虹色クリスタルスカイ   作:通りすがりの邪教徒

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今回で2話の内容が終了します

それではどうぞ!


EP30 歩む幼馴染とPoppin' Up!

 

 

 

 彼方さんの枕のようなふわふわ柔らかい体に抱きつかれ振り解いてから暫く経ち俺は現在自宅で夕飯を食べた後に、風呂を済ませて上がるとコーヒー牛乳を飲みながらiPadに入れてある東映特撮ファンクラブのアプリで仮面ライダーアギトを観ていた。

 

「皆んなの帰るべき場所を守る……か、歯を磨いて続きも観ますか!」

 

 歯を磨いてあとは寝るだけなので俺はアギトの続きを観ていたら枕元に置いてあったスマホが鳴り画面を見たら、かすみからだった。

 

「もしもし、かすみ何かあったか?」

 

『……ゆー介、かすみんとんでもないことをしちゃったかもしれない……』

 

「は?どゆこと?俺がバイトに行ってる間何があったか教えてくれ!」

 

 かすみの話によると俺がバイトに行った後に予定通り練習場所を探して、何とか見つけた公園で自己紹介動画の撮影を開始した。

 

 自分の自己紹介をあゆ姉に見本として見せて次はあゆ姉の番になったのは良かったのだが当の本人は恥ずかしがり、可愛いのに慣れていなかった為か声が小さかったり大きかったりで大変だったらしい。

 仕方なくかすみがアドバイスとして両手を頭の上に乗っけて語尾にぴょんを付けようと発言したとのこと。

 

「なにそれ?めっちゃ見てみたいんだが!」

 

『ゆー介、話はまだ途中だよ!』

 

「ご、ごめん!」

 

『それでね……』

 

 その後のあゆ姉は「可愛い怖い可愛い怖い」と小声で何度も連呼していたらしい……あゆ姉大丈夫か〜?

 そしてゆー姉に同好会がなぜ廃部になったかを聞かれ、かすみは質問に答えた。

 

「そう言えば俺、口論の内容聞いてなかったな……あの時どんな感じだったか教えて?」

 

『せつ菜先輩が「こんなパフォーマンスでは、ファンの皆さんに大好きな気持ちは届きませんよ!」って、だからかすみんもムキーってなっちゃって……そのまま活動休止になったの』

 

 ふむふむ、かすみもせつ菜さんもファンに届けたいものがあるんだな。

 

「それで?」

 

 ゆー姉の質問に答えた後にかすみが「より一層可愛くなるために」と言ったらあゆ姉が「可愛いって何?可愛いって難しい……」と頭を抱えて呟いていたらしい……あゆ姉が鬱になるんじゃないかと心配になってきた。

 

「そんな歩夢先輩に「そんなんじゃファンの皆んなに可愛いは届きませんよ」って言ったら気付いちゃったの」

 

「あっ!察したわ……。自分もせつ菜さんと同じことしたんじゃないか?って後悔してるんだろ?」

 

『大正解……それでその後は侑先輩達とは解散になったの』

 

「そうか……まぁ自分で気付けただけでも凄く良い事だよ。成長したな、かすみ」

 

「あ、ありがとう。ゆー介」

 

「それじゃ明日はちゃんとこの事を2人に話そうぜ?バイト無いから付き合ってやるよ」

 

『ホント!?それじゃあ放課後に「夕陽の塔」に集合ね?』

 

 俺は遅れそうになったら連絡をすると言った後に通話を切って明日に備えて寝ることにした。

 

 

 

  ー从cι˘σ ᴗ σ˘*ーー@cメ*◉ _ ◉リ ー

 

 

 

「はんぺん、たくさんお食べ〜!」

 

「昨日は、はんぺんが校舎内にいたから驚いた。いったい誰が外から連れて来たんだろう?」

 

 翌日の放課後。俺は現在、璃奈と愛さんとはんぺんに餌を与えており愛さんは写真を撮っていた。

 その件に関しては俺が悪いです。本当にごめんなさい!

 因みにかすみには遅れると連絡を入れました。

 

「ねぇ、俺この後急ぎの用事があるから直ぐに行かなきゃなんだ」

 

「そうなんだ。なら仕方ないね」

 

「本当にごめんな。またねはんぺん!」

 

「にゃ〜♪」

 

 

 

 俺は最後にはんぺんの頭を撫でてかすみが待っている夕陽の塔へと向かう途中で偶然果林さんと出会った。

 

「果林さん、こんにちは」

 

「遊星くんじゃない、この前は生徒名簿ありがとうね(道に迷ったなんて言えないわ)」

 

「どうでした?名簿にせつ菜さんの名前はありました?」

 

「いえ、見つからなかったわ。いないはずのせつ菜とどうやって廃部のやり取りをしたのかしらね?」

 

