脱獄犯(10歳)のヒーロー(には絶対なれない)アカデミア 作:yakitori食べたいね
いませんでしたぁ!!
きっと最初は意味なんてなかった。
友達が嫌いだったわけでも、殺したいほど憎くもなかった。
でも彼が血を流して倒れているのを見た僕は綺麗だと思った。
彼は頑張っていたんだ。
「辛そうで」「苦しそうで」「痛そうで」
でも彼は必死に生きようと足掻いていたんだ。
それはどんな芸術よりも美しく、儚いものだろうと子供心ながらに考えたんだ。
だからいっぱい殺そう。そう思ったんだ。
わがままだと思うけど、それはとても魅力的だった。
僕はなんでもできたから、人の命が見えたから、何もかもがモノクロの世界みたいにつまらなく見えていたんだ。
そんな中で初めて生まれたたった一つだけの彩だったんだ。
なら、我儘言ってもいいだろう?
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どうやら今日が雄英体育祭とやらの開催日らしい。
先生は仕事が忙しいらしく、暫くここにはきていないが、予定日が来てしまったこともあり、彼からの説明を受けないまま鑑賞することとなった。
面白かった。
久しく見ていない娯楽なのだ、一層そう感じるのかもしれないが僕の人生におけるTOP5には確実に入るほどの衝撃と楽しさだった。
今回は2年生の競技を見た。
先生が受け持つクラスの子は誰1人いないらしく、A組全員が除籍されているらしい。
まぁそんなことはいいんだ。
羨ましい。
そう思った。
僕はこんなところで閉じ込められているというのに。
彼らは人生を謳歌している。
「羨ましい」「妬ましい」
僕もそこへ行きたいんだ。
楽しみたい!遊びたい!自由になりたい!
でもそのためには全部邪魔なんだ。
ここも先生も大人も今はいらない。
そんな思考が頭に思い浮かんだ時、久しぶりに感じる不快感と高揚感が溢れてきた。
多分そんな感情。
なら、全部捨てていこう!
邪魔なものを全部捨てて自由になろう!
そう思い、立ち上がるとモニターからよく知るいつもの大人の声が聞こえてきたんだ。
彼が騒ぐものだからうるさくてモニターもカメラも殴って壊してしまった。
バン!!
と壁を殴っては見たものの、ヒビすら入らない。
そこで僕は個性を使い、大量の木を生み出した。
その木々は壁全体へ張り巡らされ、その木が成長する力によって壁を破壊した。
その次の瞬間、ヒーローと思われる男が氷を発射してきた。
僕はそれを躱し、男の体内へ手を突き刺した。
すると男が倒れ暫く痙攣していると、体から木が生えてきてその代わりに男の体はドンドン萎んでいってそうしていつの間にか体は一切残らず男は木になっていた。
この木は根の部分や枝の部分が異常に発達しており、さらに通路を塞ぐように広がっているため無理にこの道を通ろうとすれば枝によって肌を傷つけるという一石二鳥の技だ。
ただ今は上へ上へと進んでいく。
壁や天井を突っ切り、襲ってくるヒーローや囚人服を着た奴を先程と同じように処置して進んでいった。
そうして暫く進むと、建物から脱出していた。
そこで周りを見てみると一面が海に囲まれているというものだった。
目を凝らして周りを見てみると、遠くに島が見え、そこにまず向かおうと思った。
向かうとはいえ島まではだいぶ離れており、泳いでいくのなら時間がかなりかかりそうだ。
そこで僕は体全体に木を巻き付けて鎧のようにした。
さらに足元についている木は限界まで捻られている。
その捻った状態から元に戻る弾性エネルギーを利用して僕は地面から弾かれるように跳んだ。
その速度は音速を超え、通った海面上は空気の衝撃で大きな波を起こし、キィィィィンという戦闘機が出すような音を出していた。
そうして少しの時間が経つと島へ到着した。
そこで僕は地図を入手して、本州へまた同じ方法で向かうことにした。
島には小さな町と軍の基地のようなものだけがあった。
町へ行って地図を入手しようと思っていたが、人のいる気配がなく、シャッター街と呼ばれる商店街だけが並んでいた。
町の地図が貼ってあったのでそれに従い、本屋へ向かって飾ってあった地図を入手した。
その地図を見て、とりあえず北へ向かっていけば本州に向かえることがわかり、木箱を生み出してその中に地図を入れた。
そうして地図を手に入れた僕は島の最北端へ向かおうと歩いていると、
『懐かしい熱』を感じた。
後ろを振り向くとこちらへ拳を叩きつけようとしている炎を纏った男がおり、その男の名前がエンデヴァーであるということを僕は覚えていた。
回避はできない、受け流すことも流石に無理、となると木の盾を展開して拳から身を守った。
「久しぶりだな.....ガキ」
「うん、本当に久しぶりだねエンデヴァー。僕は今、とっても心躍る気分だよ」
「そうか、では大人しく捕まっておけ‼︎」
そういった彼は炎を飛ばして攻撃してきたのだった。
それを僕は体に展開した鎧で受け流し、彼に殴りかかった。
「熱いなぁエンデヴァー、でも生きてるって感じだ!」
「クッ!異常者め、燃やし尽くしてやる!赫灼熱拳‼︎」
そう彼が言った後、今までとは比較にならないほどの熱が僕を襲った。
これは今の鎧では防げないと直感でわかる。
そこで木を完全なる球体へと変形させて僕の体を囲わせた。
だがこの状態から外を眺めることはできない。
そこで僕は目を瞑り、自然のエネルギーを体全体で感じ取った。
この感じ取る力は椅子に固定されている時に覚えた技で、僕の個性である植物を生やすという行為で作り出す時にエネルギーをどれほど込められるのかというものを調節する際に思い浮かんだ応用であり、植物に動物、果ては無機物に宿る生命エネルギーを感知する技術だ。
生命エネルギーを探知して、エンデヴァーが球へと殴りかかっていることを確認した僕は殴り掛かられている方向とは逆へ飛び出し、そして
逃げ出した。
「は?」
彼がそんな気の抜けたような声をしたのが聞こえた。
「エンデヴァー、僕が戦うわけないだろう?今は逃走中だし、あなたは強いんだ。時間がかかる、それに僕らが戦う理由なんてものはないじゃないか」
「なんだと?」
何故ってそれは
「だって別に監獄に入れられたことも、殴られたことも、燃やされたことも、
「.....貴様がそう思っていたとしても此方には関係ないな。今ここで捕まえるだけだからな!」
「そう。じゃあ僕は逃げるね」
「おい待て!貴様!プロミネンスバーン!!」
そうして僕は十字に放出される炎を背景に、体に鎧を展開して島から飛び出し、本土へと向かった。
ちなみに見ていた映像は事前に撮影しておいて不適切な場面を編集したものになります(エンデヴァーを登場させたかったのでこれになりました)。
とりあえず書いてる途中まで一区切りさせといてまた暫く投稿できません。
6月は予定が....
誰との絡みを増やしたい?因みに僕はマスキュラーが好き。
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