脱獄犯(10歳)のヒーロー(には絶対なれない)アカデミア   作:yakitori食べたいね

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こないだ知らないおばちゃんにコンビニで背中と肩と尻触られました。
こっわ……そんな気持ちをタイトルにしました。


虎柄のおばちゃん怖いンゴ…

 

 

虎が手を切り落とした。

いい判断だ。

 

流石に武闘派プロヒーローと言ったところか。

マンダレイではこうも判断は早く無いだろう。

同じ技を何度も撃っても対処されるだけ…か。

 

そう思った僕は()()()()()()()()爆針腫を放った。

が、避けられてしまった。

さっきも思ったけどやっぱり緑谷君早いな…

全身…特に腕が痛々しい程にボロボロになっているのに動けているのは正気の沙汰じゃない。

アドレナリンとかエンドルフィンがドバドバ出てるんだろう。

 

僕は知ってるんだ。

漫画で読んだから。

 

「緑谷ぁ!お前は避難しろ!お前が対処できる相手じゃない!」

「ですけど虎!その腕じゃあもう!」

 

「何?こっちは命懸けて人助けしてんだ!それに比べれば腕の一本や二本軽いんだよ!いいからお前は保護してもらえ!」

「ッッ…!はい!」

 

僕が簡単に逃すと思っているのだろうか。

そう思った時にはマグネがもう行動していた。

 

「手を出すなマグ姉!」

「あんっ!」

 

かわいい。

「ちょっと何やってんの!優先殺害リストにあった子よ!」

「そりゃ死柄木個人の意志だ」

「スピナー!何しにきたのよあんた!」

「あのガキはステインがお救いした人間。つまり英雄を背負うに足る人物なのだ俺はその意志にしたがぐぅっ!」

 

あらら、熱弁中に殴られるか。

空気読めよ、つまらん。

「やっといいの入った」

 

マンダレイは弱いな。

スピナー程度に踊らされる実力。

判断も遅いし個性が有用なだけ…か。

 

ただその個性がかなり厄介だ。

面倒だし今のうちに殺すか。

 

そう思って僕は足踏みをした。

ここは自然に囲まれている。

いい土地だ。

 

一年前変質した僕の体は個性も進化した。

自分が出した植物だけじゃなくて周りの木とか花とかの植物を支配できるようになったのだ。

 

太く、力強い自然の暴力が地表に現れた。

虎は強いが武術を用いた対人戦闘が得意なヒーローだ。

 

だから質量攻撃が最適。

操作した根を全て虎に向け放った。

「ぐっ…うぉぉぉぉ!!!!!」

「器用に逸らしているね。でもそれを続ける体力はどれくらい残ってる?さっきの手で血も体力もだいぶ消耗しただろう。僕はいつまでだって続けていられる。さぁ頑張って。ヒーロー」

 

避けて逸らして避けて逸らして避けて逸らして逸らして避けて逸らして避けて逸らして避けて逸らして逸らして避けて逸らして避けて逸らして避けて逸らして逸らして避けて逸らして避けて逸らして避けて逸らして逸らして避けて逸らして避けて逸らして避けて逸らして逸らして避けて逸らして避けて逸らして避けて逸らして逸らして避けて逸らして避けて

 

でも当たってしまった。

足に一撃。

それで体勢も体力も崩れてしまった。

殴り、刺し、抉りとった。

 

もはや虎には意識はなく、生きているかどうかすらわからないほどだった。

でもやっぱり頑丈だな。

殴った部分はあんまりダメージが入ってない。

もしかして無意識化で個性をずっと発動していたのかな。

 

軟体で体への衝撃を消してあるがままに受け入れる。

生き残ろうとする生存本能。

 

まさに野生動物の如き姿だった。

 

…?爆発音?

音が鳴った方を見てみると影ともいうべきものが森を壊し、突き進んでいっていた。

 

おいおいおいおい。

何だよあれ。

面白すぎるでしょ!

 

「すっご…はははははははははははは!!!!最っっ高だぜ雄英高校!!」

あんな火力を出せる個性の持ち主なんてプロでも殆どいない。

あんな個性は特にリストにもなかった筈だ。

 

でも見たことがあるな。

確か自立行動する影で本体は鳥のような少年。

そして光に弱い、だったか。

体育祭で確かいた筈だ。

 

光に弱いってことは闇で強くなるのかなとは予想していたとはいえこれほどとは。

ほら、ムーンフィッシュが負けた。

 

マスキュラーには劣るけど彼も結構強かったんだけど。

うんいいね彼。

確か常闇君だったか。

彼の方がいい。

もともと爆豪を回収する任務だったか。

でも爆豪とかよりも断然こっちの方がいい。

 

コンプレスならきっとやってくれるだろう。

彼は優秀だしね。

 

 

 

僕は後ろを振り向き虎を掌底で弾き飛ばした。

彼は血を噴き出して後ろへ下がっていった。

 

「何故…気づいたんだ…」

彼は死んでいなかった。

失った意識もすぐに取り戻し、こちらの隙を窺っていた。

「何故ってそんなのわからないわけないだろ?昔から気配には敏感なんだ」

「そうか…くたばれ…ヴィランめ……」

話の脈絡がついてないぜヒーロー。

それでも心底カッコいいよヒーロー。

本当に。

 

だから今は殺さないであげる。

今回は先生と会うだけだから喋れないけど、君からどうか僕が元気だってことを伝えてほしい。

きっと喜んでくれる筈だから。

 