 ついに果林さんが中川さんの正体に辿り着いたか……まぁ俺が手回ししたんだけどね。

 どうやら今日この後エマさん、彼方さん、しずくを連れて生徒会室へと問い正しに行くらしい。

 

「そうですか……せつ菜さんが中川さんだったなんて……(嘘を貫いていくぅ!)」

 

「ええ、それで遊星くんにも来てくれるかしら?」

 

「行きたい!と言いたいところですが……すみません。この後友人と待ち合わせをしてるので、後はお願いできますか?」

 

「ええ、分かったわ……約束ならしょうがないものね。お姉さんに任せなさい!」

 

「それにしても果林さんは頼りになるな〜!」

 

「そう言えば貴方だけ私の名前のイントネーションが変なんだけど気のせいかしら?」

 

「果↓林↑さんって呼んだ方が俺的に呼びやすかったので……駄目ですか?」

 

「ま、好きにしなさい……ん?何か声が聞こえるわね?」

 

 俺が果林さんと話し込んでいると曲がり角の方から聞き覚えのある声が聞こえた。この可愛らしくも時々腹を立てさせるようなヒーラーの声はあの人しかいないよなぁ……。

 

「新人スクールアイドルの歩夢だぴょん!臆病だから寂しいと泣いちゃう〜!ぴょん♪暖かく……」

 

「あ、あゆ姉……何やってんの?」

 

 俺があゆ姉に声をかけると顔から大量の冷や汗を流しながら首をガクガクとさせて俺と果林さんの方を向く。

 

「ゆゆゆ……遊星くん!?(一番みられたくない人のうちの1人に見られた。この黒歴史は一生ものだよ〜!死にたい……プシュ〜……)」

 

「あら?遊星くんの知り合い?」

 

「幼馴染ですよ。それで今さっきしてたのってもしかしてスクールアイドルの自己紹介か?」

 

 あゆ姉は目をぐるぐるさせ顔を真っ赤にしながら「うんうん!」と首を縦に何回も高速で振った。

 あゆ姉……頭から湯気出てるけど大丈夫か?それにヘッドバンキングは首を痛めやすいからやめろよ?

 

「ふふっ、そいういこと。ごめんなさいね?とっておきの可愛いところ見ちゃって、私はここで失礼して良いかしら?頑張ってね♪」

 

 と言い残して果林さんは何処かへ行ってしまった。

 檀黎斗神様へどうか果林さんが道に迷いませんように!と両手を合わせてどこぞの自称神に祈った。

 

「ああ、はい!お疲れさんです。それじゃああゆ姉そろそろかすみ達のところに行くか?」

 

「その……もうちょっとだけ練習させてくれない?」

 

「良いけど。う〜ん……でもあの自己紹介ってあゆ姉の本音なの?」

 

「ふぇ?」

 

「俺のアドバイスだけど、もっと伝える相手のことを意識したほうがいいと思うよ?」

 

「頭では分かってても今の私にファンなんて居ないし……はっ!応援してくれる人ならいるよ!」

 

「それってゆー姉のこと?」

 

「うん!でもね……侑ちゃんだけじゃないよ。その中に遊星くんもちゃんといるからね!」

 

「……嬉しい事言ってくれるじゃあないか!よし!自己紹介の特訓に俺も付き合うよ!」

 

「その事なんだけど、もう大丈夫だよ。さっきピコンって閃いて、なんだか今の私なら行ける気がするって思ったの!」

 

 あゆ姉は先程の恥ずかしがり顔から一変して全てを振り切ったような最高の笑顔に変わっていた。

 それに行ける気がするって……もしかしてジオウでも観たか?

 

「そうか、じゃあ行くか!」

 

「分かった!」

 

「なぁ……あゆ姉、聞きたいことがあるんだけど良い?」

 

「うん、良いよ!」

 

「さっきのぴょんって……ウサギをイメージした系かな?超可愛かったよ!」

 

「あわわわわ……さっきのは忘れて!(遊星くんに可愛いって言われて嬉しいけど、なんか違う!)」

 

「いやいや!無理に決まってるじゃん!あんなに可愛いの忘れられるわけないだろ!」

 

「じゃあ言わないで!お願いだからー!」

 

「うひゃあ……!」

 

 あゆ姉が再び顔を真っ赤にして涙目になりながら俺の腕をいきなり組み、あゆ姉の柔らかいおっぱいが俺の腕を包み込んだ。

 

「分かった……分かったから離れてくれ〜!」

 

 結局あゆ姉はふくれっ面になったまま俺の腕を組み夕陽の塔へと向かった。

 目的地に着いたら着いたでゆー姉に「イチャイチャしてるー!」と揶揄われてあゆ姉がやっと腕組みを解いてくれて、かすみは呆れた表情で俺たちの方を見ていた。

 

