ありふれてないアークスはその力で何を守護るのか   作:時空 雄護

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数えてみた感じ、一ヶ月以上ははたってると思うので、地上に出るのは一ヶ月半後ということにします。
あと、小説仲間から「ハーメルンだと台本形式は好かれてない」と聞いたので、今回から一人称形式で行こうと思います。下手だったら遠慮なく言ってください。初めて書くものなので


大迷宮のさらに下へ…

 

―――オルクス大迷宮―――

~清水Side~

南雲がオルクス大迷宮の奈落に落ちてから、一週間と半分が経った。

あの日から数日たった日に旅に出る累斗と廻斗、ルーサーさん、そして【巨躯】(エルダー)ことゲッテムハルト(脳筋バカ)さんと一緒に「オルクス大迷宮」へと足を運んでいた。

事前に情報を手に入れて、光輝達がいないタイミングで迷宮内へと入ることになったんだが…。

「んなまどろっこしいことしなくてもいいじゃねぇか、なんだ?勘違いでもされてるのか?」

「そういうことじゃないんだよ。」

ゲッテムハルトさんのの疑問に対して、累斗が答える。

「今あいつらは俺たちがいなくてもなんとかなるように訓練してるんだ、その途中で俺たちと会ってみろ、意味がなくなる。」

「ッハ、相変わらずお仲間意識が高いことで、守護衛士(ガーディアン)さんよ。」

「……………。」

「…頼むから無言で笑顔になりながら拳を上げんな!怖いんだよそれ!?」

俺が知ってる通りの性格のゲッテムハルトさんなんだが、累斗の「無言+いい笑顔+フォトンを纏った拳」を見ると凄い怖がる。コジ…じゃなくてフォトンパンチはそんなに痛いのだろうか?

「それで、どこまで潜るつもりだい?情報によれば、君たちの同期たちは60層…君たちが戦ったというベヒモスがいる階層にもうすぐたどり着くそうだぞ。」

ルーサーさんが得た情報を言ってくれる。

60層…檜山がやらかして飛ばされたあの階層…か…。

「どうするんだ?」

俺はそのまま累斗に促す。このパーティのリーダーは累斗だ、パーティメンバーはパーティリーダーの指示に従うのが常識だ。

「…今回潜る目的として、大迷宮のさらに下にある【真の迷宮】に挑戦して、とある魔法を手に入れるためだ。」

「とある魔法?」

累斗からはある程度迷宮の真意を聞いてはいたが、魔法については初めて聞いた。

「神代魔法というものだ…詳しくは迷宮に潜ってから話す。受付してくる。」

そう言って、累斗が受付窓口に行く。俺たちの分もやってくれるとのことだ。

「おい、清水つったか」

「?はい、どうかしましたか?」

急にゲッテムハルトさんに声を掛けられ、困惑する。俺なんかやっちまったっけ?

「てめぇはまだまだ弱ぇ。いくら慣れたつっても俺たちより場数は踏んでねぇ。」

「…はい。」

実際その通りだ。アークスとして戦い続けたこの人より、自分はまだまd「だが、あいつが認めた奴だ。背中は任せたぜ?」

「……え?」

今、認められた?自分が?

急に認められて困惑する俺の前で、ゲッテムハルトさんとルーサーさんが口喧嘩をし始める。

「いきなりそんなことを言うとは、やはり君は『ツンデレ』というものだね?もう少し優しくしたらどうだい?」

「うるせぇルーサー!つかツンデレってなんだ!?俺だっててめぇと違ってまともな頭してるわ!」

あ、ゲームでよく見た光景だ。

「受け付け終わったぞ、さっさと入る……喧嘩してる暇あったら廻斗みたいに武器の整備でもしてろよ。」

戻ってきた累斗が二人の口喧嘩を止める。やっぱよく見た光景なんだろうか。

「ったく、なんでこいつもついてくるんだよ。研究者だったら部屋にでも引き籠ってろよな。」

「それはこちらの台詞だよ、君のような脳の中身が筋肉と戦いだけのアークスとは嫌だね。」

「んだとこの全知(笑)研究者!」

「君は闘争(笑)アークスだろう?」

「あぁん?」

「んん?」

あーもうめちゃくちゃだよ、入口の前で喧嘩を始めちゃった…あ、累斗と廻斗が二人の後ろにって手刀で気絶させた!?

