Parallel Star Arise   作:小鳥遊銅拍子

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スペシャルページ3
【ロスト・エフィリス】
 かつて「新世界」に降り立った侵略種、「フェクト・エフィリス」は、二度カービィのキセキの力に敗れ、エフィリンと一つになった。
 だが極鳥から分離した際に、ごくわずかな力のカケラだけがアナザーディメンションへと流れ着く。
 哀れな侵略者の力の末路とは…!?


第五話 ベストフレンズ・嘘の楽園

 「…メタナイト、こいつ……」

 

「あぁ、こいつはもう……」

 

 ロスト・エフィリスとの戦闘が長引いている。

 

 最初は得体の知れない攻撃に戸惑いこそしたが、同じ攻撃しかしてこないため見切るのは容易で、どうやらもうロストエフィリスには、戦う力があまり残されていないのではないかと思われていた……。

 

 「…これでは、わざわざ我々が討伐する必要はないのではないか」

 

「私もそう思う。…だが放置しておくのも…」

 

 このアナザーディメンションの中で、二人で頭を悩ませていた。

 

 するとその時だった。

 

 「…アレェ?コイツ、こんなに弱かったノォ?なら話は早いネェ」

 

 マホロアだ。マホロアはロストエフィリスに近づき、そして…。

 

 「ウルトラ・ソード!!」

 

 どこからか超大型の剣を出現させ、ロストエフィリス目掛けて振り下ろした。

 

 「マッタク、手間かけさせヤガッテ……」

 

 ぼやきながら、マホロアは「ロストエフィリスだったもの」を抱きしめ、自身の体へと融合させた…。

 

 「マホロア……?」

 

「どういうつもりだ!」

 

「うるさいナァ…。いいよ、説明してアゲヨォ…」

 

 マホロアの説明が始まった。

 

 「コイツの真の名は、フェクト・エフィリス…天然の時空間移動能力所持者ダヨ。

 どうやら別の世界でカービィに倒されたらしいケド、紆余曲折を経て最後のひとカケラがこのアナザーディメンションに迷い込んだみたいでネェ…。

 とは言え、このマホロア様が前回戦った時は今の比ジャナイ強さを見せてくれちゃってサ……だからまた、誰かに倒してもらおうと思っていたんだケド…どうやらソノ必要すらなかったみたいだネェ」

 

「お前…お前はまたも…!」

 

「アレェ?怒った?…そんな上手い話あるワケないじゃナイ。また騙して悪いとは思ったケド、騙される方モ悪いとも思わナイ?」

 

 ここまでの話を聞いて、俺の中に一つの疑問が浮かんだ。

 

 「ひとつ聞きたい。お前はそのエフィリスの力を手に入れて、どうするつもりだ?」

 

「いい質問ダネ。…本当はもう少し、大きな力が得られると思っていたケド……コノ空間転移能力と僅かに感じる極蝶の力を駆使シテ、今度こそ銀河を征服するのサ!」

 

「そうか……ならば、メタナイト、征くぞ」

 

「あぁ…!マホロア、今度こそ決着をつけてやろう!」

 

「カービィもイナイ剣士二人組風情が、敵うと思ってるのカイ?……まぁいい、今度コソ支配してアゲルヨォ!!」

 

   ⭐︎

 

 「…強いな……」

 

「あぁ、流石に……」

 

「ハハハハハ!!惨めだネェ!!ここにはカービィも来られない。キミたちは、オシマイダヨォ!」

 

 魔術師として正体を表したマホロア、その力はダークマインドすら霞むほどの強敵であった…。

 

 連続高速ワープからの魔力弾やブラックホール、小さな鳥の化け物の召喚など、とにかく攻撃の手数が多い…。

 

 「以前戦った時より…強く…!」

 

「キセキの種族と極蝶が合わさればカケラと言えども流石、マスタークラウンをも超える力になり得るのか…クックックッ」

 

