Parallel Star Arise   作:小鳥遊銅拍子

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スペシャルページ8
【HR-86】
 かつてハルカンドラに存在した戦闘用ロボ、その86機目。
 人々から忘れられ、果ての星へと捨てられた大きな粗大ゴミは、何を思い動き続けるのか…。

【ウルトラフランベルジュソード】
 一刀両断、ウルトラソード!炎纏わせ波打つ大剣、異界のバトルに今終止符を!
 ※一度しか使えません。


第十話 雷牙の三魔官/忘れられたクローン

 「私が答えよう」

 

「お前は…?」

 

「私はザン・パルルティザーヌ…三魔官の長を務めている。お前たちのことはキッスから聞いた、ダークマターと、メタナイト、だな」

 

「ザン・パル……なんだって?」

 

「ザン・パルルティザーヌだ」

 

「…それで…なら答えてもらおうか、あのロボットはいったいなんだ?」

 

 ザン・……パルルは答えた。

 

 「HR-86…。かつてハルカンドラにて生産されていた、戦闘用ロボットだ」

 

「…ハルカンドラ…」

 

「それが何故、こんな場所に…?」

 

 パルルは続ける。

 

 「この星には何故か、謎の空間へと繋がる穴が数多く存在している…。これは仮説だが、おそらくここは、かつてハルカンドラの不用品を捨てる場所として機能していたのだと思われる」

 

「…キミは何者だ…?」

 

「私はハイネス様に仕える三魔官の長として、調査を怠らぬように努めているのみだ。……キッスとルージュと共に戦ってくれたこと、感謝している」

 

「あ、あぁ…。我々も、見過ごせなかっただけだ」

 

 「…ついでというわけではないのだが、もう一つだけ、頼まれてはくれないだろうか」

 

「なんだ?」

 

「この惑星エッガーズには、もう一つ…不当に廃棄された危険物質が眠っているらしくな…そのデータを回収しなくてはならない」

 

 危険物質…?

 

 「…その詳細は?」

 

「どこかのカンパニーが作ったクローンの素だそうだが…どうにも詳細は謎だ。ただどうやら、ここのところ目撃情報が相次いでいてな…。無視し続けることもできない状況だ」

 

「わかった。危険なクローンの恐ろしさは私もよくわかっている」

 

 意気込むメタナイト。

 

 「感謝する、では探そう。どこかの地下水路に目撃情報が固まっているのだが…」

 

「…あれかしら?」

 

 ルージュが示した先には、大きな水道管のようなものがあった。

 

 「…入ってみるしかないか」

 

 我々はその先へ進んだ。

 

   ⭐︎

 

 暗い…。

 

 「こんなところに誰かいるのか…?」

 

 ヒュンッ。

 

 「な、なんだ今の…」

 

「何かいたな…」

 

「マター、キミの虹の剣は明かりにならないか」

 

 言われた通り試してみると、たしかに明かりにはなった。

 

 そしてルージュとパルルも同様に、炎と雷による明かりを灯した。

 

 するとその先には…。

 

 「なっ…!」

 

「そんな…!?」

 

 そこにいたのは俺、ダークマターその人だった…。

 

   ⭐︎

 

 「なんなんだ…こいつは…」

 

 そいつはこう話した。

 

 『ワタシ、は、ダークマター…剣士、ダークマター……』

 

「剣士ダークマターは俺だ…!」

 

「マター!きっとそいつがクローンだ!」

 

「何…?」

 

 そう、探していたクローンはまさかの、俺のクローンだったのだ。

 

 「こいつは倒さねばならない!ルージュ、そして二人とも、行くぞ!」

 

「よ、よーし!いっくわよ!」

 

「マター。偽物が本物に勝つ通りはない。それに、キミには私たちがついている。…いけるな?」

 

「…もちろんだ」

 

 クローン剣士ダークマターとの戦いが始まる!

 

   ⭐︎

 

 クローンダークマターとの戦闘だが…しばらく戦っていると、ついに…。

 

 「すまない、私の体力が、限界だ…」

 

「アタシも…ごめんなさい……」

 

 メタナイトとルージュがダウンしてしまった…。

 

 正直、自分もパルルも限界はそう遠くない。

 

 …俺は一か八か、自分のクローンとの対話を始めた。

 

 「…お前の目的は、なんだ」

 

『ワタシ、は破壊と侵略…それだけ……それが、ダークマター……』

 

「違う…!俺はカービィと出会って、メタナイトと旅をして、多くのともだちに出会った!破壊や侵略に走らずとも、お前も満たされる生き方があるはずだ!」

 

『違う…違う、悪意と敵意、それがワタシの生きる……』

 

「…友情を知った俺は、お前などには負けない!」

 

 「いけるぞ!一気に決める、ダークマター!」

 

「あぁ、これで終わりだ!紛い物のクローン!」

 

 虹の剣と、パルルの槍がクローンダークマターの体を貫いた…。

 

 「終わった…か」

 

「……いや…どうやらこれは…」

 

 倒れたクローンダークマターは、再び起き上がり、そして…。

 

 『ワタシがダークマターだ…ワタシが、ワタシこそが…!』

 

 灰色の大きな目玉、「リアルダークマター ソウル」として蘇った…!!

 

   ⭐︎

 

 「はぁ…はぁ……こいつは……」

 

「…難敵、だな…」

 

 復活したダークマターソウルは、先ほどまでとは比べ物にならないほどの強さを見せていた。

 

 …その時、三度俺の持つアイテムが光り出した。

 

 プレズ・スージーから受け取った名刺だ!

 

 スージーの名刺は3Dプリンターのように何かを形成し出した…。

 

 そして出来上がったのは…。

 

 「これは…ロボボアーマー…!?」

 

 驚愕の声を上げるメタナイト。

 

 ピンク色の、カービィのロボットのような見た目のロボボアーマーは、パルルに近づき、そして…。

 

 「これは…私に乗れと言っているのか…。…いいだろう、なんだかわからないが、共に戦おう!」

 

 ロボボアーマーに乗り込むザン・パルルティザーヌ。するとロボボの見た目が黄色く変わり、大きな槍を装備した!

 

 「ロボボアーマー・スピアモード、か…フフ、そのキカイはどこまでも私の予想を遥かに超えてくる」

 

「ザン・パルルティザーヌ。その槍で、あの悪しき心にとどめを刺せ…!」

 

「あぁ!貫けぇぇ!!」

 

 ロボボアーマーの槍は、リアルダークマターソウルの目玉を、確かに…貫いた。

 

 と、同時にパルルの乗っていたロボボアーマーも塵と成って、消えていった…。

 

 『な、何故……だ…』

 

「…すまない。俺の…勝ちだ」

 

『グッ……次に会う時は、仲間になる道もあるのか…?』

 

「あぁ。きっと、そうだ」

 

 俺がそう言うと、リアルダークマターソウルは、静かに地に降り、そして…。

 

 ドロドロに、溶けていった。

 

   ⭐︎

 

 「…終わったな」

 

「…本当に、感謝する。間違いなく私たちだけではあのクローンに対抗できなかった」

 

「また助けられちゃったわね…!」

 

「…今回の相手は、特に見逃せなかった…それだけだ」

 

「…三度も世話になった。私たちから礼がしたい。もし時間があれば、我々の本部、神降衛星エンデへ来てくれ。きっと、ハイネス様も歓迎してくれるはずだ」

 

 神降衛星エンデ……おそらくそこに行けば、あのジャマハートの謎も解明されるのだろうか…?

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