 

 あゆ姉……本当にごめんなさい……。

 

 

 

 ーー(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ ーー @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ーー

 

 

 

「あ、あの……歩夢先輩……昨日は、その……」

 

 かすみが昨日の件についてあゆ姉に謝ろうとすると、あゆ姉が自分のスマホをかすみに手渡した。

 

「自己紹介なんだけど、今撮ってもらってもいいかな?」

 

「は、はい……良いですけど……」

 

「かすみちゃん、ありがとう!じゃあいくよ?」

 

 準備万端なあゆ姉が少し離れてかすみはスマホのカメラを向けて録画ボタンを押した。

 

 

 

「虹ヶ咲学園、普通科2年の上原歩夢です。自分の好きな事、やりたい事を表現したくてスクールアイドルになりました!まだまだ分からない所はたくさんあるけど、一歩一歩頑張る私を見守ってくれたら嬉しいです。よろしくね!えへっ……」

 

 

 

 かすみが録画ボタンを押してあゆ姉の自己紹介動画の撮影が終了した。

 するとゆー姉が「可愛い!凄くときめいちゃった!」と言ってあゆ姉に思いっきり抱きついた。

 

「ゴホン……かすみんの考えていた事とは少し違いましたが、可愛いので合格です!」

 

 かすみも感想を言ったので俺的感想に入りたいと思います……。

 すぅ……めっっっっっっちゃ可愛い!!!最後の「一歩一歩」と「よろしくね」の所で歩いてるとことかウサギを動きで表現するとか堪らんね〜!エモエモで尊みが深くて芝だよ〜……って何言ってんの?俺は……。

 

「遊星くんはどうだった?」

 

「あゆ姉の本心がめっちゃ伝わってきて最高だったよ。グッジョブだ!」

 

「ふふっ、ありがとう!」

 

 俺は心の中で思った事はもちろん言えずサムズアップで端的に返した。

 

「多分やりたい事が違っても大丈夫だよ!」

 

「え?」

 

「上手くは言えないけどさ、自分なりの1番をそれぞれ叶えるやり方ってきっとあると思うんだよね」

 

「そうでしょうか?」

 

「探してみようよ!それにその方が楽しくない?」

 

 ゆー姉がかすみにそう言うと風が吹き髪が靡いた。おお……なんか俺の従姉弟が名言言わなかったか?めっちゃカッケーな……。

 

「楽しいし、可愛いと思います!」

 

 するとかすみがレンガ状に出来た壁を登って大きく深呼吸をした。

 

「でも、歩夢先輩!どんな素敵な同好会でも、世界で一番可愛いのはかすみんですからね!ゆー介、ミュージックスタート!」

 

「がってん承知ノ介!」

 

 俺はかすみに指示をされて「Poppin' Up!」のデータが入った俺のiPhoneから予め持ってきていたBluetoothスピーカーを通して音楽を流し、かすみのステージが幕を開けた。

 

 パフォーマンスも歌も完璧で曲のデータを渡した後も相当練習をしたのだろうと考えさせられた。

 

「ありがとう。かすみ、この曲は君に歌われてきっと喜んでるよ……」

 

 

 

 こうしてfullサイズでお届けしたかすみのミニライブが終了した。

 ゆー姉は「最高だったよー!」と言ってかすみに思いっきり抱きついた。

 

「かすみ、曲を完成させてくれて、ありがとう!」

 

「ゆー介……こちらこそありがとう!」

 

「それにしても腹減ったわ……家に着くまで持たなそうだし、近くに回転寿司あるけど一緒に行かないか?」

 

「それ賛成!私もお腹すいてたんだ!歩夢とかすみちゃんは行く?」

 

「じゃあ親に連絡してから行こうかな」

 

「良いですよ!皆んなでご飯食べるの楽しみです!」

 

「よし、決まりだな!それじゃあ行くぞー!」

 

「「「おー!」」」

 

 

 

 こうして4人で回転寿司へ行き楽しい食事の時間を楽しんだ。

 かすみ……サイドメニューばっかじゃなくて寿司も食おうぜ?

 

 

 





歩夢は恥ずかしすぎて遊星と果林さんとの関係を聞くのを忘れた

曲は出来たものを歌ってこそ完成率1000%のものとなる!と遊星くんは思っている。

実は遊星くんのiPhoneには「Poppin' Up!」の他にもう3曲あり、歌詞なしが2曲そして歌詞ありが1曲が入ってます。それは何でしょう?

遊星くんは夕陽の塔に行った時に「いつか中川さんとクウガごっこがしたいな」と思ったそうですw

次はせつ菜さんをなんとかしなきゃなんだよなぁ……頑張って復活させたいと思います!でも次回はオリジナル回になると思います!

あゆ姉の曲を作る回です。

それではまた次回!
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