今回の冒頭で3話が終了してそっから先はオリジナルです
それではどうぞ!
「はぁはぁ……スクールアイドル同好会、優木せつ菜でした!」
曲が終わると下の方から拍手と大量の歓声が聞こえてきたので、見てみると多くの生徒たちが足を止めて、せつ菜さんのライブを見てくれてたみたいだ。
中には「おかえりー!」や「せつ菜ちゃん最高!」という声も聞こえてきて、俺は優木せつ菜さんが復活したことが自分のことのように嬉しく思ってしまう。
「せつ菜ちゃーん!」
「た、高咲さん!?」
「もう最っ高だったよー!ときめいちゃったー!!」
すると後ろの方からゆー姉が猛ダッシュで走ってきて、せつ菜さんを思いっきり抱きしめた。そしてせつ菜さんはその勢いで後ろからお尻をつく形で倒れた。
そして、ゆー姉の後に続いて同好会の面々が次々とやって来た。
結局心配で皆んな来てくれたんだね。
「侑先輩……いつまで抱きついてるんです?」
かすみが2人の間に割り込んで入って来て、2人は離れて立ち上がる。
「あの……遊星さん」
「なんですか?」
「ありがとうございました。この曲は私の一生の宝物です。これからも「CHASE!」と同様大切にします!」
「こちらこそですよ!」
俺はせつ菜さんに手を差し出して、アツい握手をすると鎌倉でしずくと初めて会った時にした「友情の証」をした。
「あっ!それ私と遊星くんが初めて会った時にしたやつだよね!」
「うん!俺たちは固い絆で結ばれてるからな!それにしても……ちょいと盛り上がりすぎましたね。どうします?会長さん」
「遊星さん、今の私は優木せつ菜です!見つかる前に退散しましょう!」
「そうですね!皆んな、爆走ゼンカイだー!ちょあー!」
「ちょ!ゆー介、待ってよー!」
この後は皆んな、それぞれ自分達の教室へと荷物を取りに行き俺は彼方さんとせつ菜さんからプットオンした菜々さんと一緒に下校中である。
「いや〜それにしても今日の遊星くんカッコよかったよ〜?」
「そ、そうですか?」
「はい!星野さんがまるでヒーローに見えてしまいました!」
ヒーローか……なんだかそう言われると嬉しくなってくるな。
「せつ……中川さん」
「何ですか?」
「これからは中川さんのこと、菜々さんって呼んでも良いですか?俺のこともせつ菜さんの時みたく、名前で呼んで欲しいです」
「ふふっ……分かりました。これから生徒会の時でも遊星さんと呼ばせていただきます!」
「あ、ありがとうございます!」
「その代わり、同好会の活動時や生徒会の活動時では、ちゃんと名前は使い分けてくださいね?」
「頑張って慣れるよう精進します。菜々さん!」
3人で暫く歩いて俺と彼方さんは2人揃ってバイトがあるので菜々さんとは別れることになった。
菜々さんにバイトが終わったら家を訪ねて欲しいと言われたので俺はOKサインを出した。
ーー⁄/*イ`^ᗜ^リ ペカ ーーノレcイ´=ω=)ーー
バイトが終わった俺と彼方さんはそれぞれ更衣室へと移動して、いつも通り着替えて外へと出る。
「美冬さん、お疲れ様でした!」
「お先に失礼しま〜す!」
「2人とも、お疲れ様!何だか今日は随分と張り切っていたわね。何か良いことでもあったの?」
「はい!実は俺スクールアイドル同好会に入って曲を作ることになったんです!」
「遊星くん音楽できたのね。これから頑張りなさい!」
「もちろんです。彼方さん達と精一杯頑張ります。ね?彼方さん!」
「そうだね〜。美冬さんもいつかライブ見に来てくださいね〜♪」
「ええ、その日を楽しみにしてるわ」
こうしてバイト先から外へと出て暫く彼方さんと喋りながら帰宅をした。
お披露目ライブから今まで色々ありすぎて本当に疲れてしまった。まだまだ若いのにこんなこと言ってられないけど……でもやっぱり疲れた。
「明日からまた同好会の皆んなと活動出来ると思うと、彼方ちゃん楽しみだよ〜」
「そうですね。俺もすっごく楽しみです!」
「遊星くん、本当にありがとうね。せつ菜ちゃんを救ってくれて」
「こちらこそ菜々さんの為に動いてくれて、ありがとうございました」
正直なところ説得をするときは少しだけ怖かった。果林さんには諦めないと言ったが、もし言葉選びをミスって菜々さんを救えなかったらと思うと怖かった。
ぶっちゃけ言葉で説得すること自体が初めてだったので尚更である。でも、ゆー姉達が陰から応援してくれた気がして、自分なら出来る気がするって自分を信じることができた。
「菜々さんを救うことが出来たのは俺だけじゃなくて、皆んながいたからです。後で果林さんにもお礼を言わないとな」
「遊星くん……も〜う!嬉しいこと言ってくれるじゃん!うりうり〜!」
「か、彼方さん!いくら周りに人が居ないからって、いきなり抱きついたり撫でないでください!」
ついでに甘い香りと背中に柔らかい感触がふ、2つも!ヤバい……桃源郷が見えてきた。
「顔赤くしちゃって〜。やっぱり遊星くんって弟みたいで、可愛いね〜♪」
「くっふ〜……!」
可愛いという男が言われたくないワードを言われてちょっとだけショックを受けつつも俺と彼方さんは途中で別れて俺はマンションへと辿り着いた。
確か菜々さんが家を訪ねて欲しいとは言われたけどそれ以外何も聞かされてないんだよな。何か用事かな?
