せつ菜を説得させるの難しい
それではどうぞ!
今日からまた1週間が始まるのか……まっ本日も愛と平和のために頑張りますか!
学校へ行く怠さを見せず俺は張り切って学校へと向かうことにした。
マンションの外を出て走っていると中川さんの後ろ姿が見えた。俺より先に出てたのか……早速挨拶といきましょうかね。
「中川さん、おはようございます!」
「あっ……星野さん、おはようございます。今日は何時もよりも元気ですね」
「はい!実は一昨日の土曜日に散歩をしに行ったらドンブラザーズの撮影をしてる所に偶然遭遇してキャストさんにサイン貰ったんです!」
「ほ、本当ですか!今度私にも見せてください!」
「良いですよ。そう言えば中川さんは今週の土日のどっちかは空いてますか?」
「そうですね……土曜日は午後から模試があるので無理ですが日曜日は特に何もありませんよ」
「良かった〜!実はドラゴンボールの映画を観に行きたいって思ってて中川さんと一緒に行きたいです。如何ですか?」
「良いですね。その日が楽しみです!(先週の木曜のことで引っ掛かってますが……あまり星野さんに心配をかけないようにしないと)」
そして楽しいオタトークをしながら学校に到着して教室に入った俺はYouTubeでスクールアイドルの動画を見ていた。
東雲で頑張っている遥ちゃん本当に可愛いなぁ〜。今度ライブに行きたいって言ったら招待してくれるかな?
すると動画の閲覧表からこの前のせつ菜さんがやったライブの動画がYouTubeにアップされていたのでそれを見ることにした。
「やっぱり凄いよな」
せつ菜さんのライブ映像は結構再生されてて人気なんだなと改めて再認識させられる。そしてコメント欄を見てみると「最高!」や「凄く良い」と言ったせつ菜さんを褒めるやつもいれば「でも、辞めちゃったんだよね」とか「ラブライブエントリーしないんだ」そして「もったいないね」や「良い線いってたのに」などのコメントもあった。
きっとこれを中川さんが見たらすごく悲しむんだろうな……。
ー ⁄/*イ`^ᗜ^リ ペカ ーー从||>ᴗ<||从ー
「おはよう……。遊星くん」
「あっ、璃奈おはよ……!?」
俺は璃奈の方を向いて挨拶をしたら何故だか片目を閉じてボロボロになっておりヨロヨロと自分の席に着いた。
璃奈……あんなにボロボロになって一体何が……まさかケンカ!きっと他校の連中に絡まれたんだ。
するとボロボロの璃奈が俺の方に近づいてきてビクッとなる。なんだか何時もよりも顔が近い……まさか俺も殺られる!?
そして璃奈は俺に対して頭突きをしてきた。これは本気で殺る気だ。俺は中川さんを救う前に死んでしまうのか……ごめん中川さん……!
「ごめんなさい……大丈夫?」
「だ、大丈夫……痛くなかったよ。どうしたの?」
「片目が開けられなくて、うまく距離がつかめなくて……」
「どうしたの?左目」
「今日……風が強いから目にゴミが入って取れなくって……それで色んなところにぶつかって……」
それでそんなボロボロにね……いやいやそんな阿波連さんみたいな展開にはならんやろ……でもなってるんだよね。
「そうだ。目薬持ってるから使いなよ。自分で点せる?」
「うん……」
俺は璃奈に目薬を貸したのは良かったのだが璃奈は片目を閉じたまま目薬を一滴一滴ポタポタと落としているので顔が目薬の液体まみれになっていた。
「分かった璃奈、俺が点してあげるから!目薬無くなっちゃう!」
「ごめんなさい……目薬ヘタで……」
「分かる。じゃあそこ座って」
璃奈は自分の席にちょこんと座って目薬を点す体制になってくれた。後いつの間にかボロボロの傷が無くなってるんだけど何で?
「どうぞ……」
「お……おう、じゃあいくよ?」
改めて見ると璃奈って本当に小さいよな……。本人には言えないけど。
「あの……目開けて、璃奈」
俺は仕方なく「失礼」と言いながら片目を無理矢理開眼させた。目薬の一滴を落とすと璃奈は避けてしまった。
「動かないで璃奈」
もしかして璃奈、目薬が怖いのか?なら仕方ない……俺は両手で璃奈の顔を押さえて目を動かさないようにする。
「むぎゅ〜」
「動かないでね璃奈」
できるだけ目薬を目に近づけて……ギリギリ触れないところで点す。俺も近付いてよく見ないと……目薬が触れちゃう。
こうして見ると璃奈って手に収まるくらい顔小さいし……まつ毛長いし……目も綺麗だ。
「あの……できれば早く……」
「あ……ごめん……」
俺は璃奈の指示で目薬を左目へと点すことに成功した。
「どう?ゴミ取れた?」
「あの……その……あんまり顔を近づけられると恥ずかしい……」
「ああ……ごめん!」
最近は帰る時とか自分からピッタリくっついたり机をくっつけて教科書を見せる時もくっついて近づいてくるのに?
