Parallel Star Arise   作:小鳥遊銅拍子

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スペシャルページ5
【カオス・ギャラクティックマルク】
 ノヴァの残骸に加え、銀河最強の剣士の亡骸をも取り込んだ道化師の成れの果て。
 完全に生気を失い、暴走するだけの力の塊に抗うことはできるのか?


第七話 ギャラクティック王への道

 カオス・ギャラクティックマルク…。

 

 かつてカービィから「マルク」という、カービィを騙し、ポップスターから全宇宙を支配しようと企んだピエロの話を聞いた。

 

 その道化師は、結局は魂までカービィに完敗し、脅威は消え去った……と、言われていた。

 

 しかし……。

 

 『ケヒヒヒヒ!!』

 

「剣が当たらぬ……」

 

「動きが読めませんわ…!」

 

「あの白き剣士の力をも取り込んだか…これは苦しい戦いになるぞ…」

 

 不規則にワープと攻撃を繰り返すギャラクティックマルク…3人がかりでもそれぞれなんとか避けるのに必死な状況だった。

 

 「…もはや虹の剣では間合いに入ることさえ困難だな…」

 

 その時、ギャラクティックマルクは体を真っ二つにして中央にブラックホールを作り出した…!

 

 僅かな油断を突かれた俺は、その圧倒的な吸引力に吸い込まれて…。

 

 「スージー!危ない!!」

 

 マルクに吸い込まれながら、スージーのリレインバーを力強く遠くへ蹴り飛ばすメタナイトの姿が見えた…。

 

 そして蹴りの反動により、メタナイトもこちら側に……。

 

 「メタナイト様!?メタナイト様ー!!」

 

   ⭐︎

 

 ブラックホール内……。

 

 「ぐああぁぁぁ……!!これは…!!!」

 

「くっ…!!ここが正念場だ……うあぁぁぁっっ!!」

 

 全方位から鋭い雷や燃える様な熱、凍てつく氷のような攻撃が降り注いでくる。

 

 「こんな…化け物……勝ち目はあるのか…がぁっ!」

 

「今は耐えるんだ……話はそれから…うぅっ!!」

 

 地獄のような攻撃は、想像を絶する時間、続いた…。

 

   ⭐︎

 

 ドンッ!

 

 「う…ここは……」

 

「……うん…?」

 

「やっと……帰ってきたぁぁ!心配したんだから…!!」

 

 …どうやら、ブラックホール攻撃は終わり、外へ戻ってこられたようだ。

 

 「…なかなか、凄まじかったな…」

 

「あぁ…だが、ギャラクティックマルクは未だ現在だ…。またあれがきたら、もう無理だろう…」

 

 とその時、スージーが口を開いた。

 

 「ワタシに考えがあるわ…少しだけ、時間を頂戴」

 

「…それに賭けよう」

 

「……時間稼ぎは任せろ」

 

 スージーは、何やらリレインバーの端末を操作し始めた。

 

 「…ちなみに、何をするつもりだ」

 

「封印していたあのシステムを、起動するわ」

 

「……まさか…?」

 

「…時空転移プログラム。これが最後の手段よ」

 

 なんだかよくわからないが、スージーとメタナイトの迫真の表情から推すに、とても重要なシステムを起動しようとしているらしい。

 

 ともかく我々は、スージーに攻撃が及ばぬように、マルクに攻撃を続けた…。

 

 

 「……そろそろ、限界だ…」

 

「…情けないが、私も…」

 

「……あともうちょっと………キタ!いくわよ、おいで!!戦艦ハルバード!!」

 

「なっ…!?」

 

 スージーの頭上に大きな星形のワープホールが開き、そこからメタナイトの所有する巨大戦艦、ハルバードが現れた!

