

「どうもっす。部長さん!」

 

 中に入ると部員の皆さんが素麺を美味しそうに啜っていた。

 相変わらず美味そうだな……前来た時に食べさせてもらったけど素麺はどの季節でも美味しいな。

 

「予算申請書の提出日が今週の金曜日なんでなる早でお願いしますね」

 

「了解!ねぇ素麺食べてかない?」

 

「ありがたいですが、この後ちょいと用事がありましてね。また今度で……」

 

「分かった。またね!」

 

「お待たせ!そんじゃ行きますか!」

 

「遊星くん、何だか社会人みたいだね」

 

「そうか?」

 

「うん!カリスマ営業マンみたいな感じだったよ!」

 

「あっそ……もう直ぐで着くよ」

 

 俺たち3人は暫く歩いてスクールアイドル同好会の部室前へと着いた。

 

「ここが……虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会!」

 

「それじゃ……」

 

「何をしてるんですか?普通科2年の高咲侑さん、上原歩夢さん、それと星野さんもこんにちは」

 

 俺がスクールアイドル同好会の扉をノックしようとした瞬間、声が聞こえたので後ろを振り向くと中川さんが歩いてきた。

 

「こんにちは、中川さん」

 

「えっ?会ったことありましたっけ?」

 

「生徒会長たるもの全生徒の名前を覚えているものです」

 

「「えっ!生徒会長!?」」

 

「中川菜々といいます」

 

 えっ……この人全生徒の名前覚えてるの……俺でさえ全ウマ娘の名前を覚えられるのでもやっとなのに……。

 

「この同好会にご用ですか?」

 

「はい、せつ菜さんに会いたいって言ってたので連れてきたんです」

 

「彼女はもう……ここには来ませんよ。スクールアイドルは辞めたそうです」

 

「「え?」」

 

「彼女だけではありません……この同好会は只今を持って廃部となりました」

 

 え?今なんて言った?廃部……だと……俺はいま今年一初めて動揺している。

 ゆー姉の顔を見ると「そんな……」と言いながら絶望的な表情をしていた。

 

「失礼します。それと星野さん、この後渡したい仕事があるので一緒に生徒会室に来てくれませんか?」

 

「は、はい!2人ともごめんね。俺はここで……あゆ姉、ゆー姉をお願い」

 

 俺は小声であゆ姉の耳元にそっと囁いた。

 

「う、うん……頑張ってね。遊星くん」

 

 俺は2人と別れとてつもない虚無感に包まれながらも中川さんと生徒会室へと向かった。

 

 

 

 一体これからどうなってしまうのだろうか……かすみたち大丈夫かな。

 

 

 





今回のアニメとこの回で違ったところは本来なら璃奈と愛さんが同好会の場所を教えるはずが遊星くんが案内する形になりました。

せつ菜ちゃんのライブの影響で夢を見つけた遊星くんだったが突然の廃部にという衝撃展開勃発!……どうなる!?

遊星くんは全同好会ではないが生徒会絡みでもいくつかは面識があったりする。

次回もお楽しみに!
お気に入りと感想よろしくです。感想来るとやる気出ます。

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