【カオス転生三次】女神転神録シフター&ウィッカ 作:一般縄印学園OB
今回は掲示板形式+四国支部とのコミュです。
345:名無しのデビルハンター
【朗報】ガイア連合の【彼岸姫】
復活したレベル30越え悪魔を倒した模様
346:名無しのデビルハンター
ファーwwww
347:名無しのデビルハンター
な、なんだあっ
348:名無しのデビルハンター
レベル30越え? えっなにそれは(ドン引き
349:名無しのデビルハンター
さす姫……って言いたいところだけどそんな化物どこに出たのさ?
350:名無しのデビルハンター
また聞きだけど戦前封印されてた奴だって
351:名無しのデビルハンター
なんでもどっかの馬鹿なダークサマナーが封印解いて、駆け付けたメシアもやられて彼岸姫が緊急派遣されたんだってさ
352:名無しのデビルハンター
うーんこの戦犯共
353:名無しのデビルハンター
やっぱクソっスねDSとメシア教は
354:名無しのデビルハンター
ガイア連合いなかったら大惨事だぞクソが死んでくれ
355:名無しのデビルハンター
まあアイツ等がクソなのはいつもの事だから
356:名無しのデビルハンター
しっかし戦前モノとはいえレベル30越えの悪魔なんているもんなんだな
357:名無しのデビルハンター
俺の縄張りの近くにもそんぐらいの邪鬼いたわ
地元の家とダークサマナーが生贄捧げて何とかなだめてた奴
今? 邪鬼ならガイア連合が荼毘に付したよ骨はどっかに埋めてある
358:名無しのデビルハンター
うーんこの
359:名無しのデビルハンター
レベル30クラスが弱き者扱いとかこえーなガイア連合
360:名無しのデビルハンター
というか最近知ったけどGP低いからって悪魔の存在そのものが抑制されるわけじゃないんだな
361:名無しのデビルハンター
GP低いと異界産悪魔で強力な奴は発生しにくいけど
今回みたいに元から封印とかでいた奴はそんな関係ないから
362:名無しのデビルハンター
GPはあくまで【出現する悪魔の目安】くらいに思っておいた方がいいわね
363:名無しのデビルハンター
今はガイア連合が各地に結界貼ってるから大分マシだけど
それでもイレギュラーは尽きないし
364:名無しのデビルハンター
まあイレギュラーは大体ガイア連合が抹殺するけど
365:名無しのデビルハンター
もし出会ったら?
366:名無しのデビルハンター
ガイア連合の助けを祈れ
367:名無しのデビルハンター
祈っても来なかったら?
368:名無しのデビルハンター
死ぬだけヨ
よくある事ヨ
369:名無しのデビルハンター
dsynー
370:名無しのデビルハンター
悪魔業界良く死ぬからな
371:名無しのデビルハンター
便りがないのは死んでる証
372:名無しのデビルハンター
哀しいなあ……
373:名無しのデビルハンター
あそうだ 最近このスレ来たんだけど質問いいすか?
374:名無しのデビルハンター
いいわよ
375:名無しのデビルハンター
うn
376:名無しのデビルハンター
114514
377:名無しのデビルハンター
【彼岸姫】ってガイア連合の人なのは分かるけどどんな人なの?
【霊視】さんとかは良く聞くけど地方民だからかあまり話聞かないんだよね
378:名無しのデビルハンター
あー彼岸姫さん出張以外だと基本関東周辺だからな
379:名無しのデビルハンター
どっか特定の所中心にしてる感じじゃないもんな
380:名無しのデビルハンター
じゃあちょっと前纏めた情報貼っておくか
381:名無しのデビルハンター
◎【彼岸姫】
・ガイア連合の【ブラックカード】持ち美人デビルハンター
・名前は彼岸花を頭に飾ってるのを見たという証言からついた
・なんか呪系の術がめっちゃ得意らしい
・フットワーク軽くて各地で強い悪魔を倒してる
・超強いのに礼儀正しい
・御付きのショタウィッカくんも有能で可愛い
こんなかんじっすかね
382:名無しのデビルハンター
纏め乙ー
383:名無しのデビルハンター
恐ろしく正確で速いまとめ……俺でなけりゃ見逃がしちゃうね
384:名無しのデビルハンター
はえ~こんなスーパーヒロインみたいなひとほんとにいるんすねえ
385:名無しのデビルハンター
まとめおつなんだ
意外と知名度ないんだよなこの人
386:名無しのデビルハンター
ありがとう
関東周辺で活躍している美人さんなのね
387:名無しのデビルハンター
そうそうちらっと見たことあるけど黒髪の清楚系
388:名無しのデビルハンター
黒髪の清楚系!? 悪魔業界にそんな人いたの!?
