(執筆)継続ッ!
グエー死んだンゴ
成仏してクレメンス(セルフ詠唱)
はいはーい、どーも皆さん大体四年ぶり?…いやぁ死んだね。見事な散り様でしたね
流石に勇者殺しの呪毒はきつかったみたいですね。前世だったら毒でダメージ食らうよりもリジェネで回復する能力の方が上回っていたからこの死に様は考えられなかったんだけど…いやぁ、全然ありだったなぁ。と
誰だっけ、そう。銀、三ノ輪 銀…両斧使いの勇者、牡丹の子。
あの子は特に可哀そうなことをしたけど残念だけどこれが勇者なのよね。300年余りの時間バーテックスが攻めてこなかったから大社も忘れたのかもしれないけど、当時の俺だって救えなかったものも多々ある。長い年月の安寧が結界という手段が人から恐怖を忘れさせたのだろう
当時から色々と言われていたが神樹は善神だ。それも人間にあまりに都合が良過ぎるぐらいに
少なからず支払うものはあるが、それでもたった片手で済む犠牲であれほど終わった世界で300もの年の間に人間の尊厳を奪うことなく存続させている、その在り方は間違いないなく神というより…。だがまあそれはあくまで受け入れた側の意見。生贄として捧げられる方はたまったもんじゃないだろう
ま、だから俺が居るんですけどね。初見さん
可哀想だと愉悦が出来ないからね。仕方ない、本当に仕方ない
ほら…俺って愉悦部員だけど一応、大聖だからさ。さすがに世界を救わないといけないわけ、まあその対価の代わりとして曇らせ顔を貰ってるわけでして。そういう意味では今回の銀の顔は100点満点ホームランである
キタコレって感じだった。間違いなく
あの最後の銀の顔は素晴らしい芸術作品だった。美しい、これ以上の芸術は存在し得ないでしょう…(賢者タイム)
さて、まあ自分の意識が完全に消えるまで反省会をするというのならこの300年の間に何があったのか調べきれてないことだろうか。当時には無かったはずの結界とその外の現状。予想では多分バーテックスのカスどもの住処になってそう。あとは完全に人がいなくなったのだから星屑の合体をしてそうだ。西暦時点では宙の向こうでしてたから斬撃を飛ばすぐらいしか対処方法なかったんだけどなぁ
後は何といっても勇者と勇者システム。…そもそも
それほどまでに精霊の力は強力だった。ちーちゃんや友奈、後は最期の時にやりあった若葉。人の身に完全に下し切ったあの力は間違いなくバーテックスを殺し切れる。奴らの進化を妨げる滅殺が可能になる…だというのにその話が伝わっていないのか。
「まあ俺は死んだから今更そんなこと考えても無駄なんやけどな」
そう言えば、と今更になって気になった。
前世の死体がどうなったんだろという純然たる興味、自分の墓の前でいえーい(激ウマおやじギャグ)ってしたかったなとこの際になってカスみたいなことしか出てこなかった。まあ何とかなるだろう、園子だっているしと意識を手放そうとしたその瞬間だった
『──────────────────』
「おん?なんだ。誰か呼んだか?」
急に聞こえる誰かの呼び声…というにはあまりにも機械的だと直感的に感じる
まるで通信のチャンネルを合わせようとしているような人間ではない何かが語り掛けてきているのだと聖は閉じようとしていたその瞳を微かに見開く。だが広がる先には何も見えない。一寸先は闇である変わらない現状になんだよと目を閉じようとした
『────────!』
「……だからなんだったんだって」
流石にここまで来ると聖も何かに気が付いたのだろう。ここまで来て話しかけてきている存在が人間ではない何かであることに予想ではあの曇らせの神か、大穴で天の神様というべきか。はてさていったい誰なのか本気で耳を傾けようとしたその時だった。目の前に聖ではない、前世の彼が見覚えのある姿をとったのは
『よ、よかったぁ…これなら、どう?』
「……うっわ」
特徴的な桃色の髪色。そして赤く燃え上がる瞳…だがその体躯に纏うにはふさわしくない三本の陽炎の狐尾に腰に掛けた刀…これだけ見れば流石の聖もその声を上げるだろう。友奈をベースに纏う精霊は千景のもの、そして着ている勇者武装は若葉のものだ。
なんだこのキメラ!(驚愕)と聖が内心吐き捨てる。
