Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?)   作:白銀の勇者

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今回グロ注意(ガチ)

何故自分でもこんなにグロくしたのかは不明


MarkⅨ

アリアは荷物をまとめたキャリーバッグを手に空港にいた

 

そろそろ自分の乗る飛行機が出る時間だ。それを確認して立ち上がろうとした時

 

「神崎さ~ん」

 

と、後ろから最近はよく聞いた声が聞こえた

 

「え……トウカ!?」

「いや~、間に合った」

 

後ろから来たのは一人の少女を引き連れた桃花だった

 

「……なんで来たの?」

「そりゃあお見送りに。ってか遠山君来てないのね……薄情な男だわ」

 

はぁ……と溜め息を吐く桃花

 

「……そっちの子は?」

「あ、この子はメアリー。ちょっと訳あり」

「ど、どうも……メアリーです」

「神崎・H・アリアよ。もう会えないかもしれないけど」

 

どもりながら自己紹介したメアリーにちょっと笑いながら自己紹介で返したアリア

 

「それじゃあ……もう乗らないといけない時間だから」

「もうなの……?」

「結構ギリギリなのよ?」

「そう……たまにそっちに遊びに行くわ」

「アイアンマンで?」

「それもいいわね。不法入国になるけど」

 

二人でジョークを言い合って笑い合った

 

「それじゃあ、バイバイ。トウカ、メアリー」

「またね。神崎さん。一度だけでもチームアップしたかったわ」

「ま、また会いましょう!」

 

アリアかキャリーバッグを引いて歩いていく

 

それを見送る桃花とメアリー

 

「それじゃあ、飛行機が飛ぶ所でも見る?」

「は、はい!」

「じゃあそれまで適当に買い物してましょうか」

 

 

 

 

二人は空港の適当な売店でまずメアリーの服を軽く買って、着替えさせてから適当に売店を見て回った

 

すると、アリアの飛行機が離陸する五分前になったので、飛行機が見える場所まで行こうとする

 

が、その時見知った人間が走っていった

 

「遠山君!?」

 

キンジの顔はいつも以上に必死そうだった

 

そのキンジをメアリーの手を引いて追う

 

「と、桃花!?」

「何か起きるかもしれない!」

 

遠目に見えるキンジを全速力で追う

 

途中からメアリーの手を離し、メアリーがついて来てるのを確認して全速力で走っていく

 

そして、その時何処かから何か紙のついた小さい箱が投げ付けられた

 

紙を見ると、それはスパイダーマンからのメッセージだった。一体何処に……と思ったが、足を止める暇は無かった

 

「なになに……ウェブカートリッジ……壊せば糸が出ると。あと、これはあなたによ」

「え?あ、はい……」

 

メアリーは桃花から紙を受け取った

 

メアリーへ。と英語で書かれている所の下にはこう書いてあった

 

With great power comes great responsibility(大いなる力には大いなる責任が伴う).』と

 

「しっかり心に留めておきなさい」

「……はい!!」

 

メアリーは紙を二つ折にしてポケットにしまった

 

色んな検査を武偵徽章で無理矢理スルーし、キンジの後を追う

 

キンジはアリアの乗る高級飛行機の中に入っていった

 

その瞬間、飛行機のドアが閉じた

 

「間に合わなかった!?」

「わたしが!!」

 

既に動き出した飛行機にアダマンチウムの爪を突き刺し、メアリーが張り付く

 

「メアリー!これを!!」

 

桃花がウェブカートリッジをメアリーへ投げ渡す

 

「うん!」

 

メアリーが受け取った所で飛行機は加速していった

 

「……スパイディ!」

「はいよ!」

 

桃花がスパイダーマンを呼ぶと、スパイダーマンはすぐにやって来た

 

「武偵校までお願い。何か分かるかも」

「オーケー、任せて!」

 

スパイダーマンの背中に体を預ける

 

スパイダーマンは糸を出して桃花を背負ったままウェブスイングをしていった

 

 

 

 

「ぐっ……ぅぅ……」

 

飛行機は離陸した。その際にGがダイレクトで体に負担をかける

 

内蔵がイカレそうになるが、ヒーリングファクターに任せてアダマンチウムの爪をゆっくりと動かしてドアへ近づいて行く

 

