人とは何ぞや   作:オオタ キム

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青銅5人のその後について。
各種派生作品の設定を絡めております(Ωは含めませんが)

話を進めていく途中で改定するかも?



0. エピローグ ~在野にて

 長く感じた神々との闘いがようやく終わり、地上に平和がもたらされた。

 海界・冥界の王からの提案により、地上への手出しをせず何かあれば共闘する代わりに、自軍の立て直しとして聖戦で死んだ者を復活させる事に同意、聖戦を駆け抜けた闘士や関係者が戻ってきた。

 ただ、無限に生き返らせるのは冥王が理を外しすぎるということで、聖域内内戦の前哨戦である銀河戦争以降の者に限らせた。

 また、元々肉体があるアテナと違い、肉体がない王らは依代本人の意識を邪魔しない程度に体を使う事を要求、当人らもその条件を認めた。

 (尤も大量の人間を生き返らせる等、絶大な神力(デュナミス)を発揮する場合は当人の意識を押しのけて出てくる必要があるのだが)

 

 あれから年月が経ち、星矢たち元・青銅(ブロンズ)聖闘士(セイント)(現在は黄金(ゴールド)に昇格)は聖域(サンクチュアリ)からの細々な任務をこなしつつも、表面上平穏な日々を送っていた。

 

 射手座となった星矢は城戸財閥系の企業に入るために大学三年生になっていた。

 アテナ沙織による一般の人と同じような人生を出来るだけ歩んでほしいという願いもあるが、自分が聖闘士だとバレないようにするのもまた、任務において有用なのも自覚している。

 中学編入当初こそ「銀河戦争というグラード財団の宣伝に利用された可哀そうな少年」と色眼鏡で見られた事もあったが、根っからの人懐っこさからクラスメイトにすぐ溶け込み、友人もすぐ出来た。

 

 高校までは同じ学校、学年で幼少時からの親友でもある瞬は、大学では医学部に進みたいという事で別の大学に進んだ。

 それだけではなく、スカウトによる勧誘と沙織の「芸能界にも人脈を確保しておいて」という意向により、タレント活動もしているので、かなり忙しくしている。(それ以外も忙しい理由はあるが)

 それでも星矢とは今でも家の行き来をする親友には変わりがない。

 

 大学四年生の氷河はロシアに戻らず、日本で大学院を目指している。

 極東地域も以前に比べたら豊かになったとはいえ、まだまだ貧しい。

 得意の物理分野をさらに研究し、いかに皆が豊かに暮らせる研究をしたいからだ。

 黄金にもなれば、瞬間高速移動(テレポート)念動力(サイコキネシス)あたりは必須能力なので、沙織も守れ、いざとなればすぐに戻れる日本が最適なのだ。

 

 紫龍はすぐに五老峰に戻り、養子の翔龍を育てつつ弟子をとって次代聖闘士を育てている。

 沙織には「せめて高校ぐらいは出たら」とも言われたが、春麗との時間を最優先したかったのだ。

 先代天秤座でもある老師・童虎の願いでもある「春麗を守ってやれ」をようやく実践できる世になったのだから、今までの罪滅ぼしもあるのだろう。

 しかるべき年齢に達すると春麗と正式に結婚もした。

 その師も春麗の妊娠が分かると安心したかのように老衰で逝き、紫龍は父や師としての責任感をより強くなった。

 

 一輝は暗黒(ブラック)聖闘士(セイント)も復活したのを知ると、沙織に「飛び級で大学を卒業したい」と急に申し出た。

 今まで日陰道を歩んできた暗黒聖闘士や、痩せた土地であるデスクィーン島で暮らす人々を如何に豊かにするかを学んで実践したいと説いたのだ。

 沙織から「なら本場アメリカで挑戦なさい」と言われ、自頭が良い一輝は実際17歳で飛び入学、20歳になる前に卒業してみせた。(当時日本ではちょっとした話題になった)

 その後デスクィーン近くにハインシュタイン社出資の元、IR施設を創業、今では東南アジア圏で数か所を運営する経営者としても話題になっている。

 

 

 これはそんな彼らの軌跡である。

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