そして昼休みになり俺と璃奈は何時もの屋上で昼食を食べていた。
愛さんは用事があるので今はいない。
「目薬のお礼したいんだけど」
「え?大丈夫だよ別に」
と言った瞬間風が吹いて俺の目にゴミが入ってしまった。
「ヤバっ……」
すると璃奈にワイシャツの首根っこをグイっと掴まれて、璃奈の膝の上に頭を乗せられ膝枕をされている形になってしまった。
「お礼……今度は私が点してあげる」
「じ……じゃあお手柔らかに頼みます」
璃奈に目薬を点してもらうことになったが結局人に点すのもヘタで俺の顔がめちゃくちゃ濡れてしまった。
「璃奈、実は俺この後用事があるんだ」
「私ははんぺんの所に行ってご飯あげてくるから行ってきて」
「分かった。はんぺんを宜しくな」
ーー从||>ᴗ<||从ーー从||>ᴗ<||从ーー
俺は璃奈と別れて向かった先は音楽室である。実は昨日ゆー姉が俺のピアノを聴きたいとの事で今日の昼休みに弾く約束をしたのだ。
特にせつ菜さんに渡した「CHASE!」が聴きたい!と元気よく言ってきたので弾いてあげることにした。
ゆー姉には音楽室などの特別教室を使うのは生徒会の許可が必要とは言ってあるので中に入る際には俺に連絡しとけば大丈夫と事前に言ってある。
「あっ……ゆー姉から電話だ。もしもし?」
『遊星、今音楽室前にいるんだけど許可貰っても良い?』
「OKだ。俺も今から行くから待ってな」
『分かった』
俺はゆー姉との短い通話を切って音楽室へと急いだ。
そして音楽室前に着くと途切れ途切れのピアノの音が聞こえて何故だか中川さんが音楽室の中を見ているのが見えた。
「何でその曲」
「うわっ!?生徒会長!?」
そして音楽室の中から声が聞こえる。中にいるのはゆー姉だ。
ぎこちなかったけど何を弾いてたか大体わかった。きっと自分でも「CHASE!」弾こうとしてたんだね。
「高咲侑さん、音楽室の許可は取ったんですか?」
「あ〜……えっと……その……」
「大丈夫ですよ。俺が許可取らせたんで」
「ほ、星野さん!?」
俺が中川さんの方に近づいて急に話しかけて驚かせてしまった。
「すみません急に話しかけて、それとお待たせ!ゆー姉」
「許可を取ってるなら良いんです。それとゆー姉って……?」
「彼女は俺の従姉弟なんですよ。前にいるって言いましたよね」
「成程。高咲さんが星野さんの従姉弟さんでしたか……」
「もしかして今さっきゆー姉が弾いてたのって「CHASE!」だよね?」
「うん!そうだよ。ところでさっき……せつ菜ちゃんの曲知ってるみたいな感じだったよね!」
「えっ?」
するとゆー姉が興奮気味になって中川さんの両手を取って顔をどんどん近づける。
それに対して中川さんはちょっと引き気味な表情になってた。
「良いよね「CHASE!」動画とか見てたの!?もしかして会長、せつ菜ちゃんのファン!?もぉ〜そうならそうと早く言ってくれれば良いのにー!せつ菜ちゃんの事いろいろ話そ?あっ!そうだ!「CHASE!」の他にオススメの動画あったら教えてくれない?探してるんだけど全然見つからなくて……」
「はい、ストップ!」
俺は「いい加減にせいっ!」と金色の字で書かれている緑色のスリッパを暴走してるゆー姉の頭に軽くパコっと叩く。
このスリッパはプレバンで過去に売ってた鳴海亜樹子所長のスリッパである。
「いてっ!もう!何するの!?」
「中川さん困ってるだろ?まぁ好きな事を語る時に早口になるのは俺でも分かるけど……オタクだし」
「そ、それは……ごめん」
「いえ、大丈夫です(早口になる気持ち私も分かります。オタクなので)」
「それより、せつ菜さんの曲は今のところ「CHASE!」しか無いよ。まぁ俺が同好会に入ったらせつ菜さんに渡そうと思った新曲ならこのメモリに入ってるけど」
俺は胸ポケットから楽曲と歌詞のデータが入ってるガイアメモリ形USBメモリを出す。
「えっ!?(星野さんが私の為に……)」
「遊星、それ本当なの!?」
「ああ……入ったら会って渡したかったんだけどね〜」
「どんな曲か気になる!聴いてみたい!」
「また今度ね」