そして、ドアにたどり着いて開けようとするが、ドアは勿論開かない

 

「開かない……なら!」

 

アダマンチウムの爪をドアとドアの間に通してロックを無理矢理切断する

 

そして、内部に入る。が、ドアは開きっぱなしになり、ドアの外へ再び体が投げ出されそうになる

 

なんとか堪えてドアを閉める

 

「どうしたら……あ、これなら!」

 

メアリーはウェブカートリッジを取り出し、閉まってるドアの隙間を中心にしてウェブカートリッジを当てる

 

そして、ウェブカートリッジを鉤爪で引き裂いた

 

すると、ウェブカートリッジから中にあった大量の糸が排出され、ドアを固定した

 

「これでよし……」

 

直後、ゴロゴロゴロ……と雷の音が響いた

 

「あ、あのまま外にいたら雷に打たれてたかも……」

 

その時の自分を想像してゾッとするが、そのマイナスな想像をなんとか振り払う

 

「えっと比較的新しくて男の人の匂いは……」

 

くんくん。と鼻を動かす

 

ウルヴァリンは実は鼻もいい。ある程度の匂いは判別できる程に

 

ウルヴァリンの能力を殆ど受け継いでいるメアリーにもそれは出来る

 

匂いを頼りにふらふら~と歩き、飛行機内の一室にたどり着いた

 

「し、失礼しま~す」

 

と、言いながら中に入る

 

「だ、誰だ!」

 

既に中にいたキンジがベレッタを抜いて構えてくる

 

「ひゃっ!?う、撃たないで!!」

 

と、両手をあげるメアリー

 

「だ、誰が来たのよ……ってメアリー!?」

「あ、アリア!!」

「は?」

 

アリアがベッドの横からひょこっと顔を出し、メアリーを見て驚く

 

メアリーはホッとした顔でアリアに近付く

 

「どうしてここに?」

「桃花がそこの人の後ろを走って行ったから一緒について行って……その後ドアの外に張り……じゃなくて中に滑りのんだんです」

「……そ、そういえばキンジ。あんた何で」

 

何でこの飛行機に入って来たのか聞こうとしたら雷が鳴った

 

アリアがその音に反応してひぃっ!?と声を出しながら縮こまる

 

「……おいあんた。えっと……メアリーだったか?見たところ武偵じゃなさそうだしその服も防弾性があるとは思えない。ここで隠れてろ」

「何かあるんですか?」

「あぁ。恐らくこの飛行機は……」

 

キンジが何か言いかけた時、パァン!と発泡音が響いた

 

アリアとキンジがハッと顔を上げて部屋を出る

 

機内は混乱しきっていた

 

「な、なに!?」

 

遅れて出てきたメアリーがキョロキョロと周りを見る

 

その時、機長のいる部屋からズルズルと操縦士である機長達が這いずり出されてきた

 

出してきたのはキャビンアテンダントの女性

 

「気をつけやがれ、です」

 

ポイッとキャビンアテンダントはカンを投げてきた

 

「ッ!全員部屋の中に入れ!!」

 

キンジの叫びに客員が全員部屋に入る。が、メアリーはトコトコと出てきた

 

「あの~……」

「バカっ!早く部屋に……」

 

アリアが部屋に戻れと言おうとした瞬間、カンから煙が出てくる

 

アリアとキンジはすぐに袖で口と鼻を塞ぐ。が、メアリーはモロに吸い込む

 

「ッ!?けほっ!」

 

が、持ち前の嗅覚でほんの少し吸ったところで袖で口と鼻を塞ぐ

 

が、ガスは無害な物だったらしい

 

ガスが無くなった所でポーンポーンポポーンと客員にアナウンスする前に鳴る音が何度も響く

 

メアリーの無理矢理詰め込まれた知識の和文モールスがそれを解読する

 

オイデオイデイウーハテンゴクダヨオイデオイデワタシハイッカイノバーニイルヨ

 

元は兵器にされる予定だったメアリーにとっては和文モールスの解読は朝飯前

 

「イウー?」

「……あのふざけた言い方、やっぱり武偵殺しか」

「やっぱり……?キンジ、あんた」

「チャリジャック、バスジャック。そして過去一連の事件。これの示すメッセージは……お前を直接対決で倒すこと。シージャックの時、武偵殺しは電波を出さなかった。つまり直接対決でその武偵を殺した……つまり」