!?

「さ、行くぞ清水。ここで道草食ってる場合じゃない。」

「お、おう…。」

累斗と廻斗が気絶した二人を藁縛りで縛って背中に背負って迷宮内に入っていくその後ろをついていく。

序盤からこんな雰囲気で大丈夫なのかな…?

 

 

 

 

 

 

―――オルクス大迷宮内 20層―――

 

~ゲッテムハルトSide~

ギルドに無理やり気絶させられて、気づいたら大迷宮とやらの20層に着いていた。

あいつが聞いたが、この階層でトラップを踏んだ方が下に行くのが早いっていうがどういうことだ?

「清水、あの時壊れた壁の方向は覚えてるか?」

「あぁ、そこに打ち込むんだろ?」

清水がギルドの指示に従って壁の一部をランチャーで破壊した。するとそっから緑色の石が出てきた。あれがトラップか?あんなのに引っかかったのか?

「おい清水、あんな分かりやすい罠に引っかかったってのか?」

「俺じゃなくて別の奴が、ですけど…。」

「そいつ馬鹿だろ。」

流石の俺でも理解するぞ、こんな罠。そいつどんだけ馬鹿なんだ?

「ふむ…あの鉱石は街でも見かけた指輪などの宝石に似ている。宝石の原石といったところかな?それで魅入られたものが触ってトラップが作動する、という感じだね。」

「正解ですルーサーさん。」

「ということだゲッテム、何か投げろ。」

「俺かよ!」

くそっ、こういう時に俺を名指ししやがって…。

「オルァさっさと起動しやがれ!」

近場にあった石を思いっきり投げる!つかこれで起動するか…って起動すんのかよ!

「ヨシ!(現場猫)全員戦闘態勢そのままでいろ!」

ギルドが指示して間もなく、魔法陣で俺たちは飛ばされた。

 

 

 

 

 

―――オルクス大迷宮 60層―――

~累斗(以降、ギルド)Side~

あの時と同じように、この階層に飛ばされた俺たち。

「清水!お前は念のためトラウムソルジャーを殲滅!ゲッテムとルーサーは清水の援護!廻斗、俺たちは奴を殺るぞ。」

「了解!」

「あいよ!」

「了解した。」

「了解…来るぞ…。」

「分かってる…!」

廻斗が警告した直後、あの時と同じ形で現れ、咆哮をするベヒモス。

一瞬だけ、清水がベヒモスの咆哮を聞いて委縮しかけるがすぐに構える。

「さぁこいベヒモス…ここがお前の死に場所だ…!」

「リスポーンするだろうがな」

「うるせぇ!」

余計なことを言うペルソナにツッコミしながら俺たちはベヒモスを秒殺(・・)しにいく。

まずは機動力を削ぐ!

「武装形成 【空想武装】…《狂乱ミラーバレット》!」

青色の無骨な二丁銃の片方(レイTマシンガン)を媒体に、妖しく輝く龍と歯車の細工がされている大型銃を生み出す。

前世と今世、両方の時代の知識を元に生み出した、自身創作の銃、《狂乱ミラーバレット》。

少しクサい名前だが、その名に相応しい能力を秘めてるこの銃を、ベヒモスの足元に向かって打つ。

「グウォ!?グルァァァァァァァァ!!」

この銃の弾丸には着弾した瞬間に周囲を凍らす能力がある。これでベヒモスの足を凍らした…!

「ついでだ、これでも喰らってろ… 滅氷月牙(ショットパレット)!」

銃口に溜まったエネルギーを放つ。それが途中で龍の形になりベヒモスに当たる。

「ペルソナ!」

「…武装形成 【空想武装】…《煌炎バルグレン》!」

ペルソナが手に持つ青色の無骨な二刀の剣(レイDブレード)を媒体に、黄金色と緋色の二振りの短剣を生み出す。

たしかあれは「魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)」に出てきた竜具(ヴィラルト)の一つ。その能力はその名が示す通り

「燃やし尽くしてやる…双焔旋(フランロート)!!」

ベヒモスを切るたびにその切り傷から炎が燃え上がる。その炎は尽きることなくベヒモスの体に燃え広がっていく、これがバルグレンの能力だ。あとは真っ向から両断にしてやる…!