俺の周辺年期入った元ヤンみたいなのばかりなんですけどおおおおおお
389:名無しのデビルハンター
知ってるか? 人間って似たような程度の人間とつるむらしいぞ
390:名無しのデビルハンター
ぐはっ
391:名無しのデビルハンター
>>390ダイーン!
392:名無しのデビルハンター
この業界外見はあてにならないから(震え声
393:名無しのデビルハンター
外見十代中身は四十五十とか稀に居るからな(白目
394:名無しのデビルハンター
やめやめろ!
395:名無しのデビルハンター
個人的にはショタ君気になる
そんなにかわいいの?
396:名無しのデビルハンター
一度話したことあるけど可愛いよ
女装も余裕でイケるわあれなら
397:名無しのデビルハンター
ちょっとくらい味見しても……バレへんか
398:名無しのデビルハンター
>>397
テメェ!! ショタコン人間!
399:名無しのデビルハンター
皆丸太は持ったか!? 行くぞおおお!
400:名無しのデビルハンター
ぐえー
401:名無しのデビルハンター
怒らないでくださいね?
ガイア連合の職員に欲情するとか馬鹿その物じゃないですか?
402:名無しのデビルハンター
ククク酷い言われようだなまあその通りだから仕方ないけど
403:名無しのデビルハンター
まあ冗談抜きにショタ君にコナかけるのやめとけ時期が悪い
404:名無しのデビルハンター
最近逆恨みした奴が【ブラックカード】持ちや周囲に喧嘩売って
返り討ちにされる事件が後を絶たんしな
405:名無しのデビルハンター
それにショタ君雰囲気算出だけど大分強いぞ
そこらのダークサマナー2、3人程度じゃ返り討ちレベル
406:名無しのデビルハンター
強いショタ君 いいですわね!
407:名無しのデビルハンター
>>404
確か一部の名家(笑)とかの連中が
「貴重な霊的リソースを只のガキに使うなんて! 由緒正しい俺らの為につかえよ!」
408:名無しのデビルハンター
とか言って事件起こしたら即鎮圧された感じだっけ
409:名無しのデビルハンター
情けなすぎて草
410:名無しのデビルハンター
名家(笑)
411:名無しのデビルハンター
ええい、日本にはまともな名家は残っていないのか!?
まともなのはガイア連合だけか!?
412:名無しのデビルハンター
つキョウジ
413:名無しのデビルハンター
あの人忙しい中でもキッチリ質問答えてくれるからなあ<キョウジ
最近事務忙しいらしくて見ないけど結構尊敬してる
414:名無しのデビルハンター
キョウジ除けば後は……うーん思い浮かばんな
415:名無しのデビルハンター
この業界元からアレな奴多いし
やっぱなんだかんだガイア連合がまとも率高い
416:名無しのデビルハンター
態度悪いって言っても年上相手にタメ口とかそういうレベル
417:名無しのデビルハンター
そのぐらいじゃあ悪魔業界では普通よ
418:名無しのデビルハンター
気に入らなかったら殺そうとするレベルじゃないと
419:名無しのデビルハンター
前地元に来たマシュマロみたいな式神つれたおじさんはすげえいい人だった
悪魔サクっと倒しただけじゃなくて身内の治療までタダ見たいな報酬でやってくれたし
一緒にいた奴はイキリチンピラだったけど
420:名無しのデビルハンター
>>419
イキリチンピラって銀髪の死んだ魚みたいな目してなかった?
421:名無しのデビルハンター
そうそう20後半くらいの
そんな極端に悪いわけじゃないけど上のおじさんがぐう聖な分印象に残ってる
422:名無しのデビルハンター
そのチンピラなら俺も何度か会ったけど最近すげーまともになってたぞ
423:名無しのデビルハンター
そうなん?