「誘ってるのね……上等よ。風穴開けてやるわ」

 

アリアが白銀と黒のガバメントを取り出す

 

「メアリー。あなたはもう部屋に戻って。こっからはアタシ達の出番よ」

「……わたしも行きます。待ってるだけなんて嫌ですから」

「武偵じゃないなら避難してろ」

「大丈夫……戦いには自信があります」

 

ウルヴァリンの殆どの力にスパイダーマンの怪力。これだけあればただの人間にやられるなんてことはまず無い。空飛ぶボードに爆弾などで完全武装したミュータントっぽい人間やシンビオート製のスーツ着た人間などは除くが

 

「……じゃあアタシ達の指示に従ってもらうわよ?逃げろと行ったら逃げなさい」

「おいアリア!」

「ダークホースかもしれないから。もしCQCの達人なら十分に活躍してくれるわ」

 

アリアのこれは殆ど嘘だ

 

本音はアイアンマンである桃花の知り合いなら、何か特別な力があるんじゃないかと思ったからだ

 

「……分かりました」

「……ったく、今回限りだ」

 

アリアが飛行機一階のバーに向けて走り出し、それを追うキンジとメアリー

 

バーにつくと、そこにはさっきのキャビンアテンダントがいた

 

「やっと来やがったでございますね」

 

そのキャビンアテンダントの服装は変わっていた

 

メアリーにはアリアの着る防弾制服と似た物だと思っていたが、アリアとキンジは違う

 

それは、学校で理子が着ていたあの改造制服

 

そして、キャビンアテンダントは顔を掴み、引っ張る

 

ベリベリべりという音と共に顔が剥がれ、中から違う顔が現れる

 

「理子!?」

Bon soir(こんばんは)

 

理子は手にしていた青いカクテルを飲み干した

 

「頭と体で戦う人間の才能って結構遺伝するんだよね……あなたなら分かるでしょ?オルメス」

「ッ!?」

 

アリアの表情が驚愕に変わる

 

(オルメス……ここから割り出すとしたら……まさか、Holmes?確かにオルメスとは読めるけど……)

 

身構えながらも構える

 

Holmes。その読みはホームズ

 

「あんた一体……何者?」

 

理子はそれを聞いてにやりと笑い、一丁の拳銃、ワルサーP99を取り出す

 

「理子・峰・リュパン4世。それが、理子の本当の名前」

 

ワルサーに口付けするようにしながら理子が答える

 

「でもねぇ……皆呼び方が可笑しいんだよ。あたしには可愛い名前があるのに皆4世、4世、4世、4世さまぁ~……どいつもこいつもさ。酷いよね~」

「……4世の何処が悪いのよ」

「悪いに決まってるでしょ!?どいつもこいつも4世4世!あたしは数字か!ただのDNAか!!?あたしは理子だ!数字じゃない!どいつもこいつもよォ!!」

「ッ……」

 

メアリーが表情を変える

 

自分にも分かる。ずっと、本当の名前すらつけてもらえず、XX-1と呼ばれ続け……

 

だが、きっと桃花達が助けてくれなければ自分はメアリーではなく、XX-1として、兵器として戦い続けてきただろう

 

「……そこのあんた。何悟ったような顔してるの?」

「……わたしも、同じでした。でも、あなたの方がよっぽど辛かった……」

 

確かに兵器として戦わされるのは嫌だった。けど、それしか自分の生きる道が無いと諦めていた

 

諦めていない、そして歯を食いしばって耐えた理子の苦しみと比べて受け入れてしまって諦めた自分との苦しみはかなりの差があるだろう

 

「同じ……?」

「……へぇ、あなたの名前は?」

「メアリー。そして、もう捨てた名は、XX-1。ウェポンXを超える『兵器』の名」

 

メアリーは喋った

 

理子は顔を少し歪めた。が、それはウェポンXという単語にだ

 

「ウェポン……X?」

「なんだよ……それは」

 

アリアとキンジがウェポンXという言葉を疑問に思う

 

ウェポンXは第二次世界大戦周辺に極秘裏で行われた物だ。知ってる人間は裏世界に通じる者しかいない

 