纏う気は限りなく友奈に近しいはずなのに雰囲気は千景。そしてその覇気は若葉という某テリーでもしないような配合、死ぬほど矛盾してるのにそれを許容できるほどの器と強度を持っていて…一言でいうのなら、絶対人間じゃねぇよ、こいつはよ
『さ、流石にその反応は…予想してなかったなぁ』
そんなどこか嫌悪感さえ滲ませる聖に目の前の少女が引きつった笑みを浮かべる
300年前には見せなかった人間らしい反応に少女の体は怯え、精神は喜び、魂は納得している。特に体と魂は彼が大聖だった時しか知らず精神だけが彼の過去とかつての夢想を覚えている。…とはいえ、今の彼ならそれぐらいが限界かと少女が苦笑を滲ませたまま口を開こうとした瞬間だった
「…そりゃな。で、お前は誰だよ」
『 』
聖の訝しむ視線とそれでもあの日と変わらぬ瞳の力強さに逆に少女が、いや。少女の体を借りて主導権を握っているその中に宿るものが言葉を失う。何故ならその聖の言葉は少女たちが待っていた言葉であり、其のモノが彼の現状を鑑みて絶対に出てこないと予測していた言葉
『……参考までに聞くけど、どうして気が付いたのかな?』
「あ?確かに俺の記憶も、感覚もお前が友奈であり、千景であり、若葉だって言ってる」
忘れもしない300年前の記憶。だが聖にとってその輝かしい(愉悦の)時間はわずか数か月前にあったことのように思い出せる。その顔も、その声も、その姿も!だからこそ目の前に立つ少女が違うのだと訴える。それはきっと…
「けど、俺の魂がそれを否定している。…もう一度聞くぞ、オマエは誰だ!!」
『不思議だね。人間は魂の在処を理解していないはずなのに…やっぱり君はトクベツなんだね』
その言葉と共に少女の姿から放出される圧倒的な聖気に聖が息をのむ。
友奈の纏う危なっかしいまでの清廉な雰囲気をさらに色濃く、触れるものを全て清めてしまうほどの只人が触れればそれだけで浄化して逝ってしまうほどの神聖すぎる、清すぎるその姿にようやく目の前に立つ彼女がなんなのか理解できた。
良いところ巫女の姿写しか、神樹の代行者かと思ったがまさか
勇者の力も大聖としての力も大まかに見れば目の前に立つこの少女が根源だ。わかりやすく俗っぽく言うのなら俺たちは平社員で目の前に立つのは社長・会長だ。つまりどう逆立ちしても逆らってはならない
「…っ、なんてお呼びした方が、よろしいか?」
『んー?そうだね、それじゃ……』
この神が一言呟くだけで大社の民は従うほかはない。
事実上の人類の生存圏の支配者を前に聖の顔が強張る。こればかりはもう愉悦などどいっている場合ではない、曇ってほしいだけであって破滅してほしいわけではない。あくまで低姿勢で機会をうかがう体勢に入った聖を前に目の前の少女は自分をどう定義しようかと首をひねる。
国津よりクニ、とか…それならもっと直接的にイザミとかの方がいいんじゃねぇの?と少女に聞こえる聲を聞かなかった事にして少女は自分の在り方と生まれ、そしてかつて彼が親しみを込めて呼んでいた呼び方を踏襲して自分をこう定義した
『しーちゃん、とかどうかな?』
「……………しーちゃんさま」
愉悦する時は気をつけろ。お前が芸術品を鑑賞するとき、芸術品もまたお前を鑑賞しているのだ
デジャヴを感じさせる呼び方に聖が苦虫を千匹かみ砕いたかのような名状しがたき顔をしているのを見て少女は、いや。しーちゃんは微笑む
『…まあ今はそれでいいか。
「…………ぁ?」
どちらでもよいのだ。私の在り方を認識したうえで、この姿を【しーちゃん】だと呼ぶことに意味があるのだと内心、妖艶に笑う。…生まれて最も間もない幼い神である神樹はこの時をもってこの姿だと信仰の行く先が決まった。人間の意思を塗りつぶすほどの神気に利用した彼と縁のあった存在は弾き出されて、彼女は彼女だけになった
『ね、ね。どう?300年後の世界は懐かしいとか、新鮮だとか思うことがある?』
「あー…、まあ意外だったな、とは思う」
言うなれば、おめかしして会いに行こうと思ったのに肝心の衣装や化粧が無いから有り合わせの彼が好きそうなモノをつなぎ合わせでおめかしして来たようなものだ。そしてその上で気が付くことはないと思っていた中身を見てくれたというその心は正しくスパダリ属性だ。ただこいつは愉悦部員である
『意外?』
「300年も人間を守ってくれるなんてな。…そこまで人間が好きなってくれると、思うと頑張った甲斐があったなぁってな」
頑張った(愉悦的な意味で)
