例のキャラ達が出てきますが、平時なのでラフな格好です。
翌日、俺は朝食代わりのパンを食べながら、色々考えていた。
もし日本のどこかの支社に連れて行ってもらうのなら、就活用スーツの方が良いのかもしれない。
近くの支社までは列車で何時間もかかるし、学校前で待ち合わせならテティスさんが車で連れて行ってくれるのかな。
などと色々考えていたら、もう5時15分じゃないか。
あわてて髭をそって身支度すると(スーツを着て、ジャージや運動靴を持ち込む事にした)、学校前に向かった。
45分に学校前に到着すると
「オハヨウゴザイマス、トウカイさん」
テティスさんが既に着いているじゃないか、早いなあ。
「おはようございます、テティスさん」
俺も挨拶をする。
ただ、周りには車が止まってないが、泊っている旅館にでも駐車してるのかな。
それとも列車か?
「俺、英語は得意なんで英語でも大丈夫ですよ」と英語で返すと、
「ありがとう、ならば私も英語で喋りますね」
「スーツで来られたんですね」
俺の姿を見て疑問に思ったらしい。
「大丈夫です、運動出来る格好はこのカバンに入れてますので、後で着かえられます」
そういうとテティスさんは微笑んでくれた、マジ天使。
「今から向かう場所は、誰にも喋らないでくださいね」
俺の手を握ってきた。
何、もしかしてイケナイ場所?
急にドキドキしてきたぞ、俺!
「目を瞑ってください」
そういわれて瞼を閉じると、ふっと浮遊感を感じた。
「もう、目を開けて良いですよ」
そういわれて周りを見回すと、まるでヨーロッパの古代遺跡のような場所いた。
そして潮の香りと高湿度、上を見ると魚が泳いで・・・なぜ空に魚が!
いや、よく見ると上が海、なのか?
「ここは海底の水族館みたいな場所で、保安部の本部ですか? いや、まず何故一瞬でこんな場所にいるんですか?!」
そうだ、一瞬でこんな所に移動したのがおかしいのだ。
「それはお前がテティスのテレポートに乗ってきたからだ」
声がする方を見ると、背が高くて金髪長髪、テティスさんとは対照的にTシャツでラフな格好をした男が立っていた。
「カノン様」
スーツのテティスさんが、Tシャツの男に対して跪く。
今時リアルで跪くのを初めて見たが、あのカノンというのがここのボスなんだろうか。
しかし、あのカノンという男から強大な強さ感じる。
そういや、テティスさんからも強さを感じたが、あの時は美人すぎて気づかなかったぜ、くそ。
「俺はカノン。ここの筆頭とさせて貰っている。お前がヒロシ・トウカイだな」
強い男から話しかけられて、びくっとした。
「はい、そうです」
テティスさんとは別の意味で緊張する。
筆頭ということは、保安部のボスで良いんだよな?
「動きやすい格好は持ってきているな? そこに更衣室があるから着かえてくれ。力を見極めさせてもらう」
そういうと、テティスさんに神殿風の建物の一つに案内された。