脱獄犯(10歳)のヒーロー(には絶対なれない)アカデミア   作:yakitori食べたいね

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ちなみに僕は野菜が嫌いです(聞いてない)
今回の話で人によっては少し不快に感じる表現があるかもしれないのでご留意ください。


焼き肉って美味いよなぁ。み●を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肉を咀嚼する音が聞こえる。

モニュモニュと、子供がその小さい口を動かして食べている。

 

米と、味噌汁と、肉。

普通の定食のようなメニューであった。

 

すると、子供の顔がどんどん悪くなっていく。

 

暫く経つと彼はえずいて、吐き気を催しているようだった。

 

トイレへと彼は向かい、そこで嘔吐してしまった。

何度も何度も、肉を食らい、吐き、食べてはえずき、苦しそうで、見ているだけでも不快だった。

 

でも彼の顔は不快そうにしながらも、何処か理解したような顔で、それが俺は気に入らなかった。

 

ただの子供が、いや、ただの子供ではないかもしれないがそんな顔をすることがこんな俺でも少し苛立ちを覚えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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やっぱりだめだったか。

 

あの日からずっとこうだ。

何かを口にすると吐き気がする。

気持ちが悪い。

 

それは肉でも魚でも野菜でも変わらない。

消化器官の構造は同じなはずなのに。

胃酸だってあるし中の構造は普通の人間と何ら変わらない。

 

でもきっと本能が拒否しているんだ。

食事という行為自体を。

 

エネルギーだけの問題ならば問題はないのだ。

日に当たるだけでもそれは手に入るし生み出した植物から直接生命力を奪うことで自給自足ができる。

 

だが食べるというのは人にとってとても大事なものなのだ。

だから例え僕がもう人間ではなくても「人」として生きるためには食べることは必要だったのだ。

 

でも無理だった。

はぁ、とついため息が漏れてしまう。

 

「すまないね、義燗」

「またここらを汚してしまった」

 

「あぁ、いやいい」

「そんなことはどうだっていいんだよ」

 

「それより、大丈夫なのか?本当に」

「何がだい?」

 

「あぁもう!こっちは心配してんだよお前をよ!」

あいも変わらず察しの悪い奴だなと、彼は言った。

 

「ふふ、心配してくれてありがとう」

「でも大丈夫だよ」

「もう慣れたから」

 

そう彼にいうと呆れたように息を吐き、話をしてきた。

 

「……ヴィラン連合って分かるか?」

 

「ああもちろん」

「最近は彼らの話でメディアが賑わってる」

「でもヒーロー殺しには人気度では劣るって感じだけどね」

 

「それで?その人達がどうしたんだい」

「俺はあそこにお前を推薦しようと思った」

 

「この間の襲撃事件で戦力が減ったらしくてな」

「メンバーを探しているらしい」

「手数料もかなりもらえるし、何より……」

 

「何より?」

 

「…お前に合うと思ったからだよ!」

 

少し、理解するのに時間がかかった。

久しぶりに受けたただの好意だったから。

それは彼が恥ずかしがっているのを見ても分かる。

 

「…君は、優しいね」

 

「あぁクソ!だから言いたくなかったんだよ!」

 

「ふふふ、そんなに言うなら入ってもいいかな」

「まぁ、合わなかったら抜ければいい」

「僕はもう誰にも支配されないんだから」

 

僕がそう言った時、少し体が軽くなった気がした。

さっきの食事で疲れて少し暗くなっていたのかもしれない。

 

「…そういえば今回の報酬を渡してなかったな」

ほらよっと言って紙袋を彼は投げ渡してきた

 

中身を見てみると札束が入っており、100万以上はあることがわかる。

 

「いつも仕事をくれてありがとうね」

「何、こっちとしても厄介な奴を消してもらっているんだ、感謝しかないさ」

 

この金で何か服でも買いに行こうかなと僕は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーロー殺しが逮捕されたらしい。

エンデヴァーによって。

 

だがその余波は大きく、現代社会に大きく爪痕を残していた。

だが英雄回帰という考え方はステイン自身が強い人だったからこそ言えたことなのだろうとそう思った。

 

ヴィランになる人は大抵弱者だ。

社会的地位が低い人、個性で虐められていた人、心が弱い人。

そんな人間が悪になる、いやなってしまうのだ。

 