甲斐があった(地雷蒔き的な意味で)
『人間が、好き?…………そんなわけないじゃん』
「ぇ?」
『あんなゴミクズども嫌いだよ。惜しげもなく献身を続けた君を裏切り、仇なした上に禁忌を犯して血の呪いだなんて賢げに無意味な反省にもならない戯言を並べて、卑しく生存を主張する』
忘れていた。というかおそらく聖は知らない前世の結末のその先
はじまりの勇者の蛮行そして大社…いや、大
「………なら、なぜ」
『それはね。君がまた廻ってくることは決まっていたからだよ』
地の神どうであれ、神樹という幼い神は甚だ人類を見切っている
神樹の信仰は大聖と共に有った。言わば神樹にとって大聖とは一人目の信徒にして、神使にして眷属だ。そして幼い神はそんな彼を愛していた…これだけでその怒りがどれほど深いものかわかるだろう。慈悲深い神である反面、その怒りは人類を滅ぼすかと思えたけど、違うのだ
『君はかつて、私の死と結界の破壊を条件に人間を守ろうとした。…その代わり侵攻を止める。その契約は
「…………破綻した?」
確かにあの瞬間、天の神と同じように人類を滅ぼす側に回りたかった。
だがそれに待ったをかけたのがまさかの天の神だった。あまりにも悲劇的な末路を迎えた英雄と、そしてそんな英雄を愛した幼い末娘たる神を哀れに思ったのだろう。天の神は神樹にひとつの計画を持ち掛けた
『結界は破壊されたけど、侵攻は止まらなかった…神の契約は絶対だよ、破れば罰を受けるそれは
「……だからか」
あの時、大聖がもちかけたその契約は不完全に終わった。
結界は破壊されたが神樹は死なず、そして侵攻も終わらない。大聖は丁度半分の契約を果たしている…本来なら侵攻ないしバーテックスの力を半減させるなどといった手段をとることで契約の帳尻は合う。だがそこで天の神は罰を承知で
分かりやすく言うのなら【縛り】である
そして天の神はその縛りをわざと破り、【ペナルティ】を誘発させたのだ。
そう、自分を殺し得る大聖という存在の再臨を
神と人間、そして大聖の身に起きた一連の蛮行…300年という長い時間がかかったが大聖は黄泉返った。
神樹と天の神はある意味マッチポンプだ。全ては大聖を蘇らせるための……であれば、ひとつ謎が残る。なぜ、そこまでして再臨を成し遂げようと思ったのか
『どうしてって顔してるね。うん…それはね』
人間なぞどうでもいい。ただ己の信徒に会いたい
そんな神樹の思いなど、もはやひとつしかない
『君のことが300年前から、ずっと好きだったからだよ』
「………は?」
人も神も変わらない愛と恋。ずっと神樹は大聖に思いを寄せていた。
そしてその恋を叶えようとほかの神々は手を貸していた。もちろん、出歯亀気分であることは間違いないが…もうひとつ、そう。例えば、次の繁栄は神への敬いを忘れず、人の美しさも損なわない半神半人とか
『あなただけを見て来た。あなただけを考えて過ごしたの!…お慕いしています。ね、結婚しましょう?』
次は花のような儚くとも咲き誇る繁栄ではなく、岩のように盤石でゆるぎない信仰と繁栄を
神婚という人を神の眷属に迎え入れる方法をもって国産みの再現を行う。神代と同じように神の力を生まれ持つ新たな【人間】がこの星が地に満ちる
だがこれは今生きる四国の民全てを殺すことと同一だ
神婚で迎え入れるのは彼一人だけ、そしてそれ以外を念入りに殺すだろう。特にあの逆手と亡霊を
「…………」
少女の手が聖を連れて行こうとする。
────────神婚が、始まろうとしていた
お見事っ!ロリコンクソウッドからショタコン(ガチ恋)クソウッドに進化だぁ!!
各陣営のスタンス
地の神→神樹:強くなれ神樹……!!お前は新たな人間の希望となるんだ!
地の神→人間:大聖すげぇ…それはそれとして(他を見て)おお、うん……
地の神→天の神:私の名前はキャプテン・地の神。このメールを見ている君は選ばれしもの、バーテックスを倒す勇者となるチャンスを与えられた強き者
神樹→人間:人間…糞。大聖の手前救ってるけどもう滅ぼしちゃおうかなぁ……
神樹→天の神:うーっ姉貴、早くやらせろ、大聖とやらせろ
神樹→大聖:いっぱいちゅき♥️
天の神→人間:あほしね(直球)
天の神→神樹:落ち着け神樹!
天の神→大聖:ヒャハハハハ大聖と神樹が番って新たな人類生み出したれ おーっそれはオシャレやのぉ