Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?) 作:白銀の勇者
あと、最近お気に入りが20人突破しました。本当にありがたいです
では、本編をどうぞ
理子をキンジが追う。そして、とある所で理子は止まった
「理子、逮捕させてもらう」
「そう簡単には捕まらないよ~?」
と、ヘラヘラとしながら答える理子
「……あれは来てないよね?」
「メアリーの事か……あれは俺も引いた。あとあれとか言うな。ちゃんとした人だよ」
いや、分かるよ?多分
流石に理子はトラウマになっているらしい。そりゃあ、目の前で虐殺したのにあそこまで追ってこられて、さらには目の前で再生されて……そんじょそこらのグロ映画よりも何倍もグロかっただろう
それをその目で間近で見たならそれはトラウマになるだろう
暫くは彼女を見るだけで寒気がするかもしれない
「……それじゃ、理子はおさらばしようかな……お風呂入りたい」
「刑務所の風呂にぶち込んでやるよ」
「そんな事させないから。じゃ、ばいばいきーん」
ドドドドドドドン!!と理子の背後の壁に仕掛けられた爆薬が炸裂。飛行機の壁を切り抜く様に爆薬は炸裂し、壁が外れ、理子が外へ飛び出した。服を脱いで
「なぁっ!?」
いきなりの事に半ヒスからヒステリアモードへ完全に移行してしまった。やっちまったと思いながらそこら辺の突起物に掴まり、理子へ目をやると、理子は何か撃ち出していた
それは、
「ミサイルッ!?」
キンジが突起物から手を離し、壁にしがみつく
その瞬間、ミサイルが飛行機のエンジンに激突、爆発、炎上
エンジンが焼け落ちた
何故かその時外からあ痛~!?と言う声とカンッ!という音が聞こえた
「くそっ!もしかして全部髪の中にでもぶち込んでたのか!?」
キンジは壁伝いに移動する
その時、ズドッ!と目の前を銀色の三本の爪が横切った
「手に掴まって!」
「……全く、女性の手を借りるなんて」
キンジが手を差し伸べたメアリーの手を掴む
メアリーはその場で回転して爪を刺しなおす
「え~い!!」
「ッ!」
物凄い怪力で投げ飛ばされたキンジはヒステリアモードで強化された力を使って安全地帯まで退避する
一方メアリーはザクザク爪を刺しながら移動する
「アリアは運転席だよ」
「分かってるよ。それくらいならね」
キンジは走る。その後ろをメアリーが走る
そして、機長室の扉を荒っぽく開いた
「遅いわよ!」
「子猫ちゃんの相手をしてたんだ。ごめんね、アリア」
「……もしかして、なってるの?」
「ご想像に」
キンジが副長の座る席に座る
そしてメアリーがメーターやら何やらを色々とチェックする。戦闘機の操作法は頭に詰め込まれているが、旅客機の操作法は知らない。が、旅客機をハイジャック等をした時等の為に旅客機の機長室についても頭に詰め込まれている
「……燃料が……何この減り……ま、まさか漏れてる!?」
「燃料漏れ!?こんな時に!?」
「……理子の時か。してやられたな」
舌打ちをするキンジ
「うぅ……どうしましょう」
横目でアリアとキンジを見るが、どちらも何か考え込んでいる
決断の時は近い
「ハイ到着!」
「スパイディはここで隠れて待ってて!」
「はいよ~」
スパイダーマンがピシュッ!と糸を出して隠れる
鈍痛を引き起こす腹を抑えながら武偵校に入る
教室には、クラスメイトが揃っていた
「はぁ……はぁ……」
「香月!やっと来たか!」
「何があったの……?」
桃花の姿を見てクラスメイトが声を上げるが、腹を抑えながらその内の一人に聞く
曰く、アリアの乗った飛行機がハイジャックに会ったらしい
「何でそれで遠山君が……まぁいいわ。ありがと!」
桃花が腹を抑えながら教室から出ていく
「おい香月!」
クラスメイトが呼び止めるが、気にせず走る