「武装形成【ソード】…光纏剣クラースエッジ!!」

その手に幻想的な輝きを放つ刀身を持つ大剣(光纏剣クラースエッジ)を手に持ち、フォトンの刃をベヒモスの背以上にまで展開する。

「行くぞベヒモス…これで終わりだぁ!!!」

上段にソードを構えて、ベヒモスに突撃する。

一・刀・両・断・!

俺が通り過ぎてからすぐ、ベヒモスは断末魔をあげずに真っ二つに割れていく。

「……っし!」

静かにガッツポーズをしていると、向こうも終わったのか清水が叫ぶ。

「おぉーい!こっちも終わったぞー!」

 

 

 

 

 

~Noside~

「しかしこのベヒモス、中々強かったじゃないか。」

そう言って、真っ二つに割れたベヒモスの死体を調べ始めるルーサー。

「体内にはまだ魔力が残留している…この残留量から見るに本能的に身体能力を増長する魔法を継続して使っていたみたいだね。興味深い…!」

そう言い、その目を輝かすルーサー。しかしその後ろに立つ累斗に気付くと、仕方ないといった雰囲気で死体から離れる。

「全く、科学者としての仕事もさせてくれないかね?」

「生殺与奪権」

その言葉を聞いた瞬間、顔を青くするルーサーとゲッテムハルト。

「あー…って握ってるの!?」

どういうことかを知っている清水が、いまだに持っていたのかと驚く。

「茶番はそこまでだお前たち。」

その流れをぶった切るように、話をしようとする廻斗。

「この奈落の底に、南雲はいる。」

「「……………。」」

橋の横にある奈落を見据えて、黙る元ダークファルス二人。

「南雲は……変わってる、んだよな?」

「あぁ。」

清水からの問いに答える廻斗。

「魔物の肉を喰らい、本人が化け物だと自負するほど変わっている。性格も大きく変わっている。会えばわかる。」

今の南雲の状態を淡々と語る累斗。その顔は少し沈んでいる。

「そっか……んじゃ行こうぜって言いたいけど、どう行くんだ?」

清水がそう言い、四人の方を向くと、累斗の横に小型のテレパイプが開いているのを見て驚く。

「ウォワ!?なんか開いてるけどいいのか?」

「問題ない、これで行く。」

そう累斗が話すと、テレパイプから何かが飛び出してくる。

それは、あのライドロイドに酷似しているが大きさが違った。

形は戦闘機のように変更され、大きさはいわば日産のフェアレディZ三台を三角の形に並べた大きさ。累斗専用なのだろう、赤と黒のメインカラーに白のサブカラー。通常のライドロイドとは違ってちゃんとした座席があり、運転席だろう場所の機体前方に一つ、後方に座席が7つある。

その名は「守護衛士(ガーディアン)パーティ専用ライドロイド【RLカスタム 天翼(シエルエール)】。

守護衛士(ガーディアン)である彼と、その仲間たちのために作られた、専用ライドロイドである。

「おいおい、こんなもん持ってたのかよお前!?」

ゲッテムハルトが驚く中、ルーサーはまた目を輝かせて天翼に触れる。

「この装甲はA.I,Sに使われていた装甲と同じ、この大きさで空に浮かぶことができるほどの動力、更に自衛用の武装も……僕の知らない間にこんなものが作られていたのか!!」

ヲタク特有の早口のように口を動かすルーサー。それを見て引いているゲッテムハルト。

「すげぇ……こんなの作ってもらったのか?」

清水もまた目を輝かせながら累斗に聞く。

「技術班の試作品のテスターをしてたらいつの間にか、だがな。」

そう言って、天翼の運転席に飛び乗る累斗。

「さ、乗れ。」

累斗が全員に促し、全員が座席に座るのを確認した累斗が天翼を浮上させる。

「待ってろよ南雲…!」

そして、彼らは奈落の底へと向かっていく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――To be continued…―――

 

 

 

 




現在のパーティ

技嶋 累斗/ギルド Lv100 クラス Hu/Et

技嶋 廻斗/ペルソナ Lv100 クラス Fi/Et

清水 幸利/??? Lv73 クラス Re/Fo

ルーサー Lv91 クラス Fo/Te

ゲッテムハルト Lv83 クラス Fi/Hu
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