「ええ〜!ケチ〜!」
そう……また今度。この曲はせつ菜さんがいつか歌うからその時のために取っといてね。
「ゴホン……そう言えば先週の月曜日にお会いした時も優木さんに会いたいと言ってましたよね?」
「この前ライブやっててね。凄かったんだよ!せつ菜ちゃんの言葉が胸にズシンって来たんだ。歌であんなに心が動いたの初めてだった!」
俺の書いた歌詞をせつ菜さんが歌ってゆー姉の心を感動させたと思うと音楽の力ってやっぱり凄いんだなと改めて思う。
実際俺も特撮ソングを聴くと何時でも前向きになれるし頑張れる。作詞家の人だと俺は藤林聖子さんが好きだな……あの人の書く歌詞には何度も救われた。
「私あの日からスクールアイドルにハマって、今すっごく楽しいんだ!歩夢と一緒に同好会に入ってね?」
「同好会ですか……」
「そう!かすみちゃんが誘ってくれたんだ!それと遊星も手伝ってくれてて、あっ……」
「その点に関しては問題ありません。5人揃っていれば同好会を新しく立ち上げて良いという校則はありませんし、5人揃ったらいつでも申請に来てください」
「そうなんだ……」
「優木さんが聞いたらきっと喜ぶでしょうね」
「だったら嬉しいなぁ〜。何でやめちゃったんだろ……せつ菜ちゃん……こんなこと思ってても仕方ないって分かってるんだけどね。きっとせつ菜ちゃんも考えての事だろうし」
俺はピアノ前に置いてある椅子に座って2人の話を無言のままずっと聞いてる。優木さんが喜ぶね……それは本心か?
「でも、時々思っちゃうんだよね。あのライブが最後じゃなくて、始まりだったら最高だろうなって」
「なんで そんなこと言うんですか?」
「え?」
「いい幕引きだったじゃないですか、せつ菜さんは、あそこでやめて正解だったんです」
「あのまま続けていたら、彼女は部員の皆さんをもっと傷つけて同好会は再起不能になっていたはずです」
「え?そんなことは……」
「高咲さんと星野さんは 『ラブライブ!』をご存じでしょうか?」
「知ってるよ」
「俺も知ってます。ラブライブとは……」
簡単に言うと日本全国で不定期に行われているスクールアイドルの大会である。高校野球でいう甲子園的なようなものだ。
「……ですよね?」
「そうです。高咲さんもせつ菜さんのファンなら、そこに出てほしいと思うでしょう?」
中川さんはその後に続いて自分が犯してしまった罪を話した。
スクールアイドルが大好きだった中川さんも同好会を作ってグループを結成し全国のスクールアイドルとの競走に勝ち抜こうとしていた。
勝利に必要なのはメンバーが一つの色に纏まること……だが纏めようとすればするほど衝突は増えその原因が全部自分にあると気付いた中川さんは自分の大好きは自分本位な我儘に過ぎなかったと言う。
「そんな彼女がスクールアイドルになろうと思ったこと自体が間違いだったのです。幻滅しましたか?」
中川さんがそう言った瞬間昼休み終了前のチャイムが鳴り中川さんが音楽室を出る。
「……失礼します」
「あっ……待ってください!ゆー姉、ごめん!また後で!」
「う……うん!」
俺はゆー姉に謝って中川さんが心配で後を追うことにした。
「中川さん!」
「星野さん……貴方も幻滅しましたよね?せっかく曲を作ったのに急に優木さんがやめてしまうなんて」
「そんなこと……ありませんよ。俺はいつでも待ってます。せつ菜さんの復活を」
「無理ですよ。彼女はもう戻ってきません……」
中川さんは悲しげな表情で自分の教室への道を歩き出した。
俺は果たして彼女の運命を変えることができるのだろうか?そう思い教室へと向かった。
遊星くんはいつか特撮にエキストラとして参加してみたいそうです。
ボロボロの傷がいつの間にか消えてるのはコメディあるあるです。
ぶっちゃけアニガサキの小説でかなり苦戦するのはせつ菜さんの説得なんじゃね?
言葉選びとかかなり大変でしょ?
次回は遊星くんが中川さんを説得します。
中川さんの運命は俺が変える!
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