俺は中川家のインターホンを押して菜々さんが出てくるのを待つ。
「遊星さん、お待たせしました!」
扉を開けて出てきたのは眼鏡を外した寝巻き姿の菜々さんだった。
「えっと……せつ菜さん?それとも菜々さん?」
「菜々で良いですよ」
三つ編みで眼鏡なしだと、どっちで呼べば良いか混乱してしまう。
「分かりました。それで菜々さん、俺を呼んだ理由は?」
「じ、実は今日両親が主張中で明日の夕方までに帰ってこないんですよね」
「成程。それは大変ですね」
「それで……その……宜しければ今日は遊星さんのお家に泊まっても良いでしょうか?今日のこととか、お話しし足りなくて……」
そう来たか……でも菜々さんは一回家にあげてるし泊まらせるくらい、なんてこと無いけどね。
「良いですよ。それで菜々さんはもう夕飯は済ませました?」
「いえ、まだです。お風呂は済ませてありますけど」
確かにお風呂上がりのシャンプーの香りがしますね。
「分かりました。じゃあリビングに来てください、腕に寄りをかけて作るんで」
「遊星さん、ありがとうございます!」
今晩は前にも食べさせた事がある菜々さんの大好物である唐揚げを作ることにした。今日の主役だし好きなものを食べさせてあげたいと思ったのだ。
でも今回はこの前買った漫画を参考に作りたいと思ってます!
「遊星さん、何か手伝いましょうか?」
「大丈夫ですよ。菜々さんはTVでも観ててください!そのTVはアマプラに接続できるんでるんで、お好きなのをどうぞ!」
「では、お言葉に甘えさせていただきます!(阿波連さんでも観ましょうかね)」
とある作品のスピオンオフ漫画のレシピを見ながら作ったら上手くできた。今度からこの漫画のレシピも参考にしよ。
「出来ましたよ!」
「待ってました!う〜ん……美味しそうな香りですね……!」
「それじゃ、いただきましょう」
「「いただきます!」」
先ず菜々さんが唐揚げを箸で掴んで一口頬張るとすごく幸せそうな顔をしながら味わっていた。
「遊星さん、この唐揚げ前よりもすごく美味しいです!!」
「良かった……実はこの漫画のレシピでそのまま作ってみました!」
「そのスピオンオフ作品は私も知ってます!どの料理も美味しそうですよね〜!」
「分かります!コレ食べたら俺の部屋行きませんか?ドンブラキャストのサインを見せる約束しましたしね!」
「はい!凄く楽しみです!」
夕飯を食べ終えて片付けをした後に、菜々さんを部屋へと案内した。
「うわ〜!フィギュアにタペストリーに番組ポスターだけじゃなくて漫画やゲームも沢山あります!オタク天国ですー!!!」
菜々さんを部屋に入れると、俺の予想通り菜々さんはハイテンションになり目を輝かせながら俺のオタク部屋を眺めていた。
「じゃあ菜々さん、俺は風呂に入ってくるので好きな漫画とか読んでても良いですよ」
「分かりました!どれを読みましょうかね〜!」
俺は取り敢えず風呂に入って今日の疲れを流すのであった。
ーー ⁄/*イ`^ᗜ^リ ペカ ーー //*イ`σヮσリ ーー
風呂に上がってコーヒー牛乳を片手に自分の部屋に入ると菜々さんが「ウマ娘シンデレラグレイ」を読んでいた。
「菜々さん?」
「あっ!遊星さん!」
「そういえば、同好会の部室はどうするんですか?元の場所はワンダーフォーゲル部になっちゃってますけど……部室の準備は出来そうですか?」
「その点に関しては問題ありません!場所は既に確保済みなので!」
ええー!準備早すぎませんか!?どうやって空室を確保できたのか知りたいわ。
「実は似々花先生に頼んで用意してもらいました。明日は放課後に部員の皆さんで部室の掃除をして、ミーティングをした後に練習です!」
「あの人か……相変わらず凄いな……」
似々花先生の凄さを改めて実感した後は菜々さんと楽しくアニメや特撮の話をしたりドンブラザーズキャストのサイン色紙を見せたりした。
「モモ、サル、オニの3人のキャストさんから貰えるなんて羨ましいです!」
「志田さんに握手もしてもらいました!」
「鬼頭はるか先生と握手……良いですね〜!」
やっぱり趣味の話をしているこの時間が最高に楽しいな。それと菜々さんから色々とスクールアイドルについても教えてくれてとても勉強になる。
「成程……。スクールアイドルとは実に奥が深いですね!」
「そうなんです!皆んな個性的で良いですよね!」
菜々さんはスクールアイドルの知識が豊富にあって凄いな……俺だったら特撮に関しては無限に語れるくらい詳しくて話してて凄く楽しい。
「菜々さん、為になるお話しありがとうございます」
「いえ、遊星さんにスクールアイドルのことを教える事ができて私も楽しかったです!」
菜々さんによるスクールアイドル講座を受講した後は2人で歯を磨いて菜々さんが寝るための布団を敷き後は寝るだけである。
「遊星さん、今日は本当にありがとございました。これから凄く楽しみですね!」
「そうですね。明日から改めてよろしくお願いしますね。せつ菜さん!」
「はい!」
「それでは、おやすみなさい」
「おやすみなさい。遊星さん」
俺は電気を消して部屋を真っ暗にするとお互いに深い眠りについた。
これからも遊星くんと菜々さんをオタ活させる為に頑張りたおと思います!
因みに料理の参考にしたスピンオフ作品は「衛○さんちの今○のごはん」です。
菜々さんとはアプリゲームでもフレンドになれた。因みに「ウマ娘」とプリコネです。
次回から4話に突入!あいつらが同好会に入るぜ!
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