短編集(仮)   作:くまたいよう

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たまにはギスギスしない系。


木場佑斗の任務 ※日常系だけど閲覧注意?

木場祐斗です。

 

僕は部長からの密命を帯びています。

 

と言うのは、最近イッセー君が家から時折抜け出して帰って来て?暫く皆の前に姿を見せないのです。

 

説明不要な理由で暴走しそうな部長達を止めたのですが?代わりに僕がイッセー君の追跡を行う事になってしまったのです。

 

部長達は、またイッセー君が新しい女を作ったと勘繰っていますが・・・・見た感じは女の子と密会って感じではないですね、特にオシャレしてもいない・・・・ですが、何故か静かに覇気が漂っています・・・・って、何事でしょう!?

 

イッセー君とは別の方向から、ヴァーリ、サイラオーグさん、曹操!?

 

な、何だと言うんだ?

 

ま、まさか・・・・ライバル達が、定期的に集まって戦っている?

 

い、いや・・・・協定や情勢関連等がわからない面子ではない・・・・多分。

 

けど、仮にそうだとしたら・・・・何故、僕はあの中に入れないんだ?と、嘗てエクスカリバーの件で抱いたような暗さに迫る感情が僕の中に渦巻いて・・・・その間に四人は無言でどこかに歩き出した。

 

ちょっと待って?あの方向って、普通に住宅地か商店街とかしか無いんだけど・・・・とか考えながら追跡してたら?な、何だ?向こうから来てすれ違った人達から、久し振りに嗅いだような匂いが?

 

進む程に少しずつイメージが鮮明になって来て漸くわかった。

 

あ、そうか・・・・これって『ニンニク』・・・・ギャスパー君がいるから控えてるんだよね?以前にシトリー眷属とのレーティング・ゲームでしてやられたから多少混ぜたりな料理を食べたり特訓して徐々に克服の兆しは出てるけど、まだ普通にやるのは気の毒だ。

 

そう言えば、もう昼食時・・・・あれ?四人が小さめの店に入ったけど、店の名前は・・・・?

 

『ラーメン字朗』?

 

「何だ?グレモリーの騎士君かよ?」

 

後ろから来たのは『美猴』?何故かと問うたら今日は一人であの店にと行こうとしただけと、面白いから見てみるか?と誘われた。

 

そして、四人は食券を買って席に着いた。

 

『ニンニクは?』

 

そう店主?から問われて・・・・四人共に?

 

『ヤサイマシマシニンニクアブラカラメ』

 

何の呪文?と思っていたら、次々と皆の前にラーメンが並べられた?

 

・・・・って、何なんだ!?

 

あ、あの丼に遠目からでもわかる山盛りになった野菜、角煮みたいな厚さの肉がどっさりと?

 

四人が何か丼に箸を入れたら上下が入れ替わり?見えた麺は・・・・ラ、ラーメンと言うよりうどんじゃないか?

 

そして、戦いは始まった。

 

そう、戦い・・・・戦いだ。

 

四人はひたすら無言で麺を貪るように啜る。

 

あ、あの四人の周囲から漂う気は一体・・・・そして、僅差で・・・・イッセー君が勝った。

 

初勝利!と叫んだ。

 

豚が一枚程度の差で、サイラオーグさんに曹操にヴァーリと食べ終わっていた。

 

四人は明らかに再戦を誓う雰囲気を漂わせて、それぞれの帰路に着いた。

 

そして、覗き見てたせいでいつの間にか店に入ってしまった僕は初心者向けのミニの野菜少な目を美猴に勧められて・・・・?

 

食べた。食べてしまった・・・・。

 

旨いとか、不味いとかじゃない・・・・ただひたすら力強い味だった。

 

字朗は字朗なんだよと説明された。

 

ああ、そうか・・・・イッセー君が暫く皆の前に姿を見せない理由がわかった。

 

ニンニクだ。

 

ニンニクの匂いを漂わせてたら女子達やギャスパー君に悪い・・・・。

 

部長達には、事情を話す事は出来ない・・・・彼処は女が行ってはいけない・・・・多分男でもそうは来れない・・・・けど、それでも?悔しいけど、僕は男なんだな。

 

そして、後日・・・・何かに誘われるように僕は、再び・・・・途中でイッセー君に出会って、事情を悟った彼は僕にこう言った。

 

『ニンニク、どうする?』




説明不要な店が元ネタ、力強い味もたまには悪くない。
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