強い人間は正義であろうとする。

特にオールマイトなんかはそうだ。

 

この世界における一つの最強。

心技体共に最高峰に達している。

 

だが人は皆そんなに強くはないのだ。

欲にも負けるし、体もそんなに強くない。

せいぜい体に木が刺さる程度で、出血多量で死に至る。

 

だが彼はそんなヒーローを許さない。

怠惰なヒーロー飽和社会を嫌う。

そんな考え方が英雄回帰。

そう僕は考えた。

 

 

さて、そんなことを考えていた僕だがこれは現実逃避である。

僕は今、この間もらった金を使って買い物をしていた。

暫く散策していると子供が一人でいることを不審に思ったのか、目の前のどこかで見た事があるような女性から話しかけられ、追求されていたからである。

 

「君1人だけど迷子なん?」

「職員さんよぼか?」

 

「そうだね……考え方の迷子って感じかな?」

「なんやこの子、癖強っ」

 

そう言って彼女は笑っていた。

「で、君はなんで1人でベンチに座ったったん?」

 

「あぁなんていうのかな、ただ買い物に来てただけなんだけど強いて言うならば……」

 

「言うならば?」

「家出少年かな?」

 

「はい確保ー!」

「ちょっ、ちょっと待つんだ君」

「落ち着いてくれよ、困っちゃうじゃないか」

 

「なんで君そんな大人ぶった喋り方やねん!もっと子供らしくした方がいいよ!」

「大人ぶっ…はぁ、まぁいいからとりあえず離してくれ」

溜め息ついて僕はそう言った。

彼女は少し不服そうな顔をしたがすぐに離してくれた。

 

「まずこの喋り方は普段からこうで別に大人ぶっているわけじゃないから…」

「はいはい、わかったわかった」

「そういや聞いてなかったけどまず名前なんて言うん?」

「私は麗日お茶子!雄英のヒーロー科だよ!」

「君は?」

 

「僕は…センジュ」

「うん、センジュって呼んで」

 

「ふーんセンジュくんかぁ」

「言い方からして本名じゃなさそうだけどまぁよし!」

 

「って言うか聞きたいことがあったんだけど少しいいかな」

「なになに?答えられる範疇なら答えるよ!」

僕が雄英生ときいた時これが一番聞きたかったことだ

 

「相澤先生って知ってるかい?」

「知っているも何も担任の先生だよ」

 

「そっか…実は僕も彼の生徒なんだよ」

 

「え!!そうなん!?」

「どう言う関係性やねん!?」

 

「どう言うってそうだな、家庭教師みたいなものかな」

「彼からは色んなものをもらったし大事なこともたくさん教えてくれた」

「まさしく恩師だよ」

 

「そっか…」

 

「もしよければ雄英での話も聞いていいかな?」

「もちろん!先生はこの間の襲撃事件でも私たちを守ってくれたんだよ!」

 

「しかもヴィランをどんどん倒していっちゃうし、かっこよかったなぁ…」

「でも普段はちょっと怖いけどね」

「他にもね、………………………」

 

と、その後も20分ほど会話を続けながら歩いていた。

すると彼女は何かを見つけたようで

「デクくん?……」

と呟いていた。見ていた方向を見ると仲良さげに肩を組んでいる男二人がいた。

 

「ごめんな、ちょっと行ってくるわ」

 

と彼女は言った

それに僕は

「…いいのかい?僕を放っておいて」

 

「あんまり良くないかもだけど、ちゃんと自分で帰ってきちんと親と仲直りしなよ!」

 

「………あぁ、そうだね、久しぶりに帰るのもいいかもしれないなぁ」

 

そう言った時にはもう「ばいばい」と彼女は言って離れていった。

 

 

「…帰ろう」

 

今の「センジュ」の家へ。

林森林太はもう死んだのだ。

周りの人を巻き添えにして。

 

 

 

 

 

 

 




僕がお茶子ちゃん好きなので実質ギャグですね。
ちなみにこの小説はお茶子ちゃんとオリ主を絡ませたいがために書きました。
ただ文章力が足りなすぎてキモくなるんだよなぁ。

後僕自身が風邪引きました。
コロナではなかったけど喉がめっちゃ痛い………

誰との絡みを増やしたい?因みに僕はマスキュラーが好き。

  • マスキュラー
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