424:名無しのデビルハンター
ペ天使に洗脳されたとかじゃないよな?
425:名無しのデビルハンター
なんでも実質四国支部長になってから大分変ったらしい
地元の霊能者の面倒も良く見てんだって
426:名無しのデビルハンター
へーあのチンピラがねえ
427:名無しのデビルハンター
まあまともな奴が増えるのは良い事だ
余り増えすぎると食い扶持無くなるけど
428:名無しのデビルハンター
悪魔業界はなー日常的に人外と殺し合う分どっかおかしくなりやすいからなー
429:名無しのデビルハンター
こういう掲示板での駄弁りとかないと自分が何者かわすれそうになる
430:名無しのデビルハンター
ガイア連合の人には正気を保ちつつ頑張って強悪魔倒して欲しい
ついでに楽に稼げる仕事をまわしてくれるとベネ
431:名無しのデビルハンター
本音が出たね
432:名無しのデビルハンター
楽をして喰う飯はうまいか?
433:名無しのデビルハンター
ぶへへうまいの
四国内に【うどんマウンテン】と呼ばれる異界がある。
【うどんマウンテン】は、四国という古き伝承が残る地の影響を受けたせいか、強力な妖怪が出没する異界である。
特に奥地はガイア連合の者ですら危険とされいる程だ。
とはいっても結界のおかげで状態は安定しており、現在の危険度は低いと評価されている。
「うぉっまた呪殺かよ!?
どんだけ人間殺してえんだよ引くわ」
「まぁ悪魔ってそういう生き物ですから」
とはいっても定期的な調査に、悪魔の間引きは必要である。
故に実質的な四国支部である派出所のメンバーが間引きを行っていた。
「今度は軍勢かよ。こいつらもこりねーな」
異界内の様子は現地の霊能者からすれば相変わらず驚異的。
妖怪のうち少なくない数が【呪殺】という相手を即死させる極めて危険な魔法を使い、おまけに【軍勢】*1と呼ばれる多数の悪魔が連帯して攻めかかってくることすらある。
その過酷さは、非力な現地民からすればこの世の終わりを思わせるという表現すら大げさではない。
それ程の悪魔がこの異界内に集っているのだ。
「ま、奥地でもなけりゃ楽勝なんだが」
「油断は禁物ですけど、それはそうですね」
が、ガイア連合の高い霊的才能を持つ、【転生者】達からすれば、十分に対応可能である。
| アシッドレイン | 水撃属性魔法 | 敵全体に水撃属性で中ダメージを与える。 |
| 会心波 | 敵全体に小威力の物理属性攻撃。クリティカル率が高い |
水撃魔法や物理攻撃、レベル差もあり高い威力の攻撃は悪魔達を着実に砕いていく。
ただ仲魔がいる他は二人と言う、少数の人間による、多数の悪魔への蹂躙。
この世の摂理からすればありえない光景が繰り広げられていた。
(ん、今回も順調で何よりね)
悪魔を倒すガイア連合の人間の内片方は
普段は関東圏を活動範囲にしている彼女だが、今回はたまたま手が空いていたこともあり、ソラと一緒に四国の方へ物資の輸送に来ていた。
そのついでと言っては何だが異界の間引きに参加していたのである。
「ほいラス1……っと。
そっちはどうだ?」
「こっちも排除完了です」
キリカが悪魔を撃ち抜く横で、銀髪の男が悪魔を切り裂く。
これでこの階層にいる敵意ある悪魔は全滅した。
感覚をのばしても近くに悪魔の気配は欠片もない。
ならもうこんなおどろおどろしい場所に用はないし、帰っていいだろう。
「なら帰ろうぜ。いやー流石に疲れたなお疲れさん……あ、ちょっと待て」
「坂田さん?」
「確かこの辺に……よし、あったな」
坂田と呼ばれた男はキリカを手で制すと辺りを見回し、暫くすると小さな紫色の塊を拾い上げた。
それは【フォルマ】と呼ばれる悪魔が遺す物質であり、ガイア連合が装備やアイテムの作成に使用している物だ。
坂田は拾ったフォルマを満足気にしまい込む。
「それはさっきのガシャドクロ*2が落としたフォルマですか?」
「あいつが崩れ落ちる時に飛んでいくのがちらっと見えたからよ。
【呪殺耐性】の装備は幾らあっても足りねーってことはねえからな。
俺は【呪殺無効】の装備付けてるからいらねーけど」
「……坂田さん、前と比べて変わりましたねぇ」
異界の出口へ歩きつつ事も無げに言う坂田に、キリカはちょっと驚く。
以前会った時の印象とはだいぶ異なっているからだ。
坂田は四国某所にあるガイア連合の実質的な支部長の立場にある男だ。
今回出張に来るまでは暫くの間見かけていなかったが、当時はあまりいい印象がなかった。
現地人を見下す転生者の中でもそう少なくない人間の一人であり、言動も粗野。