「……丁度いいや。オルメスにウェポンX。二つを仕留めれば、あたしは自由になれる」

 

理子の言葉。それにメアリーは構える

 

なるべく人の前で鉤爪は出したくない。鉤爪が無くてもアダマンチウムの骨格とヒーリングファクターだけでも十分『人』とは戦える

 

「あとキンジ?人に無用心に腕時計を預けちゃ駄目だぞ~?」

「腕時計……まさか!全てお前の計算通り……」

「そーでもないよ?予定外の事はあったけど、チャリジャックとバスジャックで組ませたのも、キンジのお兄さんを殺ったのも、全部あたし」

「兄さんを!?」

 

キンジが目に見えて動揺する

 

「後ひとつ。いい事教えてあげる。あなたのお兄さんね?今、理子の恋人なの?」

「理子!お前……」

 

キンジが歯を食いしばってベレッタを構える

 

「キンジ!相手は挑発してるだけよ!落ち着きなさい!」

「これが落ち着いてられるかよ!!」

 

その時、飛行機がグラっと揺れた

 

「お~らら♪」

 

その瞬間、キンジの手のベレッタがはじき飛ばされた

 

「ノンノンノン。キンジ、今のお前じゃそこの小娘より役に立たない。そもそも、オルメスの相棒は戦闘ではなくパンピーな視点からヒントを与えてオルメスの能力を導く事。そういう活躍をしなきゃ」

 

その瞬間、アリアが二丁の拳銃を構えて走り出した

 

メアリーの詰め込まれた知識の一つがアリアが何をしようとしてるか導いた

 

拳銃を使った近接格闘術、ガン=カタ

 

拳銃を一撃必殺の近距離武器として使う戦闘。それは、相手への一撃必殺になると同時にこちらへの一撃必殺にもなる

 

「二丁拳銃があなただけの物だと思わないこと」

 

そう言って、理子は二丁目のワルサーを取り出した

 

アリアが驚愕するも、今更止まれない

 

小柄な二人の体が高速で動き、引き金が引かれる度、弾丸が機内を飛び交う

 

蹴りも交えた格闘の末、先に弾切れを起こしたアリアが理子の両手を脇で挟む

 

抱き合うような形になった二人を見て、キンジがバタフライナイフを開いて動いた

 

「キンジ!」

「動くな!」

 

アリアが理子を抑え、キンジがナイフを突き出しながら慎重に移動する

 

が、理子は不意に笑った

 

「双剣双銃……奇遇だよね」

「何が……」

「あたしも持ってるんだよ……『双剣双銃の理子』って二つ名を」

 

その瞬間、理子のツーサイドアップの髪が動いた

 

(ミュータント能力!?)

 

それを見たメアリーが驚愕に目を開いた

 

「アリアの双剣双銃は完璧じゃない。お前は知らない、この力の事を」

 

メアリーが駆けた。体勢を低くし、神経を研ぎ澄まし

 

理子の髪が二つのナイフを取り出し、アリアを切り裂こうとした次の瞬間、

 

「ハァァ!!」

 

メアリーが飛び、アリアと理子の頭上を越えながら、理子のナイフを蹴り飛ばした

 

「ッ!?」

 

が、アリアの力が驚愕により緩まったところで理子が手を抜き、二発の弾丸をアリアの胸に撃ち込み、髪でアリアを突き飛ばした

 

よほどの力で突き飛ばされたアリアは吹き飛ばされ、キンジの足元に転がった

 

「あ、アリア!」

「早く逃げください!ここはわたしが!」

「何言ってんだ!」

「わたしも……同じだから!!」

 

メアリーの両手の甲からゆっくりと、銀色に煌めく鉤爪が姿を現す

 

皮膚を突き破り、姿を現す鉤爪

 

「ミュータントにはミュータント。あなたは早く逃げてください」

「ッ!」

 

キンジはアリアを抱き上げ、逃げて行った

 

「チッ、逃げられた……」

「あなたの相手はわたしです」

「まぁいい。先にぶっ殺してあげる」

 

理子が髪でナイフを拾い上げる

 

双剣双銃。手数が多いぶん、相手が有利だ

 

だが、関係無い

 

理子のワルサーから放たれる弾丸をその身で受ける

 