 マホロアの圧倒的な戦力に、我々はこの異空間で朽ち果てるしかないのか…と思っていたところ…。

 

 『アルジ、ワタシヲ裏切ルカ!!』

 

 突如、異空間に機械の声が響いた。

 

 「ローア!?…なんだこのいい時に」

 

『アルジハ、ワタシノ転移能力ヲ、必要トシテイタ!』

 

「そうだ、だが今となってはそれも用済みダ!エフィリスという新世界の力が手に入ったのだからネェ……!」

 

 マホロアがそう叫ぶと、ローアは我々の方へ進んできた。

 

 『オマエガソノツモリナラバ、コチラニモ「カンガエ」ガ、アル!』

 

 そう言ってローアは、我々にこう言った。

 

 『フタリノ剣士ヨ、ワタシニ乗ッテ戦エ!』

 

 「…なんだかわからないが、渡りに船とはこのことか…?」

 

「今はローアを信じよう。この体、預けたぞ」

 

 そしてローアに乗り込んだ我々。船内にローアの声が響いた。

 

 『ソノモニターカラ、強力ナ「ヘイキ」ヲ、使エル!好キニ使エ!後ハ任セタゾ!』

 

「わかった、必ず勝利してみせる!」

 

「古代ハルカンドラの力を見せてやれ!」

 

 突然の裏切りに激昂を隠せないマホロア。

 

 「ローアァァァ!!貴様ァァ…!!」

 

「覚悟、マホロア!」

 

「飛ばせ!ローア砲!!」

 

 俺たちはローアの最終兵器、ローア砲をマホロアへ撃ち込んだ…!!!

 

   ⭐︎

 

 「終わった…のか?」

 

「……あぁ、どうやら」

 

『フタリトモ、大丈夫カ』

 

 どうやらローアが諸々の衝撃から我々を守ってくれたらしい。

 

 「あぁ、改めて礼を言おう、ローア。感謝する」

 

「私からも。キミのおかげで銀河の危機は一旦、避けられた」

 

『照レル、モノダ』

 

「キミには本当に心があるのだな…」

 

『…ソウダナ。……ソウダ、キミ達ニヒトツ、預カッテイテホシイモノガアル』

 

「預かっていてほしいもの?」

 

『…イマ、ワタシノ本体カラ「エナジースフィア」ヲ一ツ、取リ出シタ。コレヲ持ッテイテホシイ』

 

 そう言って、ローアのモニターから歯車のようなものが落ちてきた。

 

 「これは…キミの体にとって大切なものではないのか?」

 

『アァ。ダガ、一ツ欠ケテイレバ、アルジノ悪行ヲ邪魔スルコトガデキル。……ワタシカラノササヤカナ、反抗、ダ』

 

 それを聞いてメタナイトはフッと笑い、スフィアを受け取った。

 

 「わかった。キミの要望に応えよう。…マター、これはキミが持っているといい」

 

「…これでローア、キミともともだち、だな」

 

『モチロン、ダ』

 

   ⭐︎

 

 「それで…マホロアは何処へ…」

 

『ワカラナイ。ダガ、アルジハ悪運ガ強イ。キットマダ、生キテイルダロウ』

 

「そうか……」

 

「だが、あれほどの攻撃を貰っては立ち直るのはそう簡単ではないはずだ。今は私たちの為すべきことを進めよう」

 

「…それもそうだ。では、我々はハルカンドラへ…」

 

『イヤ…マテ、前方ニ謎ノ「キカイ」ヲ発見……データヲ検索中…………ハルトマンワークスカンパニー製、特殊リレインバー……接近中…』

 

 「まっ……まさか…あの色は…!」

 

 メタナイトの顔色が、大きく変化していた……。




今回はWii編でした。ローア&ダークマター・メタナイトVSマホロア ロストという形で、ひとつまとまったのではないかと思います。
それでは次回、RBP編でまたお会いしましょう!
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