一緒に仕事をする人間にはしたくなかったというのが本音だ。
それが今ではやけにしっかりして、他人の事に配慮している。
実際にこの異界に来るまでに出会った、ソラと同年代の少女達にも随分慕われているようであった。
「俺そんなに変わったかぁ? 自分ではそんな気がしないんだが」
「いやーだいぶ変わりましたよ。
前の坂田さんなろう小説で主人公に喧嘩売ってのされる、典型的かませ冒険者みたいでしたもの」
「……え、ひどくね?」
がーん、と言う感じにショックを受ける坂田。
いやでも確かにそんな感じだったからなあとキリカは感じる。
「いやだって態度悪かったし。
此処の支部が出来る前も、地元の霊能者に全裸土下座させたり、足を」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! その話はやめろォ!」
坂田は頭を抱え叫ぶ。
そう、地元霊能組織との初接触はあまり思い出したくない。
雑魚いスライム潰して小遣い稼ぎだぜ! と思って来たらまさかあんなことになるとは。
「全裸土下座は俺が言った事じゃねえし、足の方はあまりにもしつこいもんだからイラっとして言っちまったけどさぁ!
まさか次の瞬間には足舐めてると思わねえじゃん!?
なんでこんな時だけ行動の速さがゼ―〇ガンダムの変形速度並なんだよ!?
その速さを悪魔との闘いで活かせよォ!!」
いや本当に追い詰められた人間の怖さを舐めてたわ。
坂田は当時の自分の言動を深く後悔していた。
「まぁ【ヒノエ支部】から送られる【潤沢なスイーツ】食えるし悪くねえけどさー。
面倒なこと多いし、正直地元の奴等、あんま信用できねえんだよなぁ」
「あーやっぱりですか……私も正直そのあたりは同意見です」
嘆息する坂田の言葉にキリカは納得する。
かつて地元霊能組織の代表であり、現在はジュネスの店員に収まっている女性、件の坂田の足を舐めた彼女の印象は良くはない。
何と言うか閉鎖的な土地の組織特有の者特有の、内には高圧的で、外の強者にはこちらの都合を無視したレベルで全力で阿る。
そんな
(私の家は私を神様扱いしている以外は結構まとも、ガイア連合に所属して色々な人と出会ったけどそれが知れたのは収穫だったかも)
キリカの産まれた御津峯家は関東圏の異能者の家だが、元から一般人の安全は極力考慮して動くし、ガイア連合の転生者に対しても無理な取り込みは行わない。
およそ悪魔業界と言う界隈ではまず上位のまともさだった。
そんな家に生まれて育ったからか、まあここの様に地元土着組織の態度が鼻につくと感じる事がキリカには多い。
「正直価値観違いすぎてて話してて疲れっからなー。
ぶっちゃけ崇めてる神のほうが話しやすいレベル。
それにあいつらなんか隠し事してるような気がすんだよな」
「隠し事、ですか?」
「そそ、勘だけど」
世の中には知らない方が良い事もある*3。
「正直後悔することも多いんだけどまあそれでも今の俺に【弟子】がいるからな。
アイツの為にも多少は頑張んねーと」
「あの可愛らしい元気そうな子ですね」
「アイツ俺のこと無敵のヒーローか何かと思ってるし、失望されるとその、なんだ辛いし」
坂田の弟子である少女。
彼女は地元組織でも随一の才能の持ち主である。
それこそ坂田が来る前は、彼女がこの近辺で間違いなく最強であったという程に。
ただその人生は想像を絶する悲惨さだ。
現地人としては強い霊能の為、Magに惹かれた悪霊に両親や友人がとり殺された。
一般人からは徹底的に避けられ、ようやく出来た同じ苦しみを共有できる親友も意識不明。
更には異界の拡大を防ぐため、口にはばかるような苦難の後に人柱になる予定だったのだ。
そんな彼女を苦しみから救ったのが、当時四国に来た坂田だった。
坂田自身、自分は頭も性格もそんな良くないのは自覚している。
けれど少女が自分を心の支えにしていることくらいは分かっていた。
だからそこそこ真面目に自分のレベルも上げた。
【アガシオン】や装備も良い物を回した。
アレコレ言いくるめて可能な限り普通の中学生らしい楽しい日常を送らせている。
まさか自分がこんなことをするとは思いつつも、それなりに気を使ってはいた。
「それになー弟子も、弟子のダチも本来いい奴らなのにクソ環境で歪んじまってるからなぁ。
流石に大人としてちょっと思うところあるわ」
「おやおや、良く悪魔業界の子なのに良い子ってわかりましたね?」
「あのな、ダチってのは基本的に似たような程度の奴でつるむんだぜ?