 

 「なぜ、私のハルバードを…」

 

「…あの狂ったキカイを止めた時と同じよ。この船を、信じるわ」

 

「…わかった。二人とも、乗れ!」

 

 言われるままに、ハルバードに乗り込む。

 

 すると、メタナイトは何かを閃いたのかこう言った。

 

 「マター。その虹の剣を貸してくれないか」

 

「あぁ、預けよう」

 

「感謝する。では行くぞ!」

 

 虹の剣を受け取ったメタナイトは、ハルバードの甲板に空いている鍵穴のような穴に、虹の剣を突き刺した。

 

 すると、ハルバードが虹色に輝き出した!

 

 「おぉ、これは…」

 

「戦艦ハルバード・スーパーレインボーですわ!!」

 

「…これで決めよう。レインボーバスター!!!」

 

 ハルバードから放たれた七色の弾幕が、ギャラクティックマルクを貫いて…。

 

 『ギャァァェェェェェ!!!』

 

 耳をつんざく悲鳴が聞こえた後、遠くへと飛び去っていってしまった。

 

 「…逃げたぞ」

 

「逃すか!ハルバード、最大出力で追いかけるぞ!!」

 

   ⭐︎

 

 「そろそろ追いつきそうなものだが…あ、あれは…」

 

「…これは…銀河の果ての大彗星…?」

 

 ギャラクティックマルクを追いかけている内に、どうやらギャラクティック・ノヴァを発見したようだ。

 

 「やっと見つけましたわ…!そうしたら、後は…」

 

 その時だった。

 

 もはやボロボロのギャラクティックマルクが、ノヴァに飛び込むようにぶつかっていったのだ。

 

 ドォン……!!

 

 そうして、銀河最強の道化師、カオス・ギャラクティックマルクと、銀河の果ての大彗星、ギャラクティック・ノヴァは……爆散した…。

 

 「…なんだと…」

 

「くっ…迂闊だった…!」

 

「あ…あぁ、そんな……」

 

 倒れ込むスージー。

 

 …だが、メタナイトはスージーにこう語りかけた。

 

 「……夢の泉だ」

 

「…え?」

 

「銀河に点在する星々の中には、『夢の泉』と呼ばれるパワースポットがいくつか存在している星がある。それを巡ることで、ノヴァを復活させることができる」

 

「…夢の、泉……」

 

「私たちは、そこまで付き合うことはできないが…。…応援している。カンパニーの繁栄と、スージー、キミの夢を」

 

「メタナイト……」

 

 …そして、スージーはメタナイトに抱きついた。

 

 「……ひと段落ついたら、またプププランドに遊びに来るといい。…押し売りセールスはごめんだが、な」

 

「…ありがとう、メタナイト…」

 

「…さあ、私たちも行かなくては。…さらばだ、スージー!」

 

 そう言って足早にハルバード艦内へ引っ込んでしまったメタナイト。

 

 「……メタナイト」

 

「照れ屋さん、ですわねっ!」

 

「全くだな」

 

「…そうだ、ダークマターさん…これ、お近づきの…いえ、おともだちの印……ですわ!」

 

 スージーは、何かを差し出した。

 

 「これは…?」

 

「ワタクシの名刺ですわ。…あの……感謝、致しますわ」

 

「こちらこそ。ありがたくいただこう。…それにしても…キミたちは、良い関係だな」

 

「うふふ…。…そ、それでは、またお会いする日まで、さらば、ですわ〜!」

 

「あぁ、また会おう」

 

 スージーはリレインバーに乗り込み、夢の泉を探すため、どこかへ飛び去っていった。

 

   ⭐︎

 

 ハルバード艦内。

 

 「メタナイト、顔が赤いが」

 

「なっ…!そんなことはない!」

 

「……これが、羨ましいという感情なのか…?」

 

「…何か言ったか?」

 

「なんでも、ない」

 

 「それで、これからどこに向かえばいいのだろうか」

 

「……それについてだが、何やら謎の要塞が見えるのだが」

 

「…本当だな。……ん…?」

 

「どうした」

 

「……同族と同じ、あの気配が僅かに…」

 

「本当か。では向かうとしよう」

 

 なんだ、あの暗黒要塞は…?




RBP&USDX編でした。スージーとメタナイト、イイですよね。僕は好きです。
さて、次回からはいよいよスタアラ編に入ります。それではまた!
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