弾が皮膚を突き破り、体内で止まる。その衝撃がダイレクトで伝わる

 

「……なぁんだ。ウェポンXってこの程度だったんだ」

 

ダラリと力無く壁にもたれたメアリーを見てさもつまらなさそうに溜め息をつく

 

が、異変はそれから起きた

 

「この程度ですよ。弾丸で突き飛ばされる程度」

「ッ!?弾は確かに……」

 

服は突き破られ、血は流れている。が、異常なのだ。その下に見える皮膚が

 

完全に、治っているのだ

 

「……化け物」

「そうですよ。化け物の兵器化。それが、わたしの生み出された意図ですから」

 

両手の爪をキンキンッ!と鳴らして理子へ走る

 

ガウンッ!!と理子のワルサーから弾丸が放たれ、メアリーに当たるが、今度は弾かれた

 

「くそっ!」

 

理子は髪で握ったナイフを振るう

 

「ッ!」

 

それをメアリーは腕に刺して受け止める

 

「捕まえた……!」

「これでも!」

 

理子がメアリーの喉に拳銃を突き付け、二回引き金を引く

 

弾丸が喉を突き破る

 

さらに、もう片方のナイフがメアリーの喉の傷口をさらに深く削る

 

「喉をやったんだ。これなら」

「…………ぃ」

 

が、メアリーはそれでも何かを言いながら理子の髪の毛を掴む

 

ヒューヒューと喉から空気が漏れる。が、メアリーは死なない

 

激痛。そして酸素の補給ができない。さらに苦しみ

 

普通なら意識が飛び、すぐに死ぬはず。だが、メアリーは死なない

 

弾丸で撃っても、ナイフで刺しても、喉を抉っても、死なない

 

「ひっ……」

 

理子の顔が恐怖に染まる

 

血まみれの同い年くらいの少女が、即死しても可笑しくない傷を負って生きているのだ

 

顔からは血の気が失せている。が、目は生気を失っていない。冷たくならない

 

「……ぁ……ぅ」

 

ヒューヒューと空気を喉から漏らしながら、ゆっくりとメアリーは理子に手を伸ばしていく

 

「ひぃ……アァァァァァァァ!!」

 

理子はメアリーを押し倒す

 

押し倒して足で手を固定し、動けなくしてからナイフで首をメッタ刺しにして、額に弾丸をほぼ零距離で撃つ。さらに心臓に向かってナイフを刺し、抉る。手を突っ込んで直接拳銃を突っ込んで心臓を撃ち抜く

 

虐殺。まさにその言葉が正しかった

 

最後にナイフで喉と地面を貼り付けにする

 

「はぁ……はぁ……」

 

辺りは血の海。自分も、髪の毛も、メアリーも。紅に染まっている

 

血なまぐさい匂いと目の前の死体が吐き気を催す

 

「後は……キンジとオルメス」

 

理子は立ち上がってゆっくりと歩いていく

 

が、背後でズブッとナイフを首から抜く音がした

 

理子が恐る恐るメアリーの方を見る

 

メアリーは、立っていた

 

メッタ刺しにされ、頭に弾丸を撃ち込まれ、心臓に直接弾丸を撃たれ、殺した筈なのに

 

さらに、傷は再生している

 

肉が何処からか生まれ、形を成し、器官が再生し、心臓が動き出し、血が流れ、皮膚が再生し……

 

「痛いじゃないですか……」

 

ゆっくりと、鉤爪と顔を上げた。血だらけで真っ赤の顔と、瞳孔の開きかけた目を上げて

 

「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!」

 

理子は逃げ出した

 

勝てる訳が無い。殺せる訳が無い。逆に何時か殺される。殺し続けても、何時か殺される

 

そして、何より怖い。恐ろしい

 

あれだけ血を流し、心臓を撃ち抜き、頭を撃ち抜き、喉を壊したのに、動き、喋るあの少女……化け物が

 

やった事のない位の虐殺。それを受けても立ち上がる少女の皮を被った化け物が

 

ペチャ、ペチャ、と足音が聞こえる

 

振り向きもせずに無我夢中に走った。だが、足音は途中で止まった。いや、聞こえなくなった。さっきまで聞こえてたのに

 

「は、はは……やっと死……」

 

振り返る

 

そこには、さっきまで血の海に居たはずの少女

 

鉤爪を振りかぶり、血まみれの顔に笑みを浮かべた悪魔のような表情で

 

そこからはもう覚えていない

 

何も考えず少女を振り切って、走り、走り、走った

 

少女は居なかった

 

「な、何なんだよ……あの化け物は……」

 

心にトラウマを埋め込んだ化け物を考えもせずに周りを見る

 

理子は、丁度アリアの部屋の前にいた

 

「……八つ当たりでいい。オルメスを倒す」

 

アリアの部屋を開ける

 

まず目に入ったのは端っこでガタガタと震えながら風呂場を指さして抱き合うアリアとキンジ

 

そして、その視線の先には

 

「ひぃあっ……」

 

あの、

 

「……酷いじゃないですかぁ。勝手に逃げるなんて」

 

化け物

 

「─────────ッ!!」

 

声にならない悲鳴を上げて情けなく背を向けながら走った

 

もう、形振りなんて構ってられなかった

 

 

 

 

メアリーがアリアの部屋に入った時に時を戻そう

 

理子が何処かへ走り去った後、メアリーは一人でアリアの部屋に戻ってきた

 

「ひどい目にあいました~……」

 

ガチャっと開けたらそこはキス現場

 

二人がキスをしている真っ最中。そこに乱入する血で真っ赤に染まった少女

 

二人がまず、メアリーを見て顔を真っ赤にする。メアリーも顔を真っ赤にする(血で分からないが)

 

そして、二人の顔色が真っ青に変わる

 

『ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?』

 

キスから抱き合いに移行し、部屋の隅に移動する。この間、一秒

 

「ちょっ、二人とも?」

「りりりりりりり理子を虐殺でもしたの!?」

「さ、流石に無理!ヒスってもこれは無理!!」

 

何やら訳わからないこと叫ぶキンジとアリア

 

ヒステリアモードでもこのスプラッタ少女を手駒にするのは無理なようだ。なお、ヒステリアモードは途中で血の気が失せた事により半ヒスに留まった

 

「逆に虐殺されたんだけど……」

 

確かに、服には穴やら切り口やら沢山空いていた

 

「ととととと取り敢えず風呂入ってきなさい!話はそれから!」

 

アリアとキンジが風呂場を指さす。仕方ないなぁ。と思いながら移動しようとすると、ガチャっと扉が空いた

 

あっといった感じの顔になるメアリー

 

「酷いじゃないですかぁ。勝手に逃げるなんて」

 

と、笑顔で振り返ると、そこには誰も居なかった

 

「……理子を追ってくる」

「キンジィ!?」

 

アリアを置いてキンジが走った(逃げた)

 

「……アリア?」

「と、取り敢えず風呂入ってこ~い!!」

 

風呂場まで手を掴んで連行し、メアリーを風呂場に蹴り入れた

 

スカ~ン!と、丁度いいくらいの金属を蹴った時の音が響き、アリアが足を抑えて悶え苦しんでたのは内緒だ。アダマンチウムの塊を蹴って足が少し痛む程度で済んだのは流石だ




想像してみましょう。目の前で胸を抉られてそこに拳銃突っ込まれて心臓に直接弾丸を撃たれた上に喉にナイフを刺されて弾丸も受けて零距離で額に弾丸を貰った少女が血まみれで立ち上がって笑いながらこっちへ歩いてくる光景を

ホラーでしょ?今回のメアリーがそれです

なお、メアリーの額に当たった弾丸は頭蓋骨で防がれてるので記憶喪失とかにはなってません

あと、何でここまでされて生きてるの?流石にこれだけされたら再生間に合わないだろ。と思ってるあなた。ウルヴァリンは公式設定で骨からでも再生します

それに意識を失わなかったのは骨をアダマンチウムの骨格にする時の激痛と比べればまだマシだったのと、拷問等に対する訓練をしていたからです。それと、笑ってたのは無意識です。メアリーはMではありませんが、痛すぎると逆に笑っちゃう子です←ドウイウコトダッテバヨ

一巻分の話が終わったらメアリーの設定を後書きか丸々1話使って書きます

でわでわ、次回お会いしましょう

see you again!!
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