俺の弟子のダチならいい奴に決まってんじゃねえか」
へへっと笑う坂田。
そんな彼はふと思いついたようにキリカに言う。
「大体お前さんもだいぶ変わったじゃねえか」
「私が……ですか?そんなに変わりましたかね?」
「前はつまんなそーな顔ばっかしてたのに、今はあのソラってガキと話している時は随分と楽しそうな顔をしてんじゃん」
そこで言葉を切った坂田は悪ガキのような顔で続ける。
「お前さん、よっぽどアイツの事が好きなんだな」
「………………」
坂田の言葉を聞いたキリカはしばし沈黙。
どういう訳か停止した脳味噌が、言葉の意味を理解するまで数秒かかった。
「……な゛っ」
そしてぼん、と見てて分かりやすいくらいに赤面した。
四国の空気はどうにも落ち着かないとソラは感じていた。
周りにガイア連合の知っている人がいないせいか、初めての四国のせいか居心地が良くない。
幸いにも四国支部長の弟子の女の子──同じ年頃の元気で可愛らしい女の子が話好きだから何とか待機時間を潰せている。
(この子も僕と同じで良い出会いがあったんだなぁ)
彼女が話すのはもっぱら自分の事ではなく、師匠の事。
少し話しただけでも彼女が師匠である坂田が大好きなのが伝わってくる。
自分がキリカに抱くのとは少し違う想いなのだろうが、その気持ちには心から共感できた。
「お疲れ様です師匠! お怪我はありませんか?」
「当然だろ? 俺はお前さんの師匠様だぜ。
今回も楽勝だったよ」
「えへへ流石師匠ですねっ」
だからこそ、帰ってきた坂田の腕をとり全身で行為をアピールする彼女が羨ましい。
性別の違いもあるが、自分ではこうはいかない。
こんな事なら、親が生きているうちにもっといろいろ女性との付き合いについて聞いておけばよかった。
(ほんともう僕は何でこうシャイなんだ……ってどうしたんだろ?)
ふと見るとキリカが自分を見ていた。
彼女の装備にも傷一つないのに、何かあったんだろうか?
なんか少し顔が赤い気がするけど。
ソラは知らない。キリカが帰り道に坂田から言われた言葉を。
その言葉のせいで普段よりもちょっと自分より何歳も年下の少年を意識していたし、さらに仲良さげな彼等が実に羨ましい。
だから彼等みたいに多少強引でも腕を組んでみたくなる。
けれど、けれど。
(ねえソラ君私達も……なんて言えないっ!
私みたいな非モテ歴ウン10年なんて無理!)
今のキリカには無理な話である。
全く以て遠慮しがちな自分が恨めしい。
もっと素直になれればよいのに、どうも恥ずかしくてできない。
「う、ううん、何でもないよソラ君。私達も行きましょうか。
寒くなる前に戻りましょう」
「そ、そうですね!」
二人の仲は中々に進展しない。
けれど確かに互いを想い合っているのである事は、当人以外からは簡単に見て取れた。
今後もいくつかネタがあるので書いていきたいと思います。