 

 

『開闢行動隊、目標回収達成だ!短い間だったがこれにて幕引き!予定通り5分以内に回収地点へ向かえ!』

 

あぁ、マンダレイはマグネがやってくれたか。

「殺しといて、それ」

「ええ!センジュちゃん、もっちろん!」

ブチュッッと赤く染まったトマトのように頭を潰されて死んだ。

 

「あら?虎は殺らないのかしら?」

 

「うん。彼には生きて伝えてもらおう。僕らのことを。それに彼の姿勢を気に入った」

「そう…ならいいわ」

 

「3人ともご無事でしたか。では所定の位置へと送ります。中に入って」

「黒霧か。気が利くね、ありがとう。じゃあ行こうか」

 

そう言って黒霧の中へと入り、集合地点へと向かった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あれ?まだこんだけですか?」

「イカレ野郎、血は採れたのか?何人分だ」

 

野郎じゃないだろ失礼だなこいつ。

 

「一人でーす!」

「一人?最低三人はって言われてなかったか?」

「仕方ないのです、殺されるかと思った」

 

「つうかよトガちゃんテンション高くねぇか? 何か落ち込むことでもあったのか?」

「ん~♡お友達ができたのと気になる男の子がいたのです」

「いいねトガちゃん!好きな子ができるのはいいことだよ。恋する乙女は一番強いからね」

本当にそうだ。

「それ俺? ごめん無理! 俺も好きだよ」

「勘違い乙」

「えぇっ!?」

 

「うるせぇな黙って…ん?」

荼毘が訝しむように空を睨んだ。

 

その瞬間、コンプレスが空から降ってきた。

「うおおおおおお!」

何やってんだこいつ。

 

「おいおいおいおい!知ってるぜこのガキども!

 

誰だ!?」

 

「かっちゃんと常闇君を返せ!」

緑谷と轟と…あと誰だったか。

知らん人だ。

 

「ミスター、避けろ」

「ラジャ!」

そう言って彼は自分の身体を収納した。

 

蒼の炎が彼らへと迫った。

「うあああああっ…!」

「ぐっ…あああ!」

緑谷とマスク少年に当たった。

「緑谷!障子!あっ!」

トゥワイスが轟に襲いかかった。

「死柄木の殺せリストにあった顔だ!その地味ボロ君とお前、なかったけどな!」

でもあいつ本体性能はそんなに強くないんだよなぁ。

攻撃手段が殴る蹴ると定規で切るくらいしかない。

「熱っっ!」

ほら、氷を当てられて下がった。

 

「トガです!出久くん!アハっっ!」

「ぐうっ」

「さっきも思ってたんですけど…もっと血が出てたほうがもっとカッコいいよ、出久くん!」

「緑谷!」

マスク少年がトガちゃんを殴って遠ざけた。

「くっイカれてるな」

 

おいおい、乙女の恋路の邪魔をしちゃダメじゃあないか。

 

「そうですか…邪魔するんですか…あなた少しも好みじゃないけど…刺してあげます」

 

 

おっと、コンプレスが起きた。

「イッテテ、飛んで追ってくるとは…発想が飛んでる」

「爆豪は?」

「もちろん……ん?」

コンプレスがポケットを漁ってそう言った。

何してんだこいつ。

無くしたのか?

 

「緑谷、轟、逃げるぞ。今の行為ではっきりした。個性はわからんが、さっきお前が散々見せびらかした、右ポケットに入ってたこれが!常闇爆豪だな、エンターテイナー!」

 

「障子くん!」

緑谷が心底嬉しそうに言った。

 

「ほほう、あの短時間でよく!さすが六本腕。弄り上手め!」

 

「よし!でかした障子!」

おや、どうやら逃げられそうだが…まぁいいだろう。

「アホが…」

「いや待て」

彼らに攻撃しようとした荼毘をコンプレスが制した。

 

まぁあっちには脳無もいるしそれに…

 

「こいつはUSJにいたワープの…!!!」

黒霧もいる。

 

「合図から5分経ちました。行きますよ、荼毘」

 

「ごめんね出久君、またね…」

「トウッ!」

 

「待て、まだ目標が…」

「あぁ、あれはどうやら走り出すほど嬉しかったみたいなんでプレゼントしよう」

 

雄英生が息を呑んだ。

「癖だよ。マジックの基本でね、物を見せびらかす時ってのは見せたくないものがある時だぜ」

 

そう言ってコンプレスが口の中から爆豪と常闇が収納された球を取り出した。

汚い…

そして横から別の人が見ているな。

隠れているつもりなのだろうか。

一応念のために根でそいつを縛っておいた。

まぁそれはおいておいてコンプレスは油断しすぎだな。

 

そういうのは最後まで言わないから意味があるんだ。

「右手に持ってたもんが右ポケットに入ってんの発見したらそりゃ嬉しくて走り出すさ」

 

「待てぇぇぇ!!!」

「さよなら雄英生、相澤先生によろしくね」

 

そう言って僕らは闇の中へと姿を消した。

 

「ああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 




因みにスピナーとマグネはもう既に送った後でセンジュ君だけ残してもらった設定です。
わかりづらくてごめんご!
許してヒヤシンス!

誰との絡みを増やしたい?因みに僕はマスキュラーが好き。

  • マスキュラー
  • トガ
  • 荼毘
  • マスタード
  • マグネ
  • スピナー
  • Mr.コンプレス
  • トゥワイス
  • ムーンフィッシュ
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