脱獄犯(10歳)のヒーロー(には絶対なれない)アカデミア   作:yakitori食べたいね

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アイデアだけ。そうつまり文章を考える脳がないからクソになる。心情も上手く書けないんだよなぁ。



相澤先生万能すぎて原作弱体化受けまくってて草生える

相澤side

 

俺にとって林森は一番付き合いの長い子供であり、知り合いだ。

という少ない言葉で表されるような付き合いではなかった。

 

俺の『個性』は抹消で発動系、変形系の個性の発動を発動できなくさせることができる。

なので、「個性が暴走した子供を止める」なんていう仕事は少なく無かった。

 

だが多くの仕事を受けてきた中でも「これ」は異例の出来事だった。

 

相手の個性が強力なので危険性があるため、発動させないために俺の力が必要。

これはまだわかる。

 

実際に他の事件ではこの理由で呼び出されたこともあった。

 

だが今回は場所が場所だった。

名前は『タルタロス』

本土から約5km離れた沖に建造された収容施設だ。

 

便宜上拘置所とされているが、実態は国民の安全を著しく脅かす、または脅かした人物を厳重に禁固し監視下に置くものであり、刑の確定・未確定を問わず様々な『個性』の持ち主が収容されている。

 

居房は6つに区分されており、”個性”の危険性や事件の重大性によって振り分けられている。危険性の高い人物程、地下深くに収監される。

 

一度入れば生きて出ることは叶わないといわれており、『個性』社会の闇とも呼ばれている場所だ。

 

依頼の対象者はたった5歳程の少年。

それに個性のコントロールもできているときた。

 

正直言って上の連中は馬鹿なのかと思った。

子供を地下深くへと封じ込めて監禁する。

 

まともな神経をした人が出来ることだとは思えない。

 

この仕事の過程で彼の生活を見せてもらった。

そこでの彼の生活は下手をすればただの刑務所に入っている罪人よりも待遇が悪い。

 

小さな部屋の中にヒーローに関する本や人形だけが置いてあり、不審な行動をすれば銃口を向けられ、もらえる食事はパンと塩味のスープだけ。

 

これが大人のやることなのかと思った。

実際に訴えたが俺の介入出来ることはないと言われてしまった。

 

ならばせめて俺だけでも彼との繋がりを持とうと、そう心に決めた。

 

 

 

 

 

 

 

彼の『個性』は「植物生成」。

簡単に言うと、掌から木を生み出したり、花や草を生やす種を生み出すことができる個性だ。

 

それだけを聞くとあまり強そうではない。

が、その個性の力が途轍もなかったのだ。

 

育つ植物は一瞬にしてビル全体を覆い尽くす程の範囲と速度。

それに加えて例え木を切っても再生するというタチの悪さ。

『個性伸ばし』をせずにこれなのだ。

 

間違いなく規格外。

俺が呼ばれることも頷ける強さだ。

 

ただ、この個性だけならこんな監禁状態には置かれず、そもそも一市民である彼は平和に家族と暮らしていたのかなとも思う。

 

もし仮にその力が上の連中に知られていたとしても警戒されるだけで済んだ筈だ。

 

ただ彼は「普通」じゃ無かった。

 

64人。

確認されているだけでもこの人数が彼1人に殺害されている。

 

特段からはいじめなどを受けていたわけでもなく、寧ろ人気者の方だったらしい。

事件は突然起こったらしく、同じ教室にいた生徒や先生を殺害、その悲鳴を聞きつけてきた大人や、通報されてきたヒーローを軒並み刺し殺していた。

 

結局はたまたま近くをパトロールしていたエンデヴァーが駆けつけ、多少は彼も粘っていたものの、相性最悪な炎の攻撃を受けた後、そのまま体温が上がり本人が気絶。

 

近くにエンデヴァーがいなければ被害はさらに広がっていたと予測されるらしい。

エンデヴァーが言うには

 

「…文字通り子供が玩具を見せびらかすようだった。気持ちが悪い、本当に子供か?アレは」

 

とのことらしい。

 

エンデヴァーはオールマイトとは比較されるが間違いなく最強格のヒーローだ。

事件解決数こそオールマイトを超えているし、実力も唯一彼に迫っているヒーローだ。

 

そんな彼にここまで言わせる子供はなんなのだ。

 

それを危惧した政府は事実を改変し、表向きにはテロリストによる大量殺人事件とした。

そのまま彼は裁判をスルーしてタルタロスの最下層へと厳重に送られのだった。

 

そうして事件は幕を下ろしたのだ。

 

 

 

 

 

 

彼と初めて会ってから5年が経った。

未だに数ヶ月に一度、タルタロスへ赴き林森と喋る日々を繰り返している。

やはりあの少年が大量殺人鬼には到底思えない。

実に非合理的な思考だ。

 

何故認められないのだろうか。

間違いなく彼が人殺しだという事実はあるというのに。

 

それは彼に情が湧いてしまったからだろう。

それに罪悪感もある。

 

 

去年からつい最近まで彼は罪が特に思いヴィランにのみ課せられる人道を無視した刑罰を受けていた。

 

常に周りの状況がわからぬよう五感のほぼ全てを封じ、全く身動きが取れなくする。

人は三日間暗闇に放置されていると発狂するというがそれを彼は一年間以上その苦痛に耐えた。

 

そうなってしまったのも俺が彼が自由に過ごしたいと思っていたことを上に話してしまったからだ。

そのことを恐れた政府は無理やり彼を拘束。

そして前述に至った。

 

 

 

 

彼が解放されたと聞いた時、真っ先に授業も中断して会いに行った。

そこで例え許してくれないとしても、こんなことになった原因を伝えて謝罪しようと思った。

 

でも彼は今までの記憶の通りに笑って許してくれたのだ。

 

 

何故責めてくれないんだ、何故当たり前のように俺に笑顔を向けるんだ。

何故、何故、何故と疑問が、心の弱さが滲み出てくる。

 

そもそも彼の心が強い弱いの次元じゃない。悪人だろうと善人だろうと辛い時は辛い。

 

今まで出会って来たヴィランにも精神的に追い詰められている人や俺に悪意を向ける人は何人もいた。

 

だが彼からは何もなかった。

彼は此方に悪意を向けることも、辛かったと溢すことも。

 

なにも

 

許してくれた理由を問うことはできなかった。

取り敢えず、その日は出会って少し話しただけで終わった。

何を喋っていたか、どうやって帰路についたのかも余り覚えていない。

 

 

 

数日後、改めて彼に会いに行った。

彼は本を読んでいて、よく見ると以前会った時よりも大分痩せていた。

肋は浮き上がり、頬は痩け子供らしい体つきは失われていた。

 

沢山話したし、沢山謝った。それを

 

「いいよ」

の一言で許された。

少し怖かった。

 

多分だが彼は自分のことが大事だと思っていない。

だから興味がないのではないか、そう考えた。

 

今は彼が懐いてくれているがその力や精神がまた民間人を傷つける結果になるのではないか。

自分が教えて来たことも大したものだと思っていないのではないか。

 

そう考えていたら自分が「先生」をやっていることに気がついて、今となっては彼は俺にとっての生徒なのだと気づくことができた。

 

 

 

 

 

 




終わり方が思いつかなかった、のでクソ雑に切りました。
悔いはない。
誤字脱字報告どんどんよろしく!!

次は視点戻りますかね。

誰との絡みを増やしたい?因みに僕はマスキュラーが好き。

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