「キャリー、アリアの飛行機……ANA600便の現在の航空路をリアルタイムでチェックしておいて」
『分かりました。それで、如何なるおつもりで?』
「……アイアンマンで行くわ」
武偵校を出てスパイダーマンを呼ぶ
スパイダーマンはすぐに来た
「隣人タクシー一丁。お嬢さん、どちらまで?」
「私の部屋まで」
「かしこまりました~」
ピシュッ!とスパイダーマンが糸を出し、桃花を背負ったままウェブスイングをする
「くっ……はぁ……はぁ……」
痛みが増して段々と苦しくなってくる
「……だいじょぶ?」
「平気よ……死にはしないわ」
スパイダーマンはなるべく桃花に負担をかけないようにウェブスイングで移動する
そして、桃花の家に窓から入る
「スパイディ……そっち行ってて。着替えるから」
「そ、そう?」
スパイダーマンが出たのを確認して少し前まで着ていたインナースーツを着る。そしてリアクターを胸に着けてアイアンマンスーツを着装する
「トウカ!?」
スパイダーマンが部屋の中に入ってくるが、気にしない
「……行ってくる」
「何をする気……って聞くほどでもないか。行ってらっしゃい」
「止めないのね」
「本人の意思を尊重するタイプなんで」
「そ。ならお構いなし」
トウカは窓から飛び出し、リパルサーから火を吐き出させ、飛び立った
「……さて、僕も行こうかな。スパイダーセンスの鳴る方へ~ってね」
スパイダーマンも窓から出てウェブスイングで移動を開始した
空へと飛び立った桃花はANA600便を追う。アイアンマンから伝わる振動がズキズキと傷口を刺激するが、気に止めずに飛ぶ
「……見えた」
フラフラと飛行するANA600便を肉眼で補足できた
が、その時飛行機の一部が吹き飛び、誰かが飛び出した。そして、飛行機から飛び出した人が何かを発射すると、エンジンが爆発。焼け落ちた
「あれが犯人!?」
バサッ!とパラシュートのような物で滑空し始めるその人物を追い、リパルサーを更かす。が、勢いが良すぎて
「あ痛~!!」
「おうっ!?」
カンッ!という音が響いたが、両腕のリパルサーを吹かすのを止め、その人を確保する
「確保したわよ……って理子ぉ!?」
「も、ももちゃ……はっ!?」
「……なんでアイアンマンの中が私だと分かったのかは聞かないでおく。けど、その飛行機に乗ってたのはアリアだけ。遠山君とメアリーが途中乗車したけど……」
もしかして、理子が……
そう思った矢先
「……そうだよ。あたしがハイジャック犯だよ」
「……そう。あっさり言うのね」
「後で調べれば分かるし。だったらここで……」
理子が少し暗い顔で言う
「……理子、離すわよ」
「え?」
「司法取引でもして戻ってきて。その時はまたお話しましょう?」
フェイスガードを上げて笑顔でいう桃花
「……犯罪者だよ?」
「いいの。それでも理子は友達だから」
理子から手を離す
理子はパラシュートを開いたまま落ちていく
「……ちゃんと戻ってきてね、理子」
フェイスガードを下ろし、改めてANA600便を追う
その時、キャリーがANA600便と防衛省の戦闘機の会話を傍受した
『防衛省よりANA600便への通信です』
「防衛省……?傍受して……ってあれは!?」
桃花が横目で確認したのはF-15イーグル。戦闘機だ
『こちら防衛省。ANA600便、応答せよ』
キンジ達は通信に出ない。いや、出る前に防衛省が通信をする
『羽田空港への着陸は許可出来ない。現在、滑走路は自衛隊により封鎖されている』
『馬鹿言ってんじゃねぇ!!』
キーン。と耳鳴りするくらい大きな声。クラスメイトの武藤剛気が声を荒らげた
ANA600便と通信してたのか通信に割り込んだのかは分からない
『誰だ』
『俺ぁ武藤剛気、武偵だ!ANA600便は燃料漏れ起こして残り十分しか飛べねぇんだ!
燃料漏れと聞いて、エンジンが爆破された事を思い出す
代替着陸に出来そな地形はここら辺には無い。このままだとANA600便は……
最後の手段は、アイアンマンが全員を一気に持ち上げて海か陸へ着陸する寸前で脱出。減速させて無事に下ろす作戦。かつて、トニーがMark42を遠隔操作で行った事だ
『これは防衛大臣直々の命令だ。怒鳴ろうが罵倒しようが無駄だ』
「何が命令よ……」
呟き、舌打ちする
『……なぁ防衛省さん。お隣にそちらの物騒なお友達が見えるんだけどそっちのお家に無線で案内させてやってくれないか?』
物騒なお友達とは、F-15の事だろう。キンジがそういった
『……それは誘導機だ。誘導機に従って千葉方面へ行け』
「キャリー!割り込むわよ!!」
『完了してます』
「ボイスチェンジャー機動!」
ボイスチェンジャーが起動し、声が変わる
「パイロット!海へ行くな!撃墜されるぞ!!」
口調をトニーの物にし、声を荒らげる
『なっ!?その声は……』
「トニー・スタークだ!馬鹿な事言ってないでとっとと羽田を使わせろ!」
『自衛隊が封鎖している。無理だ』
「チッ……ならその戦闘機をどうにかしろ!」
桃花が叫ぶが、戦闘機は横についたままだ
「……防衛省との通信を切れ!強制的にだ!」
『分かりました』
防衛省との通信を切る
そして、操縦席を覗くと、そこにはアリア、キンジ、メアリーがいた
一瞬、フェイスガードを上げて自分が桃花だと知らせる
「どうするんだ?少年少女よ」
『……そこら辺は話し終わった。空き地島だ。そこに着陸させる』
「なっ!?」
予想外のキンジの言葉に思わず声が漏れる
空き地島は二キロ程ある。もしかしたら飛行機は止まるかもしれないが、失敗したら……
が、そのビジョンは頭の中のプロトンキャノンで消し炭にする
「……空き地島だな!?」
『そうだ』
「……進行方向とは逆向きに俺が飛んでお前らにぶつかってブレーキになる!お前らは安心して降りてこい!」
『何を言ってるんだ!飛行機を真ん前から激突して押すって事か!?』
『そんなの無茶苦茶よ!』
「無茶苦茶で構わない!俺は……アイアンマンだからな!!」
桃花がリパルサーを吹かせて空き地島へと先回りする
その様子をキンジ達は操縦席で見ていた
「……滅茶苦茶ね」
「けど、これしかない。そうだろ?アリア」
「その通り」
そして、ANA600便が雲の下へ……
だが、予想通り空き地島は見えない。一点だけ米粒以下に光る青い光があるが、それだけでは目印にならない
その時、空き地島に光が点った
ライトが点々と並び、滑走路のようになっている
『おいキンジ!装備科とかに頭下げて持ってきたんだ!ついでにこの人にも手伝ってもらった!』
『やぁやぁ。親愛なる隣人、スパイダーマンさ』
「スパイダーマン!!?なんでぇ!?」
「……あぁもう滅茶苦茶だよ」
スパイダーマンが頭にライトつけて手を振っている
『君達の着陸を僕の糸でなんとか援助するよ。アイアンマンとスパイダーマン。この二人が居るんだから心配はしなくていいよ』
「……心強いわね。いや、ホント」
「ここまで凄い助っ人はいないな。アリア、着陸させるぞ!」
「燃料はもうありません。それに落ちたら終わり……一発勝負です!!」
「美少女の応援にはしっかり答えないとな!!」
キンジが叫びながら操縦桿を慎重に操作する
そして、車輪を出し……
「ここだ!」
車輪を地面につけ、ブレーキをかける
そして、その瞬間、外では
「Maximum Spider!!」
スパイダーマンがANA600便に大量の糸をくっつけ、
「止まれェェェェェ!!」
全力で地面に足をつけ、糸を引っ張る
そして、桃花は
「REACTOR full power!!」
リアクターのパワーを最大に。そして、
「|Unlock power inhibitor!IRON AVENGER!!《リミッター解除!行くわよ、アイアンアベンジャー!!》」
さらにアーマー自体のリミッターを全て解除。飛び上がり、ANA600便へと向かって全速力で飛び、真正面からぶつかり合う
「うわっ!」
「きゃぁっ!!」
「うっ!」
中のアリアとキンジがアイアンマンが真正面からぶつかった衝撃で中を転げ回る
それを見たメアリーが操縦席に代わりに座ってブレーキをかける
「ぐぅぁぁぁ!!」
『トウカ様!これ以上はあなたもアーマーも危険です!!』
「知ったこっちゃない!!止めるのよ!!何としてでも!!」
バチバチバチ!!とアイアンマンの関節がスパークする。関節部は中のウインドウでは既に真っ赤。そして、桃花の腹部の傷も再び血が出てきた
スパイダーマンも段々と糸が手からすっぽ抜けそうになるが、必死に握る
そして……
「う~……腕痛い~……お腹痛い~……」
「桃花、無茶するからだよ?はい、リンゴ」
「ありがと~……」
ANA600便は結果的には止まった。一キロ以上滑走路を残して
アイアンマンが半マッハのスピードでぶつかったのと、スパイダーマンの力により、有り得ないほど早く止まったのだ
が、その結果転げ回りながらもアリアを庇ったキンジは系15箇所の打撲やら何やらで入院。桃花も血を流しすぎたのと手に負担がかかりすぎたことで内出血。さらに肉離れ等々。超重症だったため入院
対して、メアリーは服が血で濡れたのみ。新しく買ったからプラマイゼロになった
さらに、メアリーは警察に保護された。スパイダーマンが同伴し、事情を話した所、特別に戸籍を作り、今回の事件に貢献した事で武偵校への途中編入も許してもらえるかもしれないらしい
そのメアリーは空いた時間があったため、桃花の見舞いに来ている
「あ、そろそろ時間だ。またね、桃花」
「ちゃんとこっちに来なさいよ~?」
手を振ってメアリーを見送る桃花。そして、プルプルと震える手で水の入ったペットボトルを取って口に含む
そこでドアが開いた。そこから入ってきたのは
「よぉトウカ!元気そうだな!」
「ブッ!!?」
思わず口に含んでいた水を吹き出す
入ってきたのは
「お、お父さん!!?」
そう。桃花の父こと、トニー・スタークその人だ
ラフな格好でフルーツバスケットを手にしてズカズカと中に入ってくる
「なんだ?なんで驚いてんだ?」
「驚くに決まってんでしょ!?なんでここに来てるのよ!」
口からダバーッと垂れた水をゴシゴシと袖で拭く
「そりゃあ娘が入院したって聞いたからな。プライベートジェットで飛んできた。おっ、美味そうなリンゴだな」
「プライベートジェットって……ってかそれメアリーが剥いてくれた私のリンゴ!」
勝手にパクパクとリンゴを食べすすめるトニーとそれを止めようとするが動けない桃花
「リンゴ程度ケチケチするなっての。ってかメアリーって誰だ?」
「……ほら、この間の」
「あーはいはい。ローガンとスパイダーマンの遺伝子組み合わせてできたミュータントね。スパイダーマンの方から聞いたよ」
ドカッと椅子に座って適当な台の上にフルーツバスケットを置くトニー
「彼女はこっちの警察に任せておいていい」
「そりゃ分かってるわよ」
プルプルと震える手でリンゴを一つ取って口に運ぶ
「あとトウカ……お前よくも俺の名前使ってくれたな?」
「あ、いや……それはその……」
「お仕置きだ!」
「ちょっ、動けないんだから止め……いだだだだだだだ!!ホント痛いマジで痛い!!」
トニーが桃花のこめかみを中指の関節でグリグリグリとやる
「ごめんなさいごめんなさい!流石に悪かったわよ!」
「うん、分かればよろしい」
そんなやり取りをする二人は本当に親子に見えた
「で、お前のMarkⅤとⅢはおしゃか。使い方荒いんだよお前は」
「分かってるわよそれくらい……」
そう。桃花のアイアンマンMarkⅤとMarkⅢは先の二つの事件で大破
MarkⅤは装甲が殆んど削れ、MarkⅢは上半身の装甲や回路等が滅茶苦茶になっている
「だから言っただろう。MarkⅢとMarkⅤはカイリョウ型リアクターの出力には耐えられないと」
「……」
「だから、特別だ。MarkⅦを作らせてやる」
「え?」
「いいか、もうお前は裏に足を踏み込んだ。俺達の領域にだ。お前が首突っ込んだのはイ・ウー。武偵殺し、魔剣、無限罪……そんな奴等がいる組織なんだ」
桃花は黙り込む
「これからはミュータント……お前らの言う超能力者が出てくるかもしれない。お前はもう狙われないかもしれないが、お前の事だ。首を突っ込むだろう」
「分かってるじゃない」
「お前の親だしな。俺達アベンジャーズもなるべくお前を支援する。だが、俺達の支援は宛にするな。だから、MarkⅦを作れ。そして、守れ。装着しろ、お前の力を」
「……分かった。やってやるわ」
「パーツは送ってある。お前のルームメイトの子と一緒に作れ」
「文の事ね。勿論よ」
「……んじゃ、これで真面目な話は終わり。あ、そのアヤって子。ペッパーが欲しがってたぞ?優秀な人材だからってな」
「つまり推薦って事?」
「そうなるな。その気があるならスターク・インダストリーは歓迎すると言っておいてくれ」
「オーケー」
「んじゃ、俺はまだ寄るトコがあるんでな。達者でな」
と、言ってトニーは帰っていった
トニーが帰ったのを見てやれやれ。と言った感じでリンゴを食べようとする……が、
「あっ!?」
リンゴが全部無い
「あの親父ィ……全部食っていったわね!!」
今すぐ追って首根っこ掴んでお仕置きしたいが、絶対安静と言われてる上に動きたくても動けない桃花にトニーを追う術は無かった
「ぐぬぬぬ……」
その後しばらく、フルーツバスケットの中のリンゴを震える手で悪戦苦闘しながら皮を剥く桃花が文が見舞いに来るまで目撃される事となった
次回から二巻の話か幕間に進みます
そしてMarkⅦ登場のフラグも建てておくのを忘れない
でわでわ、また次回お会いしましょう