Aria the Scarlet Ammo and IRONMAN(Girl?) 作:白銀の勇者
ハイジャック事件から数日が経った
桃花は超人的な回復力を発揮し、一週間後に無事に退院。腹の傷も殆ど塞がった
そして、メアリーは桃花が入院している間に無事に武偵校に編入。編入してからすぐにアメリカのトニーの元へ行き、ナノマシンを全て体内から除去した
スパイダーマンは今、何処で何をやっているかは定かではない。元々、日本に居る事が可笑しかったため、今頃ニューヨークでヒーローをやっている事だろう
「へぇ、強襲科に入ったのね……何でまた」
「桃花と一緒だからですよ。あ、なんか射撃が出来ればSランクとか言われました?」
「そりゃそうでしょ……ってか、SSRには入らなかったの?」
「SSR?」
「超能力捜査研究科。
桃花は超能力捜査研究科に所属してる生徒の中の星伽白雪の名を上げた
彼女は
なお、余談だが桃花達の言うミュータントは二種類ほどある。一つがウルヴァリンやメアリーのように生まれた時からミュータントとしての力を持った『ミュータント』。そして、スパイダーマンのように後天的にミュータントになった、もしくは力を手に入れた者を『ミューテート』と呼ぶ。だが、この違いは差して問題はない
「G17かぁ……わたしは何なんでしょう?」
「間違いなくカンストよ。ヒーリングファクターにアダマンチウムの骨格とその鉤爪。さらにはスパイディの怪力よ?」
呆れながら言う桃花
ちなみに、今の時間は昼休み。メアリーは桃花と同じクラスに編入させられた
「そうだ。一度模擬戦してみない?」
「模擬戦?」
「そう。前みたいにアイアンマンとXX-1としてじゃなくて武偵としての私達で」
「……いいですね。けど、お腹は……」
「またザックリやられない限り平気よ。五時間目に適当な場所でやりましょ?」
そう言うと、桃花は立ち上がった
「桃花?」
「装備科で武器借りてくるのよ。メアリーの銃も借りてきましょうか?」
「あ、銃ならありますよ?ほら」
と、言って足のホルスターから取り出したのはリボルバーと黒色の拳銃
どちらも桃花には見覚えがあった
「で、デザートイーグルにコンバットマグナム……」
どちらも44マグナム弾を使う超強力な拳銃だった
普通なら下手すると肩を壊す銃を使う武偵は中々居ないのだが、メアリーに拳銃の反動くらいへでもないだろう。メアリーが肩を壊す事があるとしたらロケットランチャーを十丁纏めて撃った時くらいだろう。それでも壊すかは分からないが
「……私のFive-seveN貸すからそれにあったゴム弾借りておいて」
流石にデザートイーグルとマグナムのゴム弾を受けて無事でいられる気がしないため、Five-seveNを渡す桃花であった
「文~、いる~?」
「あ、桃花!」
装備科に行き、文を見つけた
文は以前トニーから送られてきたあれを作っていた
「それは二人で作る約束でしょ?」
「待てなかったのだ!」
「はいはい……文、ここに盾ってある?」
「盾?いっぱいあるのだ」
「じゃあ円形の盾ってある?こんな感じの……」
と、桃花が両手で丸を作って文に伝える
文はちょっと待つのだと言ってトテトテと歩いていき、暫くして戻った来た
「使われてないやつがあったのだ」
「ん……いいわね。これ貸してくれる?」
盾を左手に装着してから文に聞く
「多分取り寄せて使われてないやつだから思う存分使ってもいいと思うのだ」
「そう。じゃあ、これ借りるわね?」
「は~いなのだ!」
盾を背負って装備科から出ていく
多分盾がカチ割られるんだろうなぁと思いながら
「……ん。ここら辺でいいわね」
桃花がメアリーを引き連れてきたのはちょっとした人気のない場所
メアリーはFive-seveNを構えたりして感触を確かめている
「どっちがが一撃いれたら勝ち。それでいい?」
「それでいいですよ~」
Five-seveNをコッキングさせて準備を済ませるメアリー。桃花も盾を左手に装着した
「盾ですか?」
「ちょっと心得があるのよ」
かつて散々本人にシゴかれながらも身に付けたキャプテン・アメリカの戦闘術。その戦闘術の訓練には殆ど円形の盾を使用していた
キャプテン・アメリカのようなヴィブラニウム合金製というトチ狂った性能の盾ではないが、元よりそんな盾を使う事を想定した訓練はしていない
桃花がメアリーから距離を離す
「それじゃあ……このコインが地面に落ちたらスタートね」
「うん」
桃花が十円硬貨を取り出し、コイントスをする
十円硬貨はクルクルと回転しながら落ち……地面に当たった
『ッ!』
二人が同時に動く
メアリーがFive-seveNを構えて照準を合わせる
距離的にはメアリーの方が圧倒的有利。だが、
(盾を右手で持った!?)
桃花は右手で盾を持ち、左手から外し、振りかぶる
「ハァッ!!」
そのまま盾をメアリーへ向けてぶん投げた
(ここは弾く!)
慎重に照準を合わせ、引き金を引く
Five-seveNから放たれたゴム弾が盾を真上へ弾く
(やった!後は桃花に……)
だが、桃花は目の前にいない
右にも、左にも。残っているのは
「上!?」
メアリーが弾いた盾を見る
既に、桃花は盾を手に持ち、振りかぶっていた
「もう一丁!!」
さらに空中で盾を投げる桃花
また弾いて取られたら厄介だと考え、メアリーは盾を横にローリングして避けてFive-seveNを構えた。が、不意に横を何かが通った。が、それを確認する前に引き金を引く
空中で身動きの取れない桃花にゴム弾が迫るが、何故か戻ってきた盾が全てのゴム弾を防いだ
「そんな!?」
思いにもよらぬ盾の使い方。それに度肝を抜かれるがメアリーはFive-seveNをすぐに桃花へと向ける
桃花は上半身を盾に隠し、体勢を低くしていた。それを見たメアリーが嫌な予感と共に拳銃を下げて横に転がる
そして、桃花はそのまま突っ込むかと思いきや、素早いモーションで盾を投げた
(あ、あぶなっ!?)
(避けられた!?まぁ、それも計算に入ってるけど)
桃花の投げた盾がブーメランのように桃花の手に戻る。その僅かな時間の間に桃花はメアリーに肉薄した
「ッ!!」
「くっ!」
桃花が盾を使った格闘術でメアリーに怒涛の連撃を放つ
「桃花……わたしは兵器にされる筈だったんですよ?CQCくらいは……」
「ッ!?」
メアリーが桃花の右手でのパンチを腕を絡ませて拘束。そのまま後ろへ向かって力を誘導し、桃花がよろけた所で後ろから拘束する
「こんな感じで出来るんですよ」
「ぐっ……は、外れない……」
「伊達に十トンの物持ち上げられませんよ」
桃花がメアリーの手を外そうとするが、メアリーの手はびくともしない
桃花は右手で外そとしながら、盾をぶん投げた
(降参……?)
地面に当たった盾は跳ねて飛んでいき、木に当たり、地面に当たりを繰り返し
「うそっ!?」
メアリーへと背後から迫ってきていた
メアリーは拘束を解いて桃花から離れる
桃花は拘束が解けた瞬間振り返り、飛んできた盾を左手に装着し、離れきれてないメアリーへ盾で裏拳を放った
避けきれずメアリーは盾の攻撃を顔面でそれを受けてしまった
「あぅっ!」
カンッ!と音を立ててメアリーがドシャッと倒れた
「私の勝ちね」
「……その盾、ラジコンか何かですか?」
「残念。ただの盾よ。頭の中で全部計算して投げてるの」
桃花が適当に見える形で盾を投げる。その盾は地面や木に当たって跳ね返って、桃花があらかじめ伸ばしておいた左手にスッポリとハマった
「ね?」
「……桃花もそんな事出来るんなら人間やめてますね」
「失礼ね。これはキャップ直伝の技よ?習得までミッチリシゴかれて滅茶苦茶疲れたけど」
桃花がメアリーに手を差し出し、それをメアリーがとる
メアリーが立ち上がってスカートについた土をパンパン。と払う
「と、言うかメアリーってCQC出来たのね」
「もしも爪が使用不可能になった時のためにですよ。とは言っても、付け焼刃的な感じです」
あはは、と笑いながらちょこっとだけ爪を出す
ちなみにこの爪、毎回皮膚を突き破って体内から出てきているのだが、仕舞った瞬間ヒーリングファクターで元通りになるため出血は無い
「さて、じゃあ後は射撃訓練でもしましょうか」
と、メアリーのホルスターから自分のFive-seveNを抜き取り、自分のホルスターへ仕舞う
「え、苦手なんですけど……」
「武偵が近接戦しか出来ないでどうするの?ほら、とっとと行くわよ」
メアリーの手を取って射撃訓練場へズルズルとメアリーを引っ張っていく
「ちょっ、単位が無いので依頼を引き受けたいんですけど~!!」
「んなもん数日で規定数まで貯まるわよ!」
メアリーの声は桃花には届かなかった
桃花達の戦闘は大体二、三分で終わっています。しかも文字数もかなり少ない……
まぁ、そんなこんなでメアリーは武偵校二年生、強襲科となりました。使用拳銃はデザートイーグルとコンバットマグナムの二丁。弾丸はどちらも44マグナム弾を使用しています。近接戦はCQCとアダマンチウムの鉤爪を使います
次回にメアリーの設定を投稿します
あと、サブタイトルを第○話からMark○へ変えました