ありふれてないアークスはその力で何を守護るのか   作:時空 雄護

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今回から前書きと後書きにちょっとした設定やら小話を載せていくことにします。
では早速本作の主人公である「技嶋 累斗」の設定をば


技嶋 累斗 アークス名【ギルド】
本作の主人公。性格云々はアバターの設定として「基本的」にPSO2の安藤と大体は同じ。
しかし前世の記憶があることにより、安藤よりかは普通の感性である。
それでも【守護衛士】として戦ってきた記憶や経験があることで戦闘力は現在クラス内ではずば抜けて高い。遠くない未来で南雲ハジメが真のオルクス大迷宮で強くなって帰ってくれば話は別である。


第三話 異世界 トータスの状況

 

~累斗Side~

突如起きた謎の現象に、クラスの誰もが目をつぶったり手や腕で顔を覆ったりするなか、一瞬だけ目をつぶっただけの累斗と廻斗。今までの経験のこともあり、慣れているようだ。

そして、二人は先に周囲から無数の気配を感じゆっくりと視線を動かしていく。

二人の目に飛び込んできた最初の光景は、巨大な壁画であった。

縦横十数メートルはあるだろうそれには、麗しく、中性な顔立ちをした人物が描かれていた。

しかし累斗と廻斗は、その絵に気味悪さがあることをを一瞬で感じ取り、別のものへ目線を変える。

そして自分たちが巨大な空間にいることを把握する。

大理石であろう素材で作られた建築物となっていて、巨大な柱に支えられたドーム型の天井がある。言うなれば大聖堂だろう。

そして二人は自分たちがその建築物の最奥の台座の上にいることを把握する。そして、自分たちを囲む無数の存在に目を回す。

少なくとも30近くいる人のほとんどが、祈りをささげる状態でいる。纏っている煌びやかな服装が、正に聖職者だと思わせている。

その中にいた、一人の老人が台座の方へ進み出る。老人といっても、その身に纏う覇気が普通ではないことを見抜いてる累斗と廻斗は、少し警戒している。そしてその老人は、クラスメイト達に声をかける。

老人「ようこそ、トータスへ。歓迎致しますぞ、勇者様とその同胞の皆さま。私は聖教教会にて教皇の地位に就いております、イシュタル・ランゴバルドと申す。以後、宜しくお願い致しますぞ。」

そう言って、イシュタルと名乗った老人は、好々爺然とした顔を見せていた。

 

 

 

少し時間が経ち、累斗達は大広間へと移動していた。

この大広間も、先ほどまでいた大聖堂と同じように煌びやかな作りとなっている。一般人であるクラスメイト達から見ても、置かれている物や壁紙、床の作りが職人の技で作られたものであると認識しているようだ。一方で。

累斗(こうも煌びやかだとオメガの国を思い出すな……)

累斗は、かつて経験した戦いの一つである【異世界オメガ】での記憶を思い出していた。

そして、この大広間に来るまでの間に誰も騒がずにいるのは、今だ現実だと理解してないものが多く、イシュタルが説明すると言ったことが要因だろう。だが一番の要因として

累斗「うろたえるなぁぁぁぁ!」

…と、累斗が声を張り上げたのが大きいだろう。因みに、南雲や清水はそれ言ってみたかった!という顔をしていた。隣にいた光輝が苦笑いしていたのは仕方ないだろう。

教員より教員してると、涙目で畑山 愛子先生が言っていたが気にしないでおこう。

全員が、大広間にあるテーブルの席に着席すると、そのタイミングでカートを押してメイドがやってくる。

そう、創作物の中でしか見れなかった本物の、美女・美少女のメイドである!

累斗(メイド……ルコットは確かそうだったな…彼女はただのメイドじゃなかったが)

他の生徒たちがメイドに興味津々の中、一人かつての仲間を思い出す累斗。この男、冷静すぎる。

全員に飲み物がいきわたると、それを確認したイシュタルが話し始める。

イシュタル「さて、あなた方はさぞ混乱していることでしょう。一から説明させて頂きますので、どうか私の話を最後までお聞き下され。」

そう最初に言い、話を始めたイシュタルの話は、実にアニメなどで聞くような、ファンタジーでテンプレで、それでいて勝手なものである。要約すれば……

 

・この世界の名は「トータス」

・このトータスには大きく分けて「人間族」「魔人族」「亜人族」の三つの種族が存在する。

・人間族は北、魔人族は南を支配している。亜人族は東の巨大な樹海の元で暮らしている

・人間族と魔人族は、かれこれ数百年戦争をしている。

・魔人族は数が少ないが、一人ひとりが強く、近年は魔物を使役し数のアドバンテージを覆されてしまった。

 

イシュタル「あなた方をこの地に召喚したのは「エヒト」様です。我々人間族が崇める守護神にして、聖教協会の唯一神であり、この世界を作られた至上の神であります。おそらくエヒト様は………。」

イシュタルが話を続けてる最中、累斗に小さな声で南雲が声をかける。

南雲「最悪のパターンじゃなくてよかったよ……。」

「だな……。」

南雲「……どうする?このままだと戦う感じになるんだけど…。」

「それについては……ちょうど先生が聞いてくれるようだ。」

その言葉通り、イシュタルが話し終わったところに、愛子先生が猛然と立ち上がり、抗議し始める。

愛子「ふざけないで下さい! 結局この子達を戦争の道具にするってことでしょう! そんなの許しません! ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を帰して下さい!今すぐ!絶対ご家族の皆さんが心配しているはずです! あなた方のしたことはただの誘拐なんですよ!」

その小さな身でイシュタルに対し抗議をする姿に、大抵の生徒が庇護欲を掻き立てられる。

しかし、イシュタルが放った次の言葉に、誰もが凍り付く。

イシュタル「お気持ちはお察ししますが……あなた方の帰還は、現状無理なのです。」

愛子「………え?」

その場が静寂に満ちた。クラスのほとんどがその言葉の意味が分からない、という顔でイシュタルを見た。

「現状は、なんだな……つまり可能性はあるってことか。何かを手に入れたりすればいけるんだな?」

しかし、そこに累斗が立ち上がり、イシュタルに問いかける。その問いにイシュタルは少し不思議そうな顔をしながら

イシュタル「可能性としては低いですが、その通りですな……なぜ、元の世界にに戻ろうとするのですか?あなた方は選ばれたものなのですぞ?」

侮蔑も入っているのだろうか、少し細めた目で累斗を見る。

「なぜ、と言われてもな……俺たちは戦争どころか戦いの「た」すらやったことのない、ただの一般市民だ。一部は剣道だったりをしているが…それでも戦争に参加できるほどの実力じゃない。そんな連中にいきなり「この世界のために戦え」なんて言われても、困るのが普通だ。それとも、戦わなければ生き残れないとでも?」

そう言い終えると、椅子に座り込み、目を瞑る。その態度に一瞬イシュタルがイラッとしたようだが、すぐにその気持ちを引っ込めた。

イシュタル「では、戦う意思を持つものだけは戦争に参加してもらいますぞ。それでよろしいですかな?」

そうイシュタルが言うと、何人かの生徒が息を吐く。

そして、戦う意思を持つ生徒たちがすこしずつ声を上げる。

光輝「俺は戦うつもりだ。累斗の言う通り、俺たちは戦争なんて経験したことはない。でも、俺は目の前で救える命は、できるだけ救いたいんだ。」

坂上龍太郎「お前ならそう言うと思ったぜ。だったら俺もやるぜ!お前ひとりでやらせねぇよ!」

八重樫雫「累斗君の言う通りなのよね、ホントに……でも、今はやるしかないのよね。」

香織「え、えぇと……雫ちゃんがやるなら、私も!」

光輝の声に続いて、彼の幼馴染たちも声を上げる。それに続いてクラスメイト達が続々と参加の意図を示していく。先生が涙目で見て訴えているようだが、光輝が作ってしまった流れは止まらなさそうだ。

結局、全員参加するという流れになってしまった。しかし累斗と廻斗、南雲以外の生徒たちは戦争の恐ろしさをよく知らないだろう。いや、、これは一種の現実逃避として同調したのだろう。

だが、累斗・廻斗・南雲派はイシュタルを観察していた。

イシュタルの顔は実に満足している表情をしている。だが、三人は

(((こいつ、光輝がいの一番に声を上げると分かってあぁ言ったな。)))

三人が少し険しい表情をし、イシュタルのことを警戒していくことを心の中で誓った。

 

 

 

 

 

 

To Be continue……

 

 




こちらでは廻斗の設定を載せます。
技嶋 廻斗
かつてはアークスとして戦っていたギルドの並行同一体の一人。そしてダークファルス【仮面】であった存在。詳しい設定は今後設定集で書く予定。
戦闘能力は累斗と全く同じ。だが時間逆行を繰り返していたからか、経験は累斗より多く、例え人でも容赦なく